あらすじ
運動音痴のキャプテンと骨折した絶対的エース。
ふたりの絆が奇跡を起こす、号泣の青春バスケ小説。
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全力で応援しすぎて(涙)、声が枯れた、と思う。
俳優・坂井真紀
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熱くて爽やかで手に汗握る本格青春バスケ小説!
怪我をしたエースの親友との友情物語かつ、
拗れてしまったスポーツドクターの父親との再生物語。
医師作家がスポーツ小説家としてデビューする決意で筆を取った渾身の一作です。
是非お楽しみ下さい!(著者より)
【あらすじ】
スウィッシュはボールがリングにまったく触れない完璧なシュート。
澄んだ音は味方を奮い立たせ、試合の流れを引き寄せる。
息詰まる攻防であるほど、一本のスウィッシュが勝敗を左右する。
しかし、決められる選手はほんのひと握り。
そんなシュートを打ったこともないバスケ部の愛奈は、
骨折をしてしまったエースの羽瑠とともに高校生最後の大会に挑む。
しかし羽瑠は全治四ヶ月。このままだと大会には間に合わない。
愛奈はチームのために、疎遠だったスポーツドクターの父・竜介に相談するが――
【目次】
ティップオフ
第一Q 折れた足
第二Q 愛奈と羽瑠
第三Q 親子の絆
第四Q スウィッシュ!
延長戦
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
高校生女子バスケの青春ものでありつつ、スポーツドクター目線の、ケガやリハビリに対して、根性論ではない現実的なアプローチがとてもリアルに描かれていて面白かった。これを読んでプレイヤーだけじゃなくてトレーナーや栄養士なんかの道に憧れる若い子もいるかも、なんて思えた。
ちなみにリアルな描写だと思ってきたら、作者さんお医者さまでした
Posted by ブクログ
スポーツ小説でありながら、家族との仲も描かれる家族小説。
女子選手ならではの不調など、わたしは女だけど正直目から鱗が落ちる思いでした。
生理が辛い自体は、女性なら程度は違えど味わってきた思いだと思います。
しかし上手くなろうとして頑張った分と成長期で使用したエネルギーが足りず、結果痩せすぎて生理不順に陥る。接種エネルギーを増やして、身体が良くなったと思いきや、生理がきちんと再開し、今度は貧血と腹痛で…。と読み、
女性アスリートとして活躍している人々は、このような自身の身体と向き合いながら活動されていたのだなと驚きました。
私はどちらかというと運動ができないタイプであり、運動ができる人は強い、と思い込んでしまっていたので本当に考えを改めさせられました。
また、挫折を経験して復活するというストーリーはスポーツ小説としてよく見るけれど、
治療という過程を描いた作品は珍しいなと思いました。
さらに家族小説としても読み応えがありました。父娘との確執。父は娘を思い遣っているつもりだけど、それが娘には伝わらない。
そんな親子が物語を通して、少しずつ変化していく。父親は娘に言葉足らずにならないよう努力していて、娘は父親の仕事ぶりを見て心境が変化していく。
スポーツ×青春×家族で読み応え抜群な作品でした。