【感想・ネタバレ】残り全部バケーションのレビュー

あらすじ

当たり屋、強請りはお手のもの。あくどい仕事で生計を立てる岡田と溝口。ある日、岡田が先輩の溝口に足を洗いたいと打ち明けたところ、条件として“適当な携帯電話の相手と友達になること”を提示される。デタラメな番号で繋がった相手は離婚寸前の男。かくして岡田は解散間際の一家と共にドライブをすることに――。その出会いは偶然か、必然か。裏切りと友情で結ばれる裏稼業コンビの物語。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

今まで読んだ伊坂幸太郎の小説の中で1番好きだったかも
伏線が多いから行ったり来たりしながら読み進めていたのだけど、それが苦にならないのが伊坂幸太郎の凄さだなと思う。最初から最後まで繋がってて、終わり方もおしゃれで、めちゃくちゃあがった
岡田、めっちゃいいやつだし、暴力性はともかくこういう風に生きたいなって思わせてくれるような人だった
溝口は味があってやればできるタイプだから、毒島さんが気に入ってるのもすごくよくわかる。最後のシーンめっちゃかっこよかった

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2025年09月15日

Posted by ブクログ

やっぱり伊坂幸太郎は面白い。
普通に考えれば悪人だが伊坂幸太郎にかかればこの悪人も魅力のある人物に描かれている。
続きが気になるので是非続きを書いて欲しい。

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2025年07月15日

Posted by ブクログ

眩しいふりして兵隊の敬礼をして合図を送るシーンで不覚にも泣きそうになった。

伊坂ワールドと波長の合う私にとって、この一冊、一日は至福の時間であり、読み終わるたびにロスになる。
でも、登場人物は、昔見たアニメのように忘れずに心に残り続ける。

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2025年06月29日

Posted by ブクログ

最後のスカッと感。
なんとも言えない高揚感。
岡田さんがこんな形で回り回って戻ってきて、溝口さんとの関係。たまらない、たまらない。
もう一回読みたい、何度も読みたい。

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2025年04月10日

Posted by ブクログ

最高!!伊坂ワールド全開。登場人物誰も憎めないし、愛着しかない。伏線回収が気持ち良すぎた。溝口と岡田の残り全部バケーションになりますように。伊坂氏の作品9作目にして一番好き。

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2025年03月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

好きな小説が増えた。
裏稼業の溝口と岡田の年の差コンビ、最高。2人のやり取りにもう少し浸りたかった。

近頃、わたし自身…人生の残りをぜんぶバケーションにして、バカンスに出掛けてもいいのでは?と思いはじめてきている。しかし労働者でいたい気持ちもあるので、ブレーキ踏まずに自然に前に進むようにしていくしかないのかな、と。”今はまだ”と、秘める野心はそのままに。

推せる!と思った岡田が早々と退場してしまって…寂しくなったけど、ブログのくだりが出てきたら「これは……!!!」と興奮してしまった。

伊坂幸太郎節炸裂!奇想天外な出来事に「どうなるの?」とハラハラして次のページ見ちゃおうか?いや、ダメだ!と何度自分を止めただろうか。→伊坂幸太郎本では毎回やってしまう、たまに自分を止められなくて自分で地雷(ネタバレ)を踏むこともある。

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2025年03月02日

Posted by ブクログ

この小説を読もうと思ったのは、タイトルが気楽な感じがしてさっと読めると思ったから。勝手な想像で、主人公がイヤな仕事に一区切りつけて、残りの時間をバケーションみたいに気楽に過ごす、そんな内容をイメージしていた。

でも、読んでみるとぜんぜん違った!
とにかくあり得ない設定から始まる。男が悪い稼業から足を洗う条件として、適当な携帯番号にメールをして、友達になれたら足を洗えるという、ほぼ100%不可能な条件だった。
ところが、そのメールを受けた中年男性は、離婚することになった家族最後の日だった。こともあろうか、そのメールにOKの返事をして、ストーリーは始まっていく•••。

「なんじゃこりゃあ!!」と言いたくなった。そこから奇想天外なストーリーが、あっち行ったり、こっち来たりとしながら、コロコロと転がっていくように面白く展開していく。最後はハードボイルドで終わるのかな?という感じだ。

所々に洒落たセリフが散りばめられている。
ひとつ挙げると、
「過去のことばっかり見てると、意味ないですよ。車だって、ずっとバックミラー見てたら、危ないじゃないですか。事故りますよ。進行方向をしっかり見て、運転しないと。来た道なんて、時々確認するくらいがちょうどいいですよ」

他にも伏線回収的な仕掛けが散りばめられている。
めちゃくちゃであり得ない小説なんだけど、おもしろい!
まいったね、伊坂幸太郎!!

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2025年02月23日

Posted by ブクログ

まず、表紙が好き。美味しそう。楽しそう。
そして、タイトルも好き。ワクワクが詰まっている。
さらに、冒頭の1行目が爽やかじゃないのも好き。
最初から面白さ全開。
各章の見出しの小さいイラストも好き。

伊坂幸太郎さんの書く会話劇が楽しすぎて、ずっと読んでいたかったけれど読み終わってさみしい。
名言もたくさんあって、また読み返したいな。

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2025年02月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

誰が主人公かわからない状況で山場も分からなかったのに、最後の一文で全て回収して心がスッキリしたのがとってもよかった!

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2025年11月28日

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伊坂幸太郎さん節がきいていて面白かった。
結末が曖昧なので自分で想像することができて色々考察する楽しさが読み終わったあとにもある。
伏線回収のセリフや場面が多いので、何度も楽しめる作品!

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2025年09月26日

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伊坂幸太郎節がガンガンに効いてるから、苦手な人は苦手かも。わたしは伊坂幸太郎を久しぶりに読んだからか、やっぱ面白いな〜伏線回収気持ちいいな〜と楽しんで読むことができた。

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2025年09月22日

Posted by ブクログ

もう少しすっきりさせてくれてもいいのにとは思いますが、それも含めて伊坂幸太郎という気持ちもある。
テンポよく表現や文章力を楽しむことが出来ました

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2025年07月27日

Posted by ブクログ

つ、続きは……?!続きはないんですか?!?!
伊坂ワールド最高~~!
やっぱり伊坂さんは憎めないキャラクターを描くのが上手すぎる……!決して善人じゃない、けどどこか憎めないし好きになってしまう。
独特なセリフが真似したくなるくらいかっこいいんだよね~!「残り全部バケーション」とか!

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2025年07月05日

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読む前、題名の意味がわからないし、どんな物語かも全然想像つかなかったけど読み進むにつれて岡田と溝口を知っていって面白かった。
やってることはやばいのに登場人物の言動で面白おかしくなってるところも魅力的!

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2025年06月11日

Posted by ブクログ

溝口と岡田の裏稼業コンビ。
5つの短編からなっており、ユニークな伊坂節も健在。笑えて泣ける小説だった。

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2025年04月26日

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裏稼業・どこか憎めない愛すべき登場人物たち・一見全く関わりがないような出来事が最後はすべて繋がっていて綺麗に伏線回収される話の流れ。

300ページに満たないページ数の中に伊坂幸太郎さんワールドがぎゅっと詰まっていた。

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2025年04月14日

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裏稼業を行う二人組のお話。
全5編。裏稼業組視点であったり、巻き込まれた側視点であったり。時間が進んだり戻ったり。
様々な角度から二人組を紐解いていく。

第1章で起こる事件の顛末が最終章で明らかになりそうなところで終わるのだが、なんともスッキリしないなぁと感じた。しかしそれは完全に私の読解力不足だった。
文庫版を手に取った方はぜひ解説を読んでいただきたい。なるほど、全ての点が繋がるととても腑に落ちる。

それにしても立派な学者が言った言葉より半グレや裏稼業の人の一言にビビッと来てしまうのはなぜなのだろう。

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2025年03月12日

Posted by ブクログ

資格試験のため、しばらく小説を読むことを休止していました。試験も無事終わり、読書再開の一発目。タイトルが何だか楽しそうな伊坂幸太郎作品。
読み始めから、これは楽しい物語なのか?と不安になりました。当たり屋をやってる悪人が出てきてバケーションとはかけ離れた感じです。

家族解散からどうなったのか、岡田は生きているのか?食べ歩きブログのサキさんが岡田かも気になります。
やはり最後のメールの内容が気になります。

「飛んでも8分、歩いて10分」自分ならどっちを選ぶか?

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2025年03月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

溝口という先輩と共に、恐喝や当たり屋など犯罪の下請け仕事をしている岡田は、人を悲しい顔にさせる仕事が嫌になりそろそろ足を洗おうと考えていた。
そのことを溝口に打ち明けると、適当な番号宛に「友達になろうよ」とメールを打って返事がくることを条件とされた。
奇跡的にメールが返ってきたその相手は40代の男で、彼自身の浮気が原因でまさに今日一家解散をすることになっているその妻と娘とドライブに行くことに。

実の父に暴力を振るわれている少年。国会議員が刺された事件の裏側で誘拐された女性。スパイの仕事をしているという父親から担任の先生の危険を知らされたクラスメイト。岡田、溝口が関わった出来事は時間を超えて結びつき、最後はひとつの物語となる。


善人とは言い難く悪事も行うが、譲れない信念や正義感をもっているため憎めずに応援したくなる主人公の設定が、ザ・伊坂さん!という感じ。
どの短編も伏線回収が見事で、読後がスッキリするのがよかった。

最終話はドキドキしながら読み進めたら、まさかの「結末はご想像にお任せ」スタイルで驚いたが、読む人によってハッピーエンドにもバッドエンドにも捉えられるのは面白いと思った。
(ちなみに私は、バッドエンド派)

タキオン作戦と、小さな兵隊が特に好きだった。

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2025年03月06日

Posted by ブクログ

ひさしぶりに伊坂幸太郎。

当たり屋、恐喝、強請り、危ない仕事の下請けをしている、溝口、岡田コンビ。
内容は重くて、危ないのに、それを感じさせない。伊坂幸太郎ワールド。

岡田はどうなったんだ…
え、岡田は…

最期に繋がる。
さきさんは、沙希だったのか…

伊坂幸太郎の伊坂幸太郎らしい作品。
危ない仕事の話なのに、クスッとさせられて、重さを感じさせない。
これが伊坂幸太郎。
伊坂幸太郎ワールド全開。

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2025年03月03日

Posted by ブクログ

まず装丁が可愛いのでそれだけで十分です!
伊坂さんの作品ではマイナーな方に分類されるかもしれませんが個人的には好きな一冊です。
タイトルも良いですよね、「残りの人生は全部バケーション」
こんなふうに思って生活していきたいですね。

読み始めは短編集かと思いっていましたが、章で分かれている物語は繋がっており、短編集・長編としても楽しめる1冊でした!

裏稼業コンビ・岡田と溝口が織り成す、ほろ苦くも笑えるストーリー。
強請りや当たり屋もお手の物な2人が、奇妙な条件で縁を結んだ離婚寸前の男と、さらに思いもよらぬ出会いを果たしていきます。

軽妙な会話、予想外の展開、そしてユーモアに溢れる筆致で描かれるこの物語は、裏稼業という怪しさ満載の設定ながらも、人と人の絆や偶然がもたらす化学反応を暖かく描いています。
一見バラバラなエピソードが、最後には思わず「そうきたか!」と唸らせる展開に。

果たしてこの出会いは偶然か必然か?笑いと共に心がじんわりすること間違いなしの一冊です。
伊坂さんらしい読後感をぜひ味わってください!

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2025年02月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ


◎残り全部バケーション
犯罪下請けのような仕事をする二人組(溝口・岡田)と、離婚してバラバラになる前の三人家族の話。
ハッピーエンドとはならないはずなのに少し暖かさのある終わり方が伊坂幸太郎さんっぽい。

◎タキオン作戦
昔の溝口・岡田と、父親から暴力を受けている男の子の話。
自己中な父親には他人の意見を受け入れにくいとのことだったが、こんな方法で暴力をやめさせるとは。これまた伊坂幸太郎さんらしい。

◎検問
岡田がいなくなった後の新たなペア溝口・太田と、拉致されている女性の話。
検問を見逃した警察官の意図は他の話で分かるのか…?

◎小さな兵隊
小学生の頃の岡田くんと同級生の僕と弓子先生の話。
知ってるキャラがちょこちょこ出てきて、連作短編集の醍醐味!

◎飛べても8分
溝口と新しいペアの高田、命を狙われたボス毒島の話。
能力の低いと思ってた溝口、死んだと思ってた岡田、そして最後にこのメールに繋がるのか…!
ただの連作短編集と思わせといてこの伏線回収だから伊坂幸太郎はやめられない。後味良し。

ーーー意味とか関係ねえんだよ。八分でも十分でも、飛べるなら飛ぶんだよ。損得じゃなくて。
これだけの文章だと浅いけど、岡田と溝口の関係になると熱い。

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2025年02月03日

Posted by ブクログ

伊坂ワールド全開、突飛な設定でワクワクさせてくれる。

登場人物が悪いやつなのにどこか可愛げがあり、魅力的に感じる。人は二面性のあるものに惹かれるんだなと改めて思う。

会話がシュールで面白くて好き。
「子供作るより、友達作る方がはるかに難しい」
たしかになあ。。

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2025年01月08日

Posted by ブクログ

なんだこれは。悪いやつばかりなんだけど感情移入してしまうな。
短編集だけど全部繋がってるめちゃくちゃ面白かった。

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2025年01月16日

Posted by ブクログ

おお、面白かった。
最後の展開2転3転して目が離せない。
伊坂先生の新たな挑戦が見れたと思う。

言葉のチョイスも相変わらず好きだが、展開の読めなさが良い。

最後の時計の針だけが進む感じも余韻を残してて良き。

解説見て読み返しちゃった。
きっと岡田は生きている

2周目
岡田は相変わらずすき

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2025年10月08日

Posted by ブクログ

伊坂幸太郎の本にはいつも同じようなことを書いているようで、感想が書き辛いな。
今回もユーモアとペーソス溢れる物語に、色々張ってある伏線もきれいに回収されて、時々前に戻って確かめながら読むのもいつもの通り。
異なる媒体に時期も空けながら書かれた文章が書かれた順番を入れ替えて並べられ、最後に書き下ろしのお話を加えると、あら不思議、きれいにひとつの物語になっちゃった。
佐藤正午の解説も秀逸。

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2025年06月26日

Posted by ブクログ

登場人物が法に反することをしている悪人なんだけど、飄々としていて憎めない
最近やっと伊坂ワールドってこういう感じのことだなっていうのが分かってきた気がする!

と、思っていたのだけど、、
さっき同じ本を読んだ人に話を聞いたら全然伏線回収できてなかったϵ( 'Θ' )϶

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2025年10月14日

Posted by ブクログ

それぞれの章だけ読んでもストーリーがあって、おもしろいです。全体通して、きれいにまとまるのは安定の伊坂作品という感じでした。溝口と岡田の関係がよかった。

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2025年09月26日

Posted by ブクログ

犯罪ものはワクワクするから好き。話の展開や登場人物、解説でも触れられていた話のつなぎ方が普通の小説と違って迷子になってしまった。でも終わり方は結構すきだった。

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2025年05月10日

Posted by ブクログ

伊坂さんの小説初めて読みました。途中までは、これどうなのかなと半信半疑で読み進めていましたが、最終章での展開に圧倒され、気づけば一気読みしていました。
岡田が子供の虐待を救うシーンのユーモアさを始め岡田の人情味溢れる人間性に惹かれていました。そしてその岡田の良さに気づいた溝口も最高でした。
「過去のことを気にしていても意味がない。車もバックミラーばかり気にしていたら危ないだろ。来た道は時々確認するくらいがちょうどいいんだよ。」←この名言は忘れません。

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2025年01月02日

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