あらすじ
当たり屋、強請りはお手のもの。あくどい仕事で生計を立てる岡田と溝口。ある日、岡田が先輩の溝口に足を洗いたいと打ち明けたところ、条件として“適当な携帯電話の相手と友達になること”を提示される。デタラメな番号で繋がった相手は離婚寸前の男。かくして岡田は解散間際の一家と共にドライブをすることに――。その出会いは偶然か、必然か。裏切りと友情で結ばれる裏稼業コンビの物語。
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Posted by ブクログ
好きな小説が増えた。
裏稼業の溝口と岡田の年の差コンビ、最高。2人のやり取りにもう少し浸りたかった。
近頃、わたし自身…人生の残りをぜんぶバケーションにして、バカンスに出掛けてもいいのでは?と思いはじめてきている。しかし労働者でいたい気持ちもあるので、ブレーキ踏まずに自然に前に進むようにしていくしかないのかな、と。”今はまだ”と、秘める野心はそのままに。
推せる!と思った岡田が早々と退場してしまって…寂しくなったけど、ブログのくだりが出てきたら「これは……!!!」と興奮してしまった。
伊坂幸太郎節炸裂!奇想天外な出来事に「どうなるの?」とハラハラして次のページ見ちゃおうか?いや、ダメだ!と何度自分を止めただろうか。→伊坂幸太郎本では毎回やってしまう、たまに自分を止められなくて自分で地雷(ネタバレ)を踏むこともある。
Posted by ブクログ
溝口という先輩と共に、恐喝や当たり屋など犯罪の下請け仕事をしている岡田は、人を悲しい顔にさせる仕事が嫌になりそろそろ足を洗おうと考えていた。
そのことを溝口に打ち明けると、適当な番号宛に「友達になろうよ」とメールを打って返事がくることを条件とされた。
奇跡的にメールが返ってきたその相手は40代の男で、彼自身の浮気が原因でまさに今日一家解散をすることになっているその妻と娘とドライブに行くことに。
実の父に暴力を振るわれている少年。国会議員が刺された事件の裏側で誘拐された女性。スパイの仕事をしているという父親から担任の先生の危険を知らされたクラスメイト。岡田、溝口が関わった出来事は時間を超えて結びつき、最後はひとつの物語となる。
善人とは言い難く悪事も行うが、譲れない信念や正義感をもっているため憎めずに応援したくなる主人公の設定が、ザ・伊坂さん!という感じ。
どの短編も伏線回収が見事で、読後がスッキリするのがよかった。
最終話はドキドキしながら読み進めたら、まさかの「結末はご想像にお任せ」スタイルで驚いたが、読む人によってハッピーエンドにもバッドエンドにも捉えられるのは面白いと思った。
(ちなみに私は、バッドエンド派)
タキオン作戦と、小さな兵隊が特に好きだった。