ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形

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    本編を読んでいる間は星4くらいの気持ちでしたが、あとがきを読んで筆者の気持ちに感動したので星5にしました。

    『映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形』の時から、理性的だなと思っていた。
    この本でも、書くことを生業にしてる筆者からしたらインタビューしててイラッとこないのかな?とか思ったり個人的にXをブロックしてる業界で名の知れた人2名が引用されてたり、冷静ですごいな、と思っていたのがあとがきで筆者の感情に触れられて心動かされた。

    p284から引用
    不愉快なのだ。人が、人の頭で捻り出し綴った文章に、敬意とお金が払われないという状況が。

    一言一句同意の気持ち

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    2026年04月20日
  • 星の王子さま

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    若い頃友だちが好きで話を聞いただけで読もうとしなかったし内容を知ったつもりでいたけどテレビで観て全然違う話なので読まないといけないと手にする。
    大切なものは目に見えない。伝えたいことは分かるけど自分に当てはめると思考がストップしてどうやって生活に、人間関係に当てはめることができるのだろう。人目を気にするしお金が1番と思っているから考え方を変えないと見えてこないのかも。
    星の王子様は頭が柔らかい時に読んだ方が大切なものを見つけやすいのかも。

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    2026年04月20日
  • 明るい夜に出かけて(新潮文庫)

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    ネタバレ

    最初は主人公の語り口調に癖があるなぁと感じていたけど、読み進めるごとに富山のイメージに馴染んで気にならなくなっていた。
    この物語を読み終えるのが寂しいと感じるくらい、登場人物達をずっと見守っていたかった。
    不器用だけれど、また、こんな夜があるといいと思えるような、そんな人達に出会えたという事はかけがえのないものだと思う。

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    2026年04月20日
  • らせん

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    なんと・・・いやいやいや。
    リングとらせん、これ、2つ読んで初めて完成なんだ。
    どっちかだけでも面白いけど、らせんまで読むと、もう1段階上がって完成される。表面的な物語を追っただけで何十年も「面白い!」とか言っていた自分・・てかなんで前に読んだ時、そこの部分を味わうことができなかったのか自分。
    冒頭から浅川一家の話を読んだ時につい声が出てしまった。
    そして・・竜司のバカ!結構好きだったのに。

    30年近く前に描かれた話だけど、全然色褪せてない。リングは完全なホラーで怨念とか幽霊とか出てくる(?)オカルト。今回はもう少し現実に近くって・・貞子は映画でテレビから這い出してくるが、あんな感じ・・フィ

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    2026年04月20日
  • 〈あの絵〉のまえで

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    絵画との出会いのエピソードを集めた短編集。
    実際に展示されている美術館の学芸員の方が、解説
    しているのも高ポイント。47都道府県にある美術館
    で今日も誰かが絵画と出会っていると思うと胸が
    高なる。早く美術館に行きたい。

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    2026年04月20日
  • 神に愛されていた

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    冒頭から心を掴まれた。映画を観ているような錯覚に陥る。羨望と嫉妬を互いに持った2人のすれ違いに胸が苦しくなる。2人に通っていたのは憎しみや憧れを通り越して一種の「愛」なのではないか。
    ラストシーンに鳥肌が立ち震えた。

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    2026年04月20日
  • 地図と領土

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     人は、自らの美学を体現する領土を立ち上げながら生きる。それは、家庭であったり、アート、小説であったり、思想であったり、建築物であったり。そして、納得如何に関わらず、領土はいつのまにか画定されていて、そのうちに死が訪れる。
     美を追うことは、しばしば政治やマーケット、いわゆる「社会」的な障壁によって阻まれる。領土がつねに道に面しているように、私たちは社会から逃げることはできない。
     ただ、そこにいて、何もせず、不安に駆られながら、プロセスがひとりでに動き出すのを待つ。

     また、人は、移動を繰り返しながら生きる。多くの土地に出向いて、多くの他人と出会い、そのたびに草が踏み分けられ、足跡が増え、

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    2026年04月20日
  • マリアビートル

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    ストーリーこそが人間の記憶に残るものだと改めて認識した。これは大統領にも会社にも当てはまる。
    伊坂幸太郎は悪に対して正義ではなく、直感と勇気で戦うことが大事だと伝えている。
    王子に対してすごくイライラするが、これは同族嫌悪なのかそれともこういう人間に対してイライラしているからなのかどちらなのだろうか。

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    2026年04月20日
  • はじめて考えるときのように 「わかる」ための哲学的道案内

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    再読。不思議と最初に読んだときと同じ感触があった。もう一度、きちんと読み返したくなる本だと思う。

    考えるという行為について、自分ではうまく言語化できなかったことが、そのままの形で書かれていて、「ああ、こう言えばよかったのか」と腑に落ちる瞬間がいくつもあった。

    最近、仕事で部下を持つようになって特に感じる。
    わからないことを恥ずかしがって聞かない人がいるけれど、本来は逆で、学べば学ぶほど問いは増えていくものだと思う。
    わからないことが増えるというのは、探究心に導かれて理解が深まっている証拠でもある。

    それと、「自分の頭で考えろ」とよく言うけれど、本書では「考えるのは頭の外で行われる

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    2026年04月20日
  • 入居条件:隣に住んでる友人と必ず仲良くしてください

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    昔カクヨムで読んだことのある作品

    表紙も綺麗でタイトルに覚えがあったので書籍化したんだ、買ってみようくらいの気持ちで買いました
    買ってよかった昔読んだ内容と乖離している訳では無いはずなのに読みやすい!面白い!
    続巻が出ているようなのでそちらも購入し読んでみる予定です

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    2026年04月20日
  • わたしを離さないで Never Let Me Go

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    苦しいほど切ない。
    作中、いくつも希望が生まれては消え、展示館を通じて提供までの猶予を得られるかもしれないという最大の希望がただの噂にすぎなかったと知る。
    主要な登場人物であるキャシー、トミー、ルースはそれぞれの性格が細部まで描かれており、漫画やアニメのキャラクターのような「仲良し3人組」になりきらない部分にリアルさを感じた。
    全員がとても人間臭い部分を持っていて、3人それぞれに自然と感情移入してしまう。
    だからこそ、終盤は物語を読み進めるのが辛くなってくる。
    ヘールシャムの生徒たちも、保護官も、マダムも登場人物が優しい人ばかりで、その優しさが社会の仕組みや時代の流れにかき消されてしまうという

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    2026年04月20日
  • 黄色い雨

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    フリオ・リャマサーレスの文章が私にとって特別なのは、寂寥が極限まで磨かれて美しさとして立ち上がることに心が震え、それがたまらなく嬉しいから。

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    2026年04月20日
  • テスカトリポカ

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    犯罪と暴力、アステカ神話と麻薬カルテル、臓器売買……アングラの世界を舞台にしたノワール小説なのに、ぶっ飛んだ登場人物達が何故か魅力的に感じ、特にバルミロの逃走劇や成り上がっていく様子は読んでいてワクワクしたぐらいです。

    550頁超えの長編ですけどとても読みやすく、常に先が気になって読みやめられなくなり、ほぼ一気読み……
    思っていたほどのグロ描写もなく(というか、あるけど大したことはなく)、現代に潜む闇(臓器売買や麻薬ビジネスなど)と、古の神秘的な価値観を混ぜ込む歪さが妙にマッチしていて、キャラクターもなかなか強烈で、物語に引き込まれました。

    生贄が当たり前のように認められる古代の信仰は、殺

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    2026年04月20日
  • イクサガミ 天

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    Netflixで配信されているのを知って気になって読みました。これは、面白い!読む手が止まらない!これは、好きなやつ!
    バトルロワイヤルと時代物を掛け合わせた感じ。剣技に長けていてめっちゃ強い主人公の愁二郎と母親を助けたい一心で蠱毒に参加した女の子、双葉。「天」は、京都からスタートして、宮宿まで。最後の章で、双葉を助けてくれた右京が、無骨にやられたのは辛い…。こんな感じで今後もいろんな人がやられていくのかな…。「地」も気になる。。

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    2026年04月19日
  • スピーチ

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    途中まではまあまあと思っていたところ、終盤に怒涛の展開が待っていた。
    2重3重に転調があるサスペンスは読後感がよい。
    主人公は25歳くらいの設定の方がしっくり来たのでは?と思った

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    2026年04月19日
  • イランの地下世界

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    謎だった女性のベールへの感覚がわかった気がする。
    かなり昔に読んだイスラム文化の本で、女性はベールを被ることで守られていると考え有り難がっていると学んでいたけど、全く違った。
    オンライン授業ではラフな部屋着の上にベールだけ被るとか、就活などのポイント稼ぎの道具になってしまっているなど、ベールのリアルが知れておもしろかった。

    印象的だったのは、イラン国民の多くがイスラム体制に不満を持ち、イラン政府と国民の間に大きな温度差があること。
    国民はロシアと中国へ親しみなどなく、王政復興や陰謀論を支持したり、外国人からイランは酷い国だと言ってもらえないと機嫌が悪くなる。
    政教一致の国では、政治が信用を失

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    2026年04月19日
  • 神の値段

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    面白い。
    特に中盤のアトリエの話が凄く好みでした

    読書初心者の自分でも飽きずに読める本。
    表現が細かくそれでいて分かりやすい、用語の解説も頭にすっと入ってきます
    何より人物像がそれぞれしっかり組まれていて読書初心者特有の「今誰が喋ってるの?」が全くありませんでした

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    2026年04月19日
  • 喫茶おじさん

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    これは一本取られた。
    あまりにリアリティがありすぎて、他人事とは思えないヒリヒリした読書体験だった。
    物語を貫く「あなたって、本当に何もわかってないのね」という言葉。
    読者は主人公と一緒にその真意を探ることになるが、辿り着いた「本当の答え」には言葉を失った。

    自分がどれほど恵まれていたか、どれほど愛されていたか。それを失って初めて気づく愚かさと、すべてを脱ぎ捨ててから啜るコーヒーの美味しさ。
    苦いけれど、最後には最高の香りが鼻を抜けるような、極上の読後感。
    人生の折り返し地点にいるすべての人に読んでほしい一冊。

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    2026年04月19日
  • 許されようとは思いません(新潮文庫)

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    4.3/5.0

    人間の闇部分がSっ気たっぷりに描かれていて、ゾワゾワした。
    そしてシンプルにどの話も面白かった。

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    2026年04月19日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

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    文章表現がとにかく美しい。
    読書なのに音が聞こえてくるような感覚。美しさ、華麗さ、そして絢爛さに引き込まれる。

    中でも印象的だったのが「音楽を連れ出す」という言葉。
    この作品の核はここにあるのではないかと思う。

    他の演奏者たちが覚醒していく瞬間――それは、まさに“音楽を連れ出せた”瞬間だったのではないか。

    物語はコンクールを軸に進むが、それぞれの背景にあるドラマもいい。
    過去の栄光、挫折、そして突如現れる天才。
    それぞれが想いや悩みを抱えながらも、音楽で確かに繋がっている。

    そして、初めて出会ったはずの彼らの間に、音楽を通して友情のようなものが芽生えていく瞬間も印象的だった。

    たった

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    2026年04月19日