小説・文芸の高評価レビュー
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ネタバレ仕事って何だろう。人間性とは?
全知全能とも思えるAIが仕事を全て担い、ほぼ全ての人間が仕事をする必要のなくなった世界。趣味で心理学を学んでいた主人公に生まれて初めての仕事の依頼が来る。仕事という言葉が理解できない主人公。その仕事とはAI「タイタン」の鬱病とも思える原因を探ること。一見すると、AIが鬱病なんて…と思うけれど、人間の脳の仕組みが解明されておらず、人間のように作っているがために発生しているという理由付けも納得できた。そして、AIにほぼ全ての判断と仕事を代理してきてもらった人間より、どこかAIの方が人間らしく感じる話が出てきて、とても面白く、そして未来のことのようで怖かった。鬱病の -
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遠縁の夫婦が運営している施設『のばらのいえ』で育てられた祐希は、高校卒業式の前日に幼少の頃から一緒に過ごしていた同い年の紘果を置いて逃げ出した。
〈かわいそうな子どもを救う〉という理想を掲げ、行き場のない母子をも受け入れていた『のばらのいえ』は、運営する夫婦と子供たちの間にいい関係は築けてなく、祐希は他の子供たちの世話をしたり、雑用をさせられたりしていた。
十年後、ある事件がきっかけで祐希は『のばらのいえ』に戻ることになり、紘果を助け出そうとするのだが。
祐希が『のばらのいえ』で過ごしていた高校時代の回想をはさみながら物語は進んでいきます。
他人に良く思われたい、崇められたいという身勝手で -
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本屋ブーケで『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと 増補新版』と一緒にサイン本を購入。
表題作を含む一章「旅」のエッセイはどれも面白い。ふと見かけて気にはなるけれどそれきり忘れてしまうようなお店や公園に実際に出かけていく試みは楽しいし真似したくなる。
二章以降はいかにもデイリーポータルZ的な奇想?の実現やインタビューが続く。「いつかなくなってしまうかもしれない場所や記憶」の話がたくさん出てくる。スナックのママの身の上話などを読むと、市井に生きる人それぞれに歴史があるんだなあと、生きることへの畏敬の念がわいてくる。
15年間すき焼きを食べていない友人にすき焼きを奢り、彼から最後に -
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それにしてもなぜアゴネシアという架空の国にプロットを設定しなければならなかったのかがどの解説を読んでも不明だ。「ベトナム戦記」については雑誌の連載であり その文字数や内容も制限せざるを得なかったことはわかる。 しかしそれ以上に エピソードにしても 内情 にしても 心情にしてもその体内でグツグツと煮詰まったものが溢れ出てくることを抑えることは困難だっただろう。その思いのままに綴ったのが本作なのではないだろうか。作者はその架空の設定 こそお蔵入りする理由としているが、 むしろ年代的にベトナム戦争が間近であったからこそ隠しておかなければならなかったことや実在の人物への配慮などがその理由だと想像するに
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朝井リョウさんという作家は当然知っていて、代表作は「正欲」のみ読んだことがあった。しかし、今回のエッセイを手に取ったのは、彼の人間性を知りたかったわけではなく、新作の短編集と誤解してのことだった。結果として、全く知らなかった朝井先生のコミカルでユーモラスな人間性を知ることができて、手に取って良かったと思える読書体験となった。特に、胃腸の弱さやホールケーキへの愛から来るエピソードは印象的で、どこか妙に共感性があった。南米への旅行を通して人とて自分が大切に見出すものを見つける、というのはまさに共感できたポイントであり、私も外国への旅行の際には、1人の時間やスケジュールを詰め込まないことへの自身の優
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