【感想・ネタバレ】裏が、幸せ。のレビュー

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Posted by ブクログ 2018年02月16日

裏日本という言葉は差別用語のように言われ、姿を消した。しかし、著者は「裏」という言葉に秘められた、また醸し出す日本的な美しさがあること、またそれが「裏」に人たちにとっても受入れられていることを主張している。「内裏」「裏千家」など、情緒のある言葉が多いことは事実である。文学にも詳しく泉鏡花,室生犀星、...続きを読む水上勉などの北陸ゆかりの方々に詳細に触れているだけでなく、川端康成の「雪国」、漫画家・」柳沢きみおの「なんだかなァ人生」にも言及があり、奥深さを感じる。日本の艶歌は日本海、裏日本、傷心・涙・孤独などの薄幸の女が似合う!全く同感である。
「裏日本はそこがほの暗い「裏」であるからこそ、繊細な光が美しく輝く」「空気と景色が美しく、居心地がよくて、人々が幸せそうなのが裏日本。その裏が抱く充実感こそ、これからの日本が必要とする」「裏であるからこその幸せ」などの魅力的な言葉が煌めいている。最強美人として登場する板額御前という人は知らなかった。源平の時代の越後の国とのこと。詳しく調べてみたいと思った。この他、美人県に関わる話題、風の盆などの踊りに関わる話題など、楽しい話が満載!!

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Posted by ブクログ 2023年05月03日

佐渡に行くにあたり借りるも読まずに行くパート2。
そして帰ってきて、佐渡の回だけ読む。

なるほどその通りで、高貴な流人が持ち込んだ文化たちは、本当に厚くて様々な佐渡の文化を作っていた。
素朴な田舎であり、非常に高い文化性を帯びた島。なるほど。そらいい島だわ。
薪能もいつかみたい。

そして、隠岐島...続きを読むにも行きたくなりました。

#裏が幸せ #酒井順子 #読書記録 #佐渡

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