【感想・ネタバレ】本所おけら長屋(二)のレビュー

ユーザーレビュー

ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年04月08日

シリーズ第2弾。
今回も、おけら長屋の禍の元・万松コンビや何かと気が利くおかみさん達、用心棒兼相談役の鉄斎さん等、おけら長屋の住人達の間で起こる騒動に笑ったりほっこりしたり。
住人達のバツグンの連携プレーには感心しきり。
せっかちでお節介の江戸っ子達は、頼まれてもいないのに、それが仲間のためとあれば...続きを読む後先考えずにやっちまう。
見返りなんて考えない。
だって"当たり前"のことだから。

特に『まよいご』はみんなの優しさに泣けた。
おけら長屋の何がいいって、住人達の距離感が絶妙。
心に垣根がなく、上っ面な世辞も言わない。
けれど小さな見栄や意地を張ることも時にある。
それは互いを認め、許し合っている証拠だ。
もう大家族と言ってもいい。
この関係はほんと羨ましい。
第3弾でまたみんなに逢えるのが楽しみ。

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Posted by ブクログ 2020年03月09日

また、あのあったかい居心地の良さに惹かれて本所おけら長屋をのぞいてみた

だんだん住人の人となりが分かってきた
仕事も生い立ちもバラバラ個性豊かな面々だが、共通しているのは、みんなとても世話好きで、困っている人を見たら放っておけないこと。今回もそれが第6話まで遺憾無く発揮される

その壱 だ...続きを読むいやく / その弍 すていし / その参 まよいご

その四 こくいん / その五 あいおい / その六 つじぎり

「だいやく」 湯屋で襲われ父親の分からぬ子を身ごもったお梅と所帯を持つことになった久蔵。お腹が大きくなるお梅を見て、本当に父親になれるのかと自信をなくす久蔵に対して、長屋の仲間は言う

「久蔵、おめえは大きな勘違えをしてる。人は血でつながってるんじゃねえ。心でつながってるんだ。このおけら長屋の連中を見てみろ。もとはみんな他人じゃねえか。なのにこうして他人のことに必死になってやがる」

「久蔵さん。あんた、重い荷物を一人で背負い込む気なのかい。おけら長屋は何のためにあるんだい。その重い荷物を、みんなで少しずつ分け合うためだろ。この長屋に住む貧乏人はね、そうやって生きていくのさ」

泣かせるじゃないか。こんなあったかい仲間に囲まれていたら、自らも心を開き人間が磨かれていく気がする。甘えたくなる

「つじぎり」の章で酒で喉を湿らせながら万造が独り言を言う場面がある
『おにいさん、今日は帰らなくてもいいんだろう』
『こんな物騒な世の中です。お宅までお送りいたしやしょう』
『まあ、女のあたしに恥をかかせる気かい。意地の悪い兄さんだね・・・』

あれっ、これってどこかで聞いた感じだ。何だろう?と考えるとフーテンの寅さんの言い回しだ。吹き出してしまった

ちょっと難しい問題が生じた時は、大家の徳兵衛や乾物問屋の隠居の与兵衛、浪人の島田鉄斎
子供の世話や衣、食担当のお里、お染、お咲、お奈津
力仕事は、八五郎や佐平
そして、なんてたってフットワークが軽い万松コンビ
ちゃんと長屋の中で、役割分担ができているのも笑える

昭和の時代には、ここまではないが、隣近所のこんなふれあいがあった
プライバシーの侵害や個人情報の漏洩問題やらはなかったが、幸せだった気がする
そんなことも考えさせてくれる話だ

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Posted by ブクログ 2019年12月23日

江戸の人情話『おけら長屋』2巻目。
これまた読後感が良く、シリーズをこれから読み進めるのが楽しみで頁を閉じる。

長屋もの特有の多めの登場人物でも冒頭にチャートがあるので、忘れたらすぐに思い出せる。

人と人の距離がいい。せっかちもいれば、慎重者もいる。お節介もいれば、狡賢い奴もいる。
正しさは1つ...続きを読むだけではなく、皆のそれぞれの背景や想いが交錯して、出来事が進んでいく。

こんな時代、自己責任だ何だと世の中から総バッシングもなく、もっと小さなコミュニティの中で完結していたことも多かったんだろうなと羨ましさも。

まあ不便や理不尽が多かった時代のなせる技かもしれない。3巻めもいくぞ!

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年05月29日

2巻目のジンクス(あるのか、そんなん?)もなんのその。安定の市井人情モノ…時代小説のお手本、定石をしっかり守って…、というか、小説の枠を踏襲しつつも、これは、もはや創作江戸落語やな。

人情噺(「まよいご」は卑怯なくらいの大傑作、泣くぞ)あり、ドタバタあり、そのどれもが安心して読める出来映え。泣いて...続きを読む笑って明日から頑張ろ!って気分になりたい人は、このシリーズ、心に留め置いて欲しい。

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Posted by ブクログ 2018年01月07日

畠山健二さんの「本所おけら長屋(二)」(2014.3)、本当に面白いです(^-^) 6話。「代役」(主役はお梅、久蔵、万・松)、「捨て石」(与兵衛、徳兵衛、万・松)、「迷い子」(万造、松吉、島田鉄斎)、「刻印」(黒田三十郎、鉄斎)、「相老い」(八五郎、お里)、「辻斬り」(作平、鉄斎、おけら長屋の住人...続きを読む全員)。黒田三十郎、なかなかの殿様ですね(^-^) 若い頃のお里の啖呵、惚れます。お染さんの出番、もう少し増やして欲しいです(^-^)

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Posted by ブクログ 2020年05月17日

おけら長屋シリーズは第二巻も期待通り面白い。
浅知恵と短絡的な行動に走りがちな万松コンビですが、それも全て仲間を想っての行動なので神様がちゃんと一件落着に導いてくれるみたいです。
この騒動の治め方が毎回絶妙なところが畠山氏の手腕ですね。
定年退職してこんな長屋に隠居として住んだら毎日退屈しないだろう...続きを読むな。

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Posted by ブクログ 2020年03月21日

二冊目にして、かなりはまってきました。長屋一人一人のキャラがたち、人情深くもなってきた。
笑いの要素もしっかりあり、言うことなし。
万松コンビが面白すぎ。

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Posted by ブクログ 2018年04月27日

相変わらず万松がいろんな事件に首を突っ込んでかき回しますが、けっきょくなんだかんだ上手く収まる。

鉄斎さんがいつもは長屋の頭脳として働くのに、最後のお話では珍しくみんなに助けられました。

人情味がある貧乏長屋のドタバタ劇、今回も楽しませてもらいました。

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Posted by ブクログ 2018年03月08日

最後の、おけら長屋の住人全員で、ドタバタ走り回って辻斬りをやっつけていく話が良かった。意外とこの本、誰かが涙を飲んでいたり、煮え切らない思いのままでいる話が多い中で、みんなで力を合わせてハッピーエンド!という単純明解さが良い。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年07月02日

相変わらず落語のような掛け合いがテンポ良い。
3話目の万造、5話目の八五郎…普段は気の短い二人がホロリとさせる。
特に万ちゃん…ただのお騒がせ男かと思ってたら…ううう。

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Posted by ブクログ 2015年10月22日

連作短編6編
おけら長屋の人々にそれぞれスポットが当たりつつ,落語コンビの万松が引っ掻き回し,大家と鉄斎の重石もきいて,絶妙の面白さ.

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年10月23日

一巻目より今回のほうが面白いように思いました。(一巻目では江戸っ子のべらんめえ口調に慣れるのに苦労しました。)
本の帯にあるような泣ける話がありました。

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Posted by ブクログ 2014年08月07日

なんだかもう、安定の感じがするくらい安心できる面白さでした。だんだん後になるほど、面白くなって行くのもいい感じだし、まさか、彼にそんな危機が訪れるとはって言う展開も良かったです。粋な場面が多かったと思いますが、粋の裏と言うか奥に篤い人情があるところが素敵。特にこの本の最終場面にはやられましたよ。
...続きを読むい本です。

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Posted by ブクログ 2015年09月06日

お騒がせコンビ、万造と松吉に振り回される大家の徳兵衛。わけあり浪人の島田鉄斎、左官の八五郎におかみさん連中―本所亀沢町の「おけら長屋」は、「人情」と「お節介」が炸裂する江戸っ子ワールド。万造と迷子の勘吉の胸に迫る交情を描いた「まよいご」はじめ、大好評を博した前作以上に、江戸落語さながらの笑える、泣け...続きを読むる、温まる六篇を収録。

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