あらすじ
全国に熱狂的なファンを持つ、謎に包まれた小説家・ミマサカリオリの訃報が、人気シリーズの完結目前に告げられた。奇しくも作品は批判に晒され、さらに作家に心酔していた高校生・純恋が後追い自殺を図る。未遂に終わったが「完結編が読めないなら生きる意味がない」と語る純恋。やがて山中の廃校に純恋を含むミマサカファン、七人の男女が集まった。小説をなぞる生活をし、その結末を探ろうとしたのだが、ある事件が起きて――。
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Posted by ブクログ
ベストオブけんご大賞受賞作!
熱狂的なファンが多い、小説家ミマサカリオリ。人気作品は賛否両論が激しく、作家は物語を完結させる前に死亡してしまった。
作品のファンで小説をなぞり、廃校物語の結末を探ろうとした。
作品に浸透していた少女を、対人恐怖症の作家を、
作品を愛する人たちで前に向かせようとする応援と、お互いが支え合って生きていく彼女たちに感動した。
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皆壊れた作家の心を想う良い人だったのだなと感じる。作家の最後のメッセージが好き。取っていた行動は傷つけることでも、人の心が分かり感謝したからこそ最後のメッセージはそうなったのだろうなと感じる
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ネタバレ無しでは感想が書けん!
中里純恋の叫びがとにかく凄い!
著作への愛と著者の自己卑下への憎しみの両方がない交ぜになってすごい感情!
一人の人間に対して、命を懸ける程の愛と頂点に達した怒りを同時にぶつける、という複雑なシチュエーションを作ったという事実だけで綾崎隼という人を尊敬する。
そしてラストが凄い!
非常に個人的でプライベートなメッセージをあとがきに入れてミマサカと中里が“お互いに”救われている。
双方向なのがとても重要だ。
実際に自殺未遂した人と社会的に自分を抹殺した人、お互いの心が確かにこの瞬間に支えあってかろうじて踏みとどまっている。
人が死なないし男女の恋愛もほぼ無い。
ミステリなのか純文学なのか知らんけど自分的にはマスターピース認定!
ツッコミ所はある。
本の最初に見取り図があって人物紹介まであって
「人、死なないんかい!」
と思った人は多いだろうし、
「清野君の気持ちは、、、」
と思った人もいるだろう。
シチュエーション的にも
「そうはならんやろ」
と思える箇所も何カ所かあった。
でもねえ。些事。あまりにも些事。
戦車の前の蟷螂の斧。
台風の前のうちわ。
象の前のテラニシシリアゲアリ。(←言ってみただけ)
それと、他人のレビューで「ただの本にこんなに命を懸ける人がいるというのがリアリティが無い」みたいなのを見たもんだからWikipediaの「ウェルテル効果」のページを改めて読んでしまった。
一定数いるんだよなあ後追い。
Webで公開されている著者のコメントで下記があった。
「山際さんという女性が登場します。彼女は物語の中盤で、ある病気を告白するんですが、それは私が医者に告げられた病名でもありました。」
命削って創作してる!
ほんとにお大事にしてほしい。
末永く健やかに頑張ってほしい。
たまたま同郷で歳も近かったので余計そう思った。
Posted by ブクログ
SNSが普及している現在で、エゴサって言葉もあり人にどう思われてるのか考えるのが人間。
また、人気がある人ほどアンチがある。
人間の心理を考えさせられる1冊でした。
7人が織りなす廃校での共同生活。一人一人の心境の変化を感じ最後まで気になりすぎて本をめくる手が止まりませんでした。
そして、あとがきがとても好きです!
Posted by ブクログ
ミステリ要素濃いめの綾崎隼。近年だとかなり好き!!!
ちょうど、高校卒業してから価値観を揺さぶられるような小説に出会ってないな〜と思ってたところだったので、こんな小説に出会いたくなっちゃいました。
Posted by ブクログ
これぞ物語って気がする。
最初から後ろのページ見たら
全然面白くなく、段々と読み進めていくのに適した本でした。
特にあらすじが凄い。
最初からあらすじは読まないで欲しい。
沢山の人間関係が視覚化されているので
ほんとに読んだ方がいい。
Posted by ブクログ
久しぶりに心震わされる小説を読みました。
本が好きで多くの作家さんの文を読むけれど、その中には、その文で特別な輝きを感じさせる方々がいる。それを知ってるから、この話にもリアリティと深みが生まれ、深い感動が生まれる。
綾崎さんも、それを知ってるから、この話が書けるんだろう。そこはある程度、読めてしまう話の筋とは関係のないところ。
Posted by ブクログ
死にたがりの君に贈る物語。その意味が分かり、胸をうたれた。ラストのタイトル回収が秀逸だった。
書き手と読み手。両者は、ある種の信頼関係の上で成り立っている。改めて凄い職業だと思わされたし、心無い外野の悪意がどれほど罪深いかを思い知らされる傑作だった。
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後半から正体がじわじわ分かっていくけど確定的なものがないもどかしさ。焦らされている感じが良かった。最後の最後の文章が心にきてとても感動した。心が暖かくなる。
Posted by ブクログ
YouTuber、政治家、芸能人…
誰かしらが何か行動を起こす度に、すぐ炎上したり、誹謗中傷が殺到してしまう今日。正直私は、気に入らないんだったら見なければいいのに、コメントを投稿しなければいいのに…って思ってしまう。
自分が放ってしまった言葉で、会ったことすらない人達まで傷つけていることを自覚するべきだ。何気ない一言も誰かの心を苦しめ、最悪の場合、死に追いやってしまう可能性だってある。
使い方を間違えてしまえば
「言葉は人が常に持ち歩いている刃物だ」
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病んだ人の心を治せるのは、きっと愛ある人なんだろう、何かと愛があれば、誰かを、何かを愛することができれば、どんな心の病気でも治せるのだろう。そう思わせてくれた物語であった。
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自分のことが嫌い、生きる理由がわからない人たち。
特に友子は、いろんな人に当たり散らして、最初から嫌な人、苦手なタイプだったが、読み進めるうちに、相手に言っているようで実は自分に向けているのでは?と思い始めたら、彼女の正体がわかる。防衛本能と信じられない気持ちが合わさっている、ナイフを自分のからだに当てるだけが自傷行為ではなく、言葉で追い詰めていた。
作家を苦しめたもの、救ってくれたもの。
登場人物たちがあたたかく見守り続けた、ひとりの作家への愛のかたち。
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読み終えてまず思ったこと…
なんでもっと早く読まなかったんだろうー!
自分、自分の人生への憎しみと諦めがひしめく中で、愛とつながりにより生を紡ぐ、ミステリー要素もありの素敵な物語。
ミマサカリオリは純恋と出会い、彼女の作品への愛に触れ、書き続ける(生き続ける)意味を見出し、最後までヒヤヒヤしたけれど純恋も、ミマサカの想いに打たれ、生き続けることを選択をしてたであろうと信じてやまない。
Posted by ブクログ
ミステリー要素を持ちなら繊細で感動的な物語でした。たいへん楽しく読みました。「若さ」をお持ちのみなさんにおすすめします。(生きていれば濃淡あれど若さありますから、みなさんですね)
物語を語ったり、書いたりすることと、物語を聞いたり、読んだりすることは、どれだけ離れたことなんだろうかと思いました。
小説家と読者だと、まったく別の種類の人間のように思ってしまいます。
でも、この本を読むと、そんなに離れていない、作家と読者は表裏一体、近しい存在なんのかなと感じられました。
この小説の主要テーマである「誹謗中傷」なんかはすっ飛ばし、わたしなりの理解は、以下のとおりです。
「遠いむかし、ある時ひとつの霊魂が、物語を語り・書く魂と、物語を聞き・読む魂に突然分裂してしまった。そこから長い年月を経て、この魂たちはようやくこの物語で再会をはたすことができた。」
みたいな感じでしょうか。どこにも書いてませんけど、とにかく魂なんです。(めんどくさがってるわけじゃないです)
この小説は、物語の書き手と読み手の霊魂の再会・再生の物語であるとともに、もうひとつ、若いひとたちの人生の再生物語でもありました。
それから、この小説はとっても演劇的だなとも思いました。登場人物たちのセリフや立ち振舞が、舞台をみるようでした。集合したはじめのほうは、リアリティー・ショーみたいだったし。(よい意味ですもちろん!)
「若い」心で、小説のなかの小説である『Swallowtail Waltz』を受け入れ、登場人物たちのあり様を受け入れ、魂と魂の再会を目撃していただきたいです。
Posted by ブクログ
人が作り上げた虚構の世界が人を動かす事ってあります。僕自身高校の頃「グインサーガ」の世界に体半分くらい入り込んでいた気がします。
この本はそんな物語を現実よりも近しいと感じた若者たちのピュアな物語です。とてもいいラストです。
Posted by ブクログ
最後の方までミマサカリオリが誰だか分からなくて翻弄されてしまった〜小説を模倣して現実世界で体験するって思いつきそうでなかなかない設定が面白かった。最後は涙なしに読めない。たくさんのファンレターの中で自分の分なんて読まれていないだろうって思っていたけどこの本を読んで考えが変わった。ファンの一声はクリエイターを生かすことも殺すことも出来るんだなって。
Posted by ブクログ
読み終わったあと,ミマサカリオリの気持ちを理解して苦しくなった。全部全部,苦しかった。
展開はある程度予想できていたけど、それでも最後の後書きで泣きそうになった。
全部知った上で今から読む2週目はまた違う感動があると思う。
Posted by ブクログ
すごかったです。よくこんな設定や物語を書けるなぁ天才だ。って思いながら読んでました。
最後の最後の一行がとっても粋で、自分でもよくわからないくらい涙が出ました。流行りが緩くなってから読みましたが、読んでよかったです。
Posted by ブクログ
小説家、ミマサカリオリの死から始まる物語。
最後には衝撃の事実が告げられる。
登場している人物一人ひとりに共感できるものがあり、全員に感情移入してしまうような作品でした。しかし、1人の少女にだけ共感できませんでした。
生きていれば、逃げたくなる時、逃げている自分が嫌な時、どうでもよくなって楽しんでいる時、たくさんあると思います。
少女に共感できなかったのは私がまともな証拠だと思いました^_^
この本を読んでどんなことも全て人生だからと受け止めるべきなんだなと思えました。
ぜひみなさんも読んでみてください。
Posted by ブクログ
10年ほど前に綾崎隼さんの本を初めて読んで花鳥風月シリーズとノーブルチルドレンシリーズにどっぷりハマった。最近はあまり読んでいなかったけど久しぶりに目に留まった綾崎隼さんはTikTokで紹介されて話題になっているらしく、なんだか嬉しくなって本書を手に取りました。
読み進めていると
あぁ、こんな感じだったなぁと懐かしい気分になった。
特に山際さんが言った「そこにどんな気持ちを足すことも、引くことも、出来ない。」という一文は『初恋彗星』の冒頭に出てくる一文に少し似ていて個人的に上がった。そしてそんな所がミマサカリオリの原稿で興奮する登場人物たちと私はリンクしてしまったように思う。
ミステリー要素で言うと少し味気ないかもしれない。
人によってはある程度予想がつく展開かもしれないし、正直言うと私もその1人だった。だけど時々、綾崎隼さんの文章はすごく深く刺さる。
ミマサカリオリの言葉
・「お前みたいな作家は、本当に死んでいたら良かったんだ」
・少女の純真な願いは、ほとんど呪いだ。
今日も、明日も、明後日も。
きっと、この呪いが、潰れてしまった私の心臓を動かしていく。
そして綾崎隼さんの本はいつも最後の1ページ、
最後の一文がとても素敵だと思います。
Posted by ブクログ
最終巻を待たずに死んでしまったミマサカリオリ。結末を知る為、小説と同じよう共同生活を始める読者達。そこには編集者の思惑があった。結果的に、最終巻は発売された。読み終えた純恋は死のうとした時、後書きを目にする。書かれている物語の進行の裏で、実は説明されていた…ってのは構わないと思うけど、目線の広瀬すらそうだったのはちょっとどうだろう。それを除けば面白く読めた。
Posted by ブクログ
物語はいつだって人の心を揺さぶる。
この物語の中心にいる少女もまた、物語に心を揺さぶられた一人なのだろう。
読み終わった時に感じたのは、希望につながるラストであったことの安心感と同時に、平凡さも感じてしまった。途中から、ラストの方向が想像できてしまったせいだろうか。
Posted by ブクログ
みんながミマサカリオリのために行動していることがすごく伝わってきた。みんなが思いやりをもって意図を汲んでくれていた。そしてそれは6人だけじゃない。肯定して、愛してくれるファンがたくさんいること。それに気づけたことがミマサカにとって一番だったと思う。
編集者の塚田さんと山際さんが優しすぎるし、稲垣さんの言動が人格者すぎる。
どれだけの賞賛があっても、批判の声は目に映る。人一倍そういう声が届くミマサカだからこそ、自暴自棄になり、周りの人を試した。
生い立ちや境遇を鑑みれば十分推察できる。
だからこそ、純恋の意志の強さと小説への愛がミマサカの胸を打った。本気で小説に救われて、命をかけるほどじゃなければできない。
そして純恋も、生きがいがこれからも続けると知って、タイトルの伏線回収へと繋がる。
主人公の広瀬も苦しい現実と向き合いながら、自分を信じて生きることを選んだ。
誹謗中傷はSNSが浸透した今、すごく問題になっているが、やはり中傷を受けた側は、立ち直れないほどの傷を負う。気にするなと言われても目に入るし、自分の心が蝕まれていく。
改めて警鐘にも自戒にもなった。
けんご大賞の受賞作。前評判が高いゆえに、自分の予想をさらに超える展開を期待してしまった。
もちろん内容は感動したし、書き手と読み手の両方に救いがある終わり方でとても良かった。
だけど、田中が暴言やり過ぎだなあ。自分がされて嫌なのに、それをましてや一番愛を伝えてくれた読者に、、しかも子どもに、、
周りが優しすぎる。編集者は小説家第一とはいえ、崇めすぎな気もした。
純恋に任せたっていうのも、一番の読者とはいえ、結局他力本願な感じも否めなかった。
「鮎の友釣り」は友情ではなく、怒りを利用する。鮎の縄張りを利用して、攻撃してきたところを引っかけるのか。
Posted by ブクログ
この共同生活の狙いを「鮎の友釣り」で例えていて面白かったし、凄くしっくりきた。
「炎上は愛情の裏返し」は、全てに該当するものではないかもしれないけど、本という作品に関しては、ある意味そうなのかも。
ミマサカリオリのそばに、純恋でいてくれて良かった。これからも、ずっとファンレターで繋がっていて欲しいな。
ただ、Swallowtail Waltzの内容が小出しすぎて、最後の結末が出てきた時も、この人なんだっけ??ユダって何したっけ??ってなって、あまりのめり込めなかった。
Posted by ブクログ
小説家、ミマサカリオリが急死した。大人気だったSwallowtail Waltzシリーズの最終巻が出版される前に炎上して以降、執筆が中断されていた中でのニュースだった。
最終巻が読めないことにファンは深いショックを受けており、その一人である16歳の純恋は自殺を図った。
そんな中で、ミマサカリオリのファンサイトに集う純恋を含めた男女七人の元に、Swallowtail Waltzの世界を再現し、物語の結末をファンの手で探るために共同生活をしようという誘いのメッセージが届く。
物語を生み出す人の繊細さ、傷つきやすさを感じた。
現実にも物語を作る人が批判に晒されたり、外部からの言葉で納得できなくても飲み込まなければいけない状況はあるのだと思う。
そういった作品を生み出す人たちの心が守られるシステムが、早くできると良いと改めて思った。
今作はとにかく「あとがき」のシンプルで強いメッセージがとても良かった。
自分も観たいテレビドラマや読みたい小説・漫画があることでそれを楽しみに頑張ろう、乗り切ろうと思えるので、「あとがき」のメッセージは心に刺さるものがあった。
一方で、共同生活で七人が集まっているので、一人一人のエピソードをもう少し読みたかったなと感じた。
またSwallowtail Waltzの物語ももう少し深く知れたり、本編とのリンクがあったらより楽しめたかもしれない。
Posted by ブクログ
作者が死んで未完となった物語の最後が知りたくてその物語をなぞる共同生活をすることになったファンの物語、なのですが、プロローグ的なところでなんとなく分かることが多いのでミステリだけどミステリっぽくは無いかな?
でも読みやすくて話の流れも面白かったです
当然ながらその小説のネタバレもされちゃってますけど小説内で出てくる小説を読んでみたいです
ただ、偶然なのですがこのお話を手に取ったのが今なので先日の出来事も思い出してしまいますね
Posted by ブクログ
なんだろう、創作者だけじゃなくてたくさんの人に読んでもらいたいなと思いました。こういうお話を受け止めるひとが増えて、もっともっと、世界が優しくなりますように。
Posted by ブクログ
最初は無理ある展開だなーと思いつつ、謎が多く、読み進めることができてたけど・・・
なんか終盤、勢いが落ちたかな。
ちょっと説明(謎解き)部分が長ったらしくて、しんどかった。
Posted by ブクログ
綾崎先生のサイン会にて購入したものの、読むのが勿体なくてなかなか手を出せず。しかし、積読もかなり溜まってきたため、意を決して手に取った。
全国に熱狂的なファンを持つ、謎に包まれた小説家・ミマサカリオリ。だが、人気シリーズである『Swallowtail Waltz』完結を目前にして、ミマサカの訃報が告げられる。
奇しくもミマサカの作品は厳しい批判にさらされ、さらにはミマサカに心酔していた16歳の少女・中里純恋は後追い自殺を決行。純恋の自殺は未遂に終わったものの、彼女は「完結編が読めないなら生きていても意味がない」と語る。
やがて、とある山中の廃校に純恋を含むミマサカのファン7人の男女が集まり、未完となった作品の結末を探ろうとする。しかし、そこでは絶対に起きるはずのない事件が起きてしまい……?
綾崎先生の作品を読むたび、この人の描く文章は本当に奇麗だなとため息が出る。
今回も読み始めてからあれよあれよと時間が経ち、気が付けばこんなもう時間か! と思うことが何度かあった。
作中のほとんどの場面では、主人公の大学二年生・広瀬優也の視点で話が進む。
廃校に集められた純恋と優也を含む7人は人物像もくっきりとしていて読みやすいのだが、少々展開がわかりやすいと読み終えて感じた。
だが、ある程度話を予想できていても心を揺さぶられたことに変わりはなく、人一倍感受性の高い作者と狂信者と言われるほど熱狂的なファンたちの想いには心打たれた。『あとがき』も素晴らしかった。
読書が大好きな人は勿論、執筆だけでなく、創作活動をしているすべての人にぜひ読んでほしい。そんな作品だった。