【感想・ネタバレ】財布は踊る(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

「今よりもう少し、お金がほしい」専業主婦として穏やかに暮らす葉月みづほ。彼女はある夢を実現するために、生活費を切り詰め、人知れず毎月二万円を貯金していた。努力が実り、夢を実現した喜びも束の間、夫に二百万円以上の借金があることが発覚する。株での失敗、リボ払いの罠。日常に潜むお金の落とし穴からどう逃げる? 切実な想いと未来への希望を描く「お金のつくりかた」超実践小説。(解説・朱野帰子)

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

お金って大事にしたほうがいいんだなって思いました。今の私の生活は、特に節約とか意識していなくて、多分お金が漏れ出ている状態なんでしょう。今、すごく焦っています。家計簿再開しないとな…

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2025年11月02日

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リアルで面白い。
マナーリテラシーが向上する本である。
うしじまくんっぽいクズも登場するし
旦那さんは普通にクズ。
でも自分で切り拓いて、子供さえも養える逞しさを手に入れてる主人公に賞賛をお送りして、
再婚相手は素晴らしい人であることを願う。

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2025年10月21日

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若干 ウ◯◯マくん色があり、「月収」「三千円の使いかた」と比べて刺激があるおかね小説。夢中になって読んだ。
麻友子と彩の話自体面白いが、積立投資の途中の選択が人生を分けた。他責か自責か。お金と心に余裕がないと、ボラタイルな局面での対応で差が出る心理がよくわかる。
運用も人生もそんなに上手くいかない

備忘録 
今この本を読んでる前の席の人はCFP(タックス)の勉強をしてる。私はCFP(ライフ)の勉強しないでこの本を読んでいる。麻友子が財善に伝えた感謝の言葉を貰えるように勉強しなければと思いながら。
隣の注文をしないで席に座った男は、その隣の勉強している女性に話しかける事3度。ナンパか詐欺か?その男性がトイレに席を外したのを見て、女性は席を立って店を出た。
ここは赤羽の喫茶店

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2025年10月17日

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お金によって、人間の行動は良い方にも悪い方にも転ぶのだと改めて感じました。
お金に振り回されない人生にするため、今のうちからマネーリテラシーを高めようというモチベーションに繋がりました!
ひとつの財布が様々な事情を抱えた人たちのもとを渡り歩いていく描写がおもしろかった。

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2025年10月02日

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原田ひ香さんの本が好きで手に取りました。
丁度住宅購入の時期と重なったので、お金について深く考えさせられる一冊になりました。

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2025年09月15日

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人々のお金のリアルな数字や感情、
その人が育ってきた環境や、現実、生活、仕事。
周りとの比較や欲望などお金のリアル、それらが生活にどのような影響を与えるか。お金と人々のストーリーがすごく具体的に表現されている。お金の向き合い方、人間関係、社会との向き合い方を、考えさせらる一冊だった。

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2025年08月15日

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リアルで、とっても勉強になる
投資とか不動産とか奨学金の話とか読みやすい!

金の使い方次第で人生が激変するリアル。
「お金の落とし穴」がある中で、自分や家族の未来を守るためには「知ること」「慎重に選ぶこと」の重要性。借金や失敗、挫折があっても、選び直すことで人生を立て直せる。お金だけじゃなく「生き方」「価値観」「家族との関係」を問い直すきっかけを与えてくれる作品。

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2025年12月05日

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最初はまぁまぁ身近な感じの話だったけど、だんだん、投資とか、詐欺とか、奨学金返済の裏技の情報を知るために怪しいところに踏み込んだりする話とか、不動産投資とかの話になってきて、あんまり共感はできない感じになってきたけど、おもしろく読ませていただきました。

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2025年12月03日

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『新潮文庫の100冊』より。

タイトルと表紙から正直大した作品じゃないと思っていた。
謝ります、面白かったです。

節約主婦がやっとの思いで手にしたLでVな財布が"時の運"により次々と所有者を変え、正に踊るように所有者たちの人生を交錯させていく話。

ただのマネーリテラシー向上本かと思いきや、良い意味で裏切られた。
気軽に読める文体だが風呂敷を畳むのが上手く、ラストも爽快。

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2025年11月29日

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お金に絡む小説が多い原田ひ香さん。一つの財布をキーとして様々な人のお金にまつわる物語が描かれておりとてもおもしろい。お金に絡むということで、不動産投資、FX、株など様々なお金模様あり。

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2025年10月18日

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お金の使い方で人生変わるなぁ
としみじみ感じた。

それぞれの人生から
お金の使い方を学びながら
自分の生活も見直せるところがたくさんあるなぁと思った

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2025年09月27日

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お金のリアルがオムニバス形式で描かれていた。
三千円の使い方と違ってお金に失敗しながらどうにか地に足をつけていこうと邁進する、普通の人々が今回は主人公だった。
リアルすぎて少し辛くなる部分もあった。
運や状況次第でお金持ちにも貧乏にもなるし、そこは偶然としか説明がつかないことが多いが、どうなっても立ち上がることはできるんだと思えた

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2025年09月23日

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お金を大事にしなきゃ!と思う時がある。
仕事を辞めて、収入の見込みがなくなった今はより切実だ。

主人公の気持ちがよく分かるし
私と同じように頷きながら、読む人は多いんじゃないかな。
引き込まれてついつい読み進んでしまう。

改めて、お金を大事にしなきゃ、と思えた。

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2025年09月07日

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主人公のみづきと長財布を中心に展開する連作短編。各話で登場する人物の抱える経済的事情がリアルだし、相互の繋がりの開示が自然で、物語の世界観に没入。結果、投信積立などの投資が少し怖くなったり。

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2025年09月05日

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ネタバレ

◎要約

お金をテーマにそれぞれの登場人物の日々の出来事を記した小説

◎感想

お金は人を良くも悪くもする包丁のような存在だなとつくづく思いました。
お金を増やしたりコツコツ貯めることで欲しいものを手に入れ、その過程で目標に向かって仕事や節約を頑張れる原動力にもなる。
ただ、安易に文夫のようにお金を増やそうとした結果、借金を背負ったり野田のように犯罪に手を染めてしまう結果にもなる。
お金はあくまで幸せになるための手段でしかないし、世の中には情報商材などお金に関するトラップが数々潜んでいる。
そのようなミスをしないためには、自分でお金について学び実践していく、お金を自己管理することが大事だ。

借金のようにお金で失敗した経験は点で見ると確かにマイナスかもしれない。
ただ文夫のようにそこから学んでコツコツ働いて以前より前に進んでいる家庭を見ると、ネガティブな体験をどう自分の中で捉えてどう今後行動していくかによって、プラスにもマイナスにもなると思った。
自分も独立してお金で苦しんだ経験があるからこそ、今お金について徹底的に学べているし、以前より知識もついている。

あと、家族ができることで、男はより仕事に熱が入るんだろうなと思う。
古い考えかもしれないけど、守るものがあると人は強くなるし、仕事をする目的が明確になるからだろう。

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2025年08月29日

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ネタバレ

お金に関わる話で色々と出てきて面白いです。

財布が巡り巡っていく形で物語が繋がっていますが最後はそこへのこだわりを捨て新しいステップへと進められている点が良かったです。

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2025年08月24日

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私は詐欺に2回遭い、合計で約195万円を失ったことがある。23年新卒で入社、月に2万円ずつ貯金、2万円は実家に入れていたので「月2万の貯金」と書かれた帯を見たとき、少し胸がザワザワした。そのうち150万円は親が私の結婚資金として貯めてくれていたもの。家族とお金というテーマに吸い寄せられたのも自分でも納得。
ヴィトンの財布が「踊る」というより様々な人の手によって「踊らされていく」様子を描いている作品だと思う。財布という「モノ」に囚われ、1円単位の節約を成し遂げた専業主婦のみづほが、不動産大家に転身してから、また違う視点でお金に囚われていくのも面白かった。自分自身が詐欺にあってから余計にお金に囚われて生きている実感があったので、登場人物のほとんどに共感に近い感情が沸いた。
案外、幸せそうにしている人もなにかしら過去にお金のトラブルがあるのかもしれない。そう考えると、まだ貯金も出来ていないだけで借金はない今の自分は幸せなのだと噛み締めたいと思った。

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2025年08月15日

Posted by ブクログ

なんだかんだ言ってもお金ってやっぱり大事。
それで人生左右される。
なのに学校では教えてくれなかった。
お金で苦労してた親を見てたので、自分である程度勉強し向き合ってきた。
投資って何が正解かわからないけど、知っているのと知らないのとでは大違い。
この本の主人公たち、女性たちは逞しいけど、男性たちはお金にだらしない。
そんなお金にだらしない人に振り回されるのはほんと腹立たしい。

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2025年11月27日

Posted by ブクログ

「三千円の使い方」が面白かったので読んでみた。
前作の内容を忘れかけているけど、こちらはネガティブな要素を多く感じ、少し読んでいてつらかった。
続きが気になるような書き方だったので最後まで読めたけど、「勉強になったなあ!」というようなポジティブな気持ちにはあまりならなかった。
でも面白かった。

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2025年11月08日

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お金の使い方、お金との向き合い方を考える。
なかなか人のお金の苦労や悩みを細かにみることはできないから、面白かった。

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2025年11月05日

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お金を貯めるアイディアが出てくるのかと思ったが、そこまでのレクチャー本ではなく、一つのルィヴィトンの財布をめぐっての物語だった。 

第一話の葉月みづほの話は面白かった。
夫からもらう5万円の生活費の中から2万円を貯金して、2年半後に家族でハワイ旅行に行き、念願のルィヴィトンの財布を手に入れる。
れでもどん底まで落ちてしまうのだが、築古物件を自分でリフォームして人に貸し、会社を立ち上げ資産を築くまでに至る。
簡単な話のようだが、利益が出るなら大工さんは皆やるだろうな。
節約雑誌にコラムを載せている善財夏実の話も面白い。
夏実のような人が近くにいたら、いろいろと知恵をお借りできるのになあと思う。
お金の物語って、貧乏なら貧乏で読んでいてはぁーとなるし、人に盗られたり人を騙したりでもモヤモヤするし、お金儲けに成功した話でも、ありえないと思ってしまうし、読んでいて疲れてしまった。

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2025年10月25日

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お金に振り回される人々の話。
短編集によくある登場人物がつながっていく構成で、ヴィトンの財布が中心にある。
みんな必死に生きているけれども、ちょっと読んでて辛くなる。
希望の色も少なめで、これがこの時代の現実なのかもしれないな。
幸せってなんなんだろうな。

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2025年10月14日

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お金に人生が左右される。うまくいく人とそうでない人は、時のめぐり合わせによるところがある。できれば経済的な心配をしないで生活が送れるようであればいい。しかし、お金よりも大事なことはないのだろうか。細かなことを考えず、いちいち腹を立てず、おおらかに好きなことをして生きるのが幸せである。2025.10.4

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2025年10月04日

Posted by ブクログ

みづほさんが凄すぎる!
勉強を続ける努力もすごいけど、さらっとリフォームとかDIYやれちゃうのとかいいなあ
手先器用な人って、手段の選択肢が広がっていいなあって思う

麻衣子・彩編は、切なくなった
ああいうふうな展開になると思ってなかったから、えー…ってなってしまった

あのヴィトンのイニシャル入りのお財布、これからどんな旅を続けるんだろ?
またみづほさんと出会う日は来るんかな?

これからのみづほさんに、若干の不安の余韻を残した終わり方だったけど…
それはこの本の他の登場人物も、この不況を生きる現実の私たちも同じか…

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2025年09月30日

Posted by ブクログ

読みやすかったが、実用性はそれほど高くはないと思う。小説なのだから当たり前かもしれないが。冒頭の主婦は応援したくなる強さや芯があり、全体を通して印象の良さ、さわやかさが残る読後となった。

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2025年09月18日

Posted by ブクログ

一歩間違えれば、誰でも陥る可能性があるないようがテーマ。そうしないためにもマネーリテラシーの大切を教えてくれます。
資本主義の社会で生きていくためには、マネーリテラシーは重要であり、かつ学びだせば楽しい分野だとも思います。

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2025年08月31日

Posted by ブクログ

登場人物の1人「葉月みづほ」の生き方は本当にすごい。お金や他人に人生を狂わされるもの自分の力で立て直す根性の強さにとても尊敬。
投資やローンなど詳しくない為、所々理解できずであったが、こういう無知が後の人生を変えてしまう可能性もあることに気づかされた。
人生は運任せなところはあると思うけれど、その運を掴む為にも自分の行動は見直すべきだと感じた。
人生結局大切なのはお金。
しかし、1番大切なのはあらゆることにも振り回されないぶれない自分軸持っていることかなぁと。

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2025年08月22日

Posted by ブクログ

いろんな意味でどんよりしてしまった。
あまりにもお金に対するリテラシーが無さすぎる人、投資で人生を狂わせ犯罪にまで手を染めてしまう人、真面目に働いて頑張っているのに安いお給料で奨学金を返しながら将来に希望が持てずにいる女の子たち。みんな頑張って生きてるのに、生まれた環境や時代、景気などで人生が大きく変わってしまう。
私の子どもたちにも奨学金という大きな借金を背負わせてしまったことにも…
お金に振り回されてはいけない、でも知らなすぎるのもいけない。すごく苦手な分野だけど勉強しないとな…

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2025年08月19日

Posted by ブクログ

失敗から這い上がる人、脱落する人、オムニバスな人生がヴィトンのお財布をキーアイテムとして交錯してるのかしてないのか、のお話し。奨学金返済の大変さが初めてわかっただけでもとっても勉強になった。読みやすいのですぐ読めるのも良い!ただ何回も読みたい本でもないかな。

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2025年08月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

原田ひ香さんと言えば、「お金の話」の作家さんで私の中では定着しつつあります。

途中まで読んで、「タイトル回収はそういうことか!」と納得しました。

コロナ前ぐらいから現代までが舞台のようなこのお話は、日常描写があまりにリアルで共感箇所が沢山あると共に、そのリアルさに小説を読んでいるはずなのに辛い現実を思い出し、少し苦しくなりました。

私にとってフィクション小説を読む醍醐味は、「現実逃避がしたいから」も含まれているので、少し★低めなこの評価に。

だけど1日でスルッと読めてしまう読みやすい1冊でした。

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2025年08月13日

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