【感想・ネタバレ】財布は踊る(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

「今よりもう少し、お金がほしい」専業主婦として穏やかに暮らす葉月みづほ。彼女はある夢を実現するために、生活費を切り詰め、人知れず毎月二万円を貯金していた。努力が実り、夢を実現した喜びも束の間、夫に二百万円以上の借金があることが発覚する。株での失敗、リボ払いの罠。日常に潜むお金の落とし穴からどう逃げる? 切実な想いと未来への希望を描く「お金のつくりかた」超実践小説。(解説・朱野帰子)

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Posted by ブクログ

財布を通してお金のことを学んだ1冊。ここに書いてあることは他人事に思えないところが怖いと思った。奨学金、リボ払い、投資など多岐にわたって物語で学べるので、リアルに感じた。

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2025年03月08日

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先が読めない展開で章が終わるごとに「おーっ」と思ってしまった。
一つの財布がこの一冊の中でいろんな物語を生んでいてとても面白かった。

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2025年02月23日

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お金に苦手意識のある私がおもしろくて一気に読みました。
お金と懸命に向き合っている登場人物たちに魅入ってしまいました。また、物語に出てくるルイヴィトンのお財布も登場人物たちを繋いでいてまるで生きた登場人物のひとりのようでした。
お金と言うと卑しいものという意識がどこかにあって、裏に隠してしまうものだと考えていたけど、この本にはそれが一切ない。容赦なく地に足のついた言葉でお金の現実を見せてくれました。
最後のオチは不安と清々しさが入り混じりました。

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2025年02月07日

Posted by ブクログ

う〜面白かった!
一つの財布を軸に様々な人達のお金に纏わる悩みや生活が展開されていく。
「三千円の使いかた」も面白かったが本書もまたお金のつくりかた、付き合い方がリアルに描かれ、また挫折を繰り返しながらも人生に希望を捨てずお金と向き合う登場人物達の転換のタイミングや展開のテンポも良く、止まる事なく一気読み!
小説好きの自分にはお金の教科書よりも頭にスルスル入りやすく楽しめた!

ひ香さんのお金小説、好き!
これからもこの系統の小説書いてほしいなぁ

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2025年01月19日

Posted by ブクログ

甘くみてたなー
何気に本屋さんで手に取って読んでみたけど、とても面白く、一気読みでした。
こういう小説は好きだなぁ。
原田マハさんの作品みたい。

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2024年12月31日

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財布は踊るというタイトルを見たときに
お金に踊らされる話なんだろうか?と手に取りました
実際、そういった話が多かったのですが
最終的に手綱を持つのは人間か?お金か?という
課題を受け取った気持ちになりました。

私が今思うのは「堅実が一番」

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2024年12月29日

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リアル過ぎるお金の話。次から次へと話が続きヴィトンの財布の行方もどこに落ち着くのやら。詐欺やら子供の貧困の話も出てお金事情が盛りだくさん。読んでいて飽きさせない内容で面白かった。

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2025年03月09日

Posted by ブクログ

奨学金関係の話や、女性の一人暮らしの大変さについて自分自身も体験したのでとても共感できた。
今回はお金についてがテーマでしたが、何事も考え方を変えて、動いてみるということで開ける道があると感じました

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2025年03月03日

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お金と、その入れ物であるお財布に対する自分の価値感を問われる1冊。
作中に登場する人々それぞれの、お金とお財布への切実な気持ちがリアルに表現されていて、ハラハラしたり、悲しくなったり、スッキリしたりホッとしたり。
自分も、お金ともう少し真剣に向き合わなければいけない。どこか、将来のお金について、考えることを避けてしまっている心を見透かされているような、そして心配してくれているような気持ちにもなった。

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2025年03月01日

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『三千円の使いかた』『母親からの小包はなぜこんなにダサいのか』『古本食堂』などなかなか面白い作品の多い、原田ひ香さんの文庫新刊。

夫から渡される月5万円の生活費を切り詰め、誰にも内緒で毎月2万円の貯金をコツコツと堅実に貯蓄し、ようやく家族でのハワイ旅行、そしてヴィトンの財布を手に入れた専業主婦。
しかし金融リテラシーの無い夫がクレジットカードのリボ払い地獄にハマり、返済のためにヴィトンの財布を泣く泣くフリマサイトで売る。
そしてこのヴィトンの財布が何人かの手にバトンリレーのように渡り、物語が展開する。FXや情報商材、奨学金返済など、お金にまつわる様々な問題を抱えた人たちのリアルな話。

お金は大事だけど、すぐに儲かるようなうまい話は無い。前の仕事で『クレジットカードで情報商材を買ったが、儲からないのでキャンセルしたい』というわがままな苦情を何件も対応したことがあったが、これは基本的には『自己責任』なのだ。(現金で購入している場合はほぼ返金できない)

コツコツとしっかりと毎月貯金していくのが一番間違いない。(それも給与天引きで!)

あ、僕は息子2人の名前の貯金箱を中学生の時に作り、高校卒業まで毎日500円ずつ入れてました(かなり学費の足しにはなりました)←プチ自慢。

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2025年02月27日

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三千円の使い方が好きで、これも同じかと思い読み始めた。今回もお金にまつわる話だったが、この話に出てくるのは、結構ヘビーにお金に困る人物ばかりで、しかも男が軒並みクズでずっとモヤモヤする気持ちで読み進めた。
読み進められないかと思ったが、読み続けるとそこは結局原田ひ香さん。面白かった。最後もちょっと苦い終わりなのか。
だが、お金とのつきあい方を見つめ直せる内容で読んで良かった。

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2025年02月23日

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複数の持ち主の間を転々とするお財布。その持ち主たちの複数の短編ストーリーがだんだん絡み合って最終話でまとまる、といった作り。途中読んでいて気分が沈むところもありましたが、最終話が痛快でよかったです。
原田ひ香さんの小説を読むといつも、自分のマネーリテラシーのなさを思い知らされますが、この小説で最後に希望が残っているのは地に足をつけて目の前の人や生活、仕事を大切にできた登場人物たちで、そういう視点に心が救われもします。「思い」と「知識」を兼ね備えた人になることが大事なんだな。

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2025年02月23日

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ひとつのお財布が人から人へと渡っていくお話。

この本を読みながら、誰かの家計簿を覗いたような気持ちになりました。学ぶことも多かったです。
お金の失敗をして、家計を見直し、お金を稼ぐ方法を模索する登場人物たち。あけすけには誰も話さない『お金』のことですが、やっぱり生きていくには大事なこと。

自分も家計を見直すのが2025年の目標です。

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2025年02月11日

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1つの財布がいろいろな人の手に渡っていく物語。
それぞれの人の人生が描かれていて面白かったです。
お金って、普段何気なくつかっているけど、なんか思いをもってつかったり、ためたりしたいなと思いました。

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2025年02月06日

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お財布がお金にこだわる人達を渡り歩き、ドラマを繰り広げていく。持っている金額に合わせた生活をすれば良い。私の母はそんな大雑把な人で私も正しくそれを引き継ぎました。収入が多い事は何よりですが、投資、詐欺、窃盗など危険と隣り合わせの行動はいかがなものかと思います。足るを知る生き方をして行きたいですね。

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2025年02月02日

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ネタバレ

最初は普通に?お金に困ってる主婦の話だったんだけど、2話目くらいからウシジマくん展開になってきて読んでてハラハラした(笑)
奨学金を返せなくて、麻衣子がへんな男のところに行こうとしてるところとか、マジでどうなるのかと思った。
友達が止めてくれて、さらに財前と知り合ったことにより、道がひらけたと思ったのに、まさかのコロナ禍、そして友達の闇落ち…。
ルイ・ヴィトンの財布を手にした人たちの物語が面白く運命的に書かれていた。
最後、話はみづほに戻って終わりだった。
お金持ちになってめでたしめでたし、ではないラストだったけど、そのほうがやっばりリアルなんだろうなあ。
旦那とは別れても、子どもと2人で仲良く暮らせるラストであってほしいなと思った。

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2025年01月28日

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5人のお金に関するエピソードを、1つの財布を繋がりとしてショートストーリーのような形で描いている小説。
登場人物の大半が、クズかマネーリテラシーの低い人間のため、前半は読んでいてストレスを感じた。
しかしさすがはマネー小説のベテラン原田ひ香、なんだかんだ読み終わってみると面白かったのが少し悔しい。
面白いのだが、お金に詳しい人は読むとストレスを感じると思うのでお勧めはしない。

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2025年01月25日

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いかにも原田ひ香さんらしいお話の内容と展開ですが、ヴィトンの財布が転々として、登場人物もそれなりに絡み合って、面白く仕上がっていると思います。金は天下の回りものってことですねー

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2025年01月23日

Posted by ブクログ

人生はパズルのピースで成り立っている。
表紙から想像して、もっとポップな話なのかと思いきや、色んな事情でお金に苦しんでる人々が、しくじったりトラブルに巻き込まれたり、周囲の人々と関わりながら生活が変わって行く話。
途中ゾッとするシーンもいくつかありましたが、手を止められなかった。なんというか、読まなきゃいけないという気持ちにさえなった。
『小さなパズルのピースが一つ違えば別の方向に人生は進んでいく』的な内容がちらほらあり、印象に残った。
温かい気持ちやスッキリな感じの読後感ではなかったが、読んで良かったなと思えた。

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2024年12月31日

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とある高級財布を縁として、お金に困らない生活を求め、不運の渦から逃れようとあがきつづける人々が、くるくると回っていく。今、日本に暮らしている、フツーの顔をしてフツーに日々を送っているように見える人たちの内で、どのくらいの割合の人が、実際にはこの小説に描かれるような「苦しい」内情をかかえているのだろうか、と気になった。

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2024年12月31日

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ネタバレ

一気に読みました。繋がって行くんだろうなと思いつつ読み進めましたが、最後に戻ってきた時には少し感動をしました。面白いものの、少し心が暗くなる、辛くなる作品かなと思い星4にしています。

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2024年12月31日

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これまで、数冊原田さんの作品を読みました。なんというか、主婦ファンタジー小説、といった趣と俗っぽさがあり、気楽に読めるところにひかれるのかも。正直、ちょっと悪趣味な感じもする。登場人物が魅力的でなく、何かしらのひっかかりを感じるのはこの方の小説の特徴かも。

コロナ融資のあたりの騒ぎについてはあまり知識がなかったので興味深く読みました。

なお本書、キーアイテムはお財布ですが、お財布そのものはそこまで関係はありません。

ちなみに、私も昔は高級ブランドとカテゴライズされるであろうカルティエのお財布を持っていましたがかさばるため、持たなくなりました。現金については、最近は百均で買ったジップロックが大変便利で気に入っています。

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2025年02月04日

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財布は巡りめぐってましたね(笑)
原田さんならではのお金にまつわるお話。
私はブランドものとか、投資とかあまり興味がないし、真面目に働いて、本さえ読んでつ倹しく生活できればと考えてるから。財布の持ち主が変わる度、面白さの度合いが変わった気がする
上を見ればキリがない。
下を味わってしまったらやっぱり努力するしかないね
てか、この財布持ったひとは幸せになるのかならないのか、どっちだ~って最後思ってしまったけど、あろうがなかろうが心の持ち方かな。

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2025年01月18日

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皆さんどんな感想を書いておられるのか、見させてもらいました。
感想ではないが、すべてお金にまつわる話し。
あまり興味がない。

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2025年01月16日

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ネタバレ

読んでいて苦しくなりました。他人事ではない。私も環境が違えばこうなっていたかもと考えたり、この作品を読んでもそれでもなおやはりお金を増やすために動けない自分に落胆したり(読んだからこそ怖くなったのかも?)、とにかくお金のことを考えるのはやはりしんどいなと思います。

ただ、出てくる女性は概ね現状から抜け出せて良かったです。最後、夫も手放そうと決めたみづほに思わず拍手しました。夫と義母が軽蔑したくなるような人たちだったので。

面白かったです。

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2025年01月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

これをする選択肢もあるし、それをしない選択肢もある。過去にどんなことがあっても今を自分で選択できる。
そんな本でした。

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2025年01月03日

Posted by ブクログ

お金系の話が好きで勉強にもなるかもと選んだ。

一つの財布を軸にいろんな人のお金にまつわる悩みや葛藤を描いていくお話。

オムニバス形式で飽きずに読み進められた。
この人この後どうなったの?という疑問にはきちんと答えてくれるし、明暗があるのもリアルで良かった。

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2025年01月02日

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