あらすじ
「今よりもう少し、お金がほしい」専業主婦として穏やかに暮らす葉月みづほ。彼女はある夢を実現するために、生活費を切り詰め、人知れず毎月二万円を貯金していた。努力が実り、夢を実現した喜びも束の間、夫に二百万円以上の借金があることが発覚する。株での失敗、リボ払いの罠。日常に潜むお金の落とし穴からどう逃げる? 切実な想いと未来への希望を描く「お金のつくりかた」超実践小説。(解説・朱野帰子)
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
昔の自分も、だいぶお金に苦労していた時期もあったため、読み進めつつ登場人物の気持ちに重ね合わせたりもした。
自分の人生では、その後好転する大きなきっかけもあり、また年齢を重ねるにつれて、少しずつ余裕も出てどん底に落ちずに済んだことで、今はこうしてこの本を落ち着いて読むことができて本当に良かったと、心から思う。
Posted by ブクログ
面白くてあっという間に読めました!
小説だけど実際の日常の一コマを切り取ったような、リアリティある感じがとても良かった!
各章で登場人物が財布を通じて繋がったり離れたり…
選択の違いでまたそこから違った道に行ったり、あとそのリアリティさで登場人物に感情移入しちゃって辛くなったりすることもあるけど、それも含めて心を鷲掴みされました。
リボ払いのところは経験はないけど、ヤバいと聞いたことあるので、ほんっとうにハラハラした(笑)
リーマンショックとか、時代の波に翻弄されて不本意な就職となり、奨学金の返済に困っているところとか、身につまされるなーと。
現代の問題と日々のお金の話をうまくまとめたお話!お金の話はよくわからない、となるなら、まずはこの本を読むといいと思う!
Posted by ブクログ
お金をめぐる人々の人生。同じ道でちょっとしたかけ違いや考え方で良くも悪くも全然変わってしまうなぁと思った。結局は自分がどういう選択をするか、覚悟ができるかできないか。ミステリーもいいけど、こういう地に足のついた話は新鮮でまた良い。
Posted by ブクログ
一つのヴィトンの財布をめぐる連作短編集。
お金にまつわる悲喜こもごも。
お金に右往左往しながら逞しく生きる彼ら。
節約主婦から不動産投資家まで上り詰めたみづほは、それでも幸せなのか?
自分は文夫や善財の方が良いな。
Posted by ブクログ
短編集のようになっているのですが、1番刺さったのが、奨学金のせいで貧乏暮らしのアラサーOL2人組のお話。
男尊女卑な田舎から逃れるため、奨学金を背負ってまで大学を卒業したのに、不景気世代で正社員になれずカツカツな生活。
コスメは百均、服はメルカリ、アラサーなのに親友とマックのコーヒーで長居。
そんな2人がある時、婚活お財布アドバイザーと出会って、本気の節約生活と投資を始めることに。
1人はコロナ禍でつみたてnisaがガクッと値下がりしても淡々と積み立てを続けて、
もう1人はnisaを解約して、これからは仮想通貨の時代!と全ツッパした。
最終的に、仮想通貨は大暴落。積立nisaはご存知の通り世界的な株高で順調に貯蓄でき、予想より早く奨学金を完済できた。
あんなに大親友だったのに、仮想通貨に全ツッパした子は奨学金を膨らませて行方不明に。
そこで衝撃だったのが、積み立て続けた子が賢いわけでも先見の明があったわけでもなく、2人の運命を引き裂いたのは全て「時の運」だということ。
当時はコロナ禍で、どんな専門家でも先が読めない時代だった。
通貨危機が訪れて、仮想通貨やってた方が億万長者になる可能性は全然あったと思う。改めてコロナ禍を客観視してみることができて良かった。
コロナって今思えば「大富豪の革命」みたいなもので、あのチャンスに大儲けした人もいれば、職を失った人もいる。
実際私も、今後はリモートワークが普及して地方回帰するだろうと予測していたから、まさか下落時にインバウンドが東京のタワマン買い漁って不動産価格が超高騰する未来が来るなんて夢にも思っていなかった。
私もたまたまコロナ前から株をしてたから儲かったけど、もしやってなかったら、コロナ禍の下落時には怖すぎてとてもじゃないけど手を出せなかっただろうし、逆にコロナ明けは高騰しすぎて今更手を出せないだろうから、これもまさに時の運だったのだと思います。
あと、話は変わりますが、私が16歳で倉庫のバイトをしてた時、日雇いで1円すら惜しい大人たちが周りに沢山いる環境だったんです。
そこでよく「治験って結構儲かるらしいよ〜」とか聞いたりしてたので、超貧乏な男の章で治験の話題が出てきて笑っちゃいました。
このくらいの年収の人はこんな話題をするだろうとか作者の原田ひ香さんにはお見通しなんでしょうね。思考回路とかにも傾向があるんだろうな。
それにしても良くも悪くもリアルすぎて、お金がカツカツな人の日々の焦りを疑似体験してちょっと疲れた。
自分もお金持ちなわけではないけど節約せず生活できてるから豊かな方なのかもって思いました。
Posted by ブクログ
お金に関する実用書のような小説。
金利やリボ払いなどのお金の怖さから
投資、不動産管理などどうやってお金を増やすかを小説を通して教えてくれる一冊。
難しそうだからと考えるのをなんとなく避けてしまうけど、しっかり考えないと将来損をするなとあらためて考えさせられる一冊
Posted by ブクログ
お金に振り回されてる人たちが身近に感じられるように書いてあるので、登場人物全員になんとなく共感できた。
この本を読んで思ったこと
・自分がない人や自信がない人はお金に振り回される
・そこに気が付けた人と、そのまま振り回されてしまった人で、一線を超えてしまうかどうかの分かれ道になる
・お金に目が眩んでしまうことは仕方がない、大事なのは、そこからいかに早く、本当に自分がなりたいものや大事なことに気がつくことができるか
現代では、物価高や円安、年金問題などでお金に対する不安が加速しているし、その不安を巻き取るように、お金の増やし方のバリュエーションも増えている。(節約、副業、NISA、情報商材、パパ活etc…)
「自分というもの」を持っておかないといつか危ない目に遭う。そう教えてくれたような本だった。
Posted by ブクログ
作者お得意のお金にまつわる連作短編集。
お金に困っている人に読んでほしいと思う。特に奨学金を返している人への裏ワザ的な方法は勉強になりました。NISAなどに代表される投資術は興味のある人には浸透し尽くしたとも言えそうだが、なかには躊躇している人もいるだろう、そんな人にも読んでほしい。
ヴィトンの財布をキーに物語は連鎖していくのだが、財布に縛られ窮屈な展開だと感じる場面もあった。お金を得ることによって気持ちに余裕が感じられる登場人物達の考え方に共感。また、お金に困った時の切迫感は恐ろしい。
作中での小説家、財前夏美は作者のある一面を表現しているようで興味深かった。
Posted by ブクログ
主婦のみづほを中心に、お金にまつわる悩みや問題を抱える登場人物達の悲喜こもごもを、みずほがやっとの思いで手に入れたが泣く泣く手放さなくてはならなくなったイニシャル入りのルイ・ヴィトンの財布が繋いでいき、最後はみづほの自立を見届ける。細やかな心理描写が著者っぽい。
Posted by ブクログ
なかなか読み切るのに時間がかかった一冊
でも決して
「難しい、つまらない」
というわけではないですよ!
併読をするために
この本は、
外出先の空き時間、待ち時間で読むこととした
それが進まない要因。
さて、
とある財布を手にすること(関わること)になった登場人物のエピソードは、
なかなか進まない読書時間のせいで
単なるお金にまつわる退屈なもの
のように感じられたのが最初の方の感想。
ところがある時点で流れが変わり、
全てにつながる世界観になった。
(作者の上手な構成力)
退屈なんて感じて大変失礼しました。
最後には…
この世界観にのまれて
納得できる一冊となっていたのでした。
お金について、
もっと勉強するのも
知識つけるのも
悪くないかなと読後思うのでした。。。
Posted by ブクログ
お金に振り回されながらも懸命に生きる人達!
第一話は専業主婦の葉月みづほの物語。
日々の節約でハワイ旅行へ行くのが夢で、憧れのルイヴィトンの長財布を手にするまでの話かと思いきや、その後も第六話に続く話になってます。
第二話はFX情報商材を販売してるフリーターの水野文夫の物語。
騙し騙される世界に身を置く彼は、人生を挽回出来るように奔走します。
その結果が第六話に繋がって行きます。
第三話は会社員の野田裕一郎の物語。
彼は株で大損しており、第三話のタイトルで話の流れが分かるのですが…それが第五話・第六話に繋がっていきます。
第四話は風水や財テクのライターをしてる蛇川茉美の話。
順風満帆かと思いきや、彼女もお金で苦労していますが、第五話で奨学金返済に苦しむ女性2人と出会うことで変わっていきます。
どう変わって行くかは小説を読んでのお楽しみです!
第五話は奨学金返済に苦しむ女性2人の平原麻衣子と斉田彩の物語。
女性2人がどうやって奨学金を返済して行き、どんな人生を歩んでいくのか…2人とも葛藤してるのがリアルです。
第六話は今までの主人公達の総決算の話が読めます。
原田ひ香先生が書いてる登場人物が「お金に悩んでる」のをリアリティを持って小説にしているのを感じます。
お金が無いと始まらない。でも、お金以外にも大切なものを教えてくれている作品だと思いました。
Posted by ブクログ
がま口やないんか〜いΣヽ(`д´;)と一応突っ込んでおきましょう(-_-)だって、ヴィトンの長財布がお金に困っている人達の手に渡って…の話だから(^^;)お金はマメな人じゃないと増えないんだなぁズボラな私には無理か┐( ̄ヘ ̄)┌
Posted by ブクログ
世の中にはお金にまつわる本が多数出版されているが、こちらはそういった「うさんくさい本」ではない。あくまで小説として、時に感心したり、ハラハラしながら読み進めることができた。
1年のはじめにこの本と出会い、節約や投資への意識が高まった気がする。
Posted by ブクログ
流転する、イニシャル入りのブランド財布。
原田ひ香らしい「生活感覚の文学」。
これは小説の話ではなく、明日起きても不思議ではない話だった。
お金は、人を救いもするし、追い詰めもする。
だが、お金そのものが人を不幸にするわけではない。
本作では、「お金があれば幸せになれる」という幻想も、「お金がすべてを壊す」という極論も、どちらも採用されていない。
この小説は、「お金の話」に見せかけて、実は
・自己決定から逃げる人間
・選択の責任を外部(お金・社会・運)に預ける人間
を描いているとも読める。
財布が踊るのではなく、踊らせているのは人間の不安なのだ、と。
Posted by ブクログ
お金の話がリアルで面白かった。
不動産投資も夢があるなとおもった。やはり儲けたければリスクを取るしかないのかもしれない。お金を増やしたければ、お金が好きになる必要あり。最近、お金のこと考えすぎてたので、逆にこの本は重しにもなった。もっと夢見たいなファンタジーみないと。
Posted by ブクログ
リアルで、とっても勉強になる
投資とか不動産とか奨学金の話とか読みやすい!
金の使い方次第で人生が激変するリアル。
「お金の落とし穴」がある中で、自分や家族の未来を守るためには「知ること」「慎重に選ぶこと」の重要性。借金や失敗、挫折があっても、選び直すことで人生を立て直せる。お金だけじゃなく「生き方」「価値観」「家族との関係」を問い直すきっかけを与えてくれる作品。
Posted by ブクログ
最初はまぁまぁ身近な感じの話だったけど、だんだん、投資とか、詐欺とか、奨学金返済の裏技の情報を知るために怪しいところに踏み込んだりする話とか、不動産投資とかの話になってきて、あんまり共感はできない感じになってきたけど、おもしろく読ませていただきました。
Posted by ブクログ
『新潮文庫の100冊』より。
タイトルと表紙から正直大した作品じゃないと思っていた。
謝ります、面白かったです。
節約主婦がやっとの思いで手にしたLでVな財布が"時の運"により次々と所有者を変え、正に踊るように所有者たちの人生を交錯させていく話。
ただのマネーリテラシー向上本かと思いきや、良い意味で裏切られた。
気軽に読める文体だが風呂敷を畳むのが上手く、ラストも爽快。
Posted by ブクログ
おもしろかったです。著者はやっぱり投資信託よりも住宅推しですよね。子育てをがんばるお母さんの話だと思ってたら、ちょっと合ってて、だいぶ違ってました。タイトル通り、お金に悩む男女の間をイニシャルが入ったヴィトンの財布が躍ってて、こういうタイトルの使い方が本当に好き。みづほが夫を見限るタイミングはもっと早くてもよかったくらいですが、山場として最後に持ってきたかったんだろうなと思いました。最初からモラ気質で良いところが何一つないもん。著者の作品は一部しか買えてないので、他の作品も買いたいです。楽しい読書でした。
Posted by ブクログ
やっぱりあれですな
新潮文庫の100冊も今年の最後の一冊となりますと、なんだか一抹の寂しさを覚えますな
タイトルから想像されるように、お金の話ですな
金チャックと豆の木(いらないやつ)
中盤あたりまでは、財布をめぐる逆わらしべ長者的ストーリーやな
イソップの金の卵を産むガチョウなんて話も思い出すな(さすが、わい)
第一話で、ハワイで手に入れたブランド財布を夫の借金のため新品のまま手放すことになったみずほと、その財布を中心とした6話の連作短編集や
それでも、そのままじゃ終わらんのが原田さんや。
「金は天下の回りもの」という楽観でもなければ、
「濡れ手で粟」の一発逆転でもないんだよこれが
金チャック・ウィルソン(いらないやつ)
地に足のついた生活を選び取った人たちのところで、財布が踊り出すんだな
身の丈で暮らすという当たり前のことの強さと、
まあ、みずほっちは頑張ったな、という読後。
銭形平次は江戸時代の人やな。
銭形警部は ルパン三世 の世界の人やな。
ふしぎ駄菓子屋 銭天堂 は最近の話で、まだ読んでないな。
師匠よりも多めに回しておきました
『うちの旦那が甘ちゃんで7』のレビューを
底レビューとさせていただきました
……ひまー。m(_ _)m ゴメン
ダジャレじゃ攻められんかった。
Posted by ブクログ
原田さんの作品はとにかく読みやすいです。おそらく読書を始めたばかりの方にお薦めです。本作についてはお金にまつわる話で、なんとなく世知辛く感じました。「青い壺」のような話の展開でした
Posted by ブクログ
登場人物たちがそれぞれ絡み合っていく後半が特に楽し買った。どんどん強くなるみづほ、麻衣子をへんなやつから引き止めた彩も素敵だった。
お金のつくりかたというキャッチフレーズは強かった。
貯めるじゃない、つくる。
自分も10年前は貯めたい、貯めれない、なんで?だったけどコツコツ進めるしか無かった。
大きく変わった訳では無いけど、お金は作れることを知った。こういう本、時々読むと心の支えになるな。
Posted by ブクログ
読みやすい。前半部分は、転落人生まっしぐらの選択をする人たちばかりの登場で読んでいてあまりいい気分ではなかったが、後半は光がみえた。みづほのような行動力に憧れる!
Posted by ブクログ
最初失敗したと思った。
念願のヴィトンの財布を手に入れたのに直ぐ手放さなくなったり、借金に苦しみやっと作ったお金を財布ごと盗まれたり、それが中盤から変わっていく。
このままだとまた重い話になるのかと、読むのやめようかと思ったが、そこはこの作者、たくましい。
借金に負けず、知識で乗り切るみづほ、堅実に働くことを選ぶ文夫、貧困から乗り越える麻衣子、貧しくなったが、胸を張って生きる蛇川。
後半は一気に読めた。
Posted by ブクログ
ひとつの財布が紡ぐ物語、次はどこに行くのだろうと楽しんで読めました。やっぱりお金にも人間にも素直に、偽ることなく生きていくことが大事なんだなとふと思いました。
Posted by ブクログ
ルイ・ヴィトンの財布にまつわるエピソードで様々な背景の人物の描写が読みやすく世界に引き込まれていった。人間誰しもいろんなものを抱えて生きていたりするんだなと思いながら読み進めました。
Posted by ブクログ
ルイ・ヴィトンの財布が様々な人に渡り、それぞれの人生、成功、トラブルなどを描いていて、現代のテーマに沿っていると感じました。
自分の人生も、財布(お金)に踊らされないようにしなくては〜
Posted by ブクログ
ルイヴィトンの財布の行方を追ってく感じの話で、色んな境遇を持った人たちのお金の使い方について、お金の増やし方についてがいっぱい書かれてた。
人間って常にお金のこと考えてんだなって思った。
でもやっぱり短編小説っぽくて、私にはちょっと物足りなかった。
Posted by ブクログ
なんだかんだ言ってもお金ってやっぱり大事。
それで人生左右される。
なのに学校では教えてくれなかった。
お金で苦労してた親を見てたので、自分である程度勉強し向き合ってきた。
投資って何が正解かわからないけど、知っているのと知らないのとでは大違い。
この本の主人公たち、女性たちは逞しいけど、男性たちはお金にだらしない。
そんなお金にだらしない人に振り回されるのはほんと腹立たしい。