あらすじ
「今よりもう少し、お金がほしい」専業主婦として穏やかに暮らす葉月みづほ。彼女はある夢を実現するために、生活費を切り詰め、人知れず毎月二万円を貯金していた。努力が実り、夢を実現した喜びも束の間、夫に二百万円以上の借金があることが発覚する。株での失敗、リボ払いの罠。日常に潜むお金の落とし穴からどう逃げる? 切実な想いと未来への希望を描く「お金のつくりかた」超実践小説。(解説・朱野帰子)
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Posted by ブクログ
◎要約
お金をテーマにそれぞれの登場人物の日々の出来事を記した小説
◎感想
お金は人を良くも悪くもする包丁のような存在だなとつくづく思いました。
お金を増やしたりコツコツ貯めることで欲しいものを手に入れ、その過程で目標に向かって仕事や節約を頑張れる原動力にもなる。
ただ、安易に文夫のようにお金を増やそうとした結果、借金を背負ったり野田のように犯罪に手を染めてしまう結果にもなる。
お金はあくまで幸せになるための手段でしかないし、世の中には情報商材などお金に関するトラップが数々潜んでいる。
そのようなミスをしないためには、自分でお金について学び実践していく、お金を自己管理することが大事だ。
借金のようにお金で失敗した経験は点で見ると確かにマイナスかもしれない。
ただ文夫のようにそこから学んでコツコツ働いて以前より前に進んでいる家庭を見ると、ネガティブな体験をどう自分の中で捉えてどう今後行動していくかによって、プラスにもマイナスにもなると思った。
自分も独立してお金で苦しんだ経験があるからこそ、今お金について徹底的に学べているし、以前より知識もついている。
あと、家族ができることで、男はより仕事に熱が入るんだろうなと思う。
古い考えかもしれないけど、守るものがあると人は強くなるし、仕事をする目的が明確になるからだろう。
Posted by ブクログ
お金に関わる話で色々と出てきて面白いです。
財布が巡り巡っていく形で物語が繋がっていますが最後はそこへのこだわりを捨て新しいステップへと進められている点が良かったです。