小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
読み始めはもしかして暗くて重たい話……?って身構えてしまいました。
主人公はどんな不幸な星の元に生まれたんだろうって読んでる私の方が逃げたくなりました…。
でもライオンの家での豊かな生活や瀬戸内海の美しい自然の描写に引き込まれ読む手を止められずに一気に読んでしまいました。
読みながら私だったら最後にどんなお菓子が食べたいかな〜と考えていましたが、私にはまだまだ決めるのは難しそうですね…笑
読む前と読んだ後では死に対する考え方はかなり変わりますし、私も亡くなったご先祖さまや飼っていたペット達の事をなんでもない日にでも思い出してあげようと思えました -
Posted by ブクログ
ネタバレ親ガチャという言葉が世の中でも一般化されつつあるが、まさに象徴的なストーリー出会った。
物語の前半は、章子という小学生が未来の自分から手紙をもらい、そのあとはひたすら、章子が未来の自分に当てて書いた手紙の内容が続く。
最初のシーンは10歳の章子の書いた手紙が続くため、漢字とひらがなが入り混じった読みにくい文章であり、これがいつまで続くのだろうという気持ちになる。しかし、物語が進むにつれ、手紙を書く章子も成長していくため、文章もきちんと漢字で書かれ、文体も変わってくる。
章子は、父を亡くし、精神を病んだ母と2人で生きていくが、担任教師が母のストーカーとなったり、疎遠だった父方の祖母から「母親は人 -
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久しぶりの恒川光太郎さんの作品。まさに恒川光太郎ワールドですね。不思議な世界に連れてってもらいました。
舞台はマヤ文明。マヤ文明が衰退していく時の話。
恐怖で民衆を支配する王。その王、国を革命を起こし良くしようとする勢力。この二つの戦い。革命の起こそうとしている中心人物の2人の青年。海賊の頭領のスレイ、天界から来たと教えを説くレイリ。王側の最高神官たち、最高戦士たち。この面々の視点で話が進んでいく。国は平和になるのか?それとも圧政は続くのか?気になり読み切りました。帯に「鈍器本なのに一気読み!」と書かれてたけど、書いてあったとおりでした。
登場人物の生い立ちの話が私は好きです。みんな必死に -
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読書会の人に勧められて読んだ一冊。
私にすごく刺さる話だった。
ただ、チグハグ感はあった。両親への思い、カサマシマサカとの出会い、離婚した元夫や結婚生活の思い出。きっとつながっているのだろう。まさかさんとのアレコレと苦しかった結婚生活にはつながりを感じるが、長く割いた両親についての話は何につながっていたのだろう。
前半はなんの面白みもなくルーティンを繰り返すだけの日常。アクティブな母と、冷え切った仲なのに絶対離婚しない父。恋人がいるが離婚してもらえないので再婚できない母。自分に関心も愛も抱かなかった父への思い。そんなことが無気力なタッチで描かれている感じ。
後半はそんな生活の中で出会った破 -
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結婚を間近に控えた望月さくらのもとにある日兄を名乗る年下の男の子が現れる。まったく覚えのない(しかも年下の)兄にさくらは戸惑うもいつのまにかこの「お兄さん」のペースに巻き込まれて自然と心を許していく……と同時に過去のトラウマが顔を出す……。
再読。何回読んでもお兄さんの自由な振る舞いが可愛くて癒やされる。
瀬尾まいこの作品に出てくる男性って良い意味で現実味がなくて好き。生臭さがなくて掴みどころがなくてどこかおとぼけてて。こんな人がいたら絶対に仲良くなりたい!実際に見ず知らずの男から意味不明な理由で付きまとわれたら恐怖以外の何物でもないけど、さくらがお兄さんに心を許してしまうのもわかる。
引き -
Posted by ブクログ
漫画などのサブカルチャーの枠を超え、現代の日本小説が英米で「正統な文芸作品」として確固たる評価を獲得している現在地を解き明かす一冊。
特筆すべきは、その人気の理由を歴史的・社会的背景と接続させた分析の鋭さ。9.11以降の不安やブレグジット等に揺れる社会の閉塞感。そこに、日本の女性作家たちが描く多様な価値観や、猫・ヒーリングをテーマとした中編小説が、現代人の精神的渇望を満たすものとして合致しているという見事な構造的理解。
また、このムーブメントの裏にある「翻訳者」の存在への着目。文化的文脈や解釈を深く理解し、言語の壁を越えて共感を再構築する彼らの媒介なしに、いまの熱狂は語れないという確信。
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