ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • この会社は実在しません

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    みんなしあわせ ハッピーエンド。

    他の著者のホラーモキュメンタリー小説を読んでいて、軒並み自分に合わないなぁって思っていた時に読んだのですが、登場人物の名前が多い割にすんなり読めた。
    日常侵食系でじわじわくるかと思いきや、プレゼンで鉛筆で目玉抉ったのはブラックなギャグかと思った。(あくまでこの箇所だけ)


    繰り返し使われている、だいじょうふ。ってすごいなぁってあらためて実感させられた。
    励ましだったり、相手を安心させる、自分が安心する為だったり、自己暗示的であり、脅迫的であり… だいじょうぶ。って本当にすごい。がんばれ。と同じくらい 意味を持つ言葉。
    事件についての合間に主人公の女性、友人の男性とその先輩。の3人のやり取りが各所に挟まるの形式だが、すんなりと混乱する事なく読めて、全体はとても読みやすい。また3人の関係性も良い…良かった。先輩と口の悪い警察官のやりとりもテンポ良くて好き。何より先輩の性格や明るさ、抱えてるものが話の途中途中の緩衝材ですらあった。
    最後は、後味悪い、と思う人もいるかもしれない、でも私は読み終わったあと。
    ああ、みんな、主にこの著者のメインの3人はきちんと各々のポジションに収まり しあわせになった。んだなぁ。思った。

    そう、しあわせ
    しあわせ しあわせ しあわせ しあわせ

    死んだ彼の為に残った彼女との会話はがあまりに素敵すぎた。ハッピーエンドの定義の収束が しあわせ なら。
    やっぱりこの話の二人もハッピーエンドの定義の一つなんだろうな。と。先輩も最終的には結果 かぞくになってしまったようだけど、この3人が好きな私は、良かったなぁ、と思えた。
    しあわせわかぞくのカタチはそれぞれ、望んで、望むまいと。侵食され巻き込まれたカタチであろうと。


    満足度の高い一冊でした。

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    2026年09月09日
  • 暗黒館の殺人(一)

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    ネタバレ

    「館シリーズ」で長らく足踏みし、17年間積ん読になっていた本書に、この夏休みにまとまった時間が取れたため、満を持して着手した。館の平面図があるが、暗黒館自体が広大すぎて、まだ足を踏み入れていない場所も多い。登場人物もかなり多い。館の関係者の外側に中也がおり、さらにその外側に江南がいるという三層の構図になっていて、彼らが今後どのように物語へ絡んでくるのか全く予想がつかない。そして1巻ラスト、あの宴での展開はあまりにもヤバすぎる。

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    2026年09月09日
  • ライオンのおやつ

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    ネタバレ

    タヒチくんと会い、幸せを感じていた矢先のマスターとの別れで落差がすごくて涙が出た。
    個人的には、大人な表現があまり好きではないのでマイナス1してしまったけど、とても読みやすくて面白かった!

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    2026年09月08日
  • 絵本 彼岸花はきつねのかんざし

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    水彩画で描かれた「キツネと戦時中の女の子のお話」
    広島の田舎に住む少女は祖母の代からキツネと共存してきていて、最初はその可愛らしい交流の話です。
    途中から、戦時中の話が多くなり、最後は原爆投下とその後の話になります。
    未就学児に読み聞かせるには絵が少ない上文章量も多く、また、方言も多用されている為、オススメしかねる作品です。
    ですが、戦時中の話は「人間」の事を語る本が多い中、「人間の言葉を話すキツネ」という人外、動物との交流が話のメインとなっている為必然的にその被害の話があり、戦争作品としてはオススメです

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    2026年09月08日
  • BOXBOXBOXBOX

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    怖い。何が怖いって作者の配送センターの描写のリアリティが怖い。同じ空間で毎日同じことを繰り返したことのある経験のある人なら十分吐ける内容。言語化してほしくて、してほしくなかった。

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    2026年09月08日
  • 蟲祓いの宦官師弟1

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    検屍女官もおもしろいけど、こっちもおもしろかった~~
    ネタバレになるから詳しくは言えないけど、死因の究明や検視に通じる知識、人を大切に思いあう気持ちが好きな方はぜひ!
    次巻も楽しみ~

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    2026年09月08日
  • 生殖記

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    おちんの目線はコミカルでクスッとしたり。
    ゆるゆるまったりな尚成がなんか好き。
    社会の成り立ちと当事者の在り方と混ざりあって少し難しかった、ふわっと読んじゃった。

    私も当事者だったら尚成と同じ生き方を選ぶ。自分なりの“しっくり”を見つけるために、もがき苦しみ楽しむ。

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    2026年09月08日
  • 風の万里 黎明の空(下) 十二国記(新潮文庫)

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    陽子ふたたび。この上下巻の展開はここまでの最高に面白いをいとも簡単に突き抜けて最高。夢中になって読んでしまった。物語の面白さ、登場人物たちの成長、そして設定の妙。もう何をとっても最高。次の巻も早く読まねば

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    2026年09月08日
  • 殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス

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    私は激怒した。安直な人物名に時折入る現代語、原作のみならず日本文学名作のパロディ。必ず、かの邪知暴虐の作者を除かねばならぬと決意した。
    私には文学がわからぬ。名推理もミステリのお約束もわからぬ。けれどもユーモアに対しては人一倍に敏感であった。「私を殴れ。本書を読んで人前で声を上げて笑った私の頬を殴れ。」

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    2026年09月08日
  • 神都の証人

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    mariさんの本棚から。
    ありがとうございます。

    500ページもありました。

    分厚い。

    この夏文庫本を変な持ち方して読んでいたせいで左手の小指を痛めております。

    1カ月も引きずっております。

    だから500ページの単行本を読むのに難儀しました。

    持ちにくくて。

    でもね、そんなのどうでもいいくらい(よくない)引き込まれてしまって。

    章が変わるたびに“えっっっっ”となった。

    うそ…って。

    それにしてもなぁ。

    ラストの真犯人が衝撃的すぎて。

    うそやん…状態で呆けてます。

    刑が執行された後の再審請求からの無罪判決って…なんかもう…何も戻ってこないじゃない。

    戻ってきたのは名誉だけじゃない。

    辛。

    辛いなんて言葉で片付けられないくらい辛…

    気分を変えよう!

    このお話の舞台は三重県なのですが、私には三重県在住のお友達ができまして。

    生きていると面白いこともあるもんです。

    同じ三重ということでオススメしてみよう。

    楽しい話じゃないけどいい本だからオススメしてみよう。

    そう思って少し気分を楽しくして寝よう。

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    2026年09月08日
  • 永遠と横道世之介 上

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    カメラマンになった39歳の横道世之介。
    東京郊外の下宿「ドーミー吉祥寺の南」を舞台に、一癖ある住人たちや、新しくやってきた引きこもりの青年・一歩と織りなす日常の物語。

    この物語を読んでいると、「どういう生き方が幸せなんだろうか」とふと思います。
    どんな人に出会うかなんて、なかなか自分じゃ選べない。だったら、せっかく出会った誰かを大事にする方がいいんじゃないか――
    こんな世之介の生き方を見ていると、これこそが幸せな生き方として大切なことなのかなって思います。

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    2026年09月08日
  • アルプス席の母

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    去年の甲子園が終わる前に読み終えた。
    母として、高校球児の母として。
    共感ができるほどの状況と心境が伝わる読みやすく、手汗をかく熱量ある本でした。

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    2026年09月08日
  • 孤狼の血

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    柚月裕子さんの作品、初めて読みました。
    本作品は、ヤクザと警察を描く正統派ハードボイルド。
    やっぱりハードボイルド系、かっこよくて憧れます。
    大上の漢としてのカッコをつける生きざまに拍手喝采です。
    普段から、自分にはない、芯を持つ性格の人間がとても好きで、今回もピッタリとハマりました。
    ブレない軸が自分にもあれば、カッコいい漢になれるのだろうか。

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    2026年09月08日
  • 星くずの殺人

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    ネタバレ

    正直理系ミステリはトリックついていけないことも多くてこれもご多分に漏れずなんだけど、それを差し引いてもワクワクしながら読んでしまった。民間の宇宙旅行、無重力化の首吊り、従業員は逃げ出して地上からは危険信号、もうこれは舞台設定がズルすぎるよね。

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    2026年09月08日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    『逃亡者は北へ向かう』を読み終えて、胸に残ったのは、あまりにも深く、辛く、そして切ない思いだった。

    物語は、体育館に立て籠もる犯人の衝撃的な場面から始まる。「なぜ彼はここまで追い詰められたのか」という疑問に突き動かされ、一気にページを読み進めた。

    主人公の真柴亮は、真面目に生き、ようやく町工場の正社員になれるというささやかな幸せを掴みかけていた。しかし、その矢先に次々と不運に見舞われ、逃亡することになる。

    彼を追う刑事・陣内もまた、東日本大震災で幼い娘を失うという大きな喪失を抱えていた。崩れかけた家庭と深い悲しみを抱えながらも、「これ以上死人を出したくない」という思いで真柴を追い続ける。その姿には、刑事としての責務と、一人の父親としての苦悩が滲んでいた。

    一方、真柴にも、たとえ死刑を覚悟してでも東北へ向かわなければならない理由があった。逃走の途中で震災の混乱から家族とはぐれた幼い子どもと出会い、その小さな命を守りながら北へ向かう。

    追う者と追われる者。立場は正反対でも、二人はともに大切なものを失い、深い悲しみを抱えていた。

    真柴が望んでいたのは、ただ穏やかに生きることだったはずなのに、なぜこれほどまでに追い詰められなければならないのか。彼の不条理な運命には、何度も胸を締め付けられた。

    震災という大きな悲劇の中で、それぞれが喪失を抱えながら生きようとする姿。読み終えたあと、人間の哀しさと運命の酷さ、そして人を思うことの意味を深く考えさせられた一冊だった。

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    2026年09月08日
  • オリガ・モリソヴナの反語法

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    オリガ・モリソヴナ。
    なんて魅力的な人物なのだろう。

    中盤からはスターリン統治時代の回顧録や人の繋がりをもとに志摩とカーチャが謎を紐解いていく。二人が出会ったところ泣ける。

    いつか読んだ「ラーゲリから来た遺書」のように
    人々の記憶による手記や話がヒントに。
    人間は恐ろしく非道にもなれるし
    尊厳を踏みにじられるような環境でも他者を思いやることができる。

    限られた時間の中で奔走するふたりと
    そのふたりが出会う人たちと
    ハラハラしながら最後まで辿り着けました。

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    2026年09月08日
  • 高校事変 XII

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    2022年。
    カイトの野望はこれで終了。最終巻までびっくりした。そうくるか。
    市村凛、勘違いの小物だったんだな('_') 高校事変からいなくなれ! 結衣ちゃんのアオリOK! 凛香ちゃん、いいのいいの。
    結衣ちゃん高校卒業、大学生かぁ。麻宮サキは大学生にはなれなかったから注目する。くふふ、スケバン刑事をリアルタイムに読んだ世代なんですよ。
    そしてお約束の?次巻へ伏線あり。まだ続きますね。

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    2026年09月08日
  • クローゼットファイル 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介

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    短編集ということもあり、前作よりサクサク読み進めていけた。やはり新しい分野過ぎて面白い。続編が出ることを期待している。

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    2026年09月08日
  • リカ

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    ネタバレ

    主人公の因果応報とはいえここまでのことになってしまうとは……。
    大変失礼ながら私の中でそんなに期待値は高くなかったんですが見事にハマらされてしまいました。単細胞ここに極まれり! おもしろかったです!

    読み終わった今でもあれは主人公の妄想の世界であることを願わずにはいられません。というかあんな人間が存在してたまるか! 怪異なのか実在するのかわからんのが一番怖いんじゃ!!
    若干、伊藤潤二先生の『富江』に似た雰囲気を感じるよ。

    すべての原因は主人公にあるからまったく同情は出来ないんだけど、さすがにあの最後はちょっとやりすぎ……。
    それにいろんな怪奇現象やらなんやらがどういう手段で実行されたのかさっぱりわからんのよ。ミステリーではないからそこをはっきりしてほしいとは思わないんだけど、そのへんが怪異なのかそうじゃないのかの核になるところだと思うので、それがわからんのが非常に怖い!

    こんなのが全部で9作もあるんですか?! なんて恐ろしい……。全部読みます!!!
    そう遠くない未来にね。

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    2026年09月08日
  • なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない(新潮文庫)

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    この方の本を読んだ人がよく「読むカウンセリング」と言うので気になっていた。パッと店頭で開いたのが、ミキさんに罵倒されるシーン。そこの鬼気迫る描写にひきこまれて購入に至ったが、導入は瞑想のように静かで優しい。

    自分と全く環境が違う人たちのカウンセリングなのに、まるで自分と同じ迷いや不安を抱えているかのように読むことができた。

    さまざまな補助船たちは、私がこれからひとりの夜を乗り越えねばならないときの助けになってくれそうだ。

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    2026年09月08日