小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
みんなしあわせ ハッピーエンド。
他の著者のホラーモキュメンタリー小説を読んでいて、軒並み自分に合わないなぁって思っていた時に読んだのですが、登場人物の名前が多い割にすんなり読めた。
日常侵食系でじわじわくるかと思いきや、プレゼンで鉛筆で目玉抉ったのはブラックなギャグかと思った。(あくまでこの箇所だけ)
繰り返し使われている、だいじょうふ。ってすごいなぁってあらためて実感させられた。
励ましだったり、相手を安心させる、自分が安心する為だったり、自己暗示的であり、脅迫的であり… だいじょうぶ。って本当にすごい。がんばれ。と同じくらい 意味を持つ言葉。
事件についての合間に主人公の女性、友人の男性とその先輩。の3人のやり取りが各所に挟まるの形式だが、すんなりと混乱する事なく読めて、全体はとても読みやすい。また3人の関係性も良い…良かった。先輩と口の悪い警察官のやりとりもテンポ良くて好き。何より先輩の性格や明るさ、抱えてるものが話の途中途中の緩衝材ですらあった。
最後は、後味悪い、と思う人もいるかもしれない、でも私は読み終わったあと。
ああ、みんな、主にこの著者のメインの3人はきちんと各々のポジションに収まり しあわせになった。んだなぁ。思った。
そう、しあわせ
しあわせ しあわせ しあわせ しあわせ
死んだ彼の為に残った彼女との会話はがあまりに素敵すぎた。ハッピーエンドの定義の収束が しあわせ なら。
やっぱりこの話の二人もハッピーエンドの定義の一つなんだろうな。と。先輩も最終的には結果 かぞくになってしまったようだけど、この3人が好きな私は、良かったなぁ、と思えた。
しあわせわかぞくのカタチはそれぞれ、望んで、望むまいと。侵食され巻き込まれたカタチであろうと。
満足度の高い一冊でした。 -
Posted by ブクログ
mariさんの本棚から。
ありがとうございます。
500ページもありました。
分厚い。
この夏文庫本を変な持ち方して読んでいたせいで左手の小指を痛めております。
1カ月も引きずっております。
だから500ページの単行本を読むのに難儀しました。
持ちにくくて。
でもね、そんなのどうでもいいくらい(よくない)引き込まれてしまって。
章が変わるたびに“えっっっっ”となった。
うそ…って。
それにしてもなぁ。
ラストの真犯人が衝撃的すぎて。
うそやん…状態で呆けてます。
刑が執行された後の再審請求からの無罪判決って…なんかもう…何も戻ってこないじゃない。
戻ってきたのは名誉だけじゃない。
辛。
辛いなんて言葉で片付けられないくらい辛…
気分を変えよう!
このお話の舞台は三重県なのですが、私には三重県在住のお友達ができまして。
生きていると面白いこともあるもんです。
同じ三重ということでオススメしてみよう。
楽しい話じゃないけどいい本だからオススメしてみよう。
そう思って少し気分を楽しくして寝よう。 -
Posted by ブクログ
『逃亡者は北へ向かう』を読み終えて、胸に残ったのは、あまりにも深く、辛く、そして切ない思いだった。
物語は、体育館に立て籠もる犯人の衝撃的な場面から始まる。「なぜ彼はここまで追い詰められたのか」という疑問に突き動かされ、一気にページを読み進めた。
主人公の真柴亮は、真面目に生き、ようやく町工場の正社員になれるというささやかな幸せを掴みかけていた。しかし、その矢先に次々と不運に見舞われ、逃亡することになる。
彼を追う刑事・陣内もまた、東日本大震災で幼い娘を失うという大きな喪失を抱えていた。崩れかけた家庭と深い悲しみを抱えながらも、「これ以上死人を出したくない」という思いで真柴を追い続ける。その姿には、刑事としての責務と、一人の父親としての苦悩が滲んでいた。
一方、真柴にも、たとえ死刑を覚悟してでも東北へ向かわなければならない理由があった。逃走の途中で震災の混乱から家族とはぐれた幼い子どもと出会い、その小さな命を守りながら北へ向かう。
追う者と追われる者。立場は正反対でも、二人はともに大切なものを失い、深い悲しみを抱えていた。
真柴が望んでいたのは、ただ穏やかに生きることだったはずなのに、なぜこれほどまでに追い詰められなければならないのか。彼の不条理な運命には、何度も胸を締め付けられた。
震災という大きな悲劇の中で、それぞれが喪失を抱えながら生きようとする姿。読み終えたあと、人間の哀しさと運命の酷さ、そして人を思うことの意味を深く考えさせられた一冊だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ主人公の因果応報とはいえここまでのことになってしまうとは……。
大変失礼ながら私の中でそんなに期待値は高くなかったんですが見事にハマらされてしまいました。単細胞ここに極まれり! おもしろかったです!
読み終わった今でもあれは主人公の妄想の世界であることを願わずにはいられません。というかあんな人間が存在してたまるか! 怪異なのか実在するのかわからんのが一番怖いんじゃ!!
若干、伊藤潤二先生の『富江』に似た雰囲気を感じるよ。
すべての原因は主人公にあるからまったく同情は出来ないんだけど、さすがにあの最後はちょっとやりすぎ……。
それにいろんな怪奇現象やらなんやらがどういう手段で実行されたのかさっぱりわからんのよ。ミステリーではないからそこをはっきりしてほしいとは思わないんだけど、そのへんが怪異なのかそうじゃないのかの核になるところだと思うので、それがわからんのが非常に怖い!
こんなのが全部で9作もあるんですか?! なんて恐ろしい……。全部読みます!!!
そう遠くない未来にね。
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