作品一覧

  • 右から二番目の星へ
    3.8
    1巻1,782円 (税込)
    結末に涙する、仕掛けに満ちたひと夏の物語。 ノイズに溢れたこの世界で、 「大人になる」とは一体どういうことなのだろうか。 「子どもの土地」で永遠の子どもだった「その子」は、心に曇りが生まれ、ある日飛べなくなってしまった。だから、地上に堕とされた……自らの代わりとなる子を一人、連れ去るために。 夏休みの始め、青森のボーイスカウトで、スナメリが座礁した熊本の海岸で、埼玉から繋ぐオンラインゲーム内で、悩める子どもたち3人に奇妙な出会いが訪れる。いなくなる子は、誰なのか。自由と不自由のあいだでもがく少年少女、それぞれの決意とは。 誰もが経験し、忘れてしまう、「あの頃」の怒りと光にいま向き合う。 意外なその結末にきっと涙する、仕掛けに満ちたひと夏の物語。 最後の2行に込められた意味を 理解できる「大人」でありたいと思いました。 ……青山美智子氏 人が生きる底の底から、子どもという存在を見詰めれば こんなにも不思議で美しく、残酷な物語が生まれる。 ……あさのあつこ氏
  • うるうの朝顔
    3.0
    1巻880円 (税込)
    「そうやってズレたまま生きていくの?」 たった一秒が、あなたを変える。未来へ踏み出す一歩となる。 奇跡の花と不思議な青年をめぐる再生の物語。 生きていくうちに心も世界も少しずつズレていく。 この物語は、あなたのズレを優しく整えてくれる。 ――凪良ゆうさん 心の霧を晴らしてくれる、人生のヒントが詰まった物語です。 ――けんごさん 綿来千晶は、息子に手を上げた夫と離婚したばかりで鬱々とした日々を過ごしていた。彼女は、偶然入った霊園事務所で日置凪という青年に出会う。 親しみやすく価値観の合う凪に、ぽつぽつと悩みを打ち明けると、「ひとつだけ、おとぎ話をさせてください。」と「うるうの朝顔」という不思議な朝顔の種を取り出した。 なんでもその花を咲かせると、現実とはほんの少しだけ変わった過去をもう一度体験でき、その瞬間から始まっていた心の「ズレ」が直るという。 その夜、千晶には、姉が父に殴られた日の記憶がよみがえり……。 第17回小説現代長編新人賞受賞作!
  • 今宵も猫は交信中
    3.9
    1巻1,881円 (税込)
    第17回小説現代長編新人賞第一作! 猫がごろごろと喉を鳴らす理由を、皆さんはご存じですか? 実は、テレパシーで他の猫と交信している真っ最中なのです―― 宵、きせき、シュトレン、めい子の4匹は別々の家に引き取られた四姉妹。今日も元気にごろごろ喉を鳴らし、テレパシーで会話中。しかし、いつも明るいめい子の様子がおかしい。飼い主夫婦が離婚の危機にあるようだ。猫の自分には引き留めることができないと途方に暮れるめい子の元に現れたのはなんと宵だった! なぜならお姉ちゃんだから! 猫と猫、猫と人の絆を描く、猫視点ハートフルドラマ!

ユーザーレビュー

  • 今宵も猫は交信中

    Posted by ブクログ

    離れて暮らす4姉妹の猫目線の本。
    猫がゴロゴロと喉を鳴らすのは、テレパシーで猫同士が話をしているからだそう。
    離れて暮らす姉妹たちはテレパシーで話をしながら、時には脱走をし、協力し合いながら飼い主たちの問題を解決していく。
    「だってお姉ちゃんですもの」が口癖の長女猫の話は最近の多頭飼育崩壊問題と重なって切なくなるけど、最後まで姉妹愛が溢れていて温かな気持ちで読み終えた。

    0
    2025年04月08日
  • 今宵も猫は交信中

    Posted by ブクログ

    別々の家に引き取られた、猫の四姉妹の物語。
    とってもかわいくて、心が暖まるお話。
    ちょっと泣きそうになるので、外で読まない方がいいかも?

    0
    2025年01月26日
  • 今宵も猫は交信中

    匿名

    4姉妹猫のお話し

    4姉妹猫のそれぞれのお話が4話載っていました。めい子とシュトレンのお話にはホロリと来ました。兄弟がテーマのほのぼのしたお話しで4匹の猫ちゃんたちそれぞれ癒されます。個人的にはシュトレンが1番好きです。

    #癒やされる

    0
    2024年09月15日
  • 今宵も猫は交信中

    Posted by ブクログ

    猫好きにはたまらない!
    うちで飼ってる3匹も、もしかしたらいろいろしてくれてるかもしれないと思いながら読んだ。

    0
    2024年09月01日
  • 右から二番目の星へ

    Posted by ブクログ

    本の世界は
    時々 過去の自分と向き合わせてくれる。

    だから やめられないのだけれど
    一気に10代の頃の自分へと戻された。

    いつからだろう
    心が自由に飛べなくなったのは。。。
    『大人』というカテゴリーに 詰め込まれて
    『そんな気』になった時からかな??

    でも思う
    『あの頃』のままの『心』であったならば
    私は今 どんなふうに生きていたのか。。。
    『あの頃』のまま夏休みが続いていたら
    どんな『心』だったのかな。。。

    6人の少年少女の夏休みの出来事は
    私の少女時代と向き合わせてくれた。。。

    0
    2025年11月26日

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