蒲公英草紙 常野物語

蒲公英草紙 常野物語

495円 (税込)

2pt

青い田園が広がる東北の農村の旧家槙村家にあの一族が訪れた。他人の記憶や感情をそのまま受け入れるちから、未来を予知するちから……、不思議な能力を持つという常野一族。槙村家の末娘聡子様とお話相手の峰子の周りには、平和で優しさにあふれた空気が満ちていたが、20世紀という新しい時代が、何かを少しずつ変えていく。今を懸命に生きる人々。懐かしい風景。待望の切なさと感動の長編。

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常野物語 のシリーズ作品

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1~3件目 / 3件
  • 光の帝国 常野物語
    495円 (税込)
    膨大な書物を暗記するちから、遠くの出来事を知るちから、近い将来を見通すちから――「常野」から来たといわれる彼らには、みなそれぞれ不思議な能力があった。穏やかで知的で、権力への志向を持たず、ふつうの人々の中に埋もれてひっそりと暮らす人々。彼らは何のために存在し、どこへ帰っていこうとしているのか? 不思議な優しさと淡い哀しみに満ちた、常野一族をめぐる連作短編集。優しさに満ちた壮大なファンタジーの序章。
  • 蒲公英草紙 常野物語
    495円 (税込)
    青い田園が広がる東北の農村の旧家槙村家にあの一族が訪れた。他人の記憶や感情をそのまま受け入れるちから、未来を予知するちから……、不思議な能力を持つという常野一族。槙村家の末娘聡子様とお話相手の峰子の周りには、平和で優しさにあふれた空気が満ちていたが、20世紀という新しい時代が、何かを少しずつ変えていく。今を懸命に生きる人々。懐かしい風景。待望の切なさと感動の長編。
  • エンド・ゲーム 常野物語
    605円 (税込)
    『あれ』と呼んでいる謎の存在と闘い続けてきた拝島時子。『裏返さ』なければ、『裏返され』てしまう。『遠目』『つむじ足』など特殊な能力をもつ常野一族の中でも最強といわれた父は、遠い昔に失踪した。そして今、母が倒れた。ひとり残された時子は、絶縁していた一族と接触する。親切な言葉をかける老婦人は味方なのか? 『洗濯屋』と呼ばれる男の正体は? 緊迫感溢れる常野物語シリーズ第3弾。

※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません

蒲公英草紙 常野物語 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年08月13日

    常野物語の2作品目。1作品目と同じように常野に関わる人たちの短編が続くのかと思いきや、今作品では常野一族の人たちと関わる世間を常野ではない一般的な家庭の少女の視点で描かれる長編作品でした。個人的には2作品目の方が好きで、表紙やタイトルからも窺える通り、読んでいて非常に心穏やかになれるシーンの多い作品...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年03月12日

    ズビズビに泣きながら読んだ。
    前作「光の帝国」に出てきた春田一家とそれに関わったある集落の話。
    ずーっと明るいのに、どこか切ない雰囲気で話が進み、その理由は最後に明かされる。あまりに切なくて、涙が止まらなかった。

    「しまう」とは何か?
    前作の短編ではあまり語られなかったものが少し垣間見える。

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    Posted by ブクログ 2023年01月10日

    今回のお話も凄く面白かったです。1巻の時の面白さがそのまま引き継がれていて安心しました。今回は短編ではなく中編の長さになっているので、1巻の時の短編が凝縮されたお話が好きな方には物足りないかも。それにしても、恩田陸先生はこういう不思議系な日常話書くの凄く上手いですよね。ハードカバーでも、文庫本でも、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年01月16日

    常野物語2作目。明治期に東北の農村の権力者である槙村家の末娘聡子の話し相手として仕える一般の人、峰子の丁寧な語りで話が進む。平和で懐かしく、輝かしい思い出に優しい気持ちになります。後半、槙村家の強い使命感と力強さ、物語の不条理さに涙しました。20世紀の新しい時代の流れに翻弄され、読後感はけしてよくな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年10月03日

    幸せだった日常を描いていると思ったら最後に涙。
    子どもの頃のキラキラと輝いていた時代で終わらせるのじゃなく、苦しい時代に思い出す子どもの頃の回想。
    最近読む本は辛い時に生きる様を描いているのが多い。

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    Posted by ブクログ 2021年05月10日

    終盤から涙が止まらなくて目を真っ赤にしながら読んだ。いいお話だったなあと読んでから時がたった今も思い出すと心が暖かくなる。
    ぜひ読んでみてください!

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    Posted by ブクログ 2021年03月27日

    柔らかく眩しい日差し、幼少の日々を思い出すような温かい作品。聡子様の明るく素敵な様子や、お屋敷の雰囲気に心惹かれる。

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    Posted by ブクログ 2021年01月06日

    20世紀初頭の東北の農村を舞台に、旧家槙村家の末娘、聡子の話し相手として出入りするようになった峰子の視点で語られるストーリー。
    病弱な聡子が、激しい台風の中、体をはって村の子供たちを守り、亡くなってしまうが、常野の不思議な力を持つ光比古が、聡子の心情を皆に感じさせてくれたことで、聡子の両親や峰子など...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月17日

    なんて、美しい物語だろう。20世紀初頭、日本の農村の、1幕。
    1人の少女、峰子の、お屋敷のお嬢様聡子様と過ごした限りある、暖かい日々。
    近代化が始まった日本が、その後どんな道をたどったか。それは歴史のとおり。
    最後の数ページ、胸が引き裂かれる思いだった。
    日本は元々持ち合わせていた美しさも失って、ど...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年07月22日

    可憐で健気で靱やかな強さ。綿毛となり、風に吹かれ散り散りになりながらも、そこに根を張り花を咲かせ、また散り散りになっていく。儚さゆえの強かさ。

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