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膨大な書物を暗記するちから、遠くの出来事を知るちから、近い将来を見通すちから――「常野」から来たといわれる彼らには、みなそれぞれ不思議な能力があった。穏やかで知的で、権力への志向を持たず、ふつうの人々の中に埋もれてひっそりと暮らす人々。彼らは何のために存在し、どこへ帰っていこうとしているのか? 不思議な優しさと淡い哀しみに満ちた、常野一族をめぐる連作短編集。優しさに満ちた壮大なファンタジーの序章。
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Posted by ブクログ
また三宅香帆さんの書評から再読したくなって。 恩田陸さんのSF、やっぱりいいなあ。子供が生まれると真っ先に「茜」とか「ヒロシ」とか名付けた書見台を拵える一族とか、ディテールがわくわくするんだよね。 特に好きだったのは、最初の短編ながらうっかり泣かされる『大きな引き出し』、思った以上に切ない『光の帝国...続きを読む』、この時代からジャズを中心とする恩田陸さんの音楽好きが作品に出てたんだなと思わされる『国道を降りて…』。 あとがきでも「手持ちのカードを使いまくる総力戦になってしまった」と書かれているが、恩田陸さんの多彩なイマジネーションを楽しめる一冊だった。
めちゃめちゃ面白かった。ファンタジーで、温かみがあって素敵。私も人間という生き物の潮流の中に生きているのだな。 戦争を一つのテーマにしているのかな。 ツル先生の分教校の短編は1番重くて辛かった。 東北はこういう伝承があって素敵な土地だなあと思う。 本当に常野の人たちが存在していたらいいな。とってもよ...続きを読むかった。常野シリーズ読みます。 恩田陸フライミートゥーザムーン好きなんだな〜
最後まで読み終えると、中盤の「光の帝国」と最終章の「国道を降りて⋯」が繋がっていることを理解し、爽快でした。 特にお気に入りの章は 「二つの茶碗」です。 ロマンチックだけど不気味で、初めての感覚を味わえました。 上質な物語たちに出会えて嬉しいです。
連作短編だが、一つ一つのストーリーが濃くて優しくて儚くて哀しみもあって。長編を読んでる感じだった。初版から四半世紀は経ってるが、混沌とした今の時代だからこそ、響くものがある。常野の人々が本当に居るような気がしてならない。
随分と昔に読んだ作品だが読み始めるとあら不思議、やはり覚えているものである。内容の細かなところ、ではなく足が歩き方を覚えているというか。昔暮らした町に戻ってきたような雰囲気があるのだ。 どこからかやってきてどこかへ行く人々、権力を持たず、群れず。現代的な視点を持つ作家なら巨大な敵を登場させるのだろう...続きを読むが、恩田はそうしない。あくまでもこれを時代と人々の物語として描いていく。あちこちに寄り道しながらたどり着いた場所、そこにある微笑みと優しさに安堵と涙が漏れた。
SNSで見つけて、気になり手に取った本。 出会えて良かったと感じることができた。 作者はカードを沢山使用した総力戦と後書きに書かれて、確かに其々の続きを読みたくもなったけれども、この本はツル先生が見届け続けている辛いことも暖かいものもある物語なのかなぁと読み終えて思った 穏やかで辛いけれども優し...続きを読むい そんな惹き付けられる本だった
「いつかこのまばゆい光の生まれたところに、みんなで手をつないで帰ろう」 少しくすぐったくなる言葉が、最後にはぴったりだと思えるファンタジー小説。 不思議な能力を持つ「常野」生まれの人々。その生活はとってもキラキラしているのに、能力を狙われ脅かされ、残酷だったりする。光の強い場所は影も濃い。だからこそ...続きを読む魅力的なのだと淡々と教えてくれる本だった。続編があると知り大変うれしい。
オムニバス大好きなんです… 1冊で終わってないのが嬉しい。 心があったかくなって、少し重たくなって、読み終わってロス。
もしかしたら東北がルーツのあの人も...と思わざる得ない面白さでした。 文章が情景を思い起こさせるのに十分すぎる表現力で、さすがだと感じました。 とあるフレーズは思わず音読してしまうほどに引き込まれました。 読み始めは短編集だから、それほど時間もかからず読めるだろうと思っていましたが 1章分のペー...続きを読むジ数が少ないが、内容はすっごく濃いのものでした。 正直、短編集を読んだ満足度の比ではないくらい高かったです。 まだまだ常野の物語は続くようなので、引き続き続編を追っていきたいと思います。
恩田さんの名前は聞いたことあるが、 自分の読みたいジャンルではないなと素通りをしてました。 ふと思い、恩田さんの作品を調べてみるとSFジャンルも書いているとわかり、読本することに。 美しい日本語とはを語ることはできないが こういうのが美しい日本語というのだろうなと思いました。 都会、田舎、雪の中...続きを読む、雨の中、人々の喜怒哀楽。 心に染み渡るような文章でした。 自分としては長編作品が好きなのだが、 連作短編もいろいろなところで伏線があって面白いなと 前に出てきた人物を発見するとワクワクしました。
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