【感想・ネタバレ】光の帝国 常野物語のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年02月26日

不思議な力を持ちながらもひっそりと生きている一族の話。SF?と思って読んだけど、もっと優しいというかふわっとした感じの話。中には戦争真っ只中の話もあったり、大きな事故の話もあったりと読んでてつらい場面もあった。
「国道を降りて」でツル先生が笛が上手だったな…と話しかけるところで、毎回涙ぐんでしまう。...続きを読むみさきさんが音楽を続けることを投げないでよかった。

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Posted by ブクログ 2024年02月15日

話いくらでも長くできそうな題材の短編がギュッと詰まってて贅沢だった。描写が素敵で、能力の面白さに頼ってないのが良い。

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Posted by ブクログ 2024年02月15日

初めて読んだのは確か小学生の時で、学生の頃にもう一度読んで、20代後半の今、また読み返した。
最後に読んだ時からしばらく経っていたけど、自分の中で1番印象深く残っている小説だ。改めて読むとやっぱり素晴らしかった。
不思議な能力を持った人々を取り巻く短編集なのだが、彼らはファンタジーの世界ではなく、リ...続きを読むアルな現代日本のなかで能力をひけらかすことなく粛々と生きている。リアルな世界で静かに息づく異能が、ちょっとした事件を解決したり、醜い人々に蹂躙されたり、普通の人々とは違う悩みを抱えたりする物語は唯一無二で、すごく派手な展開があるわけではないのに、不思議な魅力が心を掴んで離さない。独特で繊細な世界観に惹き込まれる。
物語全体や登場人物には繊細で柔らかい印象がある一方で、時折現れるグロテスクで衝撃的な画が脳裏にこびりつく。塔の燃える鉄球、毒々しい色をしたツタやシダ……。今回読み返すまで、この作品のことを思い出す度、素敵な物語だという認識と一緒に、じゅくじゅくと赤黒く、おびただしく種を含んだ、巨大なイチゴのイメージが頭に浮かんでいた。それくらい印象的だったのだ。そんなグロテスクさと繊細さのギャップにも揺さぶられて夢中になった。
タイトルにもなっている「光の帝国」はあまりにも悲しい展開で涙が止まらなかったが、「国道を降りて…」の序盤でもしかして…!?と思い、ラストで少し救われて、また泣いた。
常野の人々は、常野の人々であるがゆえの使命や危険に悩み、恐怖を抱えていることだろう。しかし、だからこそ常野の絆は強い。仲間がいるという実感がある。現代社会の中で毎日言いようのない孤独を感じている自分には、亜希子のことが少し羨ましく感じられた。

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Posted by ブクログ 2023年08月06日

不思議な能力を持った常野一族をめぐる連作短編集。色んな能力が短編毎に描かれてて、どれもその先が気になる。常野一族に会いたくなる。
ほんっと世界観といい何もかもが好きすぎる。この薄暗い感じが好みドンピシャでとにかく好き。
続編読んだら相関図書いて繋がり纏めたい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年07月08日

「月の裏側」が好きなんだけど、この作品も同じくで、わたしはつくづく恩田陸さんが描くこのタイプの作品が大好きだ わたしたちの普段の暮らしと不思議な世界線が実は同居しているというおはなし
そんな不思議な世界は堂々と粛々と動いているから、用いる言葉が明朗としているから、どんどん読み進めてしまうのだけどほん...続きを読むとうは大切なことや苦しいことや綺麗なことやどれにも当てはまらないことなんかがたくさん込められていてもっとじっくり読みたかったんだよ!!
というわけで二回目よみました
3冊のほかすべて小説捨てなさいとか言われても、この本は手放さないとおもう
酔った勢いでほんとうにさいあくなことを書くけどさ、わたしが好きな言葉の選び方をする作者の方は話自体も使う言葉と同じような無風な感じに思うんだけど、(それでも読んでて美しいから幸せなんだけど)
この作品はことばもおはなしもすべてを愛すしかなくてほんとうにだいすきだったんだ

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Posted by ブクログ 2023年06月27日

何もかも記憶する、遠くで起こっていることが聞こえる、運命を見通す、などの力を持つ人々、常野一族。人と違う故に迫害に遭いながらも在野に居続ける、その意志と葛藤。

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Posted by ブクログ 2023年06月16日

常野の人々をいろいろな視点から描いた連作短編集。少しずつモチーフや人物が繋がっているので心が揺さぶられる。読み終えて常野の人々が好きになった。「大きな引き出し」が一番好き。

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Posted by ブクログ 2023年03月26日

再読。
恩田陸やっぱり面白い!
常野一族についてわからないまま、登場人物の会話から徐々に知っていく特殊能力。
短編が繋がっていき、最後は「やっと帰ってきたね」っていう気持ち。

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Posted by ブクログ 2023年03月05日

常野一族の物語。
短編集。いろんな登場人物たちが、いろんな時代で描かれていて、一見繋がっていないようにみえて、最後にすべてが集約していく。すべては常野という一族に還ってくる。

恩田陸大天才すぎ。びっくりしすぎて続編も全部大人買いした。

「蜜蜂と遠雷」を彷彿とさせる音楽の描写あり。またゾクゾクさせ...続きを読むてくれる。

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Posted by ブクログ 2024年04月04日

凄く面白いお話でした。東北地方出身なので、嬉しかったです。一族の全員が不思議な力を持っている設定が、凄く活かされた世界観だと思います。常野物語は、あらすじ読んで一気に全巻購入しました。恩田陸先生のこういう不思議系な日常話は、私に凄く合うのか何回も読み返しています。感動する話もあるので、是非多くの方に...続きを読む読んで欲しいです。

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Posted by ブクログ 2022年11月25日

常野という特殊な能力を持つ一族の物語。短編集。
自分が常野の一族であるという自覚のない主人公もいた。

「みさき」が常野に「美咲」として帰ってきた時、泣きそうになりました。美咲は自分は常野の一族であることに気づいてなかったように思いました。

矢田部亜希子の時間を巻き戻す力、飛ぶ力がすごい。矢田部亜...続きを読む希子がいちばん強い力を持っているような気がした。その力を持つが故の悲しさもあるんだろうな、とも思ったけど。

「しまう」とか「裏返す」とか、よく分からない能力もあるんですが、説明が少なくてイマイチわからない感じもありました。

この「光の帝国」はツル先生の物語かな、と思いました。やさしそうなツル先生に会ってみたいなと思いました。

それぞれ独立した物語ですが、ゆるやかなつながりもあって楽しく読めた。個人的には表題作と「手紙」「国道を降りて」が良かった。

メチャおもしろかった。

続編があるようなのですが、ここでの伏線的なことがわかるのかな?っていうのを期待しつつ続編を引き続き読みます。

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購入済み

読み返して楽しめる

2017年06月05日

もうどれくらい読み返したかわからない
何度読み返しても楽しめるし、最後の章は泣けます

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Posted by ブクログ 2024年04月24日

再読。引っ越しのときに常野シリーズ手放したけど、持っといたらよかった〜。
全然覚えてないけど、「光の帝国」がよかった気がして読んだら悲しくて悲しくて。あれ、こんな話やったっけてなった(笑)
でも全体的にいろんな話があってよかった。
ツル先生、みさきに会えてよかったね。
最後の話は蜜蜂と遠雷に通ずると...続きを読むころがあって、今読んだからの感動もあった。

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Posted by ブクログ 2024年03月27日

「常野」と繋がっている人々の物語。1つ1つの話は読み応えがあって、この本にしかない、不思議な世界観だった。

あとがきを読んで納得。SFから生まれた物語だったのね。

続編も楽しみ!

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Posted by ブクログ 2024年02月09日

不思議な能力を持つという常野という地域出身の人たちの物語で短編集です。標題作はあまりの救いの がなく、気分が落ち込む展開に愕然。また、中には正直、よくわからない話もありましたが、評価が高い作品なので、これは私だけがそう感じるのかもしれません。オセロゲームの主人公はなんとなくクールで良かったですし、こ...続きを読むんな人いいなぁと、思うような主人公が何人かいました。しかし、人と違う能力を持つって大変だなぁと改めて感じさせられた一冊です。

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Posted by ブクログ 2024年01月10日

短編集は主人公がコロコロ変わるのは普通だけど、何だか長編の小説の一部を切り取ってまとめた様な変わった短編集という印象。それぞれが面白くて引き込まれるけど断片的すぎるのがちょっと勿体ない。

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Posted by ブクログ 2023年10月28日

ほんまに凄い能力ある人達って、実はひっそりと生きていくもんかもしれんな。
力を見せびらかしても、ロクな事なさそうやし。
世界征服に興味がある訳でもなく、大自然と一体化して、ゆったりと生きて。
権力欲とか物欲もなく。
そんな人々の話。
短編やけど、それぞれが繋がってる?

まぁ、別に能力なくても、個人...続きを読む的には、そんな方が好きやけど。
大自然と一体化は…
 大自然の中に、
  コンビニないし、
  本屋ないし、
  映画館もないし、
  ショッピングセンターもないしetc
無理やけど。
あるわ!私、物欲が…(^◇^;)

『常野』という言葉の由来。
 権力を持たず
 群れず
 常に在野の存在であれ

何かカッコ良い生き方やな。







でも、生活は都会でしたい気分 笑

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Posted by ブクログ 2023年08月20日

話の終わり方とか道筋が綺麗で、雰囲気も良かった。手紙上でのツル先生の扱い方が、絶妙ですき。でも真面目なエピソードの中でしれーっと超能力使ってるから、なんか浮いてる感があると言うか、シュールな所もあった

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Posted by ブクログ 2023年06月12日

胸がいっぱい
出会えて良かった

子供の頃からたくさんの本を読んできたけど、その一冊1冊によって私は「私」になってきたんだなって改めて思う
今日この本に出会って、また私は「私」になっていくんだと思う

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Posted by ブクログ 2023年05月20日

恩田陸が並べる言葉が綺麗で、聞いた事のあるフレーズでも心に響いた。最初は、よくある短編集かと思ったが話がつながっていたりして、面白かった。

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Posted by ブクログ 2023年04月09日

あまりにも人間的すぎる超人間たちのお話だった。
物語の登場人物は皆何かしら超人間的な能力を持っているが、それを驕る人物は誰ひとりとしていない。それぞれが日常に苦悩し、人間関係に悩んでいる。能力は何かのきっかけやちょっとしたブースターにすぎない。
恩田陸の描く人々は皆繊細で、物事に敏感で、読んでいる私...続きを読むは意図も容易く心の動きをなぞらえさせられる。
それが心地よいときもあれば、辛く苦しいときもあるが、どちらにせよとても質の良い体験だと思った。
常野の物語はまだ別の本で続くようなので、そちらも読んでみたい。

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Posted by ブクログ 2023年04月03日

さすがの文章力、表現力と感じた。各々が魅力ある話で1冊としての構成も素晴らしい。途中の話を読んだ後に寝た時は悪夢を見てうなされたけれど笑、読み終えた今は心が晴れた気持ちとなりました。おすすめです。

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Posted by ブクログ 2023年02月12日

ずっと以前に読んで、続編が出てたことを最近知ったので読み直し。
抽象的なところが多く、謎がたくさん残っているのが逆にリアルです。全体的に常野一族の運命に物悲しさを感じて、続編を読むのが楽しみです。

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Posted by ブクログ 2023年10月29日

再読8回目。

不思議話が好きな私にとっては、このシリーズは最高です。私の好きな不思議感と現実感の絶妙なバランス。そんで、最後には泣くんだよなぁ。

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Posted by ブクログ 2024年03月24日

不思議だけど本当にこういう人たちが
居るような気がしてくる
居るのかも
今後どうやって次の物語に繋がっていくんだろう

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Posted by ブクログ 2024年02月04日

光の帝国は、常野という一族の不思議な能力の話で、いろいろなエピソードがある。
遠い未来を見る能力があるなど、色々能力があるらしい。その中で、ひっそりといきている一族はバラバラに散ってそれぞれの力について考るのである。

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Posted by ブクログ 2023年12月06日

異能力を持った一族「常野(とこの)」の人々の物語。
ファンタジーの短編集だが、あちこちの物語が繋がっている構成。こういうのは嫌いじゃないが、うっかりすると見落としてしまうので、時間がかかると大変。
表題作の「光の帝国」は、戦時中の村で起こる悲劇。ツル先生という老人が、長い歴史を見つめ続ける。その生涯...続きを読むの中で、いくつもの悲しみを抱えるが、笛を抱いて命を落とした少女と、最終話で出会うことができたところが、ほんのりと優しく癒される。

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Posted by ブクログ 2023年08月04日

常野にかつて住んでいた、特殊な能力を持つ一族の子孫を追って描いた短編集。
1つ1つの物語は関連なく進んでいるように感じるが、最後で登場人物が集まって、今までの話は全て関わり合っているとわかる。
特別な力を持っているが故に、普通の人間に追い詰められ、利用されつつも、その人間を守るために邪悪な「草」を刈...続きを読むる常野一族の姿は、辛いけれども何か誇りをもっているようでかっこいい。
現代の世相を風刺しているのかなーと思った部分もあった。
続編が出るようなので、それも読んでみたい。

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Posted by ブクログ 2023年07月17日

再読。以前読んだ時に比べ直接的な強さを感じた。多分、今の作品が老獪さが加わったということなのだろう。それと共に自分自身も年齢を重ね耐久性が喪われていっていることも原因かもしれない。テーマ、内容は好きなジャンル。

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Posted by ブクログ 2023年05月10日

前に出てきた登場人物が別の短編でちょいと出てくる、よくある短編集だった。物語に深く入りきらず、序章のみで終わるため面白くはなかった。クライマックスは?何でもありのファンタジーチックな話も好きじゃない。設定なしで本当に何でも書けてしまうから。
この常野シリーズの次はひとつの物語で、私が好きな昔の話だそ...続きを読むうだから機会があれば読みたいかも。

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Posted by ブクログ 2023年04月03日

不思議な話だった。
常野一族はそれぞれ不思議な力を持っていて、在野でいる。その理由は全然想像もつかなくて、興味を持たされた。分からないことだらけなのに、物語の世界観に引き入れられた。
続編で2作あるらしいので読むのが楽しみだ。

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