【感想・ネタバレ】光の帝国 常野物語のレビュー

あらすじ

膨大な書物を暗記するちから、遠くの出来事を知るちから、近い将来を見通すちから――「常野」から来たといわれる彼らには、みなそれぞれ不思議な能力があった。穏やかで知的で、権力への志向を持たず、ふつうの人々の中に埋もれてひっそりと暮らす人々。彼らは何のために存在し、どこへ帰っていこうとしているのか? 不思議な優しさと淡い哀しみに満ちた、常野一族をめぐる連作短編集。優しさに満ちた壮大なファンタジーの序章。

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Posted by ブクログ

「常野」の人々の連作短編集
不思議な力がある一族は、穏やかで知的で
権力の志向を持たず、普通の人々の中に
埋もれて生きている。
春田家の人々は膨大な書物を暗記する。
美弥子には未来が見える
拝島家は何かを裏返す
川添律は音楽に秀でている
ツル先生は長生きで足が速い
かつての教え子たちの悲しみを乗り越えて
ここまで生きてきたツル先生はまた何かを思う

不思議な不思議な物語
実は近くにも常野の人がいるのかもしれない
密かに生きながらこの世を憂いているかもしれない。

常野物語はまだ続く


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2026年07月16日

Posted by ブクログ

ずっと積んでいたシリーズ。
超能力一族が出てくるファンタジー小説なんだなぁと予想して読み始めたが、そんなあさっい展開を予想をしていた自分が恥ずかしい…
一度覚えたことは忘れない、未来予知ができる
など、不思議な能力を持つ人々が出てきますが、
超能力を使ってドンパチ戦闘!という展開の物語ではありませんでした。
短編集でしたが、連作というよりは、「常野」という土地をバックボーンとした登場人物達が、
各地で普通の人として普通に暮らしている中での物語です。
子を想う親の愛に涙したかと思えば、得体の知れない存在に慄かされたりと、
色んな面で楽しませていただきました!
最後の話は音楽を愛するチェリストとフルート奏者の話なのですが、やはり恩田陸さんに”音楽を描かせるとやはりピカイチだなぁと、ウットリしながら読みました。
この常野物語シリーズは、後2作品が既に刊行されているので、早く続編読みたい!!!!

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2026年07月07日

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何度目かの再読。作者の作品のなかでこの本が一番好きかもしれないとしみじみ思う(黒と茶の幻想も捨てがたい)。一つ一つのシーンの魅せ方が抜群なので、群像劇とは相性が良いのかも。

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2026年06月12日

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また三宅香帆さんの書評から再読したくなって。
恩田陸さんのSF、やっぱりいいなあ。子供が生まれると真っ先に「茜」とか「ヒロシ」とか名付けた書見台を拵える一族とか、ディテールがわくわくするんだよね。
特に好きだったのは、最初の短編ながらうっかり泣かされる『大きな引き出し』、思った以上に切ない『光の帝国』、この時代からジャズを中心とする恩田陸さんの音楽好きが作品に出てたんだなと思わされる『国道を降りて…』。
あとがきでも「手持ちのカードを使いまくる総力戦になってしまった」と書かれているが、恩田陸さんの多彩なイマジネーションを楽しめる一冊だった。

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2026年03月28日

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めちゃめちゃ面白かった。ファンタジーで、温かみがあって素敵。私も人間という生き物の潮流の中に生きているのだな。 戦争を一つのテーマにしているのかな。 ツル先生の分教校の短編は1番重くて辛かった。 東北はこういう伝承があって素敵な土地だなあと思う。 本当に常野の人たちが存在していたらいいな。とってもよかった。常野シリーズ読みます。
恩田陸フライミートゥーザムーン好きなんだな〜

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2026年03月16日

Posted by ブクログ

最後まで読み終えると、中盤の「光の帝国」と最終章の「国道を降りて⋯」が繋がっていることを理解し、爽快でした。

特にお気に入りの章は
「二つの茶碗」です。
ロマンチックだけど不気味で、初めての感覚を味わえました。

上質な物語たちに出会えて嬉しいです。

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2026年02月28日

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連作短編だが、一つ一つのストーリーが濃くて優しくて儚くて哀しみもあって。長編を読んでる感じだった。初版から四半世紀は経ってるが、混沌とした今の時代だからこそ、響くものがある。常野の人々が本当に居るような気がしてならない。

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2026年02月12日

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随分と昔に読んだ作品だが読み始めるとあら不思議、やはり覚えているものである。内容の細かなところ、ではなく足が歩き方を覚えているというか。昔暮らした町に戻ってきたような雰囲気があるのだ。
どこからかやってきてどこかへ行く人々、権力を持たず、群れず。現代的な視点を持つ作家なら巨大な敵を登場させるのだろうが、恩田はそうしない。あくまでもこれを時代と人々の物語として描いていく。あちこちに寄り道しながらたどり着いた場所、そこにある微笑みと優しさに安堵と涙が漏れた。

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2026年01月27日

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SNSで見つけて、気になり手に取った本。
出会えて良かったと感じることができた。

作者はカードを沢山使用した総力戦と後書きに書かれて、確かに其々の続きを読みたくもなったけれども、この本はツル先生が見届け続けている辛いことも暖かいものもある物語なのかなぁと読み終えて思った

穏やかで辛いけれども優し
そんな惹き付けられる本だった

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2026年01月20日

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「いつかこのまばゆい光の生まれたところに、みんなで手をつないで帰ろう」
少しくすぐったくなる言葉が、最後にはぴったりだと思えるファンタジー小説。
不思議な能力を持つ「常野」生まれの人々。その生活はとってもキラキラしているのに、能力を狙われ脅かされ、残酷だったりする。光の強い場所は影も濃い。だからこそ魅力的なのだと淡々と教えてくれる本だった。続編があると知り大変うれしい。

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2026年01月08日

購入済み

読み返して楽しめる

もうどれくらい読み返したかわからない
何度読み返しても楽しめるし、最後の章は泣けます

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2017年06月05日

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洗練された言葉たちが全編に広がっている小説だった。常野と言う不思議な世界に連れて行ってくれたのは無駄のない文章の力が強かったと思う。
時に心躍らされ、時に深く悲しみを抱かせ、時に大いなる好奇心を刺激してくるようなお話だった。
30年も前の作品と知りびっくりしているが、当時読んでいたら私はさらに自分の厨二が進んでいただろうなと思わざるを得ない笑

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2026年07月23日

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恩田陸さんの小説は蜜蜂と遠雷が大好きでした。
光の帝国も気になりつつも手に取ってこなかったのですがようやく購入し、二日で読み終えました。
不思議な力を持ちながらもおっとりと普通に紛れて生きていく常野の人たちが幸せに生きられる世の中であってほしいと強く思いました。
続編が2作あるようなので全部読んだ後、また再読したいと思える作品でした。

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2026年07月19日

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大好きな恩田陸さんの名作。15年以上前からずっと頭の片隅にあったのになぜか未読のまま。今回、集英社文庫の「ナツイチ」フェアで選書されているのを見かけ、ようやく読んでみた。

東北にあるとされる架空の地「常野」をルーツにもつ、不思議な力を持つ一族の連作短編集。各短編での主人公は異なり、「しまう」「遠目・遠耳」「未来予知」「長命」など、その能力は実に多彩。それでも彼らは力を誇示することなく、現実世界に溶け込み、どこかでひっそりと暮らしているという設定がとても魅力的だった。

能力を使った派手な戦いや冒険ではなく、「もし本当にこんな人たちが身近にいたら」と思わせる静かなファンタジーのお話。読み終えた後は見慣れた町の景色さえ少し違って見え、どこかに常野の人が暮らしているのではないか…と想像したくなる。
優しくどこか切ない空気をまとっていて、一編ずつじっくりと味わいながら読むのにピッタリな作品だった。

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2026年07月14日

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特別な能力を持つ人たちの短編連作集。好き好きはあると思うが、それぞれ魅力的な作品で、面白かった。重なる登場人物が覚え切れておらず、誰だっけと思いながら読んでしまった。日を改めて再読したいと思う。

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2026年07月14日

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実は自分の周りにも常野の人が隠れているのではないか、なぜ不思議な能力を持っているのか、何か理由があるのではないか。脈々と受け継がれる能力とは相反して、散り散りになって行く一族。読み進めていくうちに、どんどんハマって行く物語、続編があるならばぜひ読みたい。

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2026年05月28日

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ネタバレ

不穏な話もあればほっこりする話もありちょっと変わったショートで面白かった。
オセロゲームや草取りの話は繋がっているのかいないのか……。
最後の話はハッピーエンドで締めくくりとして良かったなあ。

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2026年05月19日

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不思議な物語。大切なものをたくさん無くしたのだなあと哀しくなる。自分とは異質なものにも優しくありたい、としみじみ思った。
題名も著者も忘れていて、吉本ばななの「王国」を読んで、ストーリーを思い出した。

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2026年05月14日

Posted by ブクログ

不思議な能力を持った一族の話。
日常の中にも、視点を変えたり些細なきっかけがあったりすると不思議な世界に紛れ込んでしまいそうに感じてきました。そういう見方で日常を過ごすことができればいいなぁと思いました。
ゆるく物語や登場人物が繋がっている短編集でした。希望と不安がうっすらと漂う物語が気になります。そういうこの作者の感じが好きです。続きも読んでみたいです。

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2026年04月29日

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ツル先生の戦時中の話が悲しくて1番印象に残った。この話から物語に惹き込まれていった。

回収されない謎も多いと思ったけど、続編が2冊あると知って納得。

章が沢山あって、登場人物が多いから、名前が覚えられず何度も見返した。少し苦労したけど、章を超えた繋がりを発見する瞬間が楽しかった。

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2026年04月01日

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おすすめされて読んだ本。
簡潔な王道ストーリーではない、謎も多いから消化しきれないまま進んでいく。が!!読み進めてしまう魅力がある。日常の中に潜む非日常たち、もしかしたら自分もその一族の末裔だったりして…なんてワクワクした。

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2026年02月28日

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タイトルからはナルニア国物語ばりの世界観ゴリゴリファンタジー大作を想像するけど、我々の暮らしに潜む、とある一族を見守るような穏やかな短編集。
一作目が常野の神秘性と彼らのひっそりとした日常が垣間見えるバランス感が絶妙で一番好き。

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2026年02月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 表題から想像していた話とは違っていて、(もっとホラーテイストで壮大なのかと勝手に思っていた)普通の暮らしの中に住む人々のSF的なお話だった。なんとなくジブリの平成狸合戦ぽんぽこを想像した。
 短編が連なり、特殊な力を持ったひとびとと、普通のひとびとが関わってゆく話が描かれる。中でも表題になった「光の帝国」は、力を持ってしまったがゆえに狙われてしまった過去の常野の子どもたちの悲しいお話で胸が痛くなった。
 現在も発達障害やLGBT等、いわゆる「普通」とは違うひとびとがいるが、偏見の目を持たないでフラットに接していきたいという気持ちにさせられた。

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2026年02月03日

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物語がわかりやすくつながってるわけでは無かったけど、ひとつひとつの物語に引き込まれて、面白かった
亜希子と記実子の話がとくによかった

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2026年07月28日

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恩田陸で1番好きと人におすすめされて読みました。

遠野物語知らないしなーと思いつつ読んだのですが、多分知らなくて問題ない感じだったのかな?
短編連作で一つの物語になる形式でそこは読みやすくはあったんだけど、好みの話とそうでない物の差がちょっと激しかった。好きと思った部分にあまり続きがなかった。

大きな引き出しと光の帝国が好きでした。

続きも一応読んでみたいと思います。

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2026年07月02日

Posted by ブクログ

不思議な力を持ち、現代に馴染み暮らしている一族の物語。多少繋がる話はあれど、オムニバスな感じ。

色んな能力者が異なる境遇にいて、飽きずに読めた。とはいえ、一族の置かれた状況がいまいち明かされないため、もっと背景を知りたくなる。どうやら続きもののようなので、続編にも期待です。

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2026年06月30日

Posted by ブクログ

わたしには難しかったー。

連作短編集。

のめり込む物語も入っていて、世の中には、こんな常野から来た人達がいるのかもと、不思議な気持ちで読みました!

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2026年06月02日

Posted by ブクログ

遠野物語の方が古来から伝わるリアルな昔の日本って話で面白かったな。こちらはフィクションなので、そもそも面白さの違いはあるけど。

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2026年05月01日

Posted by ブクログ

短編集がどんな風に繋がっていくのかなぁとワクワクして読み進めた。
全部が全部収束するわけではないのね?
ツル先生の話はわかりやすい伏線かな?と思ったけど、繋がってたのって岬と美咲だけ?
健と信太朗は出てこなかったよね?

いっこいっこのお話はなんだか寂しくて温かくて悲しくて。そういうものを楽しむ本だったのかな。
こんな風に繋がるんですかー!?みたいなびっくり箱ではなかった。
つまり私はびっくり箱みたいな本が好きなんだな。

恩田陸先生の本はやっぱり木曜組曲が1番好きだなぁ。これを超える本に会いたいなぁ。

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2026年03月21日

Posted by ブクログ

様々な能力を持つ常野から来た人間がメインの短編集。後半のいくつかの作品は面白さがあったが全体的には消化不良気味。
ただ、最後の『あとがき』に恩田さんから作品のコンセプトも含めた中で作品の反省も書かれている。
これを読むと作品の登場人物は魅力的な人が多かっただけに次を期待してしまう。
恐らく、次も読んでしまうんだろうなぁ〜

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2026年03月11日

Posted by ブクログ

読んでいるとついつい微睡んでしまう作品だった。
重たくなく、軽くなく、フワフワとした気持ちにさせられる。
なぜだろう。

『二つの茶碗』が好きだった。

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2026年02月15日

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