小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
この国の歴史教育にはどこか歪みがあるのでは...そんな感覚を持ちながらも深く踏み込んでこなかった。そんな自分にこの本は静かに問いを投げかけてきた。見えていなかった真実や、さまざまな視点の存在に気づかされる。
日本人の持つ精神性の美しさにもあらためて触れ、日本人であることにもっと誇りを持ちたいと思えた。
魂・精神・肉体は、バトンのように受け継がれ、時代を超えて宿命のように引き寄せ合う。出会いや再会にもひとつひとつ意味があるのかもしれない...そんなことを考えさせられた。
夢中になり一気に読み終えたが、人物のつながりをもう少し丹念に辿りたい。また文章のひとつひとつに、重みと美しさと優しさが宿 -
Posted by ブクログ
「だれもがだれかをちょっとずつ誤解したり、されたりしながら生きているのかもしれない。
それは気が遠くなるほど淋しいことだけど、だからこそうまくいく場合もある。」
この一文がとても刺さった。
「人は自分でも気づかないところで、誰かを救ったり苦しめているのかもしれない」という一文も印象的。
いじめを受けていた主人公が、こころの拠り所にしていたのが「ひろか」、絵を褒めてくれる女の子。
ひろかにとってはなんてことない事だったけど、確かに主人公を救っていた。
そんな主人公も、同じくいじめを受けていた女の子「唱子」を救っていた。家族との関係も、話し合う事で、欠点と思っていたことが他者から見たら美点である -
Posted by ブクログ
衝撃。1996年に施設が閉鎖されるまでこんな非人道的なことが国家規模で暗黙の了解でまかり通っていたなんて。2013年にようやく政府が公式謝罪したなんて。しかもこんな重大なことを記録に残すフィクションやノンフィクションがほぼ存在しないなんて。並行して読んでいるアトウッドの小説の世界とも完全にダブり、映画も現在上映中のようだからぜひみておこうと思う。犠牲になった女性たちの鎮魂のためにも。
ある平凡で幸せな一家の穏やかで誠実な父親の勇気と正義が風穴を開けるがその後この一家はどうなるのか。彼自身も未婚の母親の子供だったにも関わらず母親の雇い主である気概のある女主人のおかげで悪の施設に行かされることもな -
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