梅雨物語

梅雨物語

968円 (税込)

4pt

自ら命を絶った青年が残したという1冊の句集。元教師の俳人・作田慮男は、かつての教え子から依頼を受け、俳句の解釈を進める。沖縄の情景を描いた句を読み解いていくうち、恐るべき秘密が浮かび上がってくる(「皐月闇」)。遊廓で蝶のような花魁たちと遊ぶ夢を見る男の末路、広い庭を埋め尽くす色とりどりのキノコがもたらす幻覚。静かに忍び寄る恐怖と緻密な謎解きが読者を圧倒する3編を収録。著者真骨頂のホラーミステリ。

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梅雨物語 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    素晴らしい。途中で投げ出したくなっても、ぜひ3遍全て通して読んでほしい。
    確かに貴志祐介だと思わせる要素はそのままに、何か新しい風が吹き込んでいるのを感じる。おそらく充実したインプットの上で執筆された、読み応え抜群の短編集。
    ロリ嗜好や昆虫の擬人化や密集したキノコ…これらの描写が平気なら、とてもオス

    0
    2025年11月10日

    Posted by ブクログ

     自殺した青年が遺した一冊の句集を読み解くにつれて恐ろしい真相が浮かび上がる『皐月闇』、不思議な遊郭で花魁達と遊ぶ幻想的な雰囲気から想像もつかないラストを迎える『ぼくとう奇譚』、色とりどりのキノコがもたらす幻覚が不気味な『くさびら』の3つの中編が収録されていて、どれも後ろから忍び寄る恐怖と貴志祐介先

    0
    2025年06月21日

    Posted by ブクログ

    皐月闇
    俳句をテーマにしたミステリー

    ぼくとう綺譚
    昭和初期の銀座
    引き込ませる文体と心理・情景描写はさすが・・!
    頭の中にありありと情景が浮かんできて、ゾクっとさせられる
    なんか最後の一行で一気にチープになってしまったのが残念だけど....

    虫やキノコなど天使の囀りに通じるバイオホラー的なお話

    0
    2025年11月07日

    Posted by ブクログ

    あらすじに“ホラーミステリー”とあったが、かなりミステリー色が強めの中編集。
    俳句の解釈から真相に迫る「皐月闇」が後味の悪さも含めて1番好み。
    じっとりとした夏の夜にぴったりな一冊。

    0
    2025年08月23日

    Posted by ブクログ

    最初の俳句の話が一番面白い。単純に俳句の解釈で展開が進むのが慣れてないから新鮮だった。ただ、男女復讐ものばかりで飽きる。

    0
    2025年08月09日

    Posted by ブクログ

    本当は秋雨物語から読みたかったけど、たまたま本屋で手に取ったので先に読んでみた。
    けどシリーズではなく短編集だったので特にこちらからでも読み進めることができるかと。

    皐月闇、ぼくとう綺譚は2転、3転する怖さで読み進める手が止まらなくなってしまった。
    皐月闇は女性の執念深さとそれでも忘れてしまう男性

    0
    2025年07月26日

    Posted by ブクログ

    貴志佑介先生の古い作品はまだ読めていないものもあるものの、新しめの作品は結構読めている。
    秋雨物語の時にも思ったが、長編ではなく、短編でも凄く厚みのある、世界観に没頭させる物語を見せてくれる。
    怖さだけでなくミステリ要素もあるため、展開が更に気になり飽きさせない構成。個人的にあらすじはどれもあまり最

    0
    2025年07月10日

    Posted by ブクログ

    貴志祐介が得意とする謎解き要素と、人怖ホラーを巧みに組み合わせた3作でした。

    「皐月闇」は前半と後半でこんなに変わるのか、というくらい状況が一変。ホラーでありながらミステリ的どんでん返しも楽しめます。
    「ぼくとう奇譚」、「くさびら」は現実世界に悪夢が侵食してくる、幻想文学のような趣の作品です。

    0
    2025年06月28日

    Posted by ブクログ

    同じシリーズの秋雨物語の方が面白かった
    最初の物忘れの俳句の話がとにかく長かったけど、面白さでいえばそれが唯一
    他の短編は微妙

    0
    2025年09月04日

    Posted by ブクログ

    貴志祐介『梅雨物語』角川ホラー文庫。

    恐らく『秋雨物語』と対を成すのだろう。3編収録のホラー短編集。

    『秋雨物語』の感想にも書いたが、貴志祐介と言えば、『黒い家』以外は全てハズレのように思う。それでもたまに手を出してみるのは微かな可能性に賭ける気持ちが僅かながら残っているからだ。

    正直に言って

    0
    2025年06月27日

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