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Posted by ブクログ
『密室は解かれました』
が名台詞となっているドラマの原作にあたる本作。
‘密室’で起こる事件ばかりではあるが、「そんなトリックありか!?」なんて言ってしまいたいくらい、読者を困らせる(もちろん良い意味で)作品である。
本作は、弁護士の青砥純子と、防犯スペシャリストの榎本珪の二人が密室で起こった数々の事件を解き明かすという作品。
密室に特化した作品なだけあり、仕掛けは二重、三重、いやそれ以上に組み込まれている。
そのトリックを防犯スペシャリストの榎本が解読していく訳だが、ヒントの見つけ方といい、謎の解き方といい、「寧ろ榎本が犯人なんじゃないか?」なんて思ってしまったほど、するすると解決してしまうのである。
本作は短編集なので、一つひとつの物語の展開やボリュームが丁度良く、誰が読んでも読みやすいと感じる。
貴志先生の作品を読んでみた、またドラマをきっかけに原作を読んでみたい方はもちろん、ぜひミステリーをあまり読んだことがない方にも手に取ってほしい一作である。
Posted by ブクログ
ある方と話をしていて、この本が話題にあがり、気になったので読むことに。
防犯探偵・榎本シリーズの第3弾。中には、短編が4話入っている。葬儀屋の社長が山荘で自殺をする話、甥が練炭自殺をする話、欠陥住宅で施工業社の社長が事故死する話、劇団の開演中に劇団員が何者かに殺害される話の4話。どれも密室での出来事で、防犯コンサルタントの榎本と弁護士の純子が、これらを殺人事件と疑い、犯人に迫っていく。
密室のトリックはどれも分からず完敗だが、気楽に読めた。やや動機が弱いからか、犯人に汲むべき事情は無いように感じた。
第1弾はどんな感じなのか気になる。また、ドラマ化されているようで、映像だとどうなるのか気になる。さらに、ポール・オースターの同名小説もあるようで、これも気になる。
新感覚
親戚宅の本棚にあった『黒い家』で興味を持ったこの作者の作品6冊を、かなり前に此方で購入したまま未読だったのですが、漸く手を付けました。
ひたすら密室トリックのみをサクサク解き明かしていく短編集は初めてで新鮮でした。
私は会社の昼食時に読んでいるので、一編一編が調度良い長さで読みやすかったです。
私は知能が残念なので、トリックに無理がある・矛盾があるなどは見抜けないので、そのまま受け入れています。
語り手である女性弁護士・青砥が見当違いな推理や先入観で口を挟んでくるのには苛々させられましたが(お前は黙ってろ!と言いたくなる)、概ね楽しく読めました。
『硝子のハンマー』『狐火の家』も購入済みなので、サクサク消化していこうと思います。
Posted by ブクログ
この本がドラマ化されたのが2012年4月。13年も前になる。
とても面白かったのを覚えている。
今、オンデマンドで見てもきっと面白いと思う。
だけど、映像は粗く、ファッションや髪型、いろんなところに「古さ」を感じてしまうだろう。
この小説が刊行されたのは2011年。15年前。
今、読み終えたけれども、古臭さは全く感じない。純粋に面白いし、密室トリックは斬新そのもの。
きっとこれが本の「良さ」なんだと思う。
いつ読んでも変わらない面白さ、楽しさがある。
もちろん映像だって不朽の作品はあるし、何度も観ても面白いものはある。
だけど、映像技術が進歩するほど、過去の作品の粗さが目立ってしまう。ストーリーや演技は別として。
どんどん読みたいと思う新作は出続けているけれども、たまには昔の作品を読んでみるのも新作とは違う新な面白さを見つけられるかもしれない。
Posted by ブクログ
ダ、ダメだ……どんなに「今回の話面白いな!」と思っても最後に控えているあの劇団のめちゃくちゃ加減が全てを奪っていく……!
今回もまんまとアイツらのドタバタ劇と馬鹿馬鹿しすぎる真相にゲラゲラ笑ってしまった……!
という訳で防犯探偵榎本(というシリーズ名らしい)も早いもので3冊目ですね。
毎度毎度「よくもまぁこんだけ密室が思いつくなぁ」なんて思いながら読んでいるんですが、それを全て解決してしまう榎本の思考もどうなってるんですかね?
やっぱあれなの?どちらかと言うと榎本もあっち系だから思考回路が似てるとかそういうあれなの???
それにしてもこのシリーズに出てくる人物……というか犯人、揃いも揃って怖すぎない?
こんな凶悪犯が蔓延っている榎本の住んでる街はどうなってるのよ?と思うくらい怖いんですけど……今回の話だと「佇む男」と「鍵のかかった部屋」の犯人は怖かった、もはやあれはミステリーじゃなくてホラーに片足突っ込んでるって。
よく考えなくてもこれ悪の教典とかもっと怖いんでしょ?無理無理読めないこの段階で震え上がってるのに。
でもだからこそ最後の劇団の馬鹿さ加減がいい中和剤の役割を果たしてくれてるのかもしれません。
もうずっと気分重かったんだけどあれだけ笑って読み終わったら何か心軽くなってるもん、そしてまた次の話が読みたくなってるもん。
もしかしたらそこまで計算し尽くされてるのかもしれない……そうだったらそれはそれで恐ろしいな。
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