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これを読まずして貴志祐介は語れない!
『黒い家』『悪の教典』『新世界より』『鍵のかかった部屋』……あの緻密な作品群を生み出した知性の意外な素顔とは。
ホラー、ミステリ、SFなど幅広いジャンルにわたって、挑戦的な作品を書き続けている著者による、デビュー以来の全エッセイから精選したエッセイ集。
作家としての思索や社会への提言のみならず、ある時は、小説もびっくりのホラーな出来事を、ある時はブラックなユーモアを、ある時は謎の日常生活を、ある時は溢れる野球愛を、絶妙な文章で綴っています。
謎多き“エンターテインメントの革新者”を、より知るための一冊。
文庫特別収録として、韓国での講演会の原稿「文学におけるヒューマニズムと悪について」収録。エンターテイメント作品という立ち位置の中で、なぜ大量殺戮などを描くのかが、明晰に述べられた名講演です。
【目次】
悪役の特権/なぜ緑色の哺乳類はいないのか/なぜ、エスパーは、少女でなければならないか/偽ドキュメンタリーの真実/極悪鳥/私は監視されている/スッポンの首/チェスボクシング/下品なスーパーヒーロー/台湾の夜市/思い出の『エクソシスト』/異形のまなざし 等
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Posted by ブクログ
ホラー小説作家である貴志祐介によるエッセイ集。
著者の描くホラー小説は、超常現象や心霊といったものではなく人間の持つ狂気をテーマにしたものが多く、多くの現象が理論的な説明で根拠が示されている印象だが、
エッセイの中では自らを超合理主義者と説明しており、なるほどという感じだった。
『新世界より』の発想が生まれた経緯が、『地球の長い午後』や動物行動学者コンラート・ローレンツの「悪=種内攻撃」という切り口から生まれているという内容が印象的。
作者がホラーを書く理由として、希望や光を描くためには、絶望や深く暗い闇が必要と述べる。
またこの世に存在する悪の存在をしっかり認識するべきで、本の内容を通した思考実験や登場人物が置かれた状況を擬似体験し想像力を育てる事が読書をする一つの意味だと説明する。
娯楽を目的とした「エンターテイメント」作品にはミステリーやホラー、SFなど様々だが、作者の言うように1つの思考実験としての読書体験は重要だと感じた。
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