あらすじ
孤島に聳え立つ来鴉館で
嘘つきたちの饗宴が始まる
お嬢様・彩莉は転がり込んできた莫大な遺産で孤島にギミックつきの館を建設し、かつて自分の書いた小説を馬鹿にした相手を殺害しようと企てる。
「おまえらがバカにした私の考えたトリックで死ね」
嵐の気配が近づく中、ターゲットのミステリ愛好者たち(ショーゴ、詩音)、医療関係者(みくに)、刑事(矢頭)、霊能者(真波)、嘘で雇われたメイド(アリカ)が館に集められ、金にものを言わせた自前のクローズドサークルが完成。有能メイド・葵の鬼のダメ出しの末、綿密に練られた復讐劇は、成功間違いなしと思われた。しかし、一夜明けると、彩莉が殺した覚えのない死体が転がっていた・・・・・・。
二度読み必至。空前絶後の超本格ミステリ!!
織守きょうや(おりがみ・きょうや)
一九八〇年ロンドン生まれ。二〇一二年『霊感検定』で第一四回講談社BOX新人賞Powersを受賞、翌年同作が刊行され、デビュー。一五年『記憶屋』で第二二回日本ホラー小説大賞読者賞を受賞。二一年『花束は毒』で第五回未来屋小説大賞を受賞。著書に『黒野葉月は鳥籠で眠らない』『ただし、無音に限り』『響野怪談』『朝焼けにファンファーレ』『隣人を疑うなかれ』『キスに煙』『まぼろしの女 蛇目の佐吉捕り物帖』『戦国転生同窓会』がある。
感情タグBEST3
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みんな嘘つきすぎじゃない!!??
誰がどこで嘘をついているのか想像しながら読んだけど、これまた違った嘘をついてくるもんだし、最後の最後まで目が離せない。
クローズド・サークルで殺人を犯すとしたら、どんなトリックにするか。わたしはどうするだろう。
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面白かったです。本の帯にも書いてありますが、たしかに登場人物みんな嘘つきでした。ネタバレはしませんが読んでて4回びっくりすることがありました。解決編まで是非読んで欲しい一冊です!
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帯の通り、みんな嘘つき!
最初の方であれ?この後どうなっちゃうの?と思ってたら最後の方でどんでん返しの繰り返しで、えっ、そこも?!って感じでビックリもあってめっちゃ面白かった!
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表紙のメイドとお嬢様としたの男の絵が最後の謎解きで意味深に感じる仕様になつておりゾクっとした。連続殺人の動機がこんなサイコパス要素なのも面白かった
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エンタメ系かな?と読み進めていたけど、最後で私は著者の手のひらの上で転がされていたと仰天
こんなに最後で色々掻っ攫っていくのか
初めから読者はメインの仕掛けは分かった上で真犯人を探していくミステリ
軽い雰囲気だけど巧妙な文だと思った
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すごく面白かったし、先が読めなくてわくわくした。
が、元々の設定は無理があるというか穴だらけでアレはないんじゃないの?
おまけに名探偵というが
登場人物が少ないのに3人も殺されて
どこが名探偵なんや!と思った。
ひとつヤバいなと思ったんだが、
我が娘に今から読もうとしている「ハサミ男」のネタバレをして泣かれてしまった私はいつか殺されるのかもしれない。
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面白かったです。
あっという間に読み終わりました。
犯人は何となく分かるし(消去法ですが)、動機もこの流れだとこんな感じなんだろうなぁと思うんですけど、全員が嘘をついているというのがなるほどなぁって面白かったです。
小説(活字)じゃないと成り立たない感じ。
最後の最後まで嘘が続くのも面白かったです。
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読んでる間、ずっと楽しかった!
こんがらがりそうになりながら、誰がどんな嘘ついてるのか見抜こうとしたけど、全部見抜くのは…もちろん無理でした…。
動機と言うよりはプロセスに重きを置いた作品で、シリアスだけどさらっとした締め方なので、読後感もどことなくさっぱりした感じがします。
(あんなに人が死んでいるのに!)と思ったけど、そこは真波のキャラのおかげですかねぇ。 この飄々としたキレ者の人物像、好きな人多そうです。
小さな違和感を大事にして読み進めると真相に気づけるかもしれないので、謎解きは出てこないけど、謎解きが好きな人におすすめの一冊でした。
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見事な本格ミステリー。
帯に記載のある「館×クローズドサークル×計画犯罪×◯◯」という説明でわくわくする人は読んで損はないと思う。
個人的には、この小説の肝の一つである「◯◯」が帯では伏字になっている点も高評価。
全部のミステリーの帯、これにしてくれないかな…!
期待していたよりも、面白さの最大瞬間風速はそこまででもなかったが、丁寧にとった出汁のような美しさのある作品だった。
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登場人物たちが嘘つきばかりなのだけれど、殺人の謎解きとともに、誰がどんな嘘をどうしてついたのか理解すると楽しみが倍になる小説。
人がたくさんなくなる割にシリアス感もなく、さっぱりと推理を楽しめる。
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お?おおお…!すごくおもしろかった!
織守きょうやさんは、有栖川有栖アンソロジーで初めて名前を知って、そのときはそこまで記憶に残る作品ではなかったんだけど、館モノはやっぱり惹かれるので表紙買いした。
クローズドサークル定番の、孤島の館モノに憧れる女の子が、自分でクローズドサークルやっちゃお!て計画するものの、自分がやってないのにどんどん事件が進んで、あれ?あれ!?てなってく。
ありそうで、でもなかった。
展開はミステリマニアと刑事が館の招待客なだけあって、みんな用心深いし、察しがいいし、でも疑心暗鬼になったりしないので、読者側として無駄な描写を読む(アリバイとかダイイングメッセージとか今更なミステリ用語の説明とか)ストレスがなくてそういうのもすごくよかった。
トリックも犯人も2人目の殺人が起きたあたりではもうわかってたので、その面の意外性はなかったけど、2人の入れ替わりの叙述トリックとか、ラストのふたりの素性とか、そういうどんでん返しは楽しめた。
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ミステリー好きの芦川彩莉はとんでもない額の遺産や孤島を譲り受け、実際にクローズドサークルを作って連続殺人を計画する。以前、ネットサークルで知り合いだった憎いターゲットもいる。殺人に協力してくれる仲間も雇う。端から見てなんか穴だらけじゃない?絶対にばれるよね、という計画が実行され始めるのだが、なんと、自分が殺せなかったのにターゲットは予定通り死んでいた。その後も真犯人がわからないまま殺人が続く。
えっ、これどうなっていくの?という展開。そして、探偵役となった真波の名推理が展開され事実が分かっていくと、こちらも、なるほどな~と感心させられます。そして、更に驚愕の事実が。この最後の展開は読み返ししたくなります。あと、「十角館の殺人」を読んでからこれを読んだ方がいいと思います。
殺人がバンバン起こるので、中学校以上。個人的に渡すのなら読んでも大丈夫。
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面白かったー。
こんがらがったけど、予想を裏切る感じで面白かった。
矢頭と真波のコンビが良かったので、この二人でシリーズ化しても欲しいなと思ったのだけど、ラストを読むとそれは叶わぬ夢だとわかった。
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好きな内容でした!最初のお嬢様が
たてた殺人計画はけっこう杜撰で、絶対失敗するだろうなという感じだったけど、計画が狂ってからが面白い。
誰を信じていいのかわからなくなること、本当にアリバイがあるのは誰なのか、隠し扉は本当に自分達だけしか知らないのか。
その後殺人も続くし、思いもよらなかった視点のずれがあったり。
登場人物の、みんな嘘つきだと言うセリフがあるけど本当にその通り。もう一度この視点で読み直しても面白いかも。
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孤島の館で殺人事件。あるあるだなあと思ったけど最後の最後ではっとした。
たしかに嘘つきばかりだけど。
ええ、なんか、ええ〜。前置きがすごく長くない?
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全ての人が嘘をついている。
祖母の遺産で孤島にギミック付きの館を建てた彩莉。お金で雇った有能メイドのアオイを筆頭に、クローズドサークルへ集められた人々と共に殺人が行なわれようとしていて…
誰がどの様な嘘をついているか、ハラハラしっぱなしでした。
予期せぬ殺人、そして犯人だと思っていた人は違っていたりと、最後まで気を抜けませんでした。
ラストはまんまとやられましたが、不思議な爽快感がありました。
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裏の裏を読み、読み過ぎてよくわからなくなった(笑)でも続きが気になってあっという間だった。
舞台は無人島の洋館。その主である彩莉は会ったこともない祖父の遺産が転がり込み、突然大金持ちになった。そんな彩莉が願ったのは、クローズドサークルでの連続殺人。中学生の頃からトリックを考えたり想像するのが好きだった彩莉はミステリー小説を書いてネットに投稿していた。その時にネットでつながっていたグループのメンバーに嫌がらせをされ、その復讐をしようと無人島の洋館を建てて、そこを復讐の舞台としようとする彩莉。そうとは知らずに集まってくるミステリー好きな参加者たち。ターゲットの1人、ショーゴは初日の夜に彩莉が殺害する計画だったが、うっかり彩莉は寝落ちてしまう。失敗したと思う彩莉だったが、翌朝ショーゴは亡くなっていた。え?誰がショーゴを?協力者で彩莉の計画を知っているメイドのアオイが?それとも他の誰かが…?
彩莉の計画を誰か違う人物が実行していく恐怖。また洋館を訪れた人物たちも怪しい人物で、誰もが嘘をついている…?
以下ネタバレ
いやー帯に『みんな、嘘つき』って、書いてあるから全てを疑いながら読んでしまったよ。最後の最後までどんでん返しというか、これも嘘なの?!ということが多くて、もう一度読み直したくなる。ミステリー好きな詩音、ショーゴ、みくに。そして亡くなった祖父母の知り合いである霊能者の真波に、警察官の矢頭。彼らゲストをもてなす側であるホストの彩莉、メイドのアオイとアリカ。犯人が誰なのか考えながら読んだけど私の予想は外れました。裏の裏を読み過ぎた。真波と矢頭はよいコンビのように描かれていたけど、まさか正体が詐欺師だったとは。まぁでも確かにな。そして彩莉がアリカでアリカが彩莉だったとは、全く考えてなかった。これは読み直したくなるなー。
Posted by ブクログ
初めから語り手がぶっ飛んだ考えしててびっくり笑しながら読んでたけど早い段階で予想外の展開が始まってワクワクしながら読めた。
ミステリ好きが集まってるけど皆どこが俯瞰してよりリアルな状況だなと感じてよくあるクローズドサークルじゃないところが読んでて新鮮で飽きなかった!
Posted by ブクログ
まさに「みんな嘘つき」な一冊だった。
ただ、大事な導入部だと理解はしてるものの第一章「開幕」が長く感じてちょっとしんどかった。
ミステリーは遠くの世界の話だから楽しいのであって、そこの登場人物(しかも犯人)になりたいと思ってしまうのは、やっぱりどこかおかしな人なんだろうなぁ。そして彩莉ちゃん、本当に向いてない…。
Posted by ブクログ
表紙のカラーリングとタイトルに惹かれて購入。
知っている作品からの台詞の引用や、見覚えのあるトリックが結構使われていたので、ミステリ通ぶれて嬉しかった。
意外性満載というよりはしっかり構成されているなという印象。
Posted by ブクログ
結末が気になるのでどんどん読めましたが、
みんな嘘つきだし、
探偵役と刑事役があーでもない、こーでもない
と議論したり、主人公が疑心暗鬼になって
どうしようか迷ったりしている心理描写は
冗長的に感じました。
主人公の判断ミスやつめの甘さだけは
誰が見ても致命的で、そのためにせっかく仕組んだ
館ものミステリーの犯人役を乗っ取られるのは
しかたないかなって思いました。
おもしろかったけど主人公が残念なので⭐︎3
Posted by ブクログ
彩莉と葵の掛け合いは、執事&お嬢様の某作品を思わせて面白い。ユーモアミステリの気配が漂ったが、とんでもない。サイコパスに計画を乗っ取られた本格ミステリ。
探偵役の二人がなかなかいいキャラなので、こちらを主人公としたシリーズができたら(難しいかな~?)面白そう。
Posted by ブクログ
頭の中がこんがらがりながら読み進めていきました。ちょっと読み辛さがあるかも。
最後の最後でどんでん返しがあったり。
時間があるときにもう一度読み直してみたら、スッと入っていけて面白そう。
Posted by ブクログ
二度読み必須(頭が冴えてる時に!)
織守先生のミステリだ〜いすき!
しかし今回はどんでん返しのところの説明で「あれ?今どっちのお嬢様の話?おろろ?」となってしまい、イマイチ没頭できず…
わたしが疲れて頭が働いてなかった状態だったので、他の人は大丈夫!のはず!
先生、学園の魔王様の続編欲しいです…
Posted by ブクログ
話題だったので買ってみた本。
なんか妙に読みづらくてなかなか集中出来なかったが、謎解きの最後の最後でその謎が解明された!
真相が分かってからもう一度最初からパラパラと読み直すと、スムーズに頭に入ってきて、そういうことかと納得。
これは二度読み必須。
なんか微妙だな〜と思っても最後まで頑張って読んでみてほしい。
主人公の倫理観とか、色々ツッコミどころのある設定は少し気になるが……