【感想・ネタバレ】掬えば手にはのレビュー

あらすじ

平均的な身長体重。勉強も運動もすべてが普通。
何の取り柄もないぼくはある日、人の心を読める力に気がついた。
おかげで口の悪い店長の下でも難なくアルバイトを続けているけれど、
新人の常盤さんだけは心を開いてくれなくて……。
他者の心に寄り添うひたむきな姿をだれもが応援したくなる、究極に優しい物語。

***書店員さんから絶賛の声があふれた傑作***

ロングセラー『幸福な食卓』、
本屋大賞受賞作『そして、バトンは渡された』、
映画化『夜明けのすべて』、
日本中の読者から愛される感動作の数々を紡ぐ著者による、優しいエールの物語。

【オムライス店NONNAのメンバー】
梨木匠(19)平凡なことが悩みの大学生。珍しくこの店で長続きしているバイト。
常盤冬香(21)看護学校2年生。なかなか心を開いてくれない。
大竹さん(39)口も態度も悪い困った店長。実は世話好き……?

オムライス店NONNAのその後を描いたアフターデイズ2編を収録!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

面倒くさいこともあるけれど、人とのつながりっていいなと思える本。

勝手に人の心を読んで、相手をわかった気になるのはたやすい。勇気を振り絞る必要もないし、相手も自分も傷つかず恥もかかずに済む。だけど、目の前の相手に踏み込むのは難しい。誤解もわだかまりも照れ臭さも生まずに、都合よく人の心に触れられるなんてことはないみたいだ。

「でも、残念。万が一、梨木君の足が重くなった時のために仕込んでたんだけど」

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2026年03月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

普通に悩む梨木は性格の悪いオムライス屋の店長の元でバイトする。普通の中でも唯一、人の心を読めると思っていた梨木だが、バイト仲間になった常磐さんだけは何も掴めず心を開いてくれない。
冒頭の文章から私も昔から思ってた事すぎて一気に引き込まれた。さすが瀬尾さんってなった。
優しい梨木がどんどんたくましさをも備わっていき、自分や周りの人と向き合っていく様子が素敵だった。
パワハラすぎるけどなんだかんだ店長が好き(笑)

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2026年03月22日

Posted by ブクログ

瀬尾まいこさんの作品を初めて読んだ一冊。

まるで他人の心が読めるかのように――いや、正確には「読もうとしすぎない距離感」で寄り添う会話が、とても印象に残った。踏み込みすぎず、それでいて見過ごさない。その絶妙なやりとりに、じんわりと心がほどけていく。

登場人物たちは、それぞれに「言わなくてもいい」「言いたくない」過去を抱えている。それを知ってしまっても、暴いたり正したりするのではなく、相手を傷つけないように言葉を選び、そっと掬い上げていく。

タイトルの“掬う”という行為が、そのまま物語全体の在り方を表しているように感じた。強く救うのではなく、こぼれ落ちないように手を添えるような優しさが、静かに心に残る一冊だった。

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2026年03月21日

Posted by ブクログ

どの登場人物も優しかった。そして心の奥底に触れられたくない気持ちを持っていて、もやもやしながら、でも真摯に生きている。傷ついた気持ちは本当は誰かにわかってほしい。ひとりひとりがその気持ちを掬ってもらえて歩き出す。心から優しくないと人の気持ちは掬えないと思う。そんな人に出会い、そんな誰かの人になりたい

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2026年03月18日

Posted by ブクログ

なんの取り柄のない普通の大学生の梨木君。唯一特別と感じることは、「人の心を読めること」。人の心を読めることを悪用することはなく、誰かの一歩踏み出したい気持ちを後押ししてくれるそんな男の子。アルバイト先のオムライス屋さんの大竹店長は、口が悪く、暴言など言うため、バイトが続かない。そんな中、物静かな女の子、常盤さんがアルバイト仲間として加入。大竹店長は、口が悪いけど、そこにはたしかに愛がある。うまく言葉では言えないだけの不器用な人。きっと、大竹店長は梨木君がだいすきなんだなというのか伝わってきて、ぽかぽかした気持ちになった。この本は、ちょっと前に進めないときやほっこりしたいときに読むといいと思った。また、作中でマラソン大会で走る場面があり、爽快感や達成感を感じられて、読んでいる私まで走りたくなるそんな気持ちになれた。

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2026年03月13日

Posted by ブクログ

あたたかい気持ちになれる本
瀬尾さんの書くお話はどれも好きだけど、その中でも読めて良かったと思える1冊だった

嫌な人が一人も出てこない
梨木くんと大竹さんのやりとりはもっと見ていたくなる
掬いだす、という言葉の選び方にいいなと思う

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2026年03月03日

Posted by ブクログ

心温まる小説でした。人の心は何となくわかる人多いと思うけど行動に移せるのはすごいと思った。大切な人には特にしなきゃと思ったら行動していきたいと思いました。

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2026年03月03日

Posted by ブクログ

これはこれまで読んできた中でも、上位に入る面白さ、あたたかさ。くすりと笑えて、ほんの少しじわっと泣けそうなくらい心が温かくなる。序盤から惹きつけられる。面白い!文句なしに好きな作品!

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2026年02月19日

Posted by ブクログ

あの、これって大竹店長が主人公ですか?
ってほどに萌えました。
梨木君がのび太に見えたんだけど、結構辛辣だし
図太くて笑う。
◯◯会をイソイソと準備する大竹店長かわいいよ。

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2026年02月18日

Posted by ブクログ

もー、心あったかくなる。気分がいい。するっする読める。強運の持ち主を呼んだ時もお気に入りの小説になったし、今作もお気に入り。わたしこの作者の話好きなんだな、他も読みたいな。大竹さん、だーいすき

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2026年01月28日

Posted by ブクログ

何でも平均値だという思っている主人公の匠の素晴らしさはコミニュケーション能力。周りの人を助けようと思う優しい心根が、周りの人が心を開くきっかけを作り和やかになる。それは、どんな秀でた才能より素敵なことだなと思う。

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2026年03月30日

Posted by ブクログ

目に見える特別な才能なんてなくても、人それぞれ何らかの良いところがあり、いい人生を歩けると信じたい。

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2026年03月14日

Posted by ブクログ

人にはないチカラを誰かのために使い、救われる人がいる。特に感じられたのは店長。人から受け入れられなくなればひとは心が枯れていく。そんな日々をきっと梨木はバイトの時間を1年かけて知らず知らずのうちに心に栄養わや与えているんだなって思えた最後でした。

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2026年03月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

登場人物は少なくて読みやすい。誰でも周りより秀でた才能が欲しいと思ったことはあるだろう。目の前に見える人のほんの一面しか私達は知らないのではないか。そう考えさせられる本だった。

主人公は平凡平均を生きる梨木。それをコンプレックスに思いながらも、人の心を読み取れる能力を発見し、1人ずつ掬っていく。
人の心を読むのは特別なことなんかじゃなくみんなができると気付きながらも、梨木はほんの少しの気付きと勇気を持ち、誰かの時間を進める。
自分が気が付いていないだけで、周りの人はとっくに主人公の人柄を認めていたんだね。温かくなるお話だった。

-自分がどう見えるかより、相手の気持ちを感じ取って進むことを選べる人だよ
-落ち込む必要など無い。誰かに出会って、誰かが去っていくのはどうしたって辛い。だけど、その寂しさを差し引いても、出会わなかった方が良かった相手なんて居ない

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2026年02月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なんで表紙がタルトなんだろう?美味しそうーと思って買ってしまったが、最後まで読んで表紙のタルトの意味が分かってぐっと来た。自分だけが『平凡』と思っていても、そうじゃない。周りの人から見たら人それぞれ素敵な一面があるよね。
アフターデイズも大竹さん目線という事で味があって面白かった。

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2026年02月21日

Posted by ブクログ

登場人物もみんなキャラがよくて、文章も癖がなく読みやすかった。ストーリーも暖かくてほっこり。
自分のことを平凡だと思っている主人公だけど、相手のことを考えて即動けるというのは凄く特別で素敵な特技だと思う。嫌な奴だけど憎めない店長のオムライスが食べてみたくなった。

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2026年02月19日

Posted by ブクログ

何もかもが平凡だけど、周りにいる人の心を開いてくれる主人公の大学生。
そんな彼がバイトをしているオムライスやの店主が、口も悪ければ性格も品も悪いときていて彼以外のバイトは居つかず数日で辞めてしまう。
でもこの店主の心さえもいつの間にか、温かいものに変えてくれている。
生い立ちだったりそれまでの生活で荒んでしまった人でもあるきっかけで根本にある優しい気持ちは引き出せる。

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2026年02月19日

Posted by ブクログ

瀬尾さんの作品は、
いつもあたたかくて優しい世界。

口が悪かったり、辛い過去があったりしても、
みんな根っこにあたたかさがある感じがする。

大竹店長のキャラクターはクセになる。
またどこかで彼らに会えたらいいな、と思う世界観だった。

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2026年02月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人の気持ちを読み取れる才能が自分にあると信じている主人公・梨木。根底に「特別な存在になりたい」という願いがあるから、自身に証明するために才能を利用して相手を慮る行動を取っていく。

文字通り受け取ると、自己肯定感を補うために動いているように見えるが、実際の梨木はそうじゃない。本当に相手を思いやる気持ちがないと出来ない行動をするので、見習いたくなる。

でも、優しさとはうらはらに、人に対する執着心がなさそうで、それがちょっと妙だった。実は全員に対して平たく関心が薄いのかも、とも感じ取れてしまった。よく言えば、博愛主義っぽいというか。

そんな梨木が、秋音との別れには躊躇する。この経験を通して、物語のあとの梨木はいつか生きている一人の人間に葛藤することがあるのか、ないのか。考え過ぎ?

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2026年02月12日

Posted by ブクログ

主人公の梨木くんはほんとにいい子。人の心が読めるからだけじゃなくて、その後行動に移せるから。誰でも察することはできるけど、その人のために声をかけて行動できる人はなかなかいないよなーと思う。人の心に踏み込んでいく事は勇気がいるし、自分の心の奥を話すことも勇気がいる。
口の悪い店長の事も「悪いところばかりじゃなく、いいところもある」と思えるとこもすごい。梨木くんのおかげで店長が少しずつ変わって、最後は可愛くみえた(^^)

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2026年01月27日

Posted by ブクログ

併読してる本が停滞気味で、気分転換に読み始めたら一気読みだった。久々の瀬尾まいこさん。じんわり余韻残る系。平坦といえばそうなんだけど、するっと入ってくる読みやすさ。最初は設定に違和感もあったけどトータル的にはよかった。

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2026年04月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

おもしろかった!2時間くらいで一気に読んでしまった!
初めは、エスパー…?そういう感じ?と思ったけど、実際は本当に心が読めるわけじゃなくて、その人がどう思ってるのか、その人の気持ちを汲み取る力に長けてるっていうことなんだなと思って、納得した。でも、その力は特別なものじゃなくて、梨木だけじゃなくて河野さんも、実は大竹さんも持ってるものなのかも。
途中、秋音の部分で現実離れした話が挟まり、その部分は、おやおや…と思ったけれど、、、でも、常盤さんの重荷が軽くなったようで良かったな。
梨木は、自分に特別な能力を求めていて、家族は特別な特技のない自分に呆れているとか、期待が苦しいと思っているけど、私は、何となくだけど、梨木の家族も、別に呆れているとは思わない、、。梨木の言動に助けられた人がたくさんいるみたいに、家族でも、きっと梨木の明るさとか気遣いに感謝してる人はいるんじゃないかな?と思うし、、でも、梨木自身はきっとそうは思えないよね。それに、そういう家庭で育ったからこそ、相手の気持ちを読めとる力がついたのかな。
こういう、自分は平凡で何も持っていないみたいな悩みって、きっと若者が一度は通るよね。そこが丁寧に描かれてて、おもしろかった。特別な力がある人なんてそうそういないのにね。平凡の何がいけないのかなとも思うけど、悩むよね。
あと、相手を知りたいと思った時に、まず自己開示することの大切さも改めて気づいた。思うんだけど、自分が抱えている悩みって、きっと、相手も一度は悩んだことのあることだったりするんだよね。とか、相手の話ぶりから、なんとなくの悩みの種を探し出して、自分の経験や素の気持ちを話してみたり、、、相手ばかりじゃなくて、自分とも向き合って、自己開示して、相手と深く関わるっていうの、大事だよなと思った。
とにかくおもしろかった!大竹さんが憎めないやつにまで更生してて、感心した!
人と生きるって、お互い影響しあってて、それで人生がつくられてくんだなぁと思った。
人との出会いを大切にしたいなと思った一冊でした。

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2026年03月31日

Posted by ブクログ

重いミステリーや刑事ものを読んだ後はおすすめしません。優しすぎて物足りなく感じる

人との関わりって難しいよ。子供の時の匠君の行動はとても良かった。
大人になってからはちょっとウザいかも。

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2026年03月31日

Posted by ブクログ

普通でいることがコンプレックスの梨木君だったけど、梨木君の温かい人柄に引き寄せられた素敵な仲間たちのおかげで「梨木君はスペシャルだよ」ということがしっかり伝わたんじゃないかな〜心温まる1冊でした!ツンデレ好きじゃないけど大竹さんのキャラは許せました^_^

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2026年03月18日

Posted by ブクログ

人の心を読める力を持った主人公のお話。

相手の気持ちを読める、感じ取る主人公、梨木くんは相手の所作や様子を見て、相手が欲している言葉や態度を示してあげるのだが、実はそれ以上に、自己開示の大切さ、難しさを教えてくれる本だなと思いました。

以下、良いなと思ったフレーズ。

p160触れられたくないくせに、誰かに知ってほしい。そんな思いはいくつかある。ぼくにも、きっと河野さんにも。
勝手に人の心を読んで、相手をわかった気になるのはたやすい。勇気を振り絞る必要もないし、相手も自分も傷つかず恥もかかずに済む。だけど、目の前の相手に踏み込むのは難しい。誤解もわだかまりも照れ臭さも生まずに、都合よく人の心に触れられるなんてことはないみたいだ。

p172相手の気持ちを読む力。そんなものが本当に存在しているかどうかはわからない。だいたい誰だって、完璧には遠くても人の気持ちぐらいなんとなくわかるものだ。ぼくに特別な力はないのかもしれない。だけど、ぼくは動ける。的外れでおせっかいかもしれないけど、動くことができる。それは確かだ。だったら、せっかく来た常盤さんの友達を見逃すなんて、どうかしている。

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2026年03月18日

Posted by ブクログ

人の気持ちの読める梨木が身近にいたら私は嫌だなと思った。でも他の方のレビューを読み能力でなく相手をよく見て何をしてほしいか何に困っているかを気遣い行動する人だと、やっとわかった。そうだね、こんな人がいたら場は和むなあ。優しさの表現の仕方はたくさんある。

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2026年03月06日

Posted by ブクログ

あ、そういうこと!?って思いました
浅すぎる感想
人の雰囲気や思っていることを無意識のうちに感じ取って、相手の思う行動をしている人って少なくないよね
自分と似ているなぁと感じる部分、人は見かけによらぬもの、と学ぶ部分が多い作品でした

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2026年02月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

流石 瀬尾まいこさんの作品だから凄く読みやすい
他己評価のほうが的確なのかもって思える作品だった。

ただ、主人公は「自分は平均的な人間」と言いつつコミュ強で、帯に書いてある内容とはギャップがあるように感じた

追記
主人公がバイトの女の子へ執拗に食事やお出かけに誘ったり、家まで行って差し入れしたりするのがお節介通り越してストーカー気味でちょっと、、

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2026年02月24日

Posted by ブクログ

店長の素直になれない感じがよかった。
だいたいの人は自分のことでいっぱいだと思うから、人のためにそんなに精一杯になるの難しいと思った。

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2026年02月12日

Posted by ブクログ

最近ミステリー漬けですさんだ心が和みました。

傷を抱えながら強がったり、心を殺して平気な態度をとっている人にとって、察しがいい梨木の行動や言葉は響くだろうな。
けど本人は自分の特技に自身がなく、いつも一歩引いた感じだったので、後半に自ら行動を起こしにいくまで成長していてよかった。人に寄り添える心があることは凄いこと。
バイト先の店長も最初は好きじゃなかったのにだんだん可愛くなるから不思議。
常盤さんや香山、河野さんが皆優しい人たちでほっこり。
何度も出てくるオムライスのせいで食べたくなってくる。

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2026年01月31日

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