小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
【2026年読書記録No.1】
花の都パリの街にたゆたえども沈まないもの。
かの有名なフィンセント・ファン・ゴッホの生涯をめぐるストーリー。
原田マハさんの作品はノンフィクションなのかと錯覚させられてしまう。美術の知識に疎い私からしたら何が事実で何がフィクションか分からない。それでもゴッホには心の拠り所であり、誰よりも頼れる存在であった弟のテオドロスがいたということ。それが分かっただけでこれからの彼の作品の見方が変わった気がした。神戸で夜のカフェテラスを見てから読みたいと思い立ち手に取った本作。改めて彼の作品を見るとまた見え方は変わるであろう。
また素敵な作品に出会った。 -
Posted by ブクログ
舞台は7世紀の東アジア。主人公の百済の王子余豊璋は、政変に巻き込まれ、監獄に収容される事に。絶体絶命のその時、彼を救い出したのは、倭国から使者として訪れていた蘇我入鹿。入鹿の手引きで倭国へと亡命した豊璋は、飛鳥の地で入鹿や中大兄皇子といった若き権力者たちと交流し、東アジアの覇権を巡る巨大な渦の中に身を投じる。やがて百済が唐・新羅の連合軍によって滅亡すると、豊璋は故国復興の夢を背負い、倭国の大軍を率いて、運命の「白村江の戦い」へと突き進んでいく。しかし、再興軍の内部抗争、唐の圧倒的な武力、そして冷徹な国際政治の思惑が彼を待ち受けていた。。。特徴は、一人称多視点特に、半島側からの視点を中心に描かれ
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Posted by ブクログ
連載中のコミカライズ版で知って、映画も先日観た。どちらも非常に面白く、満を持して原作小説に手を出した。果たして期待通り、いや期待以上の読書体験だった。
当たり前だけど漫画や映画よりも情報量が多い。メディアミックス版では描かれなかったキャラクターの設定・造形は物語により深みを与えている。とはいえメディアミックス版もそれぞれの特性を活かした良さがあるので、結論としてはどれも良い。この『爆弾』という作品に出会えて良かった!
映画版のキャスティングは非常に満足しているけど、その上でもし映画化を知る前にこの原作を読んでいたら、違ったキャスティングを脳内でしていたかもしれない。
例えば類家は成田凌、タゴ -
Posted by ブクログ
ページをめくる手を止めることが出来なくなる面白さ。ミステリーとしての伏線回収も圧巻だったけれど、ただのエンタメ作品ではなくて、人間の本質を考えさせられる作品だった。
人間誰しも色々な側面を持っていて、傍から見えるのはほんの一面にすぎない。でも、その一面も確かにその人の一部で、見えていない側面が見えたことを簡単に裏切りと呼ぶべきでは無い。
頭ではそうわかっていても、私は、この小説を読んだ時、登場人物と同じように、次から次へと出てくる彼らの一面に振り回され、動揺を覚えた。きっと現実でも、知ったつもりになっていた人の見えてない側面が露呈すると、私はこの本を読んだ時と同じ感情に苛まれてしまう。
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Posted by ブクログ
「なーら白紙むるちぬわらばー」は琉球方言で「まだ白紙もどきの子ども」という意味。なかなかタイトルが覚えられなかったんだけど、意味がわかったから忘れなくなった。
最近歌舞伎を見ながら感じた、同じ日本語だから、まったく意味がわからないわけではない、でもすべてを言葉のまま理解することは難しいって感覚が、読んでいる最中に似ていた。
この若さでこれを書けるの凄い才能すぎる。太字とひらがなの使い方が独特。なんでこの単語をわざわざひらくんだろう?って箇所がままある。
以前ドラマ「フェンス」を見たときに、沖縄にはいろんな立場の人がいるから、それぞれを尊重するために、各々の環境や考えをわざとぼかして言語化 -
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