ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 硝子の塔の殺人

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    これは物凄い。ミステリーの歴史に対するトリビュートで溢れており、更にそれを下地にして本格ミステリーを展開するという、無茶苦茶ややこしいことをやり遂げている。やたら早く解決編が始まるな……と思ってから、やはりまだまだ続いていく、なんならそこからが本題で、繰り広げられる怒涛の推理と応酬は素晴らしかった。ミステリーファン納得の内容だろうし、ちょいちょい挟み込まれる蘊蓄、キャラ名にもニヤッとしてしまう。あらゆる観点から素晴らしかった。

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    2026年07月26日
  • 心はどこへ消えた?

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    タイトルから連想するような、自己啓発本ではありませんでした。人の話を自分に投影できる作品です。
    きっと読む人によって、刺さる内容が違います。そして、それがこの本の魅力なのだと感じました。まとめられた短編の中のどこかに、自分がいること。それに気づけたことがとても嬉しいです。ぜひとも誰かと共有したい本でした。

    以下、個人的なメモです。
    ・補欠の品格、補欠の人格
    ・余はなぜ中年アイドル退所にむちゅうになりしか
    ・ソネミとネタミとカゲグチと
    ・金で済むことは、楽やなあ

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    2026年07月26日
  • ハウスメイド

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    第1章でそんな雇い主がアレでも一線は越えたらアカンやろと萎えそうになってたら第2章から二転三転にシャッポを脱いだ。
    2巻、3巻もあるらしいのでそれを読むの楽しみ。

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    2026年07月26日
  • ホルモー燦燦

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    鴨川ホルモー完結編やって!

    ホルモーを競い合う五大学には、それぞれ氏神社と言うべきものがある。
     同志社大学なら上御霊神社
     京都産業大学なら上賀茂神社
     立命館大学なら北野天満宮
     龍谷大学なら伏見稲荷大社
     京都大学なら吉田神社
    前作から、同志社も参戦!
    京都の総合大学の有名どころやな。半分、校舎が滋賀とか、京都市外になってるとこも多いけどね…
    京都と名が入ってる大学は、一応、京都市内をキープ。
    出来れば、京都教育大があれば、地元の藤森神社が氏神になるやけど、総合大学ちゃうから、あかんか…

    あれから、20年以上経ったのか…
    「べろべろばあ」懐かしいな。この名前!
    居酒屋やけど。

    しか

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    2026年07月26日
  • 泊日文のおひとりさまノート

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    『ほどなく、お別れです』を読んで、すぐにこの本を借りられた。全体に暗さが漂うが、最後に明るく終わっているので、良かった。
    小さい頃に大人の男性からの被害を受けた事で、男性に恐怖症を抱く36歳の泊日文。唯一の男の親友として、大学1年より16年も親交があった直人からの結婚報告でショックを受ける。何とか結婚式に出るのだが、一生ひとりで暮らすと決めてノートを付け始める。
    アパートの隣の部屋に住み始めた背の高い男らしき人に恐怖心を抱き、ビクビク暮らす日文。何だか心細くて可哀想になってしまう。浴室のライトが切れ、助けを呼ぼうにも誰も居なく、最期は弟に頼む。高熱で倒れても、最後はSOSを職場に出して助けて貰

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    2026年07月26日
  • せかいは すきで あふれてる

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    これはとても気に入った。
    いやなことだらけのまいにちに
    こんなにたくさんすてきなことがみつかるなんて、
    ねこといれかわって気づいたような話になってるけど
    ほんとは君のこころがみつけたんだよ

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    2026年07月26日
  • マリアビートル

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    新幹線という密室に、それぞれの事情を抱えた殺し屋と悪人たちが乗り合わせる設定だけで、もう面白い。

    『グラスホッパー』の登場人物や世界観ともつながっていて、殺し屋シリーズを読んでいる人は更に楽しめると思う。鈴木も重要な役割で登場する。
    単体のお話としても、もちろん楽しめるし、順番も気にしなくても良いと思う。

    読んでいて一番印象に残るのは、まるで悪の化身の様な中学生の王子。悪とは何か、人は悪にどう向き合えばいいのか。エンタメとして夢中でページをめくりながら、気づけばそんなことを考えていました。

    続けて『AX アックス』も読もうと思う。

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    2026年07月26日
  • スピノザの診察室

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    終末期医療の現場やそこに関わる人々の心理を淡々と、色鮮やかに描いた作品。
    静かで流麗な文章が読んでいて心地よく、気づけば夢中で読み進めていた。
    そして、続編があるとのこと。これは是非読んでみたい。

    哲郎と秋鹿がシャルロッカを交わしながら語らうシーンが印象的で、必然的に死が絡む終末期医療において、医師が悩みながらも模索を続けている様、それでも日常の景色のように当たり前に患者が旅立っていく様は、哲郎が考える哲学の一端を垣間見た気分だった。
    終末期医療の現場で、治せない患者とどう向き合うのか。正解は無いだろうが進むしかない。
    答えを出すために模索しなくてはならない。
    その哲学が導き出す「幸せ」は、

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    2026年07月26日
  • 何者

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    社会人3年目公務員の私は、就活未経験ということもあり、「内定」をもらうことの大変さを知りません。だからこそ、登場人物5人が内定をつかみ取ろうと見えないところで必死になる姿にハラハラしました。
    ただ、最後の最後で新事実が発覚し、頭の中は「ん、?!?!」と混乱。そして、自分の首根っこを掴まれ、鏡を見ろと言わんばかりの言葉の数々。実は自分が無意識に主人公と同じ視点になっていた事に気付かされる今までにない面白い本でした。


    きっと「何言ってるんだこの人?」と思うかもしれませんが、読んだら分かります。そして、いろんな人の感想を見ても、「みんな面白いとか言ってるけど、どーせつまんないし。」と思って手に取

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    2026年07月26日
  • 朽ちゆく庭

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    なんか自分が息子を産んでから本を読むと、今までとは感じ方が全然違う。こういう小説を読むと未来が怖くなる笑 内容的にはかなり面白くて止まらなかった。

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    2026年07月26日
  • 噂

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    香水の新作ブランド、ミリエルの宣伝プロジェクトとして渋谷の女子高生の間にある噂が広められる。
    『レインマンが出没して女の子の足首を切っちゃうけど、ミリエルをつけていると狙われないんだって』
    企画会社が女子高生モニターを雇って流した創作の噂だったはずだが、実際に足首を切断された女子高生の遺体が発見される。

    2000年代の渋谷が舞台で、コギャルやiモード、チェーンメールなど懐かしいものも多いけど、話の内容は古臭くなくむしろ面白い。
    事件を捜査する刑事の小暮には女子高生の娘がいて、“今どき”の女子高生の感覚とのギャップがあったり助言をもらったりの凸凹感がいい。
    また小暮の相棒となる本庁の女性警部補

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    2026年07月26日
  • 何者

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    『何者』を読んでまず感じたのは、これは就職活動を描いた青春小説ではなく、「自分は何者なのか」を誰よりも他人の目によって確かめようとする人間の弱さを描いた作品だということだった。

    物語は、就職活動を控えた大学生たちが情報交換を目的に集まり、互いに励まし合いながら未来へ向かって進んでいくところから始まる。それぞれが夢や理想を語り、面接やエントリーシートに向き合う姿は、ごくありふれた学生生活の一場面に見える。しかし、その穏やかな空気の裏では、SNSで見せる自分、本音を隠した会話、他人への嫉妬や劣等感が静かに積み重なり、人間関係は少しずつ歪み始める。物語が進むにつれ、就職活動そのものよりも、その過程

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    2026年07月26日
  • わたしと一緒にくらしましょう【電子版特典付き】

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    最近のホラーというと、結構ライトなものが増えてきて、あまり怖いと感じたものはなかったのですが、本作は結構怖かったです。
    曰く付きの場所、それも長い時間を過ごし、本来は心身を存分に休めるはずの家で起こる怪異。
    そして、恐怖だけではなく次々と実害が…。
    この追い詰められていく感じが秀逸でした。
    この夏、涼しい体験をしたい方はぜひ。

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    2026年07月26日
  • 理想のしにかた

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    吉田怜香さんのことを名前くらいしか知らず、友達に貸してもらって読んだけど、自分の人生に欠かせないなと思うくらいの濃い内容だった。この言葉、心に留めておきたいと思ってスマホのメモに残したのは初めてだし、自分の理想のしに方について考えたいと思ったのも初めて。親になったばかりの今読めたことがとても大きかったような気がする。

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    2026年07月26日
  • 後悔病棟

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    読みやすくておもしろかったです。
    垣谷美雨さんの本は、安心して読めます。
    患者さんがもう一つの人生を体験していくのが、読んでいておもしろかったです。

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    2026年07月26日
  • 本日は、お日柄もよく

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    『本日は、お日柄もよく』を読んでまず感じたのは、これはスピーチライターという仕事を描いた物語ではなく、言葉には人の人生を変える力があることを描いた作品だということだった。

    主人公の二ノ宮こと葉は、友人の結婚式で耳にした一つの祝辞に心を奪われる。その感動をきっかけに、伝説的なスピーチライターのもとで言葉を学び、新たな世界へ足を踏み入れていく。やがて舞台は結婚式の祝辞だけでなく、企業や政治の演説へと広がり、「人に伝わる言葉とは何か」という問いを軸に物語は進んでいく。華やかな成功譚というより、一つひとつの言葉と真摯に向き合い続ける人々の姿を描いた作品である。

    この作品が描いているのは、話し方の技

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    2026年07月26日
  • ゴールデンスランバー(新潮文庫)

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    『ゴールデンスランバー』を読んでまず感じたのは、これは国家権力から逃げ続けるサスペンスではなく、人生で築いてきた信頼が人を救う物語だということだった。

    主人公・青柳雅春は、ごく普通の宅配ドライバーだった。しかし、ある日突然、首相暗殺事件の犯人に仕立て上げられ、日本中から追われる身となる。警察も世論もマスコミも彼を犯人として扱い、逃げ場はどこにもない。物語は極限の逃亡劇として進んでいくが、その緊張感の中で描かれるのは、犯人を追い詰める組織の恐ろしさではなく、青柳という一人の人間がこれまで積み重ねてきた人とのつながりである。

    この作品が描いているのは、巨大な権力の陰謀ではない。真実は必ずしも事

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    2026年07月26日
  • ボッコちゃん

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    サクサク読めてオチがちゃんとあってとても面白かった、一回読んだだけじゃわからない社会への皮肉などもちらばめられていて手軽に楽しめるのに奥が深いと思った。

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    2026年07月26日
  • 木曜殺人クラブ 二度死んだ男

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    去年ネトフリで映画化された木曜殺人クラブの小説
    シニア4人の男女が周りを巻き込んで難事件を解決していくシリーズ。
    事件に関係のない内容も多いけど、年配層らしい物忘れの描写であったり独特な考え方が散りばめられててそこが面白い
    客観的な文章ではなくて書く主人公が主観的に順番に説明していく各章で話がすすんでいくところも面白かった

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    2026年07月26日
  • 鬼平犯科帳(一)

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    『鬼平犯科帳 1』
    池波正太郎

    池波正太郎の代表作である『鬼平犯科帳』は、江戸の町を舞台に、火付盗賊改方長官・長谷川平蔵(鬼平)が、盗賊たちの悪事を取り締まりながら、人間の弱さや哀しみと向き合っていく物語。第一巻では、鬼平の人物像が丁寧に立ち上がり、彼がどのような信念で“悪”と対峙しているのかがじっくり描かれる。鬼平は冷徹な役人ではなく、過去に自らも荒事に関わった経験を持つため、悪人の心の影や事情を理解する目を持っている。だからこそ、ただ斬り捨てるのではなく、必要な場面では情をかけ、しかし許すべきでない悪は容赦なく裁く。その“厳しさと優しさの同居”が、鬼平という人物の魅力を強く支えている。物

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    2026年07月26日