【感想・ネタバレ】フェアリー・テイル 下のレビュー

あらすじ

ハッピーエンドに向けて、僕は旅を続ける
僕はこの旅を続ける、大事な友を救うために。
二つの月の輝くこの世ならぬ王国へと。
そしてあなたが最後に目にするのは
もちろんお待ちかねのハッピーエンドだ。

長い長い階段を下り、ぼくがたどりついた土地の名はエンピス。罌粟の花が咲き誇り、夜になれば天穹を双子の月がまばゆく照らす。目指すは王都リリマー。その王宮には、時間を逆行させる力のある巨大な日時計があるという。レイダーをそこまで連れてゆき、愛すべき老犬の命を救うのだ――

だが今や王宮は〈飛翔殺手〉なる者に簒奪され、王族は呪いをかけられて宮殿から追放されていた。ぼくはレイダーのために擁壁を越え、〈夜影兵〉が警護し、北方の巨人が徘徊する王都の迷宮に踏み込んだのだが――

地上最強のストーリーテラーが、その奇想を奔放に解き放って描き出す異世界、怪人、怪物、そして愛すべき仲間たち! 怪奇と幻想の伝統にリスペクトを捧げ、作家生活五十年を迎えた巨匠が贈る渾身のフェアリー・テイル。

物語を愛するすべての人に捧げる巨匠の新たなる名作誕生。

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Posted by ブクログ

読書備忘録966号(下)。
★★★★★。

やっと読み終わりました。
キング作品は時々菊版(A5よりちょいデカい)で出版される。
今作がこのサイズ。
このデカいサイズで更に上下段組。300pとはいえ、進まん!全然ページが進まん!
1日50pが限界!

そんなことはおいといて。
フェアリー・テイル。
すなわちおとぎ話です。ディズニーの世界です。
言ってみれば鏡の国のアリスです。

いやいやちゃいます。
表紙絵を見てください。
藤田新策さんの絵ですよ。
確かに向こうに王国を統べる王家が住んでそうな城がありますけど、不気味すぎて・・・。
そしてあたり一面罌粟の花・・・。
犬くらいのサイズのあるコオロギとかゴキブリとかが出てきますわ。
馬もしゃべりますわ。

さて備忘禄です。どこまでも自分用の。
上巻の備忘禄に書いた通り、主人公チャーリーの住む家の横にはサイコハウスという不気味な屋敷がある。そこに住んでる不気味なジジイ。そして獰猛なジャーマンシェパード。近づいたら噛み殺される。

そんなある日、犬の悲しい鳴き声が。
行ってみるとジジイが倒れている。ハワード・ボウディッチという名前があるけど。
どうやら、屋根から落ちたみたい。
横でおろおろしているのは老犬レイダー。お婆ちゃん犬。
救急車を呼び、ジジイを入院させ、レイダーを預かり、すっかりなじんでしまったチャーリー。レイダー可愛すぎ。

ただ、ボウディッチの屋敷には倉庫があり、時々そこから不気味な音が。
退院して歩けるようになったボウディッチは銃を持って倉庫に。
バンッ!バンッ!バンッ!バンッ!バンッ!バンッ!
心臓に爆弾を抱えている老人にはキツイアクションだった。

心臓発作を覚悟したボウディッチは全ての遺産と遺言のテープを残して旅立っていった。
テープには驚愕の物語が残されていた!
倉庫の中にある井戸を下り、螺旋階段を下り、トンネルをくぐるとそこには異界があると・・・。
バンッ!バンッ!バンッ!は、異界から這い出してきた巨大なゴキブリの駆除だった。
そして異界には、時を巻き戻せる日時計があると!
寿命を迎えるレイダーを救うためには日時計だと!
おいおいチャーリー。レイダー可愛いけど天寿を全うでええやんか!
ただ、それでは物語が始まらない!

そしてレイダーの若返り作戦のついでに(あくまでついでに・・・)、闇の怪物ゴグマゴグに支配されたエンピス王国を取り戻すためにレーア王女を助ける為に、チャーリー王子となって活躍するおとぎ話のはじまりはじまり!
以上備忘録終わり!

ただね。
やっぱり不気味ですよ。
キングのおとぎ話ですからね。
ドワーフとか、夜影兵とか、フライト・キラーとか、巨人とか・・・。

そして、恒例の白石朗さんの解説。
この作品をキングが書いたのはまさにコロナ禍。
米国は数百万人の死者を出しましたよね。
キングは考えたそうな。
どうしたら、人々の心をちょっとでも明るく出来るのだろうか。
そうだ!楽しい小説だ!ディズニーだ!おとぎ話を書いたんですと。
不気味すぎっ!

デビュー50年にしてまだまだ旺盛な執筆活動を繰り広げて下さっているキング様にはリスペクトしかない!これから翻訳される作品全てに★5つ決定です。

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2026年01月25日

Posted by ブクログ

あー面白かった〜」で閉じる幸福。やっぱり上手いな、キング。
全作品ではないにしろ『キャリー』から読んでいるのだから、読んでいるこちらも50年ということになる。50年も面白いってどういうことよ!

いろいろ書き留めておきたいこともあるけれど、ネタバレになってしまってはいけない。読み終えた心地がよかったことだけ、書いておこう。

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2025年10月13日

Posted by ブクログ

異世界エンピスで、死に瀕したレイダーを救うことに成功したチャーリー。しかしある者の罠により、チャーリーは囚われの身となる。牢獄で行われる残虐な競技を生き抜き、チャーリーは世界に平和をもたらすことができるのか。異世界ファンタジー全開の下巻です。
ハッピーエンドの物語だということは最初から公言されているものの、それでもどきどきが止まらない展開です。牢獄の息詰まるような生活、その中で行われる「大一番」の恐ろしさ、そして囚人たちと団結しての、敵との闘い。どれもこれも読む手が止まりません。数々の「おとぎ話」をモチーフとした、いわばお約束のようなエッセンスが大量にありながら、しかし意外な展開も満載。強大と思えた敵が意外とあっけなく、だけれど予想外の方法で倒されたりするのには驚きの連続。チャーリーに与えられた運命とも言うべき役目、その中で成長していくチャーリーの姿が頼もしいです。
残虐な部分も多々あり、決して甘いだけのおとぎ話ではないのですが、間違いなくハッピーになれる物語でした。そしてなんといってもレイダーが可愛い。とんでもなく可愛い! 特に犬好きではないのだけれど、メロメロでした。

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2025年09月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ほろ苦いハッピーエンドとでも言えばいいだろうか。久しぶりにキングの世界を堪能することができて大満足。

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2025年08月12日

Posted by ブクログ

スティーヴン・キングの最新作。面白すぎました。
主人公はハイスクールに通うチャーリー少年。
キング作品ではおなじみの、アメリカの田舎町が舞台で、チャーリーの日常から物語はスタート。ある日「サイコハウス」と呼ばれる一軒家から、犬の悲痛な鳴き声が聞こえ、住人のミスター・ボウディッチが梯子から転落している姿を発見します。ここから、チャーリーとボウディッチ氏、そして老犬レイダーとの交友が始まります。
上巻はチャーリーの優しさ、そしてレイダーの可愛さを感じる内容ですが、ボウディッチ氏の過去が明らかになるあたりで、物語の様相が変化していきます。チャーリーはレイダーを救うために、異世界『エンピス』に行くことを決意。
下巻では『エンピス』での大冒険となり、一気に幻想的な世界に引き込まれました。なんといっても『エンピス』で出会う登場人物が魅力的。ドーラを始め、「おいどをきゅっと引き締めて!」のクローディア、そして登場人物ならぬ登場虫のスナブ!ラストはお待ちかねのハッピーエンドが待ち構えています。読後感は、長かったぁーの疲労感と充足感で満たされました。
読めたことに幸せを感じるスティーヴン・キングの最高傑作!オススメです!

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2025年07月02日

Posted by ブクログ

冒頭で言ったラヴクラフトはどこ行った!と思いながら読んでたら後半ガッツリラヴクラフトみがあって大変良かったです。
また主人公が異世界を去る際の後ろ髪引かれる気持ちの描写が非常に悲しかった。
ただ上巻と比べわんこのレイダーの描写が少なくなってしまったのがやや残念に思えてしまった。

タイトルに偽りのない素晴らしいキングのおとぎ話でしたが、同じ長尺の『IT』や『ザ・スタンド』ほどの波瀾万丈さが無かったので物足りないなーと思ってしまいました。

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2025年09月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

上巻に続いてレイダーが可愛い。コウロギのスナブがレイダーの上に乗ってるところを想像するだけで頬が緩みます。

おおまかなところは予想通りだけれども、それはフェアリー・テイルとして果たすべきストーリー展開を描き切ったのだと思います。下巻で登場人物がめちゃくちゃ増えるし、その人たちを巻き込んで読んでいて苦しい場面も多いけれど、ぜひぜひ映画化して欲しい。
レーアの女王としての生きていく決意と、ドーラの暖かさに感動。そしてチャーリーの決断…この終わり方、好きだなぁ。それでいいのだと思う。ドーラの家と赤い罌粟の花が残像として今も残っています。

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2025年09月05日

Posted by ブクログ

もう上巻の終わりあたりから一気読み状態に突入のはずが・・・立って本を読む習慣があるため上巻ですでに腕が本の重さに耐えきれず、筋肉痛で湿布を貼る羽目に(泣)
それでも筆者の筆力のおかげで、すっかり異世界に没入体験できました。全く未知の世界をまるで自分の目で見ているように想像できる圧倒的な筆力に感動。
あまりにもその情景が見えてしまうので、見たくないものもあったりして・・・。
とにかくハッピーエンドで良かった。

星が4つの理由は上下巻通して誤植が多かったことと、翻訳もの独特の文体だったこと。(でも某英国の魔法使いの翻訳よりは原文に近いのかもしれない。)
そのうち機会があったらぜひ原文で読んでみたい素晴らしい作品でした。

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2025年08月28日

Posted by ブクログ

チャーリー・リードが「サイコハウス」の側を歩いていた時、犬の鳴き声が聞こえてきた。それも心細そうな鳴き声で。庭の中から家に入るとボウデッチさんが階段から転げて怪我をし、犬が心配そうに鳴いていた。それからボウデッチさんと犬のレイダーとの関りができ、この「サイコハウス」の中も見ることができ、庭の小屋の中に隠された井戸の中の階段も。底を辿っていくとなんとそこには異世界があった。「エンピス」と呼ばれるその世界で、まずは老犬のレイダーを若返らせる日時計を探して異世界の街を進む。そしてそこに住む人々と知り合いになり、王国を支配する悪と戦うことになる。

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2025年08月18日

Posted by ブクログ

CL 2025.7.31-2025.8.2
はじめは少年の成長物語、上巻終盤からフェアリーテイルに進んでいく。
上巻の、チャーリーとボウディッチ、犬のレイダー、父親との結びつきに胸が熱くなる。
下巻は異世界でのチャーリーの活躍、そしてハッピーエンド。
巨匠の描くフェアリーテイルは、ありがちな言わば手垢のついた設定でありながら心に迫ってくるものがあって読み応えたっぷり。

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2025年08月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

上巻では地上での出来事で、わかりやすかったけれど下巻になったら、ファンタジーになりすぎてついて行けない箇所も…
それでも展開はまさしくおとぎ話であの量にして頑張れたのもストーリー、登場人物の魅力の無せる技!
それに、上巻では老いて切なかった犬のレイダーが元気になってよかったよかった!

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2025年06月22日

Posted by ブクログ

下巻は「長いな〜」と思うシーンがとても多くさらに登場人物が一気に増えて名前が覚えられなくなり挫折しそうになったが、グロさと痛々しい描写やたくさんの死の場面もありダークファンタジーの雰囲気はとても好きなテイストだった。
色々な謎も解き明かされていき、最後は帯に記載されている通りのハッピーエンドへ集結していく。
やっぱり物語はハッピーエンドがいい。

いろいろとぎゅっとして一冊にまとめてくれてこの価格ならとてもよかったと思う。

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2025年05月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

大御所によるおとぎ話の下巻。

主目的の老犬の若返りは早々に成功するが、脱出に失敗して投獄されて悪の支配者からの解放という王道には恐れ入りました。
最近の実写版ディズニー並みにダークな表現や血汗にまみれて闘う王子王女などキングとの相性もいいですね。
ちょっとビターだがハッピーエンドとなるのも悪くないです。
そもそもおとぎ話だから超常現象はホラーでもないのでドキドキはしたもののビクビクはしなかったのが物足りないといえば物足りないかな。

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2026年01月10日

Posted by ブクログ

上巻からの予測できない展開は相変わらずだった。キングの異世界の設定はどこか暗くて陰鬱としているなかに何か希望が残っていることが多いなぁ。ハッピーエンドとわかっていても着地が読めずに楽しんだ。

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2025年10月22日

Posted by ブクログ

上巻は一気読み。今巻はエンピスでの出来事がメイン。私にはハリーポッターやロードオブザリングとかそう言った映像が浮かんだ。その点ではロードオブザリングの方が上回ってた気がする。キング氏の良さが少なめでIT以上の盛り上がりを期待してたがそこは残念。とても残念。

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2025年09月19日

Posted by ブクログ

ハッピーエンドにむけて異世界エンピスでの主人公の冒険(凄惨な生き残りゲームを含む)が展開される。とても長いのだが結末にたどり着きたくて読み進めてしまう。自身のファンを含め数多くの人が亡くなるコロナ禍のなかで「みんなを元気にするものを書いてみろ」と自分に問いかけて創り出したキングならではの作品。

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2025年09月17日

Posted by ブクログ

2025.8 上巻の半分くらいは前提説明でしたが、そこから先はファンタジー全開でした。こんなスティーブン・キングの小説もいいですね。白石朗さんの翻訳はファンタジーだと少し固いかな…
でも白石朗さんでなきゃスティーブン・キングの小説になリませんね。

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2025年09月05日

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