【感想・ネタバレ】盤上の向日葵(上)のレビュー

あらすじ

2018年本屋大賞2位!
著者渾身の慟哭のミステリー、ついに文庫化!

平成六年、夏。埼玉県の山中で白骨死体が発見された。遺留品は、名匠の将棋駒。叩き上げの刑事・石破と、かつてプロ棋士を志した新米刑事の佐野は、駒の足取りを追って日本各地に飛ぶ。折しも将棋界では、実業界から転身した異端の天才棋士・上条桂介が、世紀の一戦に挑もうとしていた――

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Posted by ブクログ

柚月裕子さんの作品は好き。なかでも盤上の向日葵はお気に入り。将棋の真剣師がかっこいいけど、下巻から。上巻は柚月さんらしい2人の刑事がいい味出してる。

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2025年11月27日

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これは、面白い。早く先が知りたくて、あっという間に読んでしまった。上条の不遇な少年時代の、一つの希望となる将棋。それに巡り会えたストーリーがまた泣ける。

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2025年11月11日

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先が気になります!上条圭介の幼少期が苦しかったです。また現在の警察の捜査がどんどん真相に近づく感じもわくわくします。

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2025年10月31日

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ネタバレ

久しぶりに物語の世界にのめり込んでしまった。
ネタバレあります。
上巻冒頭
将棋界の最高峰「竜昇戦」七番勝負の第七戦、最終戦
現竜昇のエリート棋士、壬生6冠に挑むのは、東大出で「炎の棋士」の異名を持つ異端児、上条桂介。
壬生6冠がタイトルを守り、残る7冠めに王手をかけるか
奨励会に入ることなくプロ棋士になった異端児、初タイトルに挑む上条が勝つのか

そこに、天木山山中から見つかった身元不明の白骨体が抱えていたと思われる、初代菊水月作の名駒、錦旗島黄楊根杢盛り上げ駒。
世界に7組しか存在しない、価値は600万とも言われる銘駒を抱えて眠る、この白骨死体は誰なのか?
なぜ、高額の名駒を抱えていたのか?
この謎を追う、石破刑事と佐野刑事。

上巻は、上条桂介の生い立ちが中心となる。幼い頃に母と死別し、父に育児放棄された桂介の、あまりの悲惨さに心がずーんと重くなる…
生まれた子供に罪はない。親を選ぶことはできないのだから…
小学3年生から家計を支えるために新聞配達をする桂介。その幼い子供の稼ぎまでギャンブルに注ぎ込み家庭を顧みない父親。
そんな桂介を、もと教師の唐沢が救う。彼に将棋を教え、心を守るために…
読みながら涙が溢れてくる。

並行して、白骨遺体が抱えていた名駒の出所を追いかける2人の刑事。

唐沢は、桂介の将棋の才能を見抜き、プロ棋士への登竜門「奨励会」に入門させるよう、父親に働きかける。しかし、俺を見捨てないでくれと懇願する父親に、桂介は唐沢の申し出を断ってしまう…
もうどうしようもなく心を抉る。
育児放棄され、自分の稼ぎまで掠め取られ、父親らしいこともされずに生きてきた桂介が、それでも父親を見捨てることができない、血の繋がりとはかくも深いものなのか、と。

それでも上巻の最後、桂介が東大に合格し、東京に行くことが決まってほっとしたのだった…

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2025年10月18日

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面白くてあっという間に読んでしまいました!

事件で見つかった将棋の駒の所有者を辿っていく現代と、容疑者?の子供時代の話が交互に進んで少しずつ近づいていくワクワク感があります。

桂介の生活環境が辛いものでしたが、彼を見つけて実の子のように愛情を注いでくれる大人と出会えて本当に良かったと思う反面、実の父との縁を切ることができないもどかしさを感じました。

続きが気になりすぎるので、下巻に突入します!

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2025年08月18日

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今回も柚月作品は面白い!!捜査班と先生の交互の視点でお話が進むのですが、ずっとどちらか視点の物語だったら感じられない奥行きを感じました。
点と点がつながっていく爽快感!
下巻も楽しみです。

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2025年07月03日

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映画の予告を観て読みたくなった次第です。
将棋がわかればもっと刺さるものがあったはず。
勿体ないことをしている感がありながら
それでも上巻あっという間に読みました。
幼き頃の桂介に唐沢夫婦がそばに居てくれた事が
せめてもの救いでした。
向日葵がどう絡んでくるのか、下巻楽しみです。

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2025年11月07日

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将棋好きとしてはいつか読まなくてはと思いつつ長い間積読になっていたが、映画が公開されるということで読んでみることにした。
本巻は現在起きている事件についての警察の捜査と過去の少年の成長過程が交互に描かれており、2つのストーリーが繋がりかけたところで一冊が終わっている。
下巻を読んでみないことには何とも言えないが、2人の警察官や少年とそれを見守る元教師のキャラクターが立っており、読んでいて情景が浮かびやすいと感じる。小学校6年生の少年が下した決断がこの後どのような展開を引き起こすのか、明日読もうと思っている下巻が楽しみで仕方ない。

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2025年11月01日

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孤独な才能と人の業の深さ、、切なくて悲しい物語。

必然というのか、運命ってことなのか、ある一点に向かって盲目的に突き進んでいく桂介の人生にのめり込んでしまい、一気に読み終えてしまいました。

題名の向日葵はゴッホの向日葵だったのか。

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2025年10月15日

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将棋の駒(名品)が人から人へ、そこに絡む人々。
どんどん展開していくので、グイグイ読めてしまう。
下巻の展開に期待、

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2025年10月14日

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錦旗島黄楊根杢盛り上げ駒
「錦旗島黄楊根杢盛上駒(きんきとうつげねもくもりあげこま)」とは、最高級の将棋駒で、「錦旗(きんき)」という格式高い書体を使用し、木目が美しい**「島黄楊(しまつげ)根杢(ねもく)」という希少な木材に、漆を厚く盛り上げて文字を表現する「盛上駒(もりあげごま)」

「菊水月(きくすいげつ)」は、将棋の希少な駒の名前であり、小説・映画『盤上の向日葵』で重要な役割を果たすアイテムです。

2018年本屋大賞2位!
著者渾身の慟哭のミステリー、ついに文庫化!

平成六年、夏。埼玉県の山中で白骨死体が発見された。遺留品は、名匠の将棋駒。叩き上げの刑事・石破と、かつてプロ棋士を志した新米刑事の佐野は、駒の足取りを追って日本各地に飛ぶ。折しも将棋界では、実業界から転身した異端の天才棋士・上条桂介が、世紀の一戦に挑もうとしていた――

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2025年10月04日

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山中で見つかった白骨死体の側には貴重な将棋の駒☖。2人の刑事がその駒の謎を手がかりに事件を追う。将棋の世界の過酷さと、ある棋士の半生に関わる悪縁と良縁に震えがくるようで読み応えあった

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2025年09月20日

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坂口健太郎と渡辺謙の表紙に惹かれて購入。ジャケ買いよ、ジャケ買い。
2人が主人公だと思って読んでいたので渡辺謙はどの人だろ?刑事?と思っていたら、まさかの下巻からのご登場とは!
上巻は坂口演じる上條の主に少年時代の話がメイン。

教訓:毒親からはできる限り早く離れなさい!

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2025年09月11日

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2018第15回本屋大賞第2位。平成六年夏埼玉県の山中で白骨死体が発見された。遺留品は、名匠の将棋駒。叩き上げの刑事・石破と、かつてプロ棋士を志した新米刑事の佐野は、駒の足取りを追って日本各地に飛ぶ。折しも将棋界では、実業界から転身した異端の天才棋士・上条桂介が、世紀の一戦に挑もうとしていた。あらすじ中央公論新社HPより

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2025年08月22日

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白骨遺体と一緒に見つかる名匠の将棋駒。ここから犯人を追う刑事達と容疑がかかる天才棋士の人生が折り重なっていく。事件を追う刑事目線と天才棋士の生い立ちが交互に構成されていて、どこで繋がるのかハラハラしながらも読む手が止まらない。上巻は天才棋士の生い立ちから地元を離れるまで。過酷な運命を背負いながらも唐沢夫婦の最大限の温かさが沁みる。唐沢夫婦がずっと関わっていたら人生かわっていたかもしれない。そんなこと思いつつ下巻へ

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2025年08月06日

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2018年本屋大賞第2位の作品。

白骨死体とともに見つかった名匠の駒をめぐる物語と天才少年棋士との物語が交互に綴られていく。

叩き上げ刑事の石破と新米刑事の佐野との掛け合いが面白い、真相に迫っていく様子がスピード感を増していく。

序章に実業界から転身した異端の棋士である桂介が容疑者?桂介には辛い過去もあり、幸せになってほしい。

下巻に続きます。

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2025年08月01日

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映画になるということで頭の中で役者さんをイメージして読み進めた。先が知りたくなる構成は上手い。将棋戦の描写が自分の知識不足で面白さが読み取れなかったのが残念。

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2025年07月31日

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先が見えないながらもどんどんと真相に迫る感じがたまらなかったです。
将棋、全然知識なくてわからないですが、そんな自分でも興味深く読み進めることができました。
桂介が幸せになってくれればそれで良い…と思いつつ、下巻の展開が楽しみです。

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2025年07月28日

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ネタバレ

異色の経歴を持つ天才棋士の過去と、とある理由で彼を追う警察の現在が交互に語られながらある事件のことが紐解かれていく物語。
事件そのものはもとより、天才棋士・桂介の過去が辛い。幸いにも周りに目をかけてくれる大人がいて、そこに逃げられればいいのに、たとえ酒に溺れていたとしてもあまりに大きい「親」という存在。救いのない親子関係がひたすら辛かった。

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2025年07月25日

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二つの方向からスポットライトを当ててストーリーが進んでいく。 読み進めていくうちに少しずつ話しが繋がっていって、話の続きが気になってどんどんページが進んでいった。 気づいたら世界観に引き込まれてました。 出てくる登場人物もそれぞれ特徴があって、読んでて面白い。
2021/05/12

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2025年06月26日

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一気読み。上下巻一緒に買わなかった事後悔するほど続きが気になります。時代があちこち飛ぶのも逆に楽しめました。関わりたくない者、関わって良かった人…どちらにしても出会う事の奇跡にホッとしたり悲しんだり。

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2025年06月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

殺人事件の鍵になる将棋の駒を巡る現在の警察の軸と、虐待されている子に手を差し伸べ将棋を教える先生の過去の軸で展開されていて、これがどう繋がるかは上巻ではまだ分からないが、後半の過去編で漸く駒に関する話が出てきて繋がりを感じられた。
全体的に文章が読みやすくサクサク読めた。
下巻での物語の展開も楽しみ

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2025年06月01日

Posted by ブクログ

久しぶりに、続きが気になって一気に読み終わってしまう作品だった。将棋についての知識はあまりないけれど、ぐいぐいと引き込まれてしまう展開。明かされるラストを想像しながら読み進めていたけれど、良い意味で裏切られた。2025年に映画化が決定しているようなので、観てみたい。

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2025年05月25日

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死体と共に発見された名駒を辿るミステリーであり、将棋を愛する者同志が心と魂をぶつけ合う物語でもある。上巻は圭介を支える唐沢の愛情に魅せられ、下巻は命を削る真剣勝負を夢中で読んだ。読後、一局指したくなった。

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2025年05月15日

Posted by ブクログ

現在の捜査と時間の違う別のストーリーの配分が良くてついついページを繰ってしまう。休むことなく下巻へ!

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2025年04月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

佐野直也
三十歳過ぎ。大宮北署地域課。刑事。かつて棋士を目指し奨励会に所属していた。

石破剛志
四十五歳。捜査一課を牽引する中堅刑事。警部補。口が悪く、嫌味な性格で人づき合いのよくないことで有名。

壬生芳樹
若き天才棋士。竜昇。二十四歳。小学三年生で将棋の小学生日本一を決める小学生将棋名人戦で優勝し、小学生名人となった。翌年、奨励会に入会。十四歳で四段に昇進してプロになった。十八歳で初タイトル・王棋を獲得する。その後も、棋戦最多勝、最多対局、最高勝率など、将棋界の記録を次々と塗り替え、棋界のタイトル六つを掌中に収めた。

上条桂介
プロ棋士の養成機関である奨励会を経ず、実業界から転身して特例でプロになった東大卒のエリート棋士。六段。三十三歳。長野の高校を卒業したあと、東大に入学。東大卒業後は外資系の企業に就職し、その企業を三年で退職した。その後、自分でソフトウェア会社を立ち上げると、事業は軌道に乗り、年商三十億を達成する。業界のトップスリーにまで成長した会社の株式を売却し、実業界を引退、将棋界へ転身する。「炎の棋士」の異名を持つ。

花田源治
戦前、賭け将棋の真剣師として名を馳せた。九段。特例でプロ試験に合格し、五段付け出しでプロになった。


丸藤将棋駒店。

酒牧航大
佐野の奨励会時代のライバル。五段のプロ棋士。

本島
十段。酒牧が若いころから尊崇している。

前田
連盟の関係者か奨励会の会員。

崎村賢太
八段。洒脱なトークで知られる。

広岡知美
若手女流棋士。女流三段。

橘雅之
大宮北署署長。警視。

五十嵐智雄
埼玉県警捜査一課管理官。警視。

糸谷文彦
大宮北署刑事課長。警部。

本間敏
埼玉県警捜査一課の理事官。

鳥井
大宮北署刑事課強行犯係主任。

清水淳
四十一歳。山林の伐採を引き受けている株式会社フジトーヨーの社員。天木山で白骨化した遺体の第一発見者。

高田伸広
山林の伐採四十年のベテラン作業員。現場の責任者。

矢萩充
天木山の山中から、遺体とともに発見された将棋の駒を鑑定した人物。六十七歳。アマ四段。日本将棋連盟東神奈川支部の事務局長。

矢萩礼子
充の妻。

梅ノ香
菊水月作の駒を所有している京都の老舗料亭。

仙田剛太郎
菊水月作の駒を所有している富山の駒収集家。

吉田碁盤店
菊水月作の駒を所有している東京の囲碁・将棋専門店。

佐々木喜平商店
菊水月作の駒を所有している宮城の囲碁・将棋専門店。

林屋本店。
菊水月作の駒を所有している広島の囲碁・将棋専門店。

相模高雄
将棋の駒の研究者。三年前に心臓の病で亡くなった。

唐沢光一朗
三年前に還暦を迎え、それを節目に教師を辞めた。元小学校教諭。小学生だった桂介に将棋を教え、その才能に気づく。初代菊水月作の駒を持っている。

児島武夫
唐沢が教諭だったころの教え子。スポーツ用品店を経営。

高田正一
唐沢が尋常小学校五年生の時の担任。

美子
唐沢が二十七歳のときに、赴任先の小学校で事務員を務めていた。唐沢の妻。

庄司
唐沢の近隣の住人。町内会の会長。

佐々木
唐沢が勤めていた小学校の用務員。大の将棋好き。

阿部
唐沢と同じ町内会。

新聞販売店の店主
桂介が小学三年生で働いていた新聞販売店の店主。

信治
児島の息子。

上条庸一
桂介の父親。春子が亡くなってから自暴自棄になる。酒とギャンブルに溺れる。信州味噌の味噌蔵『杦田屋醸造』で働いている。

上条春子
桂介の母親。桂介が二年生の冬に亡くなった。

徳田洋平
地元紙の観戦汽車で、この道三十年のベテラン。

松本朝子
信治の担任。

長谷川金仁
教育委員長。唐沢が長野市の小学校で教頭を務めたときの校長。

香里
義則の嫁。

義則
佐々木喜平の孫。市役所に勤めている。

大洞進
佐々木喜平商店から初代菊水月作の駒を買った。

佐藤
杦田屋醸造の番頭。

安立直人
水戸中央署地域課巡査の捜査員。

大洞忠司
大洞進の息子。忠司が結婚した昭和四十年に初代菊水月作の駒をを売った。

菊田
大洞進が初代菊水月作の駒を打った相手を知っている。大阪で不動産業を営んでいる。

笹本景子
前年から引き続き桂介の担任になった教師。三十代前半で、去年結婚した。

守岡
桂介が通う高校の教頭。唐沢の元教え子。

新関徹平
大阪府警難波南署地域課巡査。

菊田勲
西宝不動産を経営。昭和三十年登記。

菊田栄二郎
栄公不動産を経営。昭和二十五年登記。

大守江美
栄公不動産スタッフ。

大河原信二
菊田から駒を買った人物。

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2025年12月04日

Posted by ブクログ

映画『盤上の向日葵』に合わせて読み始めましたが、上巻はそれほどあ盛り上がらず、読み終えるのに時間がかかってしまった。
事件の真相の大方は予想しているのだけれど、さて予想通りとなるのか、それとも予想を覆してくれて溜飲を下げられるのか今後の展開に期待です。

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2025年11月10日

Posted by ブクログ

#盤上の向日葵 上・下

#ミステリの秋2025 の開幕は本作から。
遺棄された身元不明の遺体と名駒の繋がりを追う先に、異色の経歴を持つ天才棋士が浮かび上がる。
前半の雪の東北での真剣師東明の将棋と、後半、向日葵の群生の中での圭介の昇竜戦。その対比が棋士達の狂気を鮮烈に印象づける。

#読書好きな人と繋がりたい
#ミステリ
#映画化

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2025年09月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

上下巻2冊。

『盤上の向日葵』は、2019年にBSでドラマ化され、今年の10月31日より、坂口健太郎、渡辺謙の主演で映画化されるのも楽しみだ。

物語は簡単に言えば、将棋の駒を抱いたままの白骨が見つかり、その殺人事件を刑事が解決していくストーリーではあるが、そこには平行して謎のプロ棋士・上条桂介の半生、『棋士』になるための苦労や、さまざまな将棋界の掟などが描かれている。
もちろん将棋界を知らなくても十分面白いが、知っている人はより一層面白いのかな。

長編ゆえ、主人公のプロ棋士・上条桂介(映画では坂口健太郎)の生い立ちから始まり、酒浸りの父親からの暴力に耐えながら新聞配達をし、生計を立て、将棋と出会い、のめり込んでいく章から始まる。また殺人事件を追う刑事のパートの章と交互に物語は進むが、最後の最後にようやく接点があるというのも、ちょっと意外だったな。

将棋をテーマに書かれた小説と言えば、難病に苦しみながらもひたすら名人を目指して人生の全てを将棋に捧げた『聖の青春』が面白かった。(これはノンフィクションだけど)

将棋の駒の動かし方もあやふやな僕には到底想像もつかないが、羽生善治さんが解説まで務めているところからも、棋士の方にもある意味では有名な小説なのかな。

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2025年08月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

初代菊水月作の将棋の駒が最終的に誰にわたるのか?
唐沢から、上条佳介にプレゼントされた?

上条佳介が誰かを殺害しその駒と一緒に埋めた
その理由は?

世の中、よかれと思ってしたことが、裏目に出ることがある

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2025年08月18日

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