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Posted by ブクログ 2024年01月14日
取り敢えず上巻を読んでの感想。
事件の真相を追う刑事のストーリーと、恐らく犯人になるであろう人物周辺のストーリーとが交互に描かれていて、この手のタイプは読みづらい事が多いのだけど、とても読みやすかった。
そして、何より面白い。次が気になってスイスイ読めた。
若き天才と奨励会を通さずプロになった奇才?...続きを読むの対峙は、将棋に詳しくない私でも知っている現実にいる2人を想像させてしまった。
Posted by ブクログ 2024年01月03日
柚月裕子さんの評判だけは各所で耳にしていて、いつか読もうと思っていた作品
まだ上巻だけなので評価は期待を込めて☆4つ
とあるところで見つかった白骨死体とともに埋められていた将棋駒、それは世に7つしかないと言われる名匠のもの
その将棋駒を追う、元奨励会の棋士だった若手の刑事とベテラン刑事
その二人...続きを読むの話と並行して
今将棋界で話題をさらっている、実業界から転身した異端の天才棋士・上条桂介の幼少期のことが語られる
以下ネタバレ
上巻の最期で上条の過去と、現在の接点が垣間見える
上条の不遇な少年時代を読んですっかり感情移入している身としては
その事件と上条が繋がっていないことを祈るばかり…
読み始めこそ、硬派な刑事ものの体で、無機質な雰囲気を感じたが
序盤からぐいぐいと引き込まれる
それぞれの人物の設定が(まだ見えていない部分も含めて)しっかりと描かれており、登場人物たちに上っ面ではない生を感じる
下巻が楽しみ
Posted by ブクログ 2023年01月14日
最終的な感想は下巻の方で。
将棋に詳しくなくてもスラスラ読める。詳しく調べて読み進めるも良し、具体的な将棋の内容については流すも良し。なかなか真相に近づきもしない事件だが、中だるみしないのは今と昔の場面の切り替わりの店舗がいいからだろう。下巻が楽しみだ。
Posted by ブクログ 2022年10月16日
発見された身元不明の白骨死体の側には、高価な駒が一緒に埋められていた。まるで埋葬品のように。
プロ棋士になれなかった新米刑事と老獪な刑事は、駒から犯人に迫っていく。
浮かび上がったのは奨励会を経ずに実業家から転身した男。
彼の生い立ちと交互に展開される物語は、やがてひとつに収束していく。
強い日差し...続きを読むを受けて鮮やかに咲き誇る向日葵には濃い影かできる。その影の中で生きる者たちがいる。
Posted by ブクログ 2022年06月19日
どこかで、ある作家の代表作に似ているとの噂を聞き、その作品の暗さが苦手であったため敬遠していたが、いざ読み始めてみるとどんどん引き込まれていった。
最初に起きた事件が鍵になることは間違い亡いのだが被害者の身元も分からず現在と過去が行き交うストーリー展開が非常に良い。
現在の石破&佐野のコンビも中々興...続きを読む味深いコンビであり、過去の話として語られる上条桂介も不憫な生い立ちながら将棋と出会い逞しく成長していく姿に感銘を受ける。
石破&佐野と桂介が現在の事件でどういった形で相まみえるのか楽しみである。