小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
まず1〜5巻全体の感想を。
1巻はキリスト教のなかでもドストエフスキーのロシア正教論のような立ち位置。
2巻は主人公や物語はあまり動かずに人物紹介。
3巻は2人の死と、とにかく大審問官!そしてスピード感あふれるミーチャの大宴会、餓鬼夢。
4巻は尊厳、恥辱、恋、知性、傲慢、真実など、人間の欲をこれでもかと抉り出す。
5巻の少しのエピローグで、物語が救済される。亀山氏の愛にあふれた解説。
物語についていうと、とにかく時系列が細かい!心の動きの描写>物語の描写、という感じだから、そう思ったのは何時何分?と整理しながら読みたい気持ちを抑えて、ぐんぐんと加速するそのスピードに乗る。
「ロシア的」「カ -
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ネタバレぬいぐるみをテーマにした作品という事で興味を持ち、一気に読み終えました。とても好きな作品でした。
私自身が幼少から大事にしているぬいぐるみがあること、繊細で内省しやすく、物事をあれこれ考えやすい気質であるので、成美ちゃんに共感できるところが非常に多かったです。
内省世界の描写が多いので、読みづらさは感じるかも。
また、ホラーとして楽しみたい方にも物足りないかもしれません。
ただ、私はこの作品でボロボロ泣いてしまいました。
大人になりきれない、未熟な子供の自分が内在しているのを自覚しているので、裕子さんの言葉に「あぁ、こういう感性を持っていてもいいんだな」と救われたところもあったし、私が大 -
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本作のドラマ版が好きで、当然のように当時、すぐ飛びついた。ガッカリしたのはドラマ版の藤堂比奈子がどこか抜けた、ある種のサイコパスとして描かれているのに原作ではただの新人刑事でしかなかった(抜群の記憶力という設定は変わらないが)。
改めて読み直すとメリハリが効いていて飽きない。殺人事件の発生から進行、その正体と予定調和ながらもキャラクターの魅力と殺人事件の陰惨な描写が絶妙な対比になっている。主人公の設定までドラマと同じにすると頭でっかちで、設定だけのお話になってしまう。それを避けるため、なのかもしれない。改めてまた本シリーズを追っていきたい。 -
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エッセイはあまり読まないけど、出産を経て、前から少し気になっていたこの本に手を伸ばしてみた。
妊娠中から出産後までの赤ちゃんとの日々をつづった内容で、自分の経験とは全然違うことがたくさんなのだけど、不思議とわかるなあと思う部分もあったりして、なんだかたくさん涙が出た。
お腹の中にいる時から、たくさん不安になったり、嬉しくなったり、今までの人生では味わったことのない感情や、新しい経験が押し寄せてきて、日々溺れそうになるけど、当たり前だけど、私だけじゃないんだなあと思った。
赤ちゃんに対する作者の方のあたたかい眼差しや、愛がひしひしと伝わってきて、言葉を仕事にする人ってすごいなあと。
自分も子ど -
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ネタバレほくほくおいも という響きが全く似つかわしくないテーマだった。初めて読んだテーマで良かった。
出て行った母親の言葉があまりにも辛辣で。兄のようになってしまっても仕方がない中で、千秋は最終的に父親の愛を、自分から見つけ出して家族を繋げようとした。何て健気なんだ。
千秋からの目線だけでなく、同じ学校の生徒会選挙を巡った話や、50代の活動家2世、父とボランティア活動で知り合った学生、兄の健二、様々な人物からの目線で進んでいく構造が面白い。
〈和樹とファインダー〉が1番好き。そりゃあゴリ先だって、『僕生き』の方がいいっていうに決まっている。
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購入済み
思ってたより良い!
いや、高槻シリーズではくどいくらいにEXを出しまくっていて、いい加減に本編を進めてくれよ…て気分の内容だったので、憧れのEXにも期待していなかったのですが、初めてなだけあって新鮮で良かったです!
脇キャラの思いや人物像が知れて良かったですし、そのキャラ視点の御崎先生やあさひちゃんが見れるのも良かったです!
もちろん御崎先生とあさひちゃんのその後が見られて大満足でした!
御崎先生が毒舌なのがまた好き…。
EXなので怪異はあっさり終わってしまいましたが、あさひちゃんがあさひちゃんで良かったです。
良かったので…。これ以上のEXはいいかな…。出すなら本編が良いです…。 -
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まったく事前情報なく書店で偶然見つけたので購入しました。本書では4つのケースが収録されていたので、最初は短編集かと思いましたが、実はすべての話がつながっていて、最後にクライマックスとして大きな謎解きがされており、それはそれで面白かったです。
ネタバレになりますので深くは書きませんが、本書の前提として裁判官がAIになった世界が描かれています。裁判数が激増し、かつ裁決までの時間がかかるという状況で、裁判官をAIにすることでその効率化を図ったわけです。主人公は人間の弁護士ですが、本のオビにも書いてあるように、アルゴリズムの穴をついてでも(汚い手を使っても)勝訴を勝ち取るという凄腕弁護士です。
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Posted by ブクログ
うわぁ〜凄かった…。何この世界観。
すっごく面白かったです。
今活躍している小説家さんたちって、残らず村上春樹を読んでいて、かつ強い影響を受けてるんじゃないかとさえ思う。これを40年も前に書かれていたなんて。
物語は下巻。博士に会えてからようやく、一気に種明かしが始まる。二つの世界が一体何で、どのように交錯していくのか。
ところが仕組みは分かったものの、物語がどう行き着くのか最後まで全く予想が付かないまま駆け抜ける。そして膨大な想像力で描かれたストーリーが、大きく余白を残して幕を閉じる、といった感じです。私たちの想像力まで試されているような。この余韻まで計算し尽くされているんだろうな。
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