ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 世にも奇妙な君物語

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    テンポよく賑やかなシーンがつづき、その後ゾッとする感覚に落とすまでの角度が凄かった。
    最終話では、主人公が物語を進んでいくためには、物語の展開に貢献するセリフを言わされる脇役が大事なんだよなっていう作家の脳みそがチラッと見えるかんじで面白かった。朝井リョウさんにはスポットを当てたいキャラクターや、使いたい脇役技法がいっぱいあるのだと引き出しの多さに尊敬してしまう

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    2026年03月06日
  • 向日葵の咲かない夏

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    これはとんでもない作品に出会ってしまった!というのが読後の第一声。衝撃作だ〜。
    最後まで展開がまったく読めず良い意味で嫌な緊張感がある。
    読み終えたあとも余韻が強烈で、蝉の声を聞くたび、向日葵を目にするたびに、ふとこの物語を思い出してしまいそう。寝付けない夏の夜に見る、息苦しいほど鮮明な夢みたいな形容し難いけどとにかく「すごい」の一言に尽きる一冊でした。

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    2026年03月06日
  • 世界99 下

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    ネタバレ

    男女差別論に一石を投じる。
    男性に搾取されてる女性も搾取する存在がいたらそれをするだろ?
    男性は暴力的に描かれてるけど、単なるフェミニズム小説ではない。むしろ女性を批判しているといってもいい内容なのではないか。
    被害者だからといって、本当に加害者になってないのかを問いかけている
    きれいな感情がいいとされているけどそれが本当に良いことなのか?嫌なことから目を背けているだけではないのか?
    きれいな感情しか持たない人たちしかいない世界になったら?
    怒りのない世界は恐ろしい
    正しさを貫き続けることは本当に正しいことなのか。
    その人を作っているのは環境、人間関係であって、変わりうる
    世界の嫌な部分を凝縮

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    2026年03月06日
  • 東京地下レトロ雑貨店へようこそ 鈴蘭の罠

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    皐月が新たに加わった(?)ことにより前作より、より一層面白くなっていた。様々な想いのある人々のが地下迷宮街にある雑貨店に惹き寄せられ、蓮華に話を聞いてもらい、その店の品に呼ばれ問題を解決することができ羨ましい。お香屋も登場し良い香りに惑わされ呪いを振りまかれるのは怖い……。マスターの代わりを皐月が上手く埋めてくれた。

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    2026年03月06日
  • 文学は何の役に立つのか?

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    密度の濃い文学論。小説にとどまらず映画、写真、絵画なども扱う。難しいところもあったが、著者の思考がギュッと詰まっていて興味深い。彼の知識や分析、感性、思索などのレベルが卓越していることに驚嘆。
    オッペンハイマー論が特に印象に残った。

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    2026年03月06日
  • アイネクライネナハトムジーク

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    久しぶりに本を読んでワクワクした、
    テンポ感がよく読みやすい
    続きがよみたい!とおもった
    登場人物の会話にも共感できた
    時間を置いてよみすぎたので現在とか過去とか登場人物とかごっちゃになってそこは残念だったけど、伏線回収というか、お見事❕ってかんじ!

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    2026年03月06日
  • 自覚―隠蔽捜査5.5―(新潮文庫)

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    自覚 隠蔽捜査5.5
    今回は、短編シリーである。主人公はいずれも
    竜崎伸也の取り巻きの関係者だ。
    漏洩は、副署長の貝沼悦郎。
    訓練は、警視庁警備部警備第一課のキャリア、畠山美奈子。
    人事は、警視庁第二方面本部、野間崎政嗣。
    自覚は、大森警察署刑事課長、関本良治。
    実施は、大森警察署地域課長、久米政男。
    検挙は、大森警察署強行犯係長、小松茂。
    送検は、刑事部長、伊丹俊太郎。
    実にバラエティに富んだ、脇役を主人公にした名作品だと思った。隠蔽捜査の世界がぐっと身近に、立体的になる。素晴らしい作品である。感動した。次作が楽しみ。

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    2026年03月06日
  • 普天を我が手に 第三部

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    長い長い昭和の64年間(実質62年と2週間)の物語である「普天を我が手に 第三部」を読み終えた。たった7日間しかなかった昭和元年、その時に生まれた四人を物語の中心に据え、彼らの人生を実際の昭和史に絡ませた群像劇だ。

    第三部では浅間山荘やよど号ハイジャックなど子どもの時にニュースも、主人公たちが本当にその現場に居たかのように錯覚をしてしまうほどだった。

    昭和史を三冊に渡って余すことなく描き切った読みやすくて且つ重厚な作品だったと言える。

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    2026年03月06日
  • 本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形

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    周りの人に対して「なんで本を読まないの?」とは特段思った事はないし、向こうからすれば「なんで動画を観ないの?」と思われているかもしれず、「なんで野球やらないの?」などとも思われているかもしれないのでそれはそれとして、こと「趣味としての読書」という行為についての理解がぐっと深まった一冊。
    インタビューを中心としたフィールドワークからのアプローチが主であり、出版業界や書店業界関係者のみにあたっている訳でもないので説教じみていることもなくて自分ごととして捉えて読みやすい新書なのではないかと思います。

    つまるところ、「なんで野球やらないの?」のアンサーと似たような感じで「長文を読み通すことができる人

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    2026年03月06日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    川上さんの作品としては2作目。

    乳と卵より好きかも。

    どうしようもなく不器用な主人公、入江冬子にモヤモヤするが、どこまでも透明で純粋な世界が、夜を彩る光のよう。

    川上さん、上手いなぁと思う。

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    2026年03月06日
  • 犯罪者 下

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    上巻の続きです。

    相馬と鑓水、そして修司は通り魔事件の裏に巨大企業と政治家が関与していることを突き止める。そして、「佐々木邦夫」という人物が事件の鍵を握ることも掴み、3人はそれらの事実を暴くことを企てる。

    改めて、太田さんはすごすぎます。

    奇病に罹った乳幼児たちの未来より、自分たちが助かりさえすれば良いという考えが全ての始まりで、巨大企業の隠蔽工作、政治家との癒着、警察の裏の顔と世の中の悪が、これでもかっていうくらい出て来た。そして、それらの悪が絡み合い、ここまでストーリーが深まっていくなんて、想像すらできなかった。

    世の中の底辺と言われる人生を歩んできた真崎さん。彼こそが真のヒーロー

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    2026年03月06日
  • だから夜は明るい

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    ネタバレ

    読む前に想像してたよりも複雑で切なくて人が愛おしくなる物語だった
    ゲイの青年がノンケのイケメン青年と出会って、周りの友達や親や元恋人との関係性が変わっていく
    それはもちろん傷つけ合うことも多いが、彼らの本当の想いが曝け出されるきっかけとなった
    私には直接の知り合いにゲイはいないが、この作品では感情がすごく伝わってきて感動した
    結局恋愛に変わりはないのだから

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    2026年03月06日
  • 万事快調〈オール・グリーンズ〉

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    朴秀美は“クソ田舎”の”底辺高
    に通う二年生。ある日”最悪”な出来事を機に大麻の種を手にした彼女は、仲間と学校の屋上で大麻を育て売り捌こうと思いつく。彼女たちのビジネスは、はじめは順調に思えたが、危険は静かに迫り→。
    満場一致で松本清張賞を受賞。衝撃とユーモアが炸裂する青春小説の新たな傑作。

    夢を掴むためにお金を稼いで村を出ようと努力する姿に、生きる力をもらえた。どんなピンチにも屈しず転んでもただでは起きない主人公を尊敬した。
    映画も見てみたい。

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    2026年03月06日
  • 光のとこにいてね

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    ネタバレ

    「そこの、光のとこにいてね」

    題名を知ってからというもの、胸がぎゅ〜っとなっていた。購入するのにも読むのにも勇気が必要で、やっと読めた。読んでよかった……わたしの大切な作品のひとつ。

    結珠と果遠の関係性に名前なんてつけるのは野暮で、友愛とか恋愛とかじゃないんだよ〜と私の中の厄介が暴れ出す。お互いがお互いに運命だっただけで、お互いが必要だっただけ、ただそれだけで愛する理由になる。
    愛を与えあって渡しあって、身を寄せあって生きていくしかなかった子どもたちの話に弱い。

    私にも大切なお友達がいる。ずっと隣にいたいと思えて、お互いにないものをもっていて。最愛の女の子と呼んでいる子。その子のことをず

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    2026年03月06日
  • 女の国会

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    えっ!そっちってなるところが面白い。出てくる人物もいずれもキャラ立ちしていて、それぞれ応援したくなる。
    選挙や議員の活動のは裏側にも迫っており、勉強になる、どこまで現実に即しているかはわからないがそれほど外れてはいないという前提で。

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    2026年03月06日
  • 夜空に浮かぶ欠けた月たち

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    ああ…とっても優しいなぁ。
    夜空に浮かぶ月のように、胸の痛みにそっと寄り添ってくれる一冊でした。

    心の病気って、誰にとっても関係ないものじゃないんですよね。
    私も、もう長いこと通院しています。
    解説されている井上智介さんもおっしゃっているように、心の回復は決して一直線ではなくて、満ちたり欠けたりを繰り返していきます。

    前向きでいられる日もあれば、どん底のような気分の日もある。
    それでいいんだよって、言ってもらえた気持ちです。

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    2026年03月06日
  • オーデュボンの祈り

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    中学生の頃に意味が理解できないままに読んで、内容はすっぽりと抜けて、「読んでて気分が悪くなる描写があった小説」という印象だけが残ってた。

    最近、ファンタジー小説を探していたところ、こちらの本がおすすめに出てきて「ファンタジーな内容だったっけ?」と思い再読したところ、長年抱えてた印象に間違いはなかったものの、めちゃくちゃ先が気になるし、伏線回収が気持ち良い、面白い小説だった!

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    2026年03月06日
  • 奈良千夜一夜物語

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    名作を土台にしているのは、前作の「今昔奈良物語集」と同じなのですが、どの作品も読んでいると、じわんと胸に温かいものが広がってくるんですよ。予想外の展開を見せるのも面白かったし、「あ、この表現ステキ」と思わせる箇所がいくつもあったので線をいっぱい引きながら読みました。

    「作者のあをにまる氏、成長してるじゃん!」と、勝手に親戚のオジサンみたいなことを思ってしまうくらい、パワーアップしてます。氏の作品をもっともっと読みたい。

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    2026年03月06日
  • 電車で行こう! 鉄道&船!? ひかりレールスターと瀬戸内海スペシャルツアー!!

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    このシリーズは、先日読んだ2冊で打ち止めにしておこうと思っていたのですが、息子が手にしていた本の表紙に、えらくキュートな川勝萌が描かれていたので、つい読み始めてしまいました。
    主人公の雄太との「愛鍵」もロックしたし、もはや正妻は川勝萌か……と思っていたら、突然雄太から「萌とは結婚できないと思った」という独白が!
    なんてこった、作者はどうやら川勝萌をあくまでも負けヒロインと位置付けているらしい。
    それはそれとして、今回もゴージャスな客席の電車が紹介されていて、そういう面でも楽しめました。

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    2026年03月06日
  • べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~ 三

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    “江戸のメディア王”蔦重こと蔦屋重三郎の生涯を題材にした大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』(森下佳子, 2025)の小説版第3巻。

    「浅間焼け」の火山灰が降る日本橋通油町で蔦重が活躍する第25章「灰の雨降る日本橋」から、新たな老中 松平定信によって「蔦屋」と恋川春町に危険が迫る第36章「鸚鵡のけりは鴨」までを収録。

    脂が乗りに乗り、しかしながら商才や幸運に翳りが表れ始める蔦重。べらぼうに型破りで天才的な商人で、べらぼうに世間知らずの朴念仁——テレビドラマと比べると劣るが、イカしているしイタい彼の為人や生き様が伝わる。

    自らが「天」になろうと企む、顔はいいのになんかむかつくあの男の存

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    2026年03月06日