あらすじ
戦後を生き抜いた美容家の凄絶な一代記。
「美」とは選び取るもの――捨てたものの上にしか、成り立たない。
長崎に生まれ、戦争に翻弄されながらも、己の運命を切り開いていった美容家・輝山マム。
斬新なアイデアと卓越した美粧技術で一時代を築いた男の凄絶なる人生とは――。
戦後をたくましく、そして麗しく生き抜いた“美容モンスター”の一代記。
『愚か者の身分』『マルチの子』で注目を集める新鋭が、
エステティシャン、ヘアメイク、スタイリストとして、自身が身を置いてきた美容業界に満を持して挑む!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
リアルで読み応えがあった。著者がヘアメイクさんだからか細部まで納得感があり戦後の日本での美容の歩みもわかり楽しかった。美しいものを好きと思う、そこに性差は無い、その時代ではどんなに大変だっただろう。長崎で家族を失い妹とふたりで東京にたどり着き辛いことばかりだったのに、くじけない菊男を尊敬する。読みやすくとても読後感がよかったのでおすすめ。ひとつだけ、
子を儲ける
は正しい漢字なのはわかるがなんとなくひらがな表記か、授かる、になっていたら個人的にはもっと好み。
Posted by ブクログ
戦争を経験し戦後を生き抜いた美容家のお話でした。
戦争の悲惨さがリアルな描写で次々と押し寄せるので元気な時に読んだほうが良いかな。
…と思いつつ、今この状況に置かれている私達に必要な物語なのかも。
ミステリーの要素もあり、結末は…と少しハラハラ。
義昭兄ちゃんとのあの夜は切なすぎて胸がキュっとなりました。
これほどに愛おしさを感じる場面は無いかもしれません。
Posted by ブクログ
戦後を生き抜いた美容家の凄絶な一代記
※本作はフィクションです。
輝山マムの歴史は華々しいものではなかった。
長崎の原爆から始まり、最初は原爆と爆弾の後遺症の恐ろしさを知る。
そして、妹との再会も感動的!
まず、スタートから涙なしにはいられない。
一瞬、本作を読んで「国宝」を思い出した。
しかし、本作は「国宝」よりはわりとスラスラ物語が進んだ印象。
「美しさって、なんだろう…?」
輝山家の人たちは、みんな「美」に囚われている。
この本のタイトルにもなっている「審美」。
● 「真美は、ありのままの美。 審美は、それを選び取り、判断する眼」
(文中の言葉を引用)
このセリフが印象に残っている。
さぁ、あなたの「審美」とはなんでしょう?
コレを考えながら、読んでほしい1冊です!
ぜひ、映像化してほしい作品です!