あらすじ
スマートなユーモア、ユニークな着想、シャープな諷刺にあふれ、光り輝く小宇宙群! 日本SFのパイオニア星新一のショートショート集。表題作品をはじめ「おーい でてこーい」「殺し屋ですのよ」「月の光」「暑さ」「不眠症」「ねらわれた星」「冬の蝶」「鏡」「親善キッス」「マネー・エイジ」「ゆきとどいた生活」「よごれている本」など、とても楽しく、ちょっぴりスリリングな自選50編。
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最後の1行にすべてのオチが詰まっている。
一度読み始めると最後まで読まずにいられなくなってしまう。
ミステリーやSF、ファンタジー等、様々なジャンルの話があるがどれも一貫して最後にすべてが詰まっていると思う。
一つの話が大体2〜3ページ程度と、本を読むのが苦手だけれど本を読んでみたい人には是非お勧めしたい。
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小学生の時に、国語のテストで出て、テストに関係なく面白くって、その後、作者のショートショートを次々と読んでいった。本好きの端緒になった。ありがとうございました。
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本というものの概念をぶっ壊してくれた作品。
一時期、星新一しか読まない時もあったなあ。
大学の授業で、おーいでてこいを映像化したのは一生の思い出。
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よくよく考えると、SF小説って初めて読んだかもしれない。未来で起こるかもしれないことに想いを馳せながら読むのがこんなにゾクゾクして面白いなんて、、!
人間の小賢しいところ、愛おしいところなどが短いエピソードで書かれててクスッと笑ったり、ヒヤヒヤしたりしながら楽しく読んだ。
中には、今まさに人類が向かってる方向に近いものが描かれてるのもあって、これが書かれたのが50年前というのが驚き。
星新一さんの作品をもっと読んでみたい!!
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不思議だったりホラーだったり、似たような話もあるけど、飽きるとかつまらないという話はなかった。
印象的だったのは「冬の蝶」
生活機器の全てに電気を使って、便利に暮らしている時代。
突然停電になって、寒さに凍え凍死してしまう夫婦。その後、2人に飼われていたペットの猿は、寒さも気にせず嬉々と遊び回る。
エネルギーをひとつのものに頼るのは怖い。
そして生命の維持も、機器に預けてしまうのはもっと怖い。
もう、人間は原始的な環境では生きていけなくなっている時代。
なんか、他人事じゃないから、ゾクリとして面白かった。
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面白かった。
改めて大人になって読んでみると、この現実とファンタジーのうまいバランスが本当に起こり得そうな感じで面白さと同時に怖さも感じた。
また、この世を俯瞰し、先まで見据える視座の高さも感じた。
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ショートショートがたくさん詰まった、星新一さんの最も有名な一冊。
初めて星新一さんを読んだのですが、一つ一つの話を読み終わるごとに、いちいち「おー面白い」と言いながら読みました。
固定概念覆されまくるし、不気味な話もあるし、笑っちゃうような話もあるしで
本当に面白かったです。
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小学校高学年で父から勧められ、初めて活字に触れたのがこの本だった。ショートショートということもあり、隙間時間にサクッと読めるそれでいて一つ一つのオチが爽快で活字への最初の1歩としては最高の本だった。この良さは大学生になり久々に読み返した今でも感じ、なんとなく結末を覚えていてもちゃんと面白い。なかなか時間が取れない期間でも星新一のショートショートは持ち歩こうと思った。
この本の中で1度読んだ頃から強く印象に残っていたのは「おーい でてこーい」「意気投合」の2話だった。
こんなんだっけ
小学生の時にハマって読んで居たはずのショートショートシリーズ。20歳を超えた今読み返してみると、果たして小学生の時の私はそれぞれの話のオチを理解して読んでいたのだろうかと疑問に思います。特に「肩の上の秘書」などは、当時読んでいたら現実味のない笑い話として受け止めていたでしょうが、今読むと本当に笑えない。行間が読めず、文字通りに受け取ってしまって感情を露わにする人が増えたり。AI技術が発展したり。ヒヤリとする恐ろしい気がしました。星新一、久々に読みましたがやっぱり面白い。他の作品も読み返してみます。
ショートショートの王道
久しぶりにショートショートを読みたいと思いこの本に手を伸ばしました。様々なシチュエーションでの綺麗な起承転結が読んでいて心地良かったです。何回もオチを予想しては裏切られるという感覚は新鮮でした。
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霜降り明星のANNの「一行」と言うコーナーで今まで何となく名前を聞いたことがあった星新一さんがショートショートの名手であることを知り読んでみました。サスペンス映画のように最後の一行で内容が逆転する切れ味抜群のショートストーリー集でした。満足です。
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人間の暗さ、どうしようもなさ、をとにかくユーモアに書いている。
最後の地球人だけ、テイストが今までと違く悲しく少しの希望に満ちる、そんな気持ちになった。
筒井さんの解説も魅力的。
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星新一ワールドを垣間見た気がする
印象深かった話
おーいでてこい 現代社会に対しての風刺がすごい
親善キッス ユーモアのかたまり、そんなことある?!
肩の上の秘書 chat GPTすぎる
最後の地球人 アダムとイブの逆をいく最後はとんでもない発想だなと思う
宇宙船、強盗の話が多い
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こんなに短い文章で、次がどうなるかワクワクさせる展開、そしてときに読後に人間の本質について考えさせられる。そんな話が50個もつまった非常に濃密な短編集。
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カズレーザーさん絶賛!の帯につられてミーハーな気持ちで購入
とても50年以上前の本とは思えないショートショートの連続
今までショートショートは阿刀田高、1強と思っていたけど、いやぁ、なかなか面白い
SF、ミステリー色々盛りだくさんで飽きずに読めます
オススメです
Posted by ブクログ
短編集で読みやすい。毎回最後にそう来たかぁと感心させられる。軽いホラー感があるテーマが多いので明るい気持ちにはなりにくい。でも読んで良かった本。
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2025年34冊目『ボッコちゃん』
毎回ラストの一文で「うわっ、そうくるか」と驚かされる。普段あまり本を読まない人にも、ぜひ読んでみてほしい。
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何度目かの再読です。
この本に収められている『おーい でてこーい』を教科書で読んで衝撃を受け、最初に手に取った星新一さんのショートショート集でした。
ごく短いストーリーの中にしっかりした結末と、おかしみや恐怖が詰まっているのだから本当にすごい。他の短編集も読んでみましたが、やはりこれが一番満足感があります。
改めて読み返してみて印象的だったのは『月の光』『暑さ』『生活維持省』『肩の上の秘書』『おみやげ』。
特に『おみやげ』は、未だに戦争をやめない愚かな人間への風刺が効いていて、とてもやるせない気持ちに。『月の光』もうつくしい要素ばかりが詰まっていて素敵でした。
お話によって、ニヤッとしたりゾッとしたり。
星新一さんは、本当に稀代のショートショート作家だなぁと思います。
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私の職場のエス氏は「SFやミステリに興味がある」と言う。ましてや「叙述トリックという言葉が気になる」とまで言いながら、小説というものを読んだことがないそうだ。そんなことある? 活字離れもここまで来たか…。
そんな彼に本を薦めるとしたら、ショートショートが最適だろう。というわけで、およそ40年ぶりに読んだ星新一。
著者が初期の作品の中から選んだ短編集だそうだ。有名な「おーい でてこーい」も収録されている。解説は筒井康隆(内容は難しかった…)。
発行は昭和46年。私の生まれた年だ。今読むとレトロ感があっていい。
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この本、というか星先生の作品は、ちょうど良い感じで、学生の頃よく読んでました。
気軽に読める長さ
過ぎないスリル感
意外な結末
ちょうどいいんです。
流石に時代の違いを感じる部分はあるけれど、今でも面白く気楽に読めました。
長編に疲れた時に、ほんとちょうどいい。
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中学生のときに読んで好きって思った星新一。
改め読んでみて、おもしろいなぁーって感じ。
とくに最後の「最後の地球人」これは別格。
ハンパない!!
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初めての星新一作品。一番有名なボッコちゃんから読んでみました。作風が独特で、集中して読まないと「ん?」となることが多かったので、静かな部屋でゆっくりと読みました。
ほっこりする話や、少し怖い作品、面白いものからある種の自己啓発的な作品もあり、また一つ一つの話が短いのでとても読みやすかったです。
あまり良さが分からない話もありましたが、吹き出しそうになる話もあり、それこそ多種多様です。古臭さを感じない本でした。個人個人での好みの作品を見つけることをお勧めします。
⭐️お気に入り⭐️
・おーい でてこーい
・生活維持省
・親善キッス
・ゆきとどいた生活
・妖精
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自己ベスト本らしい。
きまぐれロボットより、面白い短編があった。
半分はオチが急でしっくりしないものもあった。
文章はやはり子供向けのような簡単なものであっても、内容がブラックで尖ったものが多い。
「ボッコちゃん」「月のひかり」「猫と鼠」「生活維持者」「鏡」
このへんの余韻があって3ブラックな感じのものは好きだった。
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ショートショートが50篇入ってて、「50パターンのオチがあって、全部違う!」みたいな帯紙がついていたが、結局似たような話が多かった。一言で言えば「アイロニー」がテーマの話が多かったろう。
帯紙見返してみたら「カズレーザー」が帯紙を書いてるみたいで、「これ読んで『面白くない』って人は、たぶんあんまり読書に向いていない人です。小説の面白さが全部詰まってる本なんで。」と、なかなか挑戦的な売りの出し方をしていた。正直自分にとっては、この本面白い!ってほどでもないので、帯紙の言葉が自分に言われてる気がしてしまう。
「物語の型は36種類しかない」と言ったのは、ゲーテだったろうか。それに準えて言えば、その36種類のうちせいぜい2〜3パターンくらいだろうなというのが、厳しいかもしれないが感想としてある。(これ以上言うと帯紙への批判になってしまいそうだが、カズレーザーにとっては「50パターンのオチ」があるそうです。「小説の面白さが全部詰まってる」も全然そんなことないだろと思いますが。)
批判ばかりになってしまった。大学生になってからこの本を読んで、星新一の作風に寓話チックで皮肉めいた話ばかりだな、という感想を確かに持ったが、子供のときに読んだら違ってたかもしれないとも思った。最後に収録された「最後の地球人」とかは中でも割と良かった。
Posted by ブクログ
【印象に残った話】
冬の蝶、闇の眼、親善キッス
特に「冬の蝶」は科学技術に極度に依存した人類が、何らかの原因により科学技術がストップした際に、どうすることも出来なくなり、畢竟死に近付いていくところが、近未来を予感させるものだなぁと印象に残った。
人や物に依存・執着してしまうのはある程度仕方がないことだけれど、でもその分リスクがつきものだよなぁと思ったり…。
短い話の中に発想の転換による寓話、ユーモアに富んだ作品ばかりで、作者星新一さんは天才だなと思った。
Posted by ブクログ
安定のショートショート。50年ほど前の作品らしいが、完成度は高い。やはり読んでいて面白いと思った。しかし、めちゃくちゃ面白いとまではいかなかった。読み終わっても何個も話を覚えていなかった。
Posted by ブクログ
こんなに超たくさんの話に逐一オチを着けて世界をどこか皮肉る。やはり星新一は只者ではない。昔の作品なのにどこか現代を彷彿とさせるのも凄い。
文庫本を初めて読むお子さんにも最適。
Posted by ブクログ
夢の中のような子気味のいい短編集
星新一で小説を始める者が多いのも頷ける
しかし感受性が乏しい自分には、空想の余地を設けられなく時折退屈になってしまった
全てを豊かに楽しんで読めるようになったら成長なのだろうか
Posted by ブクログ
あとがきにもあるように、いろんな作品が収められていて、『きまぐれロボット』『ちぐはぐな部品』と比べてバラエティ豊富。「ボッコちゃん」はじめ、単純なショートショートのどんでん返しで終わらず、深い内容のものも多い印象。