ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 対岸の彼女

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    ネタバレ

    小夜子と修二の関係が自分の両親を見ているようで非常にリアル。

    葵は心のどこかで小夜子(過去の葵)を飼っておきたかったのだと思う。だからこそ、熱海で小夜子が葵の誘いを断った瞬間、予想外の行動をしたからふたりの関係に一度ヒビが入った。

    葵は過去の自分を小夜子に重ねていたが、小夜子は年齢を重ねているだけあって、当時の葵には埋められない違いがあるという現実を突きつけられる。そこで初めて、「いつまでも夢ばかり見てはいられない」ということを思い知らされたのだと思う。

    読後には、切なさと寂しさが残った。なぜそう感じたのか考えてみると、時間は嫌でも流れ、すべてが変化していくという事実を突きつけられたから

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    2026年04月18日
  • 容疑者Xの献身

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    ひゃー!!
    〈感嘆〉〈衝撃〉言葉が出ません
    一人の人間からこんなものが生み出せるのか、、、っていう、もう恐怖に似たものすら感じている。
    あらゆる方向から情報を示唆してくるところと、ミステリーに絡ませた人間ドラマに読者を浸らせる重みがあるところが、東野圭吾の圧倒的な部分だと思うし、私はそこが好きだ!
    その点この作品は東野圭吾の最高峰と言える素晴らしい作品だと思ったᴗ̥̥ .̼ ᴗ̥

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    2026年04月18日
  • ほんのささやかなこと

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    読みたいリストに入れていたら、どうやら映画が上映中のようで、慌てて読みました。地方のため、小劇場で一週間限定でしか上映されないので、「これは観ておきたい!」という映画は即決しないと見られなくなるのです、、

    中編の静かな佇まいの一冊。内容も、無駄がなく、控えめで、多くを語らないという感じ。なので、よくわからないところも正直あって、滑りだしは今ひとつだったのですが、次第に引き込まれていきました。

    一般市民で、普通のささやかながら大切な生活を送っている主人公。巨大な権力には手も足も出せないのが世の常。主人公ファーロングは、偶然、権力に虐げられている人を目にしてしまう。一旦知ってしまったら、もう元

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    2026年04月18日
  • ジェイムズ

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    やっと読み終えた!
    「トム・ソーヤー」「ハックルベリイ・フィン」に現れるジム=「ジェイムズ」視点の物語。

    個人的には、マーク・トゥエイン原作の2作品を読んでおいて良かったとは思ったが、それは途中まで。基本的には「ハックルベリイ・フィン」の流れを踏襲はしているものの、第一部の終盤から大いに逸脱し始め、エヴェレット独自のジムの物語へと。
    物語冒頭にあったエメットの手記、その歌の意味がその辺りからやっと確かな意味を持ち始める。
    ジムとハックの再会後の流れは、時代背景が「ハックルベリイ・フィン」とはまた異なり、二〜三十年後と想定されていて、よりオリジナリティなストーリーに。

    最大のポイントは、ノー

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    2026年04月17日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(下)

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    ネタバレ

    上巻の終わりになってから一気にページをめくる手が止まらなくなり、翌日に慌てて下巻を買ってすぐ読んだ。特に下巻の後半は一晩で一気読みした。
    辻村深月さんの感情描写には息が苦しくなるような没入感があって大好き。
    浅葱の、一人きりで強く生きる覚悟とは裏腹にある痛々しいまでの人間くさい弱さがとても愛おしくて、月子がそれを垣間見て恋に落ちた気持ちが同じ年頃の女の子としてよく分かる。こんな風に悲しい偶然が重ならず、月子という浅葱にとっての盲目な天使が彼の人生の歯止めになることができていたなら、と誰もが思うはず。
    なのに、そこに実体はない。木村浅葱の中の主人格はiでありそれが本当の生来の浅葱だから。あれほど

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    2026年04月17日
  • サイバースペースはなぜそう呼ばれるか+

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    ゆえあって、再再読…90年代的な衒学文体が微笑ましい(笑)
    『存在論的、郵便的』同様、よく理解できないのにめちゃくちゃ面白くて読むのを止められないので、やっぱりこの頃の東浩紀は(も)凄いなと思った。
    『動物化するポストモダン』へつながる壮大な序章としても読めるけど、動ポモの引き裂かれ、両義性(=ユニークさ)に対して、本書は引き裂かれまいと格闘する様が、これはこれでエキサイティングです。
    そして今読むと、テクノロジーや人工知能に関する記述が面白い。
    本書はそのまま、「人工知能はなぜそう呼ばれるか」へつながるものとして読めると思います。
    ペンローズ(『皇帝の新しい心』)まで遡上に乗せられていて、お

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    2026年04月17日
  • 祈りのカルテ

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    ネタバレ

    初めて泣いた。短くて読みやすい。母に会うためにインスリン注射を過剰にしてわざと入院する秋田、醜形恐怖症の空良、冤罪だった広瀬さん全員が、他人のために尽くせる思いやりのある人だと感じた。最後に広瀬が諏訪の父親だと知り、感動で泣いてしまった。

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    2026年04月17日
  • spring

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    舞台上で演者に自分の思っていること、言いたいことを代弁してもらっている

    ミュージカルやら演劇でなぜか泣く理由が言語化されて感動。

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    2026年04月17日
  • 僕の狂ったフェミ彼女

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    著者が日本語が堪能で翻訳のフィードバックが丁寧にされていることもあり、とても読みやすい。慣用句やスラングも、日本語でいうとあれかーとなるのでやはり文化面も近いんだろうな。
    茶化すことなく、正面から現代のジェンダー問題に向き合う社会派小説だった。
    フェミニスト側からの視点で描くと綺麗事っぽくなったり、美化しすぎてしまいそうなところを、アンチフェミニズムの男性視点で描くことで良いバランスになっていると思う。

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    2026年04月17日
  • 水たまりで息をする

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    いつになったらお風呂に入らなくなった理由が明かされるのか気になり読み進めたけど結局分からず。
    でもそれでいい。引き金になるものは色々あったんだろうな。
    自分は妻という立場上、夫のことを心配した方がいいんだろうけど本当のところはどちらでも良い(パートナーとして大切に思っているけど本人がお風呂入りたくないのなら仕方ないよねみたいな)
    実家の金魚のストーリーを持ってくるあたりめっちゃ良かった。結局同じよねー。
    後味悪いタイプの内容としては本当にベストだった。

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    2026年04月17日
  • 他人事

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    訳のわからない理由で
    人が死んで(バラバラにされて)いく。
    1ページごとが、生ぐさい。

    世間では、ハッピーな歌が流行り
    前向きな人間が昇進して行き
    理由がある事の素晴らしさに富んでいるけれど

    この本には無意味な死が転がっている。
    現実に疲れた時にしか読めない一冊。

    『定年忌』では嫌いな上司を想像しながら読むと
    スイスイ読めそう。


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    2026年04月17日
  • たまさんちのホゴネコ

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    ネタバレ

    著者が長年の動物保護活動の中で出会った6匹の猫ちゃんについて書かれている。
    著者は猫だけでなく犬の保護活動もやっているということで、犬バージョンが別にあるらしい。

    猫は本当に十匹十色だけど、保護活動となると自分の好き嫌いで選べるわけではないので大変なようだ。
    それでも、それぞれが幸せに暮らしていけるように問題解決に翻弄されている様子がよくわかる。

    すごく穏やかな表現なので、重たい気持ちにはなりにくいが、やはりどんなに手をかけても亡くなっていく子もいる。
    それでも、保護活動をすることに意義を見出している著者に、「これでいいんだ」という安心感をもらうことが出来る。
    普通の家猫を飼っていても後悔

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    2026年04月17日
  • 青のナースシューズ

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    男性看護学生の成長物語。
    藤岡陽子さんの作品にはいつも感動させられるが、この作品も本当に良かった。
    何度も目頭が熱くなった。
    主人公の成道くんは、真っ直ぐで優しくて魅力的な青年。
    家族のこと、患者さんのことで思い悩む場面では、読み手側も胸が苦しくなった。
    それくらい話に入り込むことができた。
    劇的な展開はなく、辛い場面もあるのに、爽やかで熱い涙が流れてしまう感動作でした。

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    2026年04月17日
  • ブレイクショットの軌跡

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    なんかまたロシアの女狙撃手の話かなと思ったら全然ちゃうやん。ブレイクショットって絶対誘ってんじゃん。狙撃手の必殺ショットじゃん名前的に。
    そんなことより両塾長の本当のビジネスが情弱たちの名簿作って詐欺集団に情報売ることだったって初めて知ったわ。そら恐ろしいわ、あんな可愛いライオンの格好して、裏で反社会勢力と繋がってたなんて。最近見ないけど本当に抹殺されて違う人が裏で演じてたりね。あとは確かにスポーツ界のLGBTってあんまりカミングアウトされないよね、芸能と違って求められるものが違うのだろうか。サッカー日本代表って統計的には過去絶対にいたはず(いるはず)なのに、やっぱりスポンサー対応とかなのかな

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    2026年04月17日
  • 相馬眼が見た夢 岡田繁幸がサンデーサイレンスに刃向かった日々

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    総帥には相馬眼という武器があった
    狂気に片足突っ込んだような情熱もあった

    ただ、ひたすらに運だけがなかった

    とりあえず今年の夏もビッグレッドファームを訪問しようと思います
    コスモバルクにまた会いたい

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    2026年04月17日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    最低で最高。
    既視感のある職場で、うんざりした経験を呼び起こさせられる恐怖の読書体験。
    芦川さんという強烈なキャラクターに本をぶん投げたくなりながら読んだ。(家で読んでる時は投げてた)
    育休をガッツリ取得した自分自身も芦川さん的な要素があって、それが周りにどう思われてるかとか考えないようにして生きてきたけど、この本を読んでるとそんな胸の内の憎み憎まれを延々とやってるのが労働なんだよな〜と思い知らされる。そりゃあみんなFIREしたくなるよな。

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    2026年04月17日
  • 思い出のとき修理します2 明日を動かす歯車

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    どんな過去も、たとえ忘れることができたとしても、辿ってきた道筋を消し去ることはできないから、突き刺さった鋭い棘をせめて、淡い希望でまるくくるんで、それを自分の持ち物にして、前へ進んでいくしかない。

    いつかそれは、異物を包み込んでつやつやと輝く真珠になるだろうか。

    ふと自分の来し方を振り返ってしまった。

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    2026年04月17日
  • 私たちの世代は

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    瀬尾まいこさん、やっぱり心がぎゅっとなるけど暖かくなる。愛情を注ぐこと、しっかり子供の立場や気持ちを考えること、自分の幸せを押し付けないこと、親のあり方を考えると難しくて怖さすら感じる。世の中の親御さん、自分のお母さんお父さん、本当に尊敬する。

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    2026年04月17日
  • 日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ―(新潮文庫)

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    日日是好日
    どの日もかけがえのない大切な一日。

    人生における学びとは、学校のように誰かに教えられるものではなく、自分が身をもって体験して、時間をかけた先に自然と気づくものである。

    だからこそ、一日一日を大事に思い、一期一会を楽しむことが幸せに繋がるのだろう。

    初めは意味や理屈がわからなかったものが、ある日突然身をもってその意味を肌で感じる。
    その感覚は、その瞬間を大切に生きている人だけが掴めるものだと感じた。

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    2026年04月17日
  • マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ

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    仕事で行き詰まっていた時に何気なく読み始めた本。誰もが悩み、活動しながら必死に生きている姿を読み進めながら自分も背中を押してもらえた作品。シャールさんの言葉に励まされました。解説のドリアンさんのファンでもあり、解説もとても良かった。

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    2026年04月17日