あらすじ
最後の1ページまで切ない――人生の岐路に立つ若者の、ひたむきな恋と決断の物語。愛猫を亡くしたばかりの立花明海は古本屋で自己啓発本を買った。中には「大滝あかね」と書かれた名刺が挟まっていて、自分がもっとも心を打たれたフレーズには傍線が。明海は思い切ってあかねにメールしてみるが……。2018年9月映画公開。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
大切な人(猫)の死(命)と向き合っている2人が、一冊の本をきっかけに出合い、お互いの心に寄り添いながら関わっていきます。まるで必然の出会いだったように。
明海のトラウマは、明海の優しさを育んできた。
そういったことに気がつくあけみは「きらきら眼鏡」で世の中を見るようにしている。
どちらも、森沢明夫氏のメッセージを感じます。
後半の、裕二と明海のコーラのくだりは、グッときて涙腺崩壊です。
電車など外で読むのは危険ですー。
トラウマが自分の人生の足かせになっていると感じている人にお勧めの一冊。
ところで・・・
めちゃくちゃ感動したので、この余韻にもっと浸りたいと思い、すぐに映画版を観ました。
ところが、登場人物は同じでも、全然違う話になっていて唖然!ガッカリでした。
本で感動した方は、映画版は観ない方がいいかも。
Posted by ブクログ
ほぅ···
時間かけて読みました。
心えぐられる感覚になりながら。
誰でも生きていれば
人になかなか言えないような
過去のひとつやふたつはあるはず。
蓋をしていた過去の記憶が
もぞりと動き出すような
思わず息をひそめたくなるような
ドキリとするような箇所が
あちこちに散りばめられていて。
なんというか、ものすごく、生々しい。
恋愛
生死
家族
職場
あらゆる状況や人間関係で心揺れるのは
現実でもよくあること。
どっぷり物語の世界観に浸りました。
生きるって、
理不尽なことと向き合うことだったり
やるせない気持ちになることもあるし
消せない過去がつきまとったりもするけど
ぜーんぶ抱えていくしか、ない!
タイトルになってるきらきら眼鏡、
必需品だー。
シリアスな場面が多い一方で、
やたら美味しそうなグルメも出てくる☆
リアルにあるお店とのことで、
いや〜これは行ってみたいですー!
Posted by ブクログ
きらきら眼鏡 というタイトルできっと
優しい色の物語だろうなぁと思い読みはじめました。
読後感は凄く良かったです!
明海さん、あかねさん、祐二さん、弥生さん、
みんな一生懸命頑張っていて、相手を思い遣る
言葉が素敵なのに、自分の言葉に傷ついて、
自分の想いに傷ついて、それでも大切な人を
懸命に思い遣ること、、、
そういう事を経験しながら沢山傷ついて
沢山優しくなっていく物語の人達が大好きです。
凄く悲しいのに泣けない、
まわりの人達は沢山泣いているのを自分は
その様子を俯瞰しているような感じでいる。
そういう時って辛すぎて辛さを感じられない
きらきら眼鏡、、、、、
何も無い坦々とした日々を
穏やかな日々に感じ
過不足が無いことをそれだけで奇跡と思える
物語を読み進めていく中で私自身の出来事と
物語の出来事とが混ざり合って、
私がどうしたか、しなかったかを思いながらの
時間でした。
クローバーの花言葉をきらきら眼鏡で読めて
本当に嬉しかったです。
本当に良かったです!
Posted by ブクログ
「はじめて会った気がしない」→「必然」
この人とは出会うべくして出会ったにかわる。
不思議な縁で出会った明海とあかね。
この世のすべての「出会い」はいつだって「別れ」とセット売り
「人ってさ、誰かを愛したいんじゃなくて、やっぱり愛し合いたいんだよ」
本書には心にささる言葉が、まだまだちりばめられている。
ケラさんや岬カフェのママの出演も嬉しい。
夕方の描写、そしてBGM、もちろん風鈴も「凛」となり「ざわざわ、ざわざわ」した状況を和ませてくれる。
とても優しい作品だった。
Posted by ブクログ
森沢明夫さんの作品が読みたいと思い手に取った1冊。
晴れやかな気持ちになるお話でした。
例えるなら数日天気が悪かった後に来る、雲一つない青空のような天気を迎えられたのと同じ気持ちです。
この本に出会えたことに感謝。
そして私も今日から『きらきら眼鏡』をかけていきたいです。
Posted by ブクログ
不器用な正直青年を強くした、ふたつの優しい恋のお話でした。15年ぶりにSOTTE BOSSEを聞き返してしまった。そんな曲に、めちゃくちゃ合う温かくて清々しい物語。
Posted by ブクログ
《自分の人生を愛せないと嘆くなら、愛せるように自分が生きるしかない。他に何ができる?》
辛い事が続き落ち込んでいた時、手に取った本。
この一節は、心に刺さった。
Posted by ブクログ
☆5
とても切なくて…そしてとっても優しい物語でした。心に響く言葉もたくさんあり、私の中で大切な1冊になりました❁⃘*.゚
今日から私も「きらきら眼鏡」をかけてみようと思います!
Posted by ブクログ
登場人物たちの距離感のとり方が素晴らしい…。
寄り添うけれど踏み込みすぎない感じとか、
言いたいことはたくさんあるけれど、ちゃんと言葉を選ぶところとか。
本来、人間関係ってそういう繊細な作業があってこそ、なのかも。
題材は結構重いのに、温かい気持ちで読める作品。
とっても良かったです^^
登場人物の心情が事細かに書かれていて、
自分の日常と照らし合わせてみたり、キラキラ眼鏡をかけてみたり、得るものが沢山あって読み終わった後もじーんと心に残るものがありました。
今後の2人が良い方向に向かうことを願います!
Posted by ブクログ
森沢さんの本は読み終わりが優しい気持ちになる本ばかりでハマり中。
こちらも同様でした。
ケラさんや岬の喫茶店など、嬉しい作品リンクがあるところも大好きです。
Posted by ブクログ
表現の仕方が好きだなぁと思いながら読みました。
心の傷があってもきっと誰かと一緒なら前へ進んでいける
当たり前の日常は本当は奇跡の連続で出来ている
辛いことも私の人生を豊かに彩ってくれる大切な要素
殺伐とするコロナ禍の中、人生に疲れてきてしまったけど、息を吹き替えさせてくれた暖かいお話でした。
Posted by ブクログ
心温まる森沢さんワールド♪
優しさは染み渡っているし、
よくある手法の落として上げるは良いのだけど、フィクションの世界なのだから落としすぎないで…
手放しでスッキリした終わり方にしてほしい
Posted by ブクログ
「誰かと出会えば、必ずいつかは別れがくる。ならば・・・・・どうせなら、その別れの瞬間、涙が止まらなくなるくらいに、出会った人とは深く心を通わせておきたい。」
これは「夏美のホタル」でも心に刺さった言葉。
あかねと弥生の間で揺れ動く明海くんの正直な気持ちがなんとももどかしく、じれったくもあった。
ただの恋愛小説では終わらないのが森沢ワールド。
「きらきら眼鏡をかけたなら、
坦々とした日常は
「とくに不満の無い日々」から「穏やかな日々」に変わる。」
私もきらきら眼鏡をかけて、平凡な日常を少しきらきらにしてみよう。
他作品とのつながりも良かった。
「ざわざわ」
「凛」
森沢ワードで本日もきらきらしました。
Posted by ブクログ
人生をより豊かにするには自分次第。きらきら眼鏡を掛けて小さな幸せを見つけたい。また久々に恋愛関連の本でモヤモヤしたり、キュンとしたり感じた一冊。
Posted by ブクログ
あなたへ、を読んだ後で森沢さんに興味を持って続けて読みました。
こちらはこちらで、若者向きの爽やかな作品でしたが、私的には、あなたへ、の方が歳のせいか合っていた気がします。
Posted by ブクログ
明海くんも、あかねさんも、弥生さんも好きだなぁ。
キャラクターがみんな優しくて良い。
普通のことを当たり前と思わず
幸せを感じられたら良いね。
Posted by ブクログ
森沢明夫さんの優しい言葉遣いに引かれて3作目。
情景が読み手にすーっと入ってくる感覚がたまらない。
世界をプラスに変換できる素敵な眼鏡がタイトル
心の有り様は自らが選択する
感情は物事に対する後付けという点が気付きになった
本書に出てくる"死を輝かせる生き方"という本
この作品はこの言葉に尽きると思う
『自分の人生を愛せないと嘆くなら、愛せるように自分が生きるしかない。他に何ができる?』
自分を卑下してしまう、好きになれない方に届いて欲しい一冊です。
Posted by ブクログ
今からかなり大事なことを言いますのでちょっと静かにしてもらっていいですか?
…はいじゃあ言います
「森沢作品は順番に読んだ方がお得!」
はいご一緒に
「森沢作品は順番に読んだ方がお得!」
はい拍手!
自分はもう完全に手遅れなので、これから森沢明夫さんの作品を読んでみようかなとか、まだ2,3冊しか読んでないという方は是非そうしてください
森沢作品はうっすら繋がっているので、分かっていると「ニヤリ」とするポイントがたくさんあってお得です
うっすらなので読まないと意味が通じないってほどじゃないんですけどか家計を預かる主婦(主夫)ならやっぱりお得なほうが…ええやん
さて本作『きらきら眼鏡』はそんなお得感満載の作品で切ない純愛物語です
森沢明夫さんの作品はスローペースと(やや)ハイペースの作品があると以前から思っているんですが、これはとてもとても時間がゆっくり進んでいると感じるんですが気がつくとけっこう読み進めているという不思議な作品
なんでしょうね?この森沢マジック
ゆっくりなのに読みやすい
さあ今日から自分もきらきら眼鏡をかけよう!
そんな風に思えた夏の日の朝
Posted by ブクログ
彼女を事故で亡くした明海が、不思議な女性との出会いを通して日常を見つめ直していく
温かい気持ちになる話だった
コーラの使い方にほっこり
「人生の価値を決めるのは、その人に起こった事象ではなくその人が抱いた感情。だからどんな感情でも丁寧に味わうべきだ」
この考え方はすごく素敵だと思った
✏人生を花束で言うなら、「幸運」は派手なバラで「不幸」は地味なかすみそうなのよ。両方を合わせた花束は、いっそう幸福のバラが引き立って、とても愛すべき存在になるんだから。
Posted by ブクログ
切なかった…。そして優しかった。
終盤は涙腺崩壊しました。
登場人物がそれぞれに悩みや苦しみを抱え、変化する状況に心を揺らしてるのを感じて何とも言えない気持ちになった。
読書をしていると、ずっと心に残り励ましてくれる言葉に出会うことがある。
どんな日常でも物事をプラスに捉えて見てみると、実は幸せはいっぱい。
物語には寂しさが漂っていてハッピーな雰囲気ではないけど、会話やフレーズが心に沁みてきて優しい気分になりました。
しんみりした余韻が心地よかった。
『ふつうは、幸せ。
過不足がないことは、それだけで奇跡』
不自由を感じることで感じる幸せな気持ちや感謝の気持ち。
一度きりの人生。
本作を読んで、ささやかな幸せをいっぱい味わいたいなと思いました。
Posted by ブクログ
初めての作家。
始まり方が暗くて静かな感じで
読み切れるか不安になりました。
話が進みだしてからは面白く読めました。
好きな人がいて、でもその人には恋人がいる。
その恋人は余命僅か・・・。
とっても複雑な気持ちになりますよね。
明海君の微妙な心情がうまく描かれていたと思います。
醜い部分も含めて全部。
他にも書かれていた方がいましたが
私もあかねさんはずるいと思っていました。
明海君の気持ちに気づきながらも
うまく利用しているというか・・・。
でも、読み終わって、あかねさんを嫌いには
なりませんでした。
私自身は明海君に近い性格なので
明るいあかねさんが羨ましいです。
「きらきら眼鏡」私もかけれると良いな。
Posted by ブクログ
『人生の価値を決めるのは、その人に起こった事象ではなくて、その人が抱いた感情なのだ。』
このフレーズが心に残りました。
『わたしの視界に入ったものすべてを、きらきら輝いたものにしてくれる眼鏡』をかけること。
私の人生の価値を決めるのは私なのだと、あかねに教えてもらいました。
Posted by ブクログ
11月-18。3.0点。
飼い猫を突然喪った主人公、古本屋で買った本に女性の名刺が。。思い立ってメールすると。。。
優しい小説。トラウマを抱えた主人公、優しい人達に出会い、少しずつ前向きに。
ただし、ヒロインの「後出し」告白はどうも納得がいかなかった。。