【感想・ネタバレ】トヨタの子のレビュー

あらすじ

日本企業最大の利益を誇るトヨタ自動車。その創業者&ボンボン御曹司(?)の夢と苦難を綴った「奇想天外」経済小説!

第1号市販車は故障で立ち往生続出。
喜一郎は公職追放で会社解体?
労働争議と苦汁の社長辞任。
“タイムリープ”神社で滝行する章男?
「恥を知れ」と罵られながら臨む、米議会公聴会。
最新鋭水素自動車MIRAI遭難事故?
想像も出来なかった涙の再会……

豊田家御曹司・章男少年は曾祖父・佐吉の顕彰祭へ家族と来ていた。いたずら坊主の章男は裏山から転び落ちた拍子に車にはねられてしまう。一方は明治時代、佐吉の息子・喜一郎は「自動車」に乗ってきたというアキオと名乗る不思議な子供と、しばしの友情を育む。そして時代が進むたび喜一郎の前に不思議な人が次々と現れる……彼らはいったい何を伝えに来たのか?

「もっといいクルマをつくろうよ」
おじいさん、あなたの言葉だったのですね。この小説を読んで二度泣いた。-豊田章男

=主人公はこの二人!=
トヨタ自動車創業者 豊田喜一郎
自動織機で世界を席巻し、日本の自動車産業を興しながら、失意の最後を遂げた男
トヨタ自動車会長 豊田章男
喜一郎の孫。ボンボン御曹司と揶揄されながら、世界一の車メーカーを改革した男

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

実在の人物をモデルにしてるし、ほぼ史実通り。
でも、フィクションも混じっていて、話のテンポもいいから朝ドラを見てる感じ。

車にとても興味が湧いた。エンジン音やフォルムとかよく見てみよう。
発明って、開発だけしてればいいってもんじゃないんだね。

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2025年05月27日

Posted by ブクログ


YouTubeのお勧めに豊田章男氏のスピーチが流れてきました。とても素敵な人で調べていくうちに「トヨタってどんな会社なんだろ」と興味を持ち、この本を手に取りました。

読む前:失礼ながら、名前以外殆ど知りませんでした。
難しいストーリーなのかなと思っていました。

読んだ後:タイムリープという斬新なファンタジーでした。
織機から始まり車作りに変わっていくワクワク感妖怪アキオ時代の行動はハラハラしました。
そして、現代の章男氏の学生時代〜トヨタ入社後の立場や苦悩や仲間と出会いや別れ、時代の流れによっては読んでいて辛くなったり、やるせ無い気持ちにもなりました。

機械や車種など専門的な部分と登場人物は多いものの、それぞれの人物の心情がとても細やかに伝わってきました。
途中、公聴会や会見などそれらのスピーチではユーモアがあり、時にはありのままの言葉で社員やお客様に訴えている姿が印象的でした。

経営者としての在り方や行動が明確で、「自ら現場に赴き、声を聞く」。会社を立ち上げた先代の気持ちを受け継ぎながら、ニーズを生み出し続ける トヨタ という会社の情熱に感心しました。

※個人的な感想です。※

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2025年05月09日

Posted by ブクログ

最初読み始めた時は厚みに萎縮していたが読み始めたら本の世界に引き込まれてあっという間に読み切ってしまった
タイムリープと言う手法で祖父と接する章男。
自分もトヨタ車に乗ってはいるがトヨタの歴史など知らなかった詩章男の苦難の人生と共にトヨタの歴史を掻い摘む事ができた。
最後には感動で目頭が熱くなってき

吉川英梨の作品は海蝶シリーズもそうだが人情物で感情を維持できなくなる

トヨタの子も大変いい作品であった
またいつか再読してみたい

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2024年11月10日

Posted by ブクログ

純粋な経済小説を望んでいる方にとっては肩透かしだったのかもしれない…。
でも、私は読んでいて登場人物の熱さに何度も胸打たれました。
苦悩しながらも人生をかけて突き進む躍動感をこんなにも味わえるなんて、とても良かった。

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2024年09月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

トヨタの成り立ちや戦時中の苦悩など、フィクションと判っていてもリアルでした。
ただ、ここまでSFだとは思ってなくて意外でした。

「トヨタの子」は全員車が好きと言うのが共通点で、特に章男が一番熱かったです。祖父の喜一郎もトヨタの創始者で熱いですが、孫の章男のタイムリープしてまでトヨタを守ろうとする熱意が凄かったです。

喜一郎と章男。同じ志を持ってトヨタを愛した二人だからこそ通じる物があったんだと思います。

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2024年08月31日

Posted by ブクログ

認証不正問題も誰かのせいだ!とする話が流れてきたりするけど、この本を読むと ???って、感じがしますね。

ここ数年のトヨタの車は、確かに昔の車とは大きく異なっているよに感じています。結果が見えるってすごいですね。

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2024年08月08日

Posted by ブクログ

『2024年一番の読み応え!』

自動車産業の立ち上げに心血を注ぐトヨタ創業者一族の物語。第一部は実質的創業者の豊田喜一郎、第二部は現会長の豊田章男が主人公。第三部以降はお互いの物語が交差しながら進んでいく。

ジャンルで言えばトヨタ社の史実に基づく経済小説であるが、存命の財界人を登場させながらフィクションも交えて物語色を強くした稀有な作品と言える。とても詳しく社史を調べた様子が文章から伺えるためノンフィクション作品にもできたと思うが、奇想天外な物語にしたことで登場人物たち人柄がよく描かれ、この作品の最大の魅力となっている。

本作を読めば、今では当たり前の国産車の製造が当時どれだけ高いハードルであったかがわかる。戦下では軍用機に改造できる大型トラックを主製品にして儲けることもできたはずだが、「国民を豊かにするために大衆車を作る」という喜一郎氏の一貫した信念にはとても感動した。現代の”当たり前”が古人の奮励努力で成り立っていることを実感する。

モノづくりに傾倒する情熱にあふれた描写はもちろん、トヨタの子としての葛藤を描いた心理描写もとても読み応えがある。「風立ちぬ」や「下町ロケット」のようなロマンを感じる企業経済作品が好きな方はきっと楽しめるだろう。日本を代表するトヨタグループ創業の歴史をぜひ味わってほしい。

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2024年06月20日

Posted by ブクログ

半分実話、半分ファンタジー、でもかなり実話よりなんじゃないかな

御曹司の成長、生活を学ばせていただきました

日本経済の要の自動車産業のトヨタ、豊田家の章男さん
応援しています!

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2025年10月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

歴史上の人物がタイムスリップという展開はよく見るけれど、現在生きてる経営者がタイムリープするという展開はちょっと新しいなと思った。伝記のような淡々とした口調で語られるけれど、そういったファンタジーが絡むことで、堅苦しくなく読みやすくなっている。トヨタや車については詳しくなかったけれど、ざーっとトヨタの歴史がわかるところも良かった。今や日本一の大企業であるトヨタにも、数々の苦難があったことが知れた。でも詳しくない故にどこからが創作なのかが分からなかったので、少し調べたいと思う。

ラスト、死んでしまった喜一郎にリープして今までお世話になった人達に挨拶して回る展開は、図らずともウルッと来てしまった。章男元社長のイメージも大変上がったので、各企業はこういうファンタジー伝記小説を出せば良いプロパガンダになると思う。

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2025年07月27日

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トヨタ自動車創業者の喜一郎と会長の章男の二人を主人公にしたトヨタ自動車一代記。ほぼノンフィクションであろう。苦難を乗り越えてきた様子はトヨタ好きにはたまらない。

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2025年06月19日

Posted by ブクログ

オーディブルで聴きました。
タイトルから内容が想像できず、軽い気持ちで聴き始めましたが、実在の元社長・豊田章男さんの物語とは思いませんでした。

章男さんがタイムリープして、祖父である創業者・豊田喜一郎さんと出会うという設定。
二人の視点からトヨタの歴史をたどる構成になっています。

タイムリープという仕掛けが、時代考証へのこだわりすぎや堅苦しさをうまく避けていて、発想として面白かったです。

戦争、ジャパンバッシング、アメリカでのリコール騒ぎ、リーマンショック、大震災……。
時代ごとの困難の中で、創業者と現社長がそれぞれの立場で奮闘していたことが描かれていました。
トヨタという会社に対する「順風満帆な優良企業」という印象が少し変わりました。

一方で、リコール対応で現場の判断を章男さんが責める場面には違和感も。
社長だからこそ言える正論も、現場にとってはリスクや制約の中での判断だったはずです。
そのギャップが少し白けてしまいました。

とはいえ、ストーリー仕立てのおかげで、企業史や自動車に詳しくない自分でも最後まで楽しめました。

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2025年04月30日

Posted by ブクログ

警察関連の物語が多かった作者が伝記とタイムワープを融合させた。最後の方は時系列が混乱するけど、世界のトヨタの苦闘と成長物語として読ませて貰いました。乗ってるのはスバルやけど笑

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2025年02月08日

Posted by ブクログ

なんでトヨタ?
しかも、めっちゃ社史…
おまえに、現会長がタイムリープして過去のいろいろな場面に登場?するという、ぶっ飛んだ設定www

なんでこの小説を書こうと思ったんだか?と思って探してみたらありました、インタビュー。

トヨタ自動車創業者、豊田喜一郎生誕130年の節目に刊行された小説で、吉川さんは講談社から執筆を依頼されたとのこと…なるほどね。

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2024年09月19日

Posted by ブクログ

物語として面白く読めた作品。
トヨタの歴史をベースに経済の出来事をリアルに追いながら、リアルでは絶対にありえないフィクション要素でストーリーを構築していく方法はへぇ〜と思った。
もともとトヨタ車及びモリゾウ選手は好きなこともあり、時間をおいて再読しようかなと思える作品でした。ニュル24耐久のところは読んでてちょっとワクワクだった。

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2024年08月25日

Posted by ブクログ

ただのトヨタの歴史ではなく、タイムトラベルという要素を入れてフィクション仕立てにしてトヨタ社史を面白く読める本だった。

ずっと車はトヨタで、なんとなく応援していたけれど、歴史を知ると感動しました。
大きな時代の流れで生き残ってきた強さを感じました。

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2024年08月20日

Posted by ブクログ

なんとトヨタ自動車Σ(゚Д゚)

なんと600頁に迫る長編Σ(゚Д゚)

なんとタイムリープΣ(゚Д゚)

いやいやヨシエリさんよ、
新機軸が過ぎるだろ!
なにをここに来てひと皮剥けようとしとんねん!っていうね

しっかーし!
ヨシエリさんファンのワタクシとしましては、ただただ応援したい
ただただついていきます
さらにパワーアップした姿を見せてくれると信じてついていきます

やれ昔は好きだったけど今はちょっととか
やれ『雀蜂』以降は買ってないとか
やれ法廷モノは合ってないとか
わーわー言うのは本当のファンと言えるのか!と問いたい

現トヨタ自動車会長の豊田章男氏がタイムリープを繰り返しトヨタ自動車創業者で祖父の豊田章一郎氏の人生の節目節目に現れながら、トヨタ自動車の歴史を振り返るという設定が萎えるとか言うのは本当のファンと言えるのか!と問いたい

実際萎えた

えーと、褒めるところ、褒めるところ探そう
非常に読みやすい文体でした
あ、でも単にわいがヨシエリさんの文体に慣れ過ぎてるだけかも

つかなんでこんなん書いたん?(こんなん言うな)

総合的に判断して★4!(寵愛)

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2024年07月21日

Posted by ブクログ

吉川英梨さんの描くトヨタ社史?に興味を持ちながらも、
『面白くなかったらいつでも放り出そう』というつもりで、580ページというぶ厚い作品に着手。
経済小説なのか?社史なのか?読み進めると、
ファンタジー・・・?となり、ずいぶん時間がかかったが読破。
正直に言うと、無味・・・でした。

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2025年02月20日

Posted by ブクログ

ファンタジー。。。
本の分厚さからもう少し重厚なお仕事小説かと思いきや、早々にファンタジーで、そこに実在の人物が登場するので少々混乱。
期待した、ものづくりにかける先人の思いに触れられるのは良かった。
トヨタの御曹司、持つ者と持たざる者、悩みは遍くあるのだなぁ。

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2024年12月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

豊田一族,特に喜一郎と孫の章男の二人を主人公にして,決して出会わないはずの二人を,呪われたエンジンが仲立ちし,章男は喜一郎のいる過去にタイムトラベルする.死体に宿って喜一郎にアドバイスし何度も苦境を救うという,ややこしい展開.
豊田自動車の歴史書でもあり,企業同士のまた社内人事などお仕事小説でもあり,SFでも友情の物語でもある.

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2024年10月07日

Posted by ブクログ

作者が講談社から依頼されたという以上の背景は不明だが、なかなか着手できなかったという作者の苦労が偲ばれる。

創業者喜一郎の孫である章男にタイムリープさせる設定により、よくある企業ものとは違う作品の形が見えたのだろうか。

今でこそ世界一の自動車メーカーとなったトヨタだが、その創業期は厳しいものだった。
戦後本田技研を興した本田宗一郎は名経営者として謳われるが、喜一郎の軌跡もそれに近い。
(自動車修理工から叩き上げた宗一郎と、家業の資産を使えた喜一郎とでは環境は大きく違うが)

純然たる御曹司である章男が社内で味わった孤独感は、本書に書かれたものに近かったのかもしれない。

社長就任直後に米国で起きたトヨタ叩きはリアルタイムて見ていたが、全くの言いがかりでひどいものだった。

自らテストドライバーを務め、「もっといい車を作ろうよ」という章男の言葉が今のトヨタの強さに繋がっているのだろう。

それにしても喜一郎と章男に挟まれた章一郎は影が薄い。

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2024年08月20日

Posted by ブクログ

2024年 44冊目
戦争を乗り越えトヨタを築き上げた喜一郎と、御曹司というレッテルを常にはられながらも、トヨタを一躍トップ企業まで押し上げた章男にまつわる物語。それぞれの物語は忠実で文献もかなり調べられたことがわかる内容で非常に面白かったが、タイムリープという要素が少しくどかったように思う。ボリュームもなかなかで、読むのにかなり時間がかかった。

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2024年08月10日

Posted by ブクログ

トヨタの歴史小説。

豊田章男を男気のあるいい奴に描く、章男礼賛が過ぎるのと、過去にタイムリープするという謎設定がだいぶ点数を下げるが、歴史そのものは面白かった。

章男氏に相当インタビューしたんじゃないかと思うけれどこんな小説恥ずかしくて自分なら悶死する。

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2024年07月22日

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