あらすじ
世界45言語で発売、1000万部突破! 国、文化を超えて「私と同じだ」と深い共感の輪が広がっている大ベストセラー!! アメリカ合衆国の元ファーストレディの回顧録としては異例の爆発的な売れ行きで、世界中で社会現象となっている本書「マイ・ストーリー」(原題:BECOMING)。知性にあふれ、モードからカジュアルな洋服までおしゃれに着こなすオバマ大統領夫人――こういったイメージを抱いていた人は、この本を読んで驚くでしょう。シカゴの貧しい街で育った少女時代。常に努力を続けて入学したプリンストン大学で、学生のほとんどが白人男性であることに打ちのめされたこと。辛い思いをした流産や不妊治療。共働きで子育てをする中で、なぜ自分ばかりが仕事を犠牲にしなくてはいけないのかとイライラし続けたこと。バラクの夢を支えるために、大嫌いだった政治の世界に入り、身を削って選挙のサポートをしたこと。そして何もかもが特殊なホワイトハウスで、二人の娘を“普通に”育てようと必死で努力したこと。大統領夫人として政治に口出しすることは控えたけれど、子どもたちの食生活にもっと野菜が増えるよう企業に働きかけるなど、自分の立場をフル活用して夢を実現したこと。私たちと変わらない悩み多き生活を送る1人の女性の飾らない日常がいきいきと描かれています。自分の思い通りにならない状況でも、冷静に相手を観察して、一番いい道を選び取っていく。誰かのせいにはせず、自分で考え続け、成長し続ける姿から、刺激とヒントを得られるミシェル・オバマの物語をぜひ体感してください。○「生い立ちからホワイトハウス時代まで、フレンドリーで聡明なミシェルさんに、何度も泣いて笑って元気がでた。読了して一言。『最高!!』」――篠田真貴子さん(元経営職・「翻訳書ときどき洋書」連載中) ○「ミシェル・オバマは、新しい時代の“ソフト・パワー”の女王だ。真摯な言葉で、真実を語り、自分の人生を振り返っている。モラルや上品さが失われた時代において、芸術品といってもいい」(ザ・ニューヨーカー誌)
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Posted by ブクログ
芯ある力強いサクセスストーリー。
黒人であることのハンデを乗り越えつつ、家族の愛に包まれつつ、自分の能力を活かして社会に最大貢献する道を選んできた筆者。が、夫の仕事により子育ての負担を強いられ、夫の選挙の応援では感情的に怒れるゴリラだと世間に罵られ、それでもなお自分を成長させていき、より多くの影響力をもてるようになる。
が、話が美しすぎ、羨ましすぎる。非の打ち所のなさ、例えば、自分は低俗なテレビとかも見るんですよ、というアピールとかも庶民へのアピールとして含むべきと計算済みなのだろうなとか。。。いや、もう、完全にわたしの嫉妬だと理解するけど。
とはいえ、結論は星5。人は奈落の底に突き落とされて、そこから這い上がることで強くなるのだな、ということは感じた。シェリル・サンドバーグのリーン・インとは違う力強さがある。
Posted by ブクログ
ミシェル夫人の個人的な葛藤から、アメリカの抱える闇など知れてよかった。大統領選のニュースなどでなぜだろう?と疑問に思うことがあったがこの本で背景が分かったので理解が深まった。子供の貧困や南部の人の価値観など...。普段生活する中で他人も同じような環境に身を置いてると考えてしまいがちだけど、全く違うこともあってそこを見ずに何か言ったり決めたりするのは外してしまうこともあり。政治の難しさやアメリカという厳しめな国のリーダーになることの覚悟を知った。
Posted by ブクログ
2度目の熟読。新刊を読む前に再読。
オバマ夫婦にとっての結婚。現代的なパートナー関係を望み、寄り添って生きる協力関係。それぞれの夢や願望を邪魔するものであってはならない。困難を乗り越えたり目標に辿り着くことは、家族の幸せが大前提。安定感。
Posted by ブクログ
本の終わりには6ページに及ぶ謝辞。こんなにも長い謝辞をはじめて見た。
・人を頼ること、信じること、思いやること
・教育の大切さ を改めて感じた。
この本に出会えて良かったと思う。
Posted by ブクログ
ひたすら、すごかった。優秀だからの一言で片づけるのは絶対に違う。あんな重圧の中で子育てして大統領夫人としての責務を果たして、、、想像すると圧倒されて言葉が出てこない。
子どもも順調に授かれたわけじゃない。治療をしてようやく授かった。またバラクとの関係の危機にも直面している。まさかカウンセリングという手段があるとは知らなかったが、常に物事がうまくいってるわけではない。
そして政治の世界。バラクは強い。ミシェルや娘たちがいるだけでなくバラクそのものも強い。日本でも政治家がしょうもない批判を言うし、メディアもあさっての質問をするし、平気で人を傷つける。アメリカも同様だった。というか、それ以上だった。何かをすれば馬鹿にされるのは当たり前。それも、黒人だからやり玉にあげられる。共和党ってのはホントしょーもないと思ってしまった。でも、ヒラリー・クリントンしかり悠然と立ち向かう人間としての強さをミシェルは身につけた。周りの反応を気にするタイプのミシェルが段々強くなっていくのを読んでいて感じた。
マリア(娘)がテニスコートでボールを打つように、ただやるべきことをやる。日々をしっかり生きることがどれだけ勇気になったか。もちろん、人種差別に苦しむ人が生きやすいように行動するという、全体に向けた信念も。
今年読んだ本の中で1番感銘を受けたかもしれない。
Posted by ブクログ
ここ数年の間に読んだ本の中で間違いなく一番感銘を受けた。特に印象的だったのは、道を指し示しながらも決して強制することはなかった両親の教育方針、オバマとの馴れ初めと彼の何がそんなに特別だったのか、そしておそらく世界一多忙であっただろう夫婦がいかにして仕事と子育てを両立したのかという部分だった。
人生で迷うことがある度に戻ってきたい一冊。
Posted by ブクログ
出会えて良かったと思う一冊。ヒラリーの『困難な選択』と併せ読むとオバマ政権の舞台裏が立体的に見えてくる。マイノリティとして、母として、公人としての葛藤、夫婦の危機、世論のバッシング、それらをどうやって乗り越えたのか。ファーストレディという特別な視点から、人として等身大に語られる内容は示唆に富む
Posted by ブクログ
最近一番読んで良かった本。
政治家、とりわけ大統領夫人になるということは皆が当たり前のように送っている「普通」の暮らしが極めて困難になるということで、その中で娘さんを「まとも」な感性のある人間に育てようと苦労されたこと。また、夫のキャリアを優先せざるを得ない中で自分の出来ることを見つけ育てていくこと。この二点にとても共感出来、勇気を貰いました。ミシェルオバマはこれ以上無いくらいの華やかで立派な経歴の持ち主なのになぜか読むと「私にも出来る」という勇気が沸いてくる。
また、幼年時代からの回顧録でかなりのボリューム感があるが、驚くことに無駄な文章は一文もなく、幼年期のなんて事ないようなエピソードは全て後の人生に反映されていく圧巻の構成だった。加えて和訳も非常に品質が高く、自然な日本語なので読みやすい。間違いなく素晴らしいチームがいてこそ出来た本だと思う。ご本人の人生経験や人柄だけではなく、ミシェルオバマの人望がこれだけの良著を生み出したのだと感じた。
加えてアメリカの人種差別問題、社会問題(健康、銃保持、医療制度、格差など)についても学べる一冊だった。黒人が無視され続け、能力があっても地位につけない歴史があったため、黒人は無能かつ危険だと白人社会に決めつけられ、黒人はやるせなさと怒りを溜めていく。また犯罪のターゲットにもなってしまう例が尽きないとのことで、black life’s matter は起こるべくして起こった社会運動なのだなと勉強になった。また、社会問題に関する点では貧困地域には生鮮食料店がしばしば無いという記述があり仰天してしまった。日本は国力こそ低下しているが非常に暮らしやすい良い国なのではないかと考えさせられた。
Posted by ブクログ
かなり厚みのある本だったので読み切れるか不安だったが、読んでよかった。
ミシェルオバマは、最高に努力家で、とても賢い。
でも、内には一般の人と変わらない思いを沢山持っている。
そして何より自分に与えられた使命をどんなに辛くてもやろうとする。
考え方、物の見方をとても学んだ。
Posted by ブクログ
パートナーとの付き合い方、しなやかな生き方、ファーストレディとしての職務や自身のキャリアを続けながらも子どもに必死に最大限の愛情を注ぐ母としてのあり方など、これからキャリアを重ねていきたいと考える私には学ぶものばかりだった
賢い人特有の痛快なユーモアにクスッとしたり、胸を打たれるシーンに涙が出そうになりながらも600ページ弱の長編もあっという間に読み終えてしまった
社会に出る前に読めてよかった
Posted by ブクログ
オバマ夫妻の人となりや思想の根源がよく分かる一冊。
2人とも裕福ではなく差別にも晒された子供時代を経て、社会をより良くしようとの思いを持ったとのこと。大統領夫妻になるべくしてなったんだなと感じた。
ホワイトハウス生活もリアルに大変な一面も煌びやかな一面も綴られており、見たことのない世界が垣間見れて楽しい。
Posted by ブクログ
Netflixでドキュメンタリーを観てから読んだ。
ミシェルオバマも場所や言語が違えど、若い頃に自分と同じ悩みを抱えていたんだなって思って、勇気をもらえた。
人生は教えてくれる。進歩や変化はいつだってゆっくり起こされるのだと。二年や四年では、まるで足りない。一生分の時間でも、まだ足りないかもしれない。私たちは、いつ実を結ぶともしれない変化の種を植えているのだ。だから忍耐強く、待たなくてはならない。
何かになることはすべてプロセスの一部であって、長い道のりの中の一歩にすぎない。そこには断固たる姿勢と忍耐が求められる。成長しつづけることを決して諦めてはいけないのだ。
Posted by ブクログ
途中までは一般人であり、ファーストレディになるだけで発言、行動の責任の大きさが桁違いに変わりその苦悩が良く伝わった。
自分から行動する大切さを学び、モチベーションを貰った。
Posted by ブクログ
キャリアとして、自分が何をするとやり甲斐を感じられるのか。この悩みについて、本を読んでから再考した。
ミシェルオバマが、弁護士という安定、高給料の仕事よりは、黒人・マイノリティのコミュニティを改善するために現場に入って貢献する道を選んで、パッションのある人生を過ごしたことを見て、改めて自分のキャリアを考え見直した。
Posted by ブクログ
子どもは、物の大きさや価値について学ぶよりもずっと前に、他と比較して図ることを覚える。そして運がよければ、自分がずっと間違った測り方をしてきたことにやがて気づく。測る対象を人の温かさに変えれば、人生はいつだってもっと素敵になる。
Posted by ブクログ
[感想(良かった)]
◯印象に残った内容:
・家族の大切さ
・夫であるバラク・オバマが大変な読書家である事。
(p.149)
・「何かになると云う事は、前進する行為であり、
進化の手段であり、より良い自分になろうと歩み続ける事」
(p.570)
・「ファーストレディ」の立場とは何か?
(p.502)
etc.etc.
◯装丁
彼女の生涯のターニングポイントの写真が豊富。
[感想(良くなかった)]
×原著でもそうなのだろうが、
目次を丁寧にリストアップして欲しい。
読み返す場合、自分の再読したい箇所が
何処にあるか、さがさねばならぬ。
[総論]
Posted by ブクログ
著者を通して世界で起きていることが身近に感じられた。関心が湧いた。仕事と家庭と奮闘することは皆同じ。ブラックライブマターをはじめ、生まれた環境や性別による不平等がなくなるように。より幸せな社会を作れるように、できることをやるしかない!
Posted by ブクログ
納得の高評価。今年読んだ本の中で間違いなくトップ3に入る。自分は何者なのかと問いながら、人生の一瞬一瞬を全力で生きるミシェル氏の姿から力をもらえる。彼女が幼少の頃、人気者の兄の影でシャイだったという話から、愛する父親の死、結婚後6年間子どもが出来なかったときの辛い気持ちまでも包み隠さず書かれている。バラク・オバマ氏との出会いの話も引き込まれるが、彼はあくまでもミシェル氏の配偶者であり、本書は彼女の人生そのものに焦点を当てて書かれているところがよかった。
以下、本書よりお気に入りの箇所を抜粋。
「今考えると、母の行動の裏にはすべて、自分は子どもたちを大人に育て上げたのだという口には出さない自信があった。私たちは自分で自分の決定を下した。私たちの人生は私たちのもので、母のものではなく、この先もずっと変わらないのだから。」
「努力しなくていい楽な道を選ぶスザンヌの選択は、私のやり方とはまったく相容れないと思うこともあった。今考えると、私は自分の基準で彼女を不当に見下していた。でも、あのころは自分が正しいとしか考えられなかった。」
「娘たちには決して一家の大黒柱が帰宅したときから家族の生活が始まるなんて考えてほしくなかった。うちは父親の帰りを待ったりしない。家族と過ごすために努力するのが父親の役割なのだ。」
「私は今に至るまでに多くの苦難の場面で、あの言葉を幾度となく自分に言い聞かせてきた。『私は十分な人間なの?ーええ、十分よ。』」
Posted by ブクログ
「いじめに対して向き合いつつ、決して相手と同じレベルに落ちないこと。 支配をちらつかせた脅しとは、相手の人間性を奪う一つの形だ。」
差別されたり貧乏であることが当たり前になり過ぎて、1日1日をただ過ごすことで心身を消費して、大切な人の命を奪われても流れに抗わない、というよりも抗えないほどの弱者の人たちに何度も寄り添い、共感し、現実を受け入れつつも、教育によって自分の未来を変える力や抗う闘志を持つことの大切さを訴える。
自身が黒人であるが故の差別や裕福ではない環境の中でも真っ直ぐ生きてきた経験を基に、弱者に対して自身がメッセンジャーとなって、チャンスや自信を与える側にまわっていく一連のストーリーは、勇気づけられる。
面白かった!
女子必読
編集者が優秀なのもあるが、やはりミシェル・オバマその人そのものが海を超え言語を超え伝わってくる良書。彼女の努力と高学歴は、教育があればお金が儲かるとは一言も言っていない。自分の人生を主体的に幸福にするために、と述べている。ファーストレディ就任中の様々な活動や辛かった事が手にとるように伝わってくる。アメリカという国だから、ではなくどの国どの土地にあっても、社会を良くしていく努力が個々に求められている。年齢を重ねても手元にお金はない私でも勉強は続けよう、と元気が出ました。
Posted by ブクログ
ファーストレディも等身大の女性でありママである。妻として、母親として、ひとりの女性としてのミシェルオバマが、自分と重なる感情を持っていて、共感するところもある。だけど、彼女の努力、行動、意志の強さはやはり並外れていて、だからこそ周りに優秀な人材が集まる、さすがファーストレディになるだけの人物なんだと納得させられる。
彼女のあふれる感謝の心、敬愛の念が人生を素晴らしいものに形作っている根幹であるだろう。
Posted by ブクログ
バラク・オバマの妻であるミシェル・オバマの自伝。貧困街の生まれでありながらも名門プリンストン大学とハーバード・ロースクールを経て弁護士になり、バラクと出会い結婚し、ファーストレディへ。順風満帆に見えるサクセスストーリーの裏側が紹介される。
自分のことを「賢くて分析好きの野心家」だと考え弁護士の素質に気付いたこと、ハンデを原動力に変え自分を信じて勉強したこと、
『制限や世間の目等の心労』を『自分の持つ影響力』と捉え活用したこと、
的確かつ前向きな自己理解のもと自分を信じて努力する聡明さ、芯の強さに惹かれる。
また、一つの事実でも捉え方次第であり、ミシェルは咀嚼の上手い人だと思った。活かしたもの勝ちだ!
バラクとの出会いはロースクール。ミシェルが努力してなかったら?弁護士になってなかったら?
頑張る過程での出会い、それを評価してくれる出会いって素敵だと改めて思った。
自分のレベルを上げれば相応の人との縁があるというのが体現されてる。急がば回れで結局最良で最短の道なのかもしれない。
ファーストレディになる人物でも「このままでいいのか」「やりたいことは何か」「幸せとは何か」と悩み生きてきたことが実感できた。
世の中それを考えてる人は多いと思う、じゃあ明暗を分けるのは何だろう。
Posted by ブクログ
2009年から2017年までアメリカのファーストレディを務めたミシェルオバマの人生を自伝的に書いた一冊。
賢くてたくましくてしなやか。
誰かの求める女性像に、世間的なものに囚われて私たちは物事を判断しがちである。
世の中には家柄や肌の色など、自分の力でどうしようも出来ないこともある。
でも、出来ないことに目を向けるのではなくどうすれば打開していけるのかをいつだって探すことを忘れてはいけない。
すべての女性に勇気と活力を与えてくれる一冊。
Posted by ブクログ
印象的だったフレーズ
もちろん、このように生まれながらに自信を持っていることは素晴らしいが、…慣れるまでには努力か必要だった。…ただその存在感が強すぎたのだ。その自信、自分が世界に変化をもたらすことができるという彼のそばにいると、どうしても彼と自分を比べて気後れした。…本人が気づかないうちに私自身の目的意識を脅かしているように思えた。
誰しも、自分より圧倒的に賢い、または、タイプの違う人と共にいることは拒絶反応がでる。ミシェルはバラクへの強い絆を感じ、一緒にいることを諦めず、自分も楽しんで生きることを学んでいった。本文の言葉を借りると、愛が勝ったのだ。
自伝には成功体験ばかりが載っているという偏見を持っていたが、この本には失敗もいくつか書かれており、そこからどのように立ち直り、考え方を転換させたかが書いてある。黒人、女性、貧困などさまざまな「異端」をルーツに抱えながら、気高く生きている姿は文字を通してでもエネルギーを感じた。
アメリカだけでなく日本でも存在する(と思っている)、人種差別について、混沌とした世の中でどのように解決できるのかについても考える機会となった。
Posted by ブクログ
ミシェルは、賢くて、パワフルで、それでいて優しさあふれる方だと感じました。
前半の生い立ちから大統領夫人になるまでの記述は、米国の差別意識や教育環境などをうかがい知ることができました。
後半は、プライベートなど全くない公人としての立場と、家族を守る立場との狭間で、揺れる気持ちが良く伝わってきました。
ただ頭が良いだけでなく、柔らかな豊かな感情を持つファーストレディだったのだろうと想像します。
米国民の健康志向を高めたことは、ミシェルの大きな功績だったことと思います。
全てをさらけ出したわけではないでしょうけれど、ミシェルという素敵なファーストレディの心の内を知ることができ、働く母として勇気づけられました。
Posted by ブクログ
・内助の功
・その時代のファッションアイコン
が自分の中のファーストレディー像だった。
彼女の場合そのどちらも持ち合わせていたけれど夫とはまた別の独立した存在に見えていた。(実際にその人物になることが幼少期からの願いであり、本当に彼女の思惑通りだったのにはビックリした)
夫が手の届かない賢者であるのに対し、彼女は地に足つけたindependent woman。(事実だけど)まるでフィクションのような対比で、しかもバランスまで取れているところに感心してしまった。
日本語版タイトルが『マイ・ストーリー』…
確かに自伝だから主題は一人称なんだけど、彼女だけの物語じゃないんだよな。彼女や家族の人生が創り上げられていく様子が夫同様シンプルなワードで表現できている。だから今回は「(原題の)“Becoming”を読んでいる」という意識のまま読み切った笑
基本的に客観的な文体だったけど、政敵やメディアによる猛攻の場面に来たところから、長い長い独白が始まってたじろいだ。
最終的に彼女は彼らに立ち向かうのではなく、自分らしさは失わず修正できるところは修正するという姿勢で乗り切るんだけど初めて叩かれる経験って考えただけで塞ぎ込みたくなる。
(おこがましくも)「この時自分だったら乗り切れたか?」を考え続けた時間だった。彼女通りに行かずともその頃には家族全員手を携えて“YES”と難局を受け入れられるようになっていたいと、彼女の熱いメッセージを受けて火照った頭で考えた。
Posted by ブクログ
ミシェルオバマの幼少期、オバマとの出会い等のプライベート部分が書いてあり、親近感がわき、面白かった。そしてファーストレディーのときに取り組んだことや経験したことが書いてあり、一見華やかにみえる生活であるが、苦労も多いことを学んだ。
ミシェルオバマほどの才能がある人でも『自分は十分であるか』という疑問が常にあったようで、意外だった。しかし、やはり黒人女性というだけで、いろんな問題が付き纏うので、そのような考え方になってしまうのは仕方ないと思った。
【自分にも取り入れたいこと】
・子供を芸術や文化に触れさせる
・週末にブートキャンプ(友人との絆強化)を実施する。
・子供には愛情と高い期待を注ぐこと。『あなたは大切な存在だ』というメッセージを注ぐこと。
Posted by ブクログ
友人同士でお喋りしているような感じでゆったり物語が進むので、もし最初から読み始めていて飽きてきたなあ…となってしまったときは、序盤を読み飛ばして大学に入ったあたりから先を読んでみるのがおすすめです。
・サウスサイドで生まれ育ったミッシェル氏が、マイノリティであることがどんなことを意味していたか、「どこにも自分のルーツがないと感じる」というのはどういう感じなのか、など、友人に話しているような感じでざっくばらんに打ち明けてくれていて、まるで自分の友人の経験かのように読むことができます。日本に生まれ育った私にはとても稀少な体験でした。
・ハーバード卒の弁護士という輝かしいキャリアから非営利団体へ転職したときの話では、収入が減ることへの迷いや、弁護士になれて恵まれていると感じるけれどその仕事を楽しめないでいる自分への戸惑い、いつか子どもも欲しいという思いとキャリアチェンジが両立するかの不安、などにも触れています。
バラク・オバマ氏のことを「孤独が好きな個人主義者の男性」と表現しているところも面白かったです。
Posted by ブクログ
ホワイトハウスの内側の世界への好奇心から手にし、その観点からも十分面白かったが、比較的貧しい地区で生まれ育ちながらエリートとなった意志の強さと行動力に素直に感服した。夫がだんだん政治の世界へ深く入っていくにしたがい生じる、家庭とキャリアの両立という、言葉にすると陳腐なほど普遍的な悩みを両手いっぱいに抱えながらも前に進んでいく姿にも勇気づけられた。