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新しい服を着てみたら、新しい自分に気づいた。そんな経験をしたことはありますか?
恋愛にどこか不安や悩みを抱えた5人のアラサー女性が、自分のために作られたかのような運命の一着に出会うことで、前向きな一歩を踏み出していくというオムニバス形式の作品。
作者がルミネの広告を長年担当しているコピーライターの方というだけあり、一文一文に込められた意味や言葉のセンスに引き込まれます。例えば、「可愛くなりたいって思うのは、ひとりぼっちじゃないってこと」という作中のお話のタイトル。このお話の主人公が恋する相手は、九つ年下の会社の後輩。恋が実る可能性は限りなく低いと分かっていながら、この文章から切なさや辛さは伝わってきません。むしろ恋することで、心が満たされていく嬉しさや楽しさを感じます。
試着室で新しい服を着てみることをきっかけに、自分を違った角度から見てみると、とても幸福な側面があったことに気づく。そんなふうに日常の見方を変えさせ、前向きな気持ちにしてくれる一冊です。
Posted by ブクログ
友達から「恋愛小説でおすすめの本教えて〜」と聞かれたら、必ず紹介している作品です。
まず、タイトルが大好きです。
「試着室で思い出したら、本気の恋だと思う」という言葉だけで、その人の存在の大きさや、何気ない日常の中にある恋の瞬間が伝わってくる気がします。
綺麗な景色を見た時、美味しいご飯を食べた時、嬉しいことがあった時、反対に辛いことがあった時。「この気持ちを一番に伝えたい」と思い浮かぶ相手こそ、本当に大切な人なのかもしれない、という言葉をよく聞きます。
この作品は、まさにそんな“日常の中でふと気づく恋”を描いた一冊でした。
大きな出来事やドラマチックな展開だけではなく、何気ない瞬間に相手を思い出してしまうこと。その積み重ねが「好き」という気持ちなんだな、と感じさせてくれる作品です。
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