あらすじ
フランス留学から帰国した上田修一は、恩師の紹介でフランス語の家庭教師の口を得る。3カ月間住み込みで報酬は100万円、教える相手は広大な敷地に洋館を構える峯岸家の美人姉妹だ。ある日修一は洋館の地下にある牢獄を見つけ、幽閉されている3女・雅子と出会う。ガラスのように脆い神経をもった美少女を助けだそうとするが、それは新たなる連続殺人の始まりだった! 息もつかせぬストーリー展開で、日本ミステリ史上に燦然と輝く赤川次郎の処女長篇。
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Posted by ブクログ
奇行的な描写はあるものの内容は面白く最後の展開も予想外でした!
婚約者は可哀想すぎますが・・・
それぞれの立場で理解しながら読み進むと更に面白味が増す本ではないでしょうか?
Posted by ブクログ
新装版(2006年11月)の解説に、赤川次郎の処女長編は本作である、と書かれてある。刊行は「死者の学園祭」(1977年6月)一か月早いが、執筆されたのは本書が早い。それは早く知りたかった。書かれた順に読むほうが良いと改めて思った。岩崎書店の選集を読んだが、登場人物や読者が10代だと年寄りにはちょっと気まずい。
作者の作品はまだ数冊しか読んでいないが、本作は傑作だ、と思った。
Posted by ブクログ
小学生の頃、赤川次郎作品を結構読んだはずなのに、これは未読だった。
終章で驚きの結末。
それまで連続殺人と麻薬の密輸が結局別々の事件で何だかなぁと思ってたところが上手く収束した。タイトルの意味も判明。殺された4人の先生の繋がりも分かり、一気に伏線回収でスッキリ。
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今まで読んでいた赤川次郎とは雰囲気が全然違うのに驚いた。性の描写とか割りとあったりするし。てんぽよく物語が進むので読みやすかった。殺人の場面も犯人側の視点があったりして分かりやすい。終盤はこのまま終わったらどうしようもないな~って展開でしたが最終的な上西と上田の会話で良い作品になった。
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父親から『ガラスの人形』と呼ばれる女性と離れた場所で起きる連続殺人、殺人の容疑をかけられ行方不明になった恋人を探すヒロインなどか魅力的なサスペンス仕立てのミステリーで、目まぐるしく変化する視点とミッシングリンクの謎解きに心底驚かされた。
Posted by ブクログ
初の赤川さん。
帯にどんでん返しと書いてあったので、
疑いながら読んでみて。
雅子は操られているのだろうなと、
題名でなんとなく。
誰が雅子を操ってるのか?
結末としては、ああってなった。
ミステリやサスペンスを盛り混ぜて、
最後に重い読後感。
極上でした。
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登場人物たちの計画が狂わされていく
共通点が「愛」のように感じた
しかし、コレが登場人物たちに良い方へあれば もしかしたら悲しい結末じゃなく別の結末もあったのでは…思った
Posted by ブクログ
章ごとに登場人物や展開が変わりすぎて最初短編集かと勘違いしてしまった。笑
平和園や結婚式などいろんな場面展開があり面白かった。
最後のどんでん返しは若干唐突すぎる感じもあったが、急に修一が怖いやつになった。笑
身体を張って修一を助けるために頑張ったのに…
美奈子が可哀想すぎる。
Posted by ブクログ
赤川次郎さん、初読み。
文章が読みやすく、引き込まれる。
急に場面が変わるので、見返しながら読み進めた。
いきなり殺人が起こり、また別の場面でも殺人が。という展開が数件。一体どのように繋がってくるのかが見所かと。
最後の展開は全く予想できなかった。これを予想できる人がいたら驚き。事件の真相を突き止めた刑事さんに脱帽。
Posted by ブクログ
最初から最後まで不気味な感じで、寝る前に読んだ時には同じような世界観で殺される夢を見たくらいです。最後に何かあると分かっていたのに予想出来なかったのが悔しい。
読み終えて、作中の女性たちは強くもあり悲しい生き物でもあるなと思いました。
赤川次郎の作品をちゃんと読んだのは初めてで、有名な三毛猫ホームズのシリーズではなく、知らないタイトルのものを…と思って軽く手に取ってみましたが他の作品も読んでみたくなりました。
Posted by ブクログ
赤川次郎らしい
ライトで読みやすい文体だが、
しっかりと引き込まれる
ストーリー構成で書かれた
どんでん返しミステリー。
初期の長編の傑作と言われるだけはある。
三毛猫ホームズシリーズが好きな人には
特にオススメ。
Posted by ブクログ
やられた。静かに進んでいく流れにそのまま流されてしまい、最後のどんでん返しはすごい。
しかも作者の処女長編ということです。
今でも活躍されている方の作品を遡ることができたのは幸運でした。
フランス留学から帰国した上田修一は、恩師の紹介でフランス語の家庭教師の口を得る。3カ月間住み込みで報酬は100万円、教える相手は広大な敷地に洋館を構える峯岸家の美人姉妹だ。ある日修一は洋館の地下にある牢獄を見つけ、幽閉されている3女・雅子と出会う。ガラスのように脆い神経をもった美少女を助けだそうとするが、それは新たなる連続殺人の始まりだった! 息もつかせぬストーリー展開で、日本ミステリ史上に燦然と輝く赤川次郎の処女長篇。
Posted by ブクログ
ミステリーだと思って軽い気持ちで読んでみたら、もちろんミステリーでおもしろかったけどホラー要素もあり少し怖かった。最後の伏線回収はとってもおもしろかったので、もう一回読みたい!
Posted by ブクログ
赤川氏の初期長編作品。
各段落ごとで場面展開され、最後には繋がっていくことを示唆しつつも明確な主人公が示されていないので後半までどのような展開になっていくのか興味が尽きなかった。
最終章で明らかになった真相はやや強引であった印象もあるものの、それを差し引いても意外性があり、最後まで楽しめるものであった。
真相を知ると『マリオネットの罠』の意味も非常に際立ってくる気がする。
Posted by ブクログ
ミステリというよりエンタメとしての面白さが大きいと印象を受けた。
ドキドキしながら読み進められるし、最後はやられた〜という感じ。赤川次郎の名作、さすがです。
Posted by ブクログ
想像を遥かに越えるストーリー展開により、ハラハラ・ドキドキのスリルとサスペンスを感じる作品でまさに圧巻でした。
そして強烈な結末は、かなり意外で驚きましたよ。
Posted by ブクログ
初めて赤川次郎先生の作品を手に取りました。
長篇処女作とのことで評価も高く期待して読み進めました。
まさかあなたがマリオネット操者なのかと驚かされると共に、切なくも素晴らしい作品でしたね。
Posted by ブクログ
ページをめくる手が止まらなかったです。
建物や登場人物がリアルに想像できて
怖かったけどスリル満点でした〜。
最後まで、まさかの展開にびっくり。
面白かったです。
Posted by ブクログ
元祖!どんでん返しと謳うだけあり、正しくその通りでした。1977年の作品らしいんですが、すごく読みやすくサクサクすすむ
今風のどんでん返しというよりかは、
2時間サスペンスの様な、金田一少年の事件簿の様な、古畑任三郎の様な
そんな感じです!良い!
Posted by ブクログ
中学生の頃に赤川次郎さんの作品にはまり、ミステリを中心に毎月10冊ほど読んでいた。氏の読みやすく、冒険活劇を感じさせるほど目まぐるしく展開する作風が好きだった。今回約20年ぶりに、サスペンスの最高傑作とも評される(らしい)氏の本作を手に取った。結果としては、、、期待を下回った。
「大して魅力がないのに出会う女性に次々好意をもたれて便宜を図られる男性キャラ」や、「やけにハツラツで一途で勇敢で誰にとっても魅力的な女性キャラ」の描写と存在に違和感を覚えて入り込めない。中学時代は気にしてなかったけど、氏の作品ってそういう様式美だったなあと思い出した。成人してから読むと、氏の願望が色濃く反映されているようで、なかなかゾワゾワする。(まあ、これは、40年以上も前に書かれた作品への評価としては、フェアではないだろう。)
人物の描写が薄いんだな・・・「〇〇なキャラのパーツ」を着せてる感じ。
最大の謎部分も、作品内で浮いている人物がおり、それがそのまま真相に関わっていたので、騙されたくてミステリーを読んでいる身としては、カタルシスを感じられなかった。サスペンス部分については、それはそれでもっとハラハラしたかった。
作品自体は、読みやすさも展開の速さもあり、飽きずに読みきれる楽しい一作だと思う。
20年という時の流れが、自分の目を肥えさせ、また頑固にしたものだと感じさせられて、なんだ寂しい。
Posted by ブクログ
全体に漂う昭和感がなんとも心地よく、ミステリーの王道というか、多少展開に無理があるような気がする点もあるが、それでも程よく読みやすいのでミステリー作品としてしっかりと楽しめる一冊。
ラストの展開は見事に虚を突かれた感じがして、それもミステリーの醍醐味を感じさせてくれた。
Posted by ブクログ
思い出せないくらい前に読んだ。
でも明かされる真実がショックで今も覚えている。
いろんな本を読んでは忘れる私にしたら珍しい。
でも昔だったから衝撃だったけど、このパターンわりと増えてきてる。小説でも映画でも。
あーまたかと思われるようになったらいやだなあ。
見せ方の問題だと思う。
昔の本と敬遠せずに、出会えたらまた読んでみたい。
匿名
家庭教師として滞在した家にはもう一人いる?
良くも悪くも時代を感じる作品でした。登場人物に違和感を感じるというか。
オチも想像出来たのでミステリを読み慣れている人は物足りなく感じるかもしれません。
Posted by ブクログ
初の赤川次郎作品。
「あかがわ」と入力するだけで、「赤川次郎」と予測変換されるくらいに、赤川次郎は有名な事くらいは知っていたが、作品を読むのは初めてだった。
で、内容。
王道って感じだ。
面白かった。
他の作品はどうか知らないが、本作は最後まで楽しめた。
星は限りなく4つに近い、3.8といったところ。
気軽に楽しみたい気分の時には良い。
Posted by ブクログ
三毛猫ホームズシリーズなどライトミステリーの量産作家のイメージがある赤川次郎氏の長編処女作にして最高傑作とも言われているこちら、ずっと以前から本棚で眠っていましたが、ようやく読んでみました。
なるほど…設定やストーリーにかなり無理は感じますが、確かにサスペンス・ミステリーの佳作ですね。さすが読みやすい文章ですし。