あらすじ
フランス留学から帰国した上田修一は、恩師の紹介でフランス語の家庭教師の口を得る。3カ月間住み込みで報酬は100万円、教える相手は広大な敷地に洋館を構える峯岸家の美人姉妹だ。ある日修一は洋館の地下にある牢獄を見つけ、幽閉されている3女・雅子と出会う。ガラスのように脆い神経をもった美少女を助けだそうとするが、それは新たなる連続殺人の始まりだった! 息もつかせぬストーリー展開で、日本ミステリ史上に燦然と輝く赤川次郎の処女長篇。
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Posted by ブクログ
小学生の頃、赤川次郎作品を結構読んだはずなのに、これは未読だった。
終章で驚きの結末。
それまで連続殺人と麻薬の密輸が結局別々の事件で何だかなぁと思ってたところが上手く収束した。タイトルの意味も判明。殺された4人の先生の繋がりも分かり、一気に伏線回収でスッキリ。
Posted by ブクログ
今まで読んでいた赤川次郎とは雰囲気が全然違うのに驚いた。性の描写とか割りとあったりするし。てんぽよく物語が進むので読みやすかった。殺人の場面も犯人側の視点があったりして分かりやすい。終盤はこのまま終わったらどうしようもないな~って展開でしたが最終的な上西と上田の会話で良い作品になった。
Posted by ブクログ
初の赤川さん。
帯にどんでん返しと書いてあったので、
疑いながら読んでみて。
雅子は操られているのだろうなと、
題名でなんとなく。
誰が雅子を操ってるのか?
結末としては、ああってなった。
ミステリやサスペンスを盛り混ぜて、
最後に重い読後感。
極上でした。
Posted by ブクログ
登場人物たちの計画が狂わされていく
共通点が「愛」のように感じた
しかし、コレが登場人物たちに良い方へあれば もしかしたら悲しい結末じゃなく別の結末もあったのでは…思った
Posted by ブクログ
章ごとに登場人物や展開が変わりすぎて最初短編集かと勘違いしてしまった。笑
平和園や結婚式などいろんな場面展開があり面白かった。
最後のどんでん返しは若干唐突すぎる感じもあったが、急に修一が怖いやつになった。笑
身体を張って修一を助けるために頑張ったのに…
美奈子が可哀想すぎる。
Posted by ブクログ
赤川氏の初期長編作品。
各段落ごとで場面展開され、最後には繋がっていくことを示唆しつつも明確な主人公が示されていないので後半までどのような展開になっていくのか興味が尽きなかった。
最終章で明らかになった真相はやや強引であった印象もあるものの、それを差し引いても意外性があり、最後まで楽しめるものであった。
真相を知ると『マリオネットの罠』の意味も非常に際立ってくる気がする。
Posted by ブクログ
初めて赤川次郎先生の作品を手に取りました。
長篇処女作とのことで評価も高く期待して読み進めました。
まさかあなたがマリオネット操者なのかと驚かされると共に、切なくも素晴らしい作品でしたね。
Posted by ブクログ
中学生の頃に赤川次郎さんの作品にはまり、ミステリを中心に毎月10冊ほど読んでいた。氏の読みやすく、冒険活劇を感じさせるほど目まぐるしく展開する作風が好きだった。今回約20年ぶりに、サスペンスの最高傑作とも評される(らしい)氏の本作を手に取った。結果としては、、、期待を下回った。
「大して魅力がないのに出会う女性に次々好意をもたれて便宜を図られる男性キャラ」や、「やけにハツラツで一途で勇敢で誰にとっても魅力的な女性キャラ」の描写と存在に違和感を覚えて入り込めない。中学時代は気にしてなかったけど、氏の作品ってそういう様式美だったなあと思い出した。成人してから読むと、氏の願望が色濃く反映されているようで、なかなかゾワゾワする。(まあ、これは、40年以上も前に書かれた作品への評価としては、フェアではないだろう。)
人物の描写が薄いんだな・・・「〇〇なキャラのパーツ」を着せてる感じ。
最大の謎部分も、作品内で浮いている人物がおり、それがそのまま真相に関わっていたので、騙されたくてミステリーを読んでいる身としては、カタルシスを感じられなかった。サスペンス部分については、それはそれでもっとハラハラしたかった。
作品自体は、読みやすさも展開の速さもあり、飽きずに読みきれる楽しい一作だと思う。
20年という時の流れが、自分の目を肥えさせ、また頑固にしたものだと感じさせられて、なんだ寂しい。
Posted by ブクログ
思い出せないくらい前に読んだ。
でも明かされる真実がショックで今も覚えている。
いろんな本を読んでは忘れる私にしたら珍しい。
でも昔だったから衝撃だったけど、このパターンわりと増えてきてる。小説でも映画でも。
あーまたかと思われるようになったらいやだなあ。
見せ方の問題だと思う。
昔の本と敬遠せずに、出会えたらまた読んでみたい。