あらすじ
科学を信じることは、人を信じることじゃないかな?
元科捜研トップの鑑定技術力と知識から「彼に鑑定できない証拠物はない」と称された土門誠。民間鑑定人となった土門のもとに、大学教授の猪狩愛が訪れる。彼女は土門の過去を知る数少ない友人のひとりだが、研究中に起きた大学内での火事で記憶を失ってしまう。そればかりか放火の疑いをかけられ……。旧友を信じたい思いと、科学的事実の間で揺れる土門が導き出した答えとは?
孤高の鑑定人が真実を暴くサイエンスミステリシリーズ最新作、ついにドラマ化!
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土門さん!楽しみにしてました!!
非常に個性的な土門さんですが私生活や過去がベールに包まれていて謎多き人。
これまでも過去を小出しにして焦らされてました
そして今作でやっと大学時代の事が明かされた!
同じゼミ仲間たち3人登場(●︎´艸`)
その中の1人が事件に巻き込まれてしまい土門自ら鑑定をすることに…
旧友達の懐かしい話で過去を語らせるストーリーは
なかなか良い設定でした。
さすが岩井圭也さん!
この小出し感が焦ったくもあり楽しみです♪
このシリーズはゴールなしで書けますね?
終わらなくていいです!
どんどん書いてください╰(*´︶`*)╯♡
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土門さんシリーズ第3弾。
大学時代の友人達が出てきました。土門さんのゼミ仲間なのでみんな頭良さそうですが、そのなかでも一目置かれている様子と、気心知れた感じが伝わってきました。
人間味あふれていてとてもいいですね。
短編連作でとても読みやすいです。
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土門シリーズ3作目。
今回はクールな土門さんの人間味が垣間見えて、いつも以上に良かった。明かされる学生時代のエピソードも、こういう仲間に出会えて良かったねと思えるものばかりで、だれ目線かわからないけど「これからも土門さんをよろしくね」と思いながら読んだ。
大学時代の旧友と時が流れても、こんな風にリスペクトして信じ合える関係性っていいなぁ。
4人みんなが理系でプロフェッショナルというところも羨ましい。文系人間なので、憧れがあるのです。
このシリーズかまだ続きますように。
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『土門鑑定所』所長の土門誠と、強烈に不味いハーブ水を依頼人に飲ませようとする助手の高倉柊子が、事件解決に奔走する全4篇収録。苦労人の土門だからこそ、ひとの痛みが分かるのだろう。不器用な土門誠である。人間模様や科学捜査の過程を、無駄なく丁寧に活写。早くも続編に期待。
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土門の鑑定は、今回も冴えわたっている。
土門なくしては、どの事件も解決できなかったのではないかな。
土門の大学時代の友人たちが何人も登場して、過去の出来事が見えたのが面白かった。
ここまで深い友人が土門にいたのか、とも。
猪狩愛のポジションは、ドラマでは元妻の尾藤に引き継がれているようだけど。(性格は全然違うけどw)
土門の過去が見えてくるにしたがって、土門目線の話も読んでみたくなる。
いろいろな視線から語られる土門の姿も、もちろん面白いのだけど。
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面白かった。
本の装丁が物語の鍵を見つけるシーンという演出が良い。
物語は困難な事件を科学の実証から真実を導き出す土門の慧眼を快く読むことができる。
土門の助手の高倉はこのような少々幼いキャラクターである必要は無い様に思えた。
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最後の鑑定人シリーズ第3弾です。
今回は土門さんの大学時代の同期、猪狩愛さん、鳥飼さん、窪さんが1話話ずつ出て、4話目で猪狩さんが火事により、記憶喪失に‥放火犯は猪狩愛か?という話に繋がります!
土門さんが偏屈で無愛想でとっつきにくい人だけど、真面目で思いやりがあっていい人だから、友人たちもみんな温かいいい人達なんだなぁ。
このシリーズの中で本書が1番好きです。
鑑定とかよくわからないし、科捜研とか見ててこういう仕事も楽しそうとか能天気に思うけど、本当は神経がまいる仕事なんだろうな。
なので土門さんの根性と執念はすごいと思う!
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土門のことをあだ名で呼ぶほど親しい友人がいたとは!と驚き
大学時代の友人たちが絡んだ事件の鑑定依頼を受けることで、土門の人間性もよりわかるようになって面白かった
命の恩人で一生の友人、ちょこちょこ誇らしげなのがなんだか微笑ましかった
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シリーズ3作目。
今作では土門の内面にだいぶ触れられた気がします。
土門の大学時代の友人3人が語る言葉から土門の過去が窺われ、土門の輪郭がしっかりと伝わってきて読み応えがありました。
でも、それ以上に心を打たれたのが、土門が自分自身を価値のない人間だと思って生きてきたこと。その土門の苦しみが伝わってきて、読んでいるこちらも苦しくなってしまいました。
でも、そんな土門を救ったのが3人の友。土門が彼らに出逢えて本当に良かったと思えました。彼らの絆は、これからもずっと続いていくんだろうな。
今作は事件よりも、能面のような土門の顔の内側を知れたことが何よりも収穫!喜怒哀楽を感じられない土門の、誰よりも人間臭い一面を見せてもらった!
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シリーズ3作目。
土門さんの振る舞いも「そうそう、いつもの感じ」と思いながら読み進める。
今回は土門さんの成り立ち(?)と
過去の仲間とのやりとりが楽しい。
すごいトリックがあるわけではないけど
彼にしかできない繊細さと緻密さ、
化学の力で解き明かす展開は健在でした!
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シリーズ3作目
過去2作に比べるとちょっと物足りない感じもしましたが、それでも★4
高評価です!
これはこれで良しです!
だって、モンちゃんの過去があれこれわかったんだもん
モンちゃんって…?
もちろん土門のことです
あの無愛想の塊のような土門がモンちゃんなどというコミカルなあだ名で呼ばれていたことも本作を読めば明らかに!
昔からとにかく愛想はないけど、他人を思いやり、他人を信じることができ、頼りになるということも本作を読めば明らかに!
モンちゃんのトレードマークのベージュのジャケットとパンツの着こなしも本作を読めば明らかに!
そして、「科学は嘘をつかない。嘘をつくのは、いつだって人間です」「私が信じるのは客観的事実のみです」と言っていたモンちゃんが「・・・・人間を、信じてみたいんです」という言葉を口にしたのも本作を読めば明らかに!
モンちゃんのことがもっともっと大好きになるシリーズ3作目でした
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シリーズ第3作。
本書の主題は人間土門誠。
土門の大学時代の研究室の同期たちによって明かされる、自らの存在価値を信じられなかった土門の過去。
それを救った猪狩愛の「何人たりとも、他人の人生を規定するけんりはない。たとえモンちゃんが嫌がろうとも、私は土門誠に関わり続ける。それが私のやり方だから」
これほどの強い言葉を語ってくれる稀有な友人を幾人も持つ土門の人生は、豊かなのではないか。
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土門さんシリーズ3作目だったのですね。
はじめましての土門さん。
岩井圭也さん、改めて頭脳明晰だなぁと驚きます
ミステリーはあまり読まないので、科捜研とか聞いたことあるけどよくわからない…レベルの私。
鑑定という言葉も、指紋とDNAしか思い浮かばないけれど、様々な手段で鑑定していることを知る。
科学は嘘をつかない
マイクロレベルの現場証拠から、事件の真相を解明していくとは、驚愕!
なのだが…
この素晴らしい技術で、鑑定してほしいことがある。
コロナワクチンの被害者が薬害史上最悪であるにも関わらず、販売中止にならないことか不思議。
きっと被害を届けていない人も多いはず。
ワクチン被害であることの鑑定が簡便になれば、被害者が増えることを防げるはずなのだが…
土門さんが実在してたら、きっと興味を持ってくれると思うんだけどな…
Posted by ブクログ
CL 2025.10.22-2025.10.23
安定の土門誠シリーズ。事件は今現在のものだけど、大学時代の研究室同期を信頼して託す土門の姿が新鮮。ラストは特に土門の人間らしさを浮かび上がらせる一編でよかった。
ドラマは全然別ものだった。
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土門誠鑑定人シリーズ、3作目。
今作4編は、土門の大学研究室の仲間4人の物語となっている。無骨な土門の謎が少しずつ解けていく章立てであり、人間味が伝わってくる。
ドラマ化はされたけど、配役見て敢えて見ないようにしての3作目。ノイズがなく読めたのでなお良かったかと。
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シリーズ3作目。ドラマの方はけっこうキャラが強調されてしょうもない作品に仕上がってたのだが、原作の方はしっかりしてる。今回は元妻の尾藤はほとんど登場せず、学生時代の仲間との話。彼にもいい仲間がいたんだと感心。4作のうち3本はアレンジされてドラマになってたが、原作の方がよほどいい
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鑑定人シリーズ第4弾。
今回は土門さんの学生時代が描かれてます。
本の紹介の文言に踊らされて無駄にドキドキしながら読んでしまいましたが面白かったです。
そう言えばドラマ化されましたね。最初だけチラ見したのですが、土門さんが別人キャラになっててビックリしました。能面キャラで寡黙なはずなのにめっちゃ饒舌で表情豊かで。別物と割り切ればそれまでなのですが本のイメージを崩したくなかったので見るのをやめました。
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鑑定人シリーズ第3弾。土門さんの着眼点と鑑定能力が冴えわたった4編だった。土門さんの学生時代からの友人達と過去の話もあり変人のぶりのいわれも判りいい人なんだと感じれた。ドラマの藤木さんがはまり役すぎるな。
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シリーズ3作目。
元科捜研の無愛想な天才鑑定人・土門と嘘を見抜く変わり者の助手・高倉が、3作目ともなるとそれぞれの個性がかなり出て、掛け合いも違和感なく進んでいく。
TVドラマ化され、藤木直人と白石麻衣のコンビでの放送も終了したが、ドラマとは別物として今作も楽しめた。
〈4作の短編〉
交感原理〜ストーキングしたのは誰⁈
雑踏に消ゆ〜花火大会での混乱を招いた声
見知らぬ水底〜溺死体の場所は…
灰色の追憶〜火災に巻き込まれた旧友
灰色の追憶が、土門の原点を知ることができる内容だった…旧友との関わりや彼らの思いが伝わってくる。
愛想がないけど、冷血漢ではない。他人を思いやり、他人を信じることができる人間だと土門のことを言う友だちが、ベージュのジャケットやパンツを三セット買ってあげたのが今のスタイルの始まりだったのか…と。
土門の言葉も態度も冷たいが、その裏に温かみを少し感じるようになった。
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最後の鑑定人シリーズ、3作目。
今作は土門の旧友たちが登場して、事件解決に一役買っている。
このシリーズを読むといつも、科学の力ってすごいなぁと思う。
ほんの少しの痕跡から証拠を見つけ出し、真相を突き止めてしまうのだから。
今作でも、こんなものからあんなことが分かるなんて!と毎話驚いた。
土門の意外な行動を見ることができたり、土門の過去が明かされたりと、土門を身近に感じられてよかったし、前回までの登場人物たちの変化を感じられたのもよかった(*ˊ ˋ*)
✎︎____________
一度他者と接触すれば、その他者は必ず心のなかに何らかの痕跡を残す。それがお互いにとっていいか悪いかは別として(p.44)
何人たりとも、他人の人生を規定する権利はありません。(p.125)
たまに忘れそうになるけど、土門さんも人間なんですよね。あれだけ強そうに見える人でも、一人では生きていけない(p.158)
いちいち口にしなくても、土門には孤高の鑑定人としてのプライドが漂っている。だが、孤高であることと孤独であることは違う。〈最後の鑑定人〉は、多くの人々の支えの上に成り立っている。(p.159)
何事もコツコツ継続するから、意味がある。仕事も治療も同じだ(p.224)
どんなに信頼している相手でも、他人である以上は百パーセント理解するなんて不可能なんですよ。人は信用を裏切る。(p.238)
土門さんが言うように、科学は嘘をつかない。でも、科学だって人の営みの一つだよね?科学を信じるってことは、人を信じるってことじゃないのかな。そういう意味では、土門さんはもう人間を信じているんだよ(p.247)
罪を犯したのであれば、正しく罰を受けるべきだ。それこそが、人間を信じるということだと私は思う(p.266)
人は、その一瞬だけに存在しているのではない。誰もが膨大な過去の上に立っている。そして〈最後の鑑定人〉は、あらゆる過去を見逃さない。(p.270)
どんなに仲のいい友人でも、一緒に暮らす家族でも、他人に生き方を強いることはできない。しかしそれは絶望すべきことではない。強要はできなくとも、寄り添い、言葉をかけ、話し合うことはできる。他人の人生を規定できないからこそ、人は複数形で生きていく。(p.283)
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シリーズ3作目の今回はタイトル通り土門の過去が追憶される連作短編集。大学の研究室同期の鳥飼、窪、猪狩、そして土門の、時には憎まれ口を叩きながらも信頼し合い助け合う姿が良かった。何より、人は嘘をつくから信用できない土門が少しは人を信用できるようになったのかな…と感じられて嬉しかった。それだけ仲間であるみんなのことを大切に思っているのが伝わってくる。頭部を切断された遺体、花火大会の事故、溺死事故、猪狩の大学での火災事故など難解な案件もありながら真摯に科学と向き合う土門はさすが。素晴らしい仕事ぶりが面白かった。
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※
無表情で無愛想、常にベージュの上下を着た
『最後の鑑定人』と呼ばれる主人公の土門。
鑑定が糸口になり事件の真相解明が進んで行く
様子から、なぜ土門が最後の鑑定人と呼ばれる
のか徐々に明らかになってくる。
事件に友人が巻き込まれたことがきっかけで、
土門の過去も明らかになる。
感情が見えないかのような主人公、
不器用すぎる生き方も魅力だと思えた。
Posted by ブクログ
シリーズ第3弾
土門の大学時代の友人が登場
それぞれ個性が違う4人がいかに関係を作り、継続し続けてきたのかが垣間見られる
土門の過去についても、高倉たちが安易に踏み込みすぎる
捜査内容の機密は順守するのに、個人情報は守らなくてもいいのだろうか
高倉の不味いハーブ水ネタも飽きた
新規のクライアントならば、その人を知るためにはいいかもしれないが、今では「水ハラ」なのかと思えてならない
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鑑定人・土門誠シリーズ第3弾。
警察の捜査が間違った方向に行きそうなところを、土門の鑑定が真相に導いた四つの事件。
土門誠、高倉柊子、相田直樹、都丸勇人らに加え、土門の大学時代の同期三人が登場。友人関係を通して、学生時代の土門の人となりが明かされていくのも面白い。
ベンチャー企業代表の鳥飼、麻薬取締官の窪、大学教授の猪狩とこれからもシリーズに関わってきそうな個性的な面々が楽しみ。
そして、彼らの前では少しだけ感情が溢れる土門が可愛い。
ドラマは敢えて見なかったのに、本を読みながら土門が藤木直人に変換されそうになって嫌だった〜。ドラマ化ってだからね…