あらすじ
ロングセラー続編、いきなり文庫で刊行!
入社一ヶ月で会社を辞めた直後、田舎暮らしを始めた父の死を知らされた。文哉が霊安室で対面した父は、なぜか記憶とはまるで違う風貌をしていた。
家族に遺されたのは、丘の上にある、海が見える家。文哉は、遺品を整理しながら、父の足跡をたどっていく。すると、意外な事実を突きつけられていくのだった。
豊かな自然が残る南房総の暮らしを通して、文哉は自らの人生を見つめる時間をすごしていた。そんなある日、元彼女からメールが届く。
果たして、都会を捨て、田舎に逃げてきただけなのか? あれから一年。自問の末、文哉が踏み出す新たな一歩とは?
幸せのあり方を問う感動のロングセラー続編、いきなり文庫で刊行。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
挫折した主人公が海辺での暮らしを通じて、もう一度人生を見つめ直すストーリー。
読みながら「自分なりの生き方」を考えさせられました。
自分の人生はおもしろいか?
おもしろくしようとしているか?
自分の人生を改めて振り返り、行動してみようと思います。
Posted by ブクログ
本当に「それから」だった笑
私もこういうのが憧れだわ。
でも適当にやってたんじゃこうはいかないんだよね。
頼らせてくれる人がいて、それを素直に甘えられる人で。でもそれだけじゃダメで。
「自分の人生がおもしろくないなら、なぜおもしろくしようとしないのか。他人にどんな評価されようが、自分で納得していない人生なんて全く意味がない」
1巻から出てきた言葉だけど、今回の方がグサリとくるわね。
私は私が面白いと思うように生きてやるわよ!って思ったわ。
がんばれー自分!
Posted by ブクログ
海が見える家の第二弾
海が見える家それから…
題名通り、亡きお父さんの後を継いで別荘の管理人を続けながら
自立を目指す文哉が、
周りの人達と仲良くなり、助けてもらいながら、少しづつ少しづつ
本当の自立とは…自給自足とはと
悪戦苦闘しながら成長していく物語。
1冊目より、ワイルドさに磨きがかかりキラキラした文哉が、眩しく目に浮かぶようで読みながらワクワクしてしまいました。
食べる分だけとる魚釣りや
自然なまま無農薬で育てる野菜
どんなものでも無駄にせず調理していただく。
間違いなく美味しいだろうなぁと自分の身体まで栄養が染み渡るような気持ちになってしまいました。
本を読みながら
いきいきと生きるということはと何度も考えました。
東京からきた彼女の美晴にも
いきいきと楽しそうな姿を見せ
否定的だった彼女の心も和ませた文哉。
仲良くなってきた凪子とのやりとりや新しい仲間たち
シリーズ3も是非是非読んで
彼の成長を見守りたいです。
Posted by ブクログ
すごくよかった。
文哉が成長してたくましく生きていた。
“時間”や”労働”、”お金”に対する価値観が変わる。
以下ほぼ引用(笑)留めたい言葉たち
お金を稼ぐことだけが、『働く』ではない。
組織に属し、賃金を得るだけが方法ではない。
なにも自分の労働をいったんお金にしてからスーパーでパックされた魚や野菜を買う必要はないし、
家事や育児など、他人を手助けすることだって立派な仕事。
東京では忙しいことが、誇れることだったりするけど、ここでは自分の使える時間を持ってることの方が、信頼される。
だからちょっと無理をしてヒマを装ってる人もいる。笑
お金があっても人生を楽しむ余裕がない人もたくさんいるし、時間や余裕を持つことの方が大事(*´ω`*)
楽な道=楽しい人生を送るための道ヽ(´ー`)
田舎暮らしも厳しい面もたくさんあるけれど、ちょっと憧れるな〜!
Posted by ブクログ
文哉がすっかりたくましくなって(^^)
読んでいて清々しい!
日々、時間に追われバタバタと過ごしている自分には幸吉さんや文哉の言葉が耳に痛く(^^;
「あっ、自分カッコ悪い」と思わず苦笑。
確かに固定観念に縛られ、思い込んでいる…何より不幸そうな顔して生きているのは嫌だなぁ…と。
気の持ちようひとつ、発想とひらめき!それで随分と物の見え方も考え方も変わってくるものだ。「楽な生き方=楽しい生き方」良いフレーズですね♪
楽な生き方ってなんだか印象の悪い響きに思えるけれど、楽しい生き方ってワクワクする!
言い方ひとつで、これもやはり随分と違う!
そして文哉の柔軟性、素晴らしい!
1作目、東京で入社1ヶ月で退社した文哉にこんな人生想像出来ただろうか?
周りの人達の人の良さや温かさにも恵まれただろうけど本人の持っていた柔軟性と発想力、元々持っていただろうチャレンジする能力、人間力、生きようとする力…これらが自然のパワーに押されて発揮されたんだろうなぁ。
どんどん広がる文哉の発想力がこれからも楽しみ♪
Posted by ブクログ
『自分の人生がおもしろくないなら、なぜおもしろくしようとしないのか。他人にどんなに評価されようが、自分で納得していない人生なんてまったく意味がない』
そう父に投げつけた言葉を、自分にも問いていく文哉。
おまえの人生はどうだ?
おもしろいか?
おもしろくしようとしているか?
私も自分に問いかけていこうと思う。
Posted by ブクログ
その後を読みたいとずーっと思っていたので嬉しいし、あの家も文哉も生活してるのを、逞しくなって良い。死にかけて、人に助けられているのを負い目に感じた所から一つ上に上がれた。お金じゃない幸せを見つけるのが難しいとはなるほどと思う。食事を自分で獲るのも凄いし、サーフィンに、地元の交流に、お店まで起動に乗せるって良い、どんどんアイデアが現実になるのも読んでいて勇気づけられる。恋人もチラッと出るけど、凪ちゃんと結婚出来ないかなと思う。お父さんの死から全てが動いたが、本当にたくさんの宝物を残したんだよね。1を読み返す
Posted by ブクログ
一作品目より心に染みる
主人公が成長しているからなのか
頭の中の思考や物事に対する解釈の仕方が
よりポジティブで読んでいてスッと心に入ってくる
ただただ素直に主人公の姿を応援できる二作品目
Posted by ブクログ
シリーズ2作目。
文哉がどんどんたくましくなっている。
登場人物がとてもリアルに感じられて、すごく親しみを覚えます。
会ってみたい仲間たちです。
続きが気になりすぐ読みました
田舎での暮らしに憧れているので、最後までワクワクしながら読めました。いつか自分も海が見える家に住んで、可能な限り自給自足の生活がしたいなと思いました。
Posted by ブクログ
前作の『海が見える家』から1年
文哉のその後が描かれます。
とても楽しく読めました!
船や畑で、色々失敗したりしながら
自分のやりたいこと、頑張りたいことに挑戦する日々が
読んでいて気持ち良かったです。
もちろん、上手くいきすぎな部分もあったり
姉の行動にムカムカしたりもしましたが…
文哉が段々と成長していき、
南房総の人達との暮らしが生き生きしていて
続きがとても楽しみです。
過去に父親に言い放ったひとことが
自分の人生に戻ってきていて…
きっと父親は、今の文哉を笑って見守っているかも
なんて思いました。
Posted by ブクログ
自分の人生は自分が切り開く。やりたいことではないけれど、ここで生きると決めて日常の中で地元の人たちと信頼を築き、自分を認知してもらうことで生きる意味を見いだす文哉。応援せずにはいられない。
Posted by ブクログ
主人公の生活は憧れのスタイルだなと思いつつ、年金だとか健康保険とかは払えているのかなと夢のないことを思いながら読んでしまった。自分はつまらん大人になってしまったんだと思う。
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父が亡くなり田舎の家に住み、父がやっていた、別荘の管理人業をドンドン拡大していき、新しい色々な商売を始めたり、畑をやったり周りの人達に助けながら逞しく生きていくところがとても素晴らしい。この本の最後にはとうとう個人事業主から会社設立までとなるまでになった。さてさてこの続きも気になる。
Posted by ブクログ
海が見える家 それから
著/はらだみずき
入社わずか一ヶ月で会社を辞め、南房総の海が見える家で父の遺品整理を始めた文哉。都会を捨てた生活が、自らの人生を見つめ直すきっかけとなる。そんな文哉に、ある日、元彼女からのメールが届く。果たして、文哉は田舎に逃げてきただけなのか? あれから一年、自問自答の末、彼が見つけた新たな一歩とは。豊かな自然に囲まれた生活を通じて、幸せのあり方を問いかける感動のロングセラー続編。
シリーズ第2段で、文哉が南房総の海が見える家に移住してからの生活が描かれています。都会では味わえない、食べることの喜びや生きることの本質が鮮明に描かれており、現代の忙しい生活からは得られない深い満足感を感じることができます。地元の人々や別荘族との交流も心温まるもので、文哉の成長がさらに楽しみになる作品です。
Posted by ブクログ
緒方文哉
大学を卒業し就職したが、一ヶ月で退職。父が急死し、残してくれた海が見える家に住み一年が経つ。
緒方芳雄
文哉の父。急死。不動産会社に勤めていたが、会社を辞めて青春時代に過ごした南房総の海の見える家に引っ越し、十軒の別荘の管理業務を請け負っていた。サーファーだった学生時代、この地で出会った女性、和海の姉、夕子と恋に落ちていた。
川上美晴
文哉の元彼女。会社を辞めた文哉に短いメールで別れた。
坂田和海
カズさん。南房総の住人で芳雄の友人。便利屋。ベテランサーファー。
宏美
文哉の三歳上の姉。婚約者に騙されあきらめかけていた雑貨屋を海が見える家の一部をリフォームしてはじめた。渚銀座と呼ばれる歓楽街のスナックで働きはじめた。が、田舎の生活が合わないと出ていった。
凪子
和海の姪っ子。亡くなった夕子のひとり娘。十八歳。引きこもり気味だが、流木のオブジェや貝細工をつくる非凡な才能を持っている。
夕子
凪子の母で和海の姉。離婚して南房総に戻って来て、しばらくして海で亡くなった。
寺島
別荘の住人。七十歳。経営していた会社を息子に任せ、悠々自適な生活を送っている。
中瀬祐二
南房総の住人。元町内会長。
幸吉
南房総の住人。偏屈で愛想はないが、野菜づくりだけは上手い。
カレン
芳雄と親しかったホステス。フィリピンパブ「歌恋」をオープン。
植草
別荘の住人の父が亡くなり、遺産として別荘を相続した。
近藤不動産
南房総のあたりの別荘を取り扱っている。
永井
いちばん広い別荘の住人。未亡人。
山野井彰男
中瀬の親戚の長男。三十過ぎのひとりっ子。
山野井信子
彰男の母。
秀次
潜水漁師。
東
別荘の住人。
梅本
別荘の住人。六十代の夫婦。
稲垣
別荘の住人。キャリアウーマン風の女性。
海坊主
リサイクルショップ海坊主の店長らしき人。
山口
別荘の住人。
栄子
中瀬の妻。婦人会のリーダー。
波乃
秀次の妻。元海女。
山村
学者のような風貌の七十過ぎの紳士。
Posted by ブクログ
文哉が急成長していてびっくり!
海が見える家で暮らして、早3年目という設定だったのか。
ほぼ自給自足の生活、現金収入は少なくても新鮮な食べ物と絶景、自由な時間がある暮らしは羨ましい。
「楽して楽しく暮らす」って理想だなと、今作でも思った。
でも、魚を釣りに行ったり、せっせと野菜を作ったり…決して楽ではない気もするなぁ。
Posted by ブクログ
またまた会社の先輩からお借りした。
前回お借りした本の続編。
ほのぼの、温かみのある本で、続編も気になっていた為大変嬉しい(*^▽^*)
田舎に住む私には、文哉の生活はなかなかに好感が持てる(^^)
海に近い私の家にも、アジやボラ、セイゴやコノシロ等々が頻繁に届けられる(^-^)
また採れたての野菜、今だと大根やほうれん草、新玉ねぎなども山盛り頂いている。
こういう生活は田舎ならではなのかな。
本当にありがたい。
東京の会社に一ヶ月勤めただけで辞めてしまった文哉の元に、別居していた父親が亡くなったという知らせが入る。
父親は千葉の南房総の海が見える家を買い、そこに住んで居たことを知る。
父親の遺品整理をしながら、そのままその家で暮らし始めた文哉だったが、地元の人や、別荘の所有者とも打ち解け、自分の目標が見えてくる。
今回の話では、文哉がかなり逞しくなり、苦手だったはずのコミュニケーションも、そうとは思わせないほど向上。
生きていく為なのだが、海のものも、畑のものも工夫を凝らして採取するように。
文哉の成長が感じられ、読み始めたら止まらなくなる爽快感のある一冊。
Posted by ブクログ
会社を退職し、自立に向かって頑張る文哉の姿に、つい自分を重ね合わせて考えてしまいます。
人生の送る上で、改めて多くの知見を与えてくれる小説だと思います。自分の行動を改めたいと思って感動したフレーズを3つ以下に記載します。
①波は変わるもの、風向き、風の強さ、潮の流れ、自分に合った波を見極める。最後は、自分自身で判断するしかない。
②自分自身の日常のなかで感動を見い出せる人間、自分の幸せの瞬間を積み重ねながら人生を生きる。(金持ちになるより幸せになる方が難しい)
③他人に評価されようが、自分で納得してない、面白くない人生なんて全く意味がない。
納得しました!
Posted by ブクログ
亡くなった父の後を受けて、田舎で別荘管理なんかをして暮らす文哉。
地元の人や別荘所有者の人たちに助けられながらも、日々なんとか暮らしている。
文哉は就職した会社を1ヶ月で辞め、父の死をきっかけにこの地へ居座っている。
恋人には「逃げた」と言われ、自分の人生を考えてみたりする。
でも、人生を楽しめているならいいではないか、自分は自分の人生を自分なりのやり方で日々生きている。
働くということとか、人との繋がりとか、都会では考えたことのなかった生活。
読むだけでも、すごく元気になれる。
まだ続編があるみたいなので、文哉のその後も読んでみたい。
2023.10.13
Posted by ブクログ
人々が憧れる田舎暮らしは、当事者と外様では見える景色が異なってくる。お金なんかなくても生きていける。田舎の人々が大切とし、また強いる信頼や信用といった無形の資産が衣食住の基盤となるが、それをどう考えるかは本人次第。どう暮らすかは本人が決めるべきことなのかもしれない。
Posted by ブクログ
文哉が地元に溶け込み、生き方を見出していく過程が印象に残った。美春との関係はなんやかんやで続いていくのかな。仕事の幅も広げ、会社も設立したので今後の展開も気になる。
Posted by ブクログ
前作で培った別荘管理をバージョンアップ。
海頼みだった食生活に冬の厳しさから農業に目覚めていく。とにかく主人公の文哉が素直でアドバイスを受け入れる姿勢がいい。
時間の余裕があることが豊かな人生に繋がるというテーマになっているけど、新しい事業や既存の事業をアップデートすることで忙しくなっちゃうのでは?と心配になってきた。
お姉ちゃんの宏美はイヤな女だな。
前作に続き面白かった
主人公の意識がどんどん変わっていく様子が、単純に爽快でした。現実はそんなに全てがうまくいくわけではないと思いますが、物語として、とても面白くサクサク読めました。
Posted by ブクログ
文哉くんが山へ行き、凪子さんも。
そこでの厳しい生活と、徐々にわかる人のあたたかさ。
今回は、ここでの生活の導入という感じで、続きがあるんだろうな、と願うお話しの流れでした。
Posted by ブクログ
『海が見える家』の続き。
加速度的に南房総での暮らしに馴染んでいく主人公の様を見る巻。成長度合いの凄まじさに美晴さんでなくても驚く。1巻の初期とは最早別キャラクターかと思える。
この逞しさがあれば都会の中でもやれそうではあるが、今の暮らしこそが「自分に合う波」であるから十二分の力が出ている、ということで、それが本書の1つのテーマでもあるのでしょう。
この巻はほぼ順風満帆だったので、次巻はもう少しトラブルがあってもいいな。