【感想・ネタバレ】海が見える家のレビュー

あらすじ

のこされたのは、丘の上の海が見える家。

苦戦した就活でどうにか潜り込んだ先はブラック企業。働き始めて一ヶ月で辞職した。しかし、再就職のアテもなければ蓄えもない。そんな矢先、疎遠にしていた父親の訃報が飛び込んできた。孤独死したのか。どんな生活を送っていたのか。仕事はしていたのか。友人はいたのか。父について何も知らないことに愕然としながらも、文哉は南房総にある父の終の棲家で、遺品整理を進めていく。はじめての海辺の町での暮らし、東京とは違った時間の流れを生きるうちに、文哉の価値観に変化が訪れる。そして文哉は、積極的に父の足跡をたどりはじめた。「あなたにとって、幸せとは何ですか?」と穏やかに問いかけてくる、著者新境地の感動作!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

読んで良かった、人との繋がりや温かさを感じる作品で、父親が残していったもの知っていく中でなにかが変わっていく様子が美しい。
自分も父親と腹割って話すことが苦手だなって思い続けて28年生きてきたけど、どこかでもっと向き合わないといけないと思っていた。
この本を読んだ後は向き合いたいなって変わるぐらいなにかが変わったと思う、良い作品だった

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2025年06月26日

Posted by ブクログ

個人的にはすごく好きな作品でした!
特別な仕掛けやどんでん返しみたいな展開があるわけでもないが、主人公の感情描写が丁寧かつ親近感を感じる気がしてどんどんページをめくってしまう笑
SNSが発達し知らない人との繋がりが多くなったことで人からの評価や発言に僕は影響されやすいけど、もう一度自分のとっての幸せを考えるきっかけになる作品だと思いました。

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2025年06月03日

Posted by ブクログ

今まで読んだ本の中で、主人公は一番自分に近いタイプだなと思いながら読んだ。生きていく熱量とか、他の人との距離感だとか。不思議な感覚でした。

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2025年04月01日

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購入済み

面白かったです!

田舎での自給自足の生活はとても憧れますが、その大変さもしっかり書かれていて魅力的でした。主人公が田舎での生活を通して成長していく姿に励まされました。

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2021年10月15日

Posted by ブクログ

とても好きな本
田舎町、海、流木、サンドグラス
自分の手でつくる生活
こんな町に住みたい
人の目からは褒められないようなことも
当人にしか分からない価値がある
そういうことってたくさんある
自分がそれを大切にして生きられるか
ひとはひと
自分は自分
#はらだみずき #海が見える家 #読書録

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2025年12月04日

Posted by ブクログ

不器用すぎる父親が、父親なりに子供たちを愛していたことが分かるラストに涙が止まらなかった。夏にぴったり。

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2025年12月01日

Posted by ブクログ

サッカーボーイズからのファンですがこちらも心温まる作品で良かったですね。

あと3冊読むのが楽しみです。

波に乗れなくても、待てばいい、良い波が来るのを待てばいいっていうのはなんかこう響くものがありますねぇ。

父親が80で先日大腸がんが判明し、不安な日々ですがいろいろと考えさせられる良い機会となりました。

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2025年09月15日

Posted by ブクログ

ずっと疎遠だった父の死をきっかけに
父の生き方人生を知る。家族って難しいけど
亡くなってから知るのは少し残念だけど
主人公が父のことをどんどん好きになっていくのは嬉しい気持ちになる。
私も母はもう卒業して息子たちが尊敬してくれるような大人の女性になりたいと思った。

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2025年08月31日

Posted by ブクログ

ブラック企業で働き、辞めたふみやさん。
突然お父さんの死が伝えられる。
喧嘩して疎遠になったお父さん。
お父さんが、生活していた場所を、片付けるなかで人を知り、あたたかい人のつながりに救われる。それは、ふみやさんが否定したお父さんの縁・人柄によるものでした。
これからどうするのかな〜というところで終わってます。

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2025年08月24日

Posted by ブクログ

千葉住みとしては無視できない一冊。
ものすごい劇的なことがないのに、生前の父親の生き様を知ることで主人公の生き方がどんどん変わっていく姿に一気に惹き込まれた。
久々のパケ買いにして大正解の一冊だった。

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2025年08月17日

Posted by ブクログ

疎遠にしていた父の死をきっかけに、その息子が本当の父の姿を探っていく道のりがとても良い。
自分もそうだけど、自分が生まれた時から父は父であって、一個人としては見ていない。どんな趣味があって、どんな友達がいて、なにを楽しみに生きているかなんて知ろうとは思わなかった。いま思えば、とてももったいないことをしたかな。

物語のなかで、仕事等に追われ、色んなことに鈍感になっているという言葉には、ハッとさせられた。大事なことを取りこぼさないように、気を付けなきゃいけない。

一度立ち止まって人生を考えてみる良いきっかけになった一冊。

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2025年08月12日

Posted by ブクログ

自分の親の、『親』以外の姿ってなかなか知ることって少ない。海辺の暮らしでの文哉の変わっていく姿がたくましかった。
自分が死んだ後は、自分を偲んで人は集まるのかな、、文哉のお父さんのような人生歩みたい

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2025年08月11日

Posted by ブクログ

 父と息子の物語。かつて父に言い放った言葉が自分に返ってくる、というのは、少し私にも心当たりがある。とはいえ、このお話では、主人公にとって父親の生き方が、知れば知るほど眩しいものであるから、かつて自身が言い放った言葉の重みと深さに自身の生き方を変えられていくのであって、私にとっては父親の生き方は全くそういうものではないのだけれども。自分の人生を評価するのは、自分自身なのだ。他人には、好きに言わせておけばいい。その他人が恋人だとしても、父親だとしても。

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2025年07月27日

Posted by ブクログ

新卒入社した会社を数カ月でやめた主人公のもとに
3年会っていなかった父の突然の訃報が届く。
訪れた事もなかった父の終の棲家は千葉の館山にある海が見える古い家。
真面目な仕事人間だったという記憶しかない父親だったが…、というあらすじ。

仕事も貯金もなく焦る主人公だけれども、周囲の人たちに助けられ、
全体的にさわやかな人生の夏休みのような物語。
海の恵みを頂き、海で遊び、時にその荒々しさに危険を感じる。
海を身近に感じて過ごしたことがある人には懐かしい情景だと思う。

ただ一点、姉がひどすぎて。
そんな姉を受け入れる主人公にももどかしさを感じる。
続編があるようなので、そこで補填されるのかな。

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2025年07月13日

Posted by ブクログ

ブラックだった会社を辞めた頃、疎遠だった父の急逝により、想定外の田舎暮らしが始まる。
田舎の近所付き合い。昔はこんなだったよな〜と思いながら読み進む。プライバシーって何?ってくらいつかつか入ってくるようで、ちゃんと気遣いはしてくれて、、、助け合いや見守りが普通に存在している世界。
自分の人生、ちゃんと楽しめてるのか、自分らしく生きるって何かを改めて考えさせられました。

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2025年06月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

宮崎駿のインタビュー本が一向に読み終わらないので読み始めたら面白かった。海のある街もいいし、ご近所付き合いによる人との関わりも良い、正しくこんな暮らしがしたい。この姉弟は今までと違う人生をこの街で送れるかもしれないけど、どんなに父親のことを知れても二度と会えないし話さないし許し合えないというのは、寂しいし哀しくて遣る瀬無いなと思うが…。もう少し大人になったら、和海さんのように、若い人を導く存在になりたい。

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2025年06月13日

Posted by ブクログ

新社会人からひと月でワイプアウトした文哉、疎遠だった父の訃報が届いた。残された館山な高台の古い家とそこでの父の暮らしを通して自分の生き方を見つめることに。
終盤高齢のご婦人に言われる、
『あなたたちにはたくさんの時間が残っている。どうぞ芳雄さんの生き方を、ひとつのよすがとしてください』 響いただろうな、

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2025年05月28日

Posted by ブクログ

房総の風景が目に浮かぶ良い小説だった。
社会に挫折した若者が、分かり合えなかった父親の真実に触れる再生の物語。幸せの尺度は自分自身が持っていると言うことを思い出して欲しいとう、それぞれの人生の応援歌でもある。自分で納得していない人生なんて意味がない。まったくその通り。

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2025年03月09日

Posted by ブクログ

苦戦した就活でどうにか潜り込んだ先はブラック企業。働き始めて一ヶ月で辞職した。しかし、再就職のアテもなければ蓄えもない。そんな矢先、疎遠にしていた父親の訃報が飛び込んできた。孤独死したのか。どんな生活を送っていたのか。仕事はしていたのか。友人はいたのか。父について何も知らないことに愕然としながらも、文哉は南房総にある父の終の棲家で、遺品整理を進めていく。はじめての海辺の町での暮らし、東京とは違った時間の流れを生きるうちに、文哉の価値観に変化が訪れる。そして文哉は、積極的に父の足跡をたどりはじめた。「あなたにとって、幸せとは何ですか?」と穏やかに問いかけてくる、著者新境地の感動作!

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2025年02月05日

Posted by ブクログ

 都会で挫折した青年が、父の死をきっかけに、父が愛した郊外の漁村での生活を楽しむ。ありがちかもしれないが、貝やカニ、流木、魚釣り、サーフィンの描写は楽しそうであるし、別荘の人たちと現地の人たちをつなぎ、みなから愛された主人公の父の人柄が偲ばれ、心が温まる。

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2025年12月07日

Posted by ブクログ

亡くなった父親が残した家の片付けを通して、いろいろな人と出会い、人生の幸せとは何かを考える主人公(文哉)
親の介護が現在進行形の今、いろいろな思いで読みました

自分の人生を幸せにするには自分しかない

それはわかってはいるが、しがらみでがんじがらめの今、何が出来るだろうか
ゆっくりでも1つづつ、自分らしい人生を歩む為に、変えて行きたいと思いました

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2024年10月24日

Posted by ブクログ

海の情景が浮かんでくるような。
子育てが終わったら自分のやりたいように生きてみるのって素敵だなと。芳雄さんのこと思った。

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2025年11月17日

Posted by ブクログ

なんと感想をいえばいいか難しい。
「あるようで、現実的にはありえないよな」と思う。フィクションなのだから、それはそうなんだろうけど、どこかの実話のようでもある。

主人公について。
コミュ力が高くないと、こんなふうにはならないよな、と思った。コミュ力が低く、可愛げのない私なんかでは、到底ありえない。私では、このような“人が集まってくる”シチュエーションにはならない。

読み進めるうち、どんどん夢中になっていく。気付けば、先が気になっている。
作品全体を通して、登場人物一人一人を大切にしている感じがした(物語を作るために利用していない)。

サーフィンをやったことがないのだが、波にのる気持ちを擬似体験できた。

続編があるらしいので、時間があれば読みたい。

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2025年10月12日

Posted by ブクログ

都会でうまくいかない若者が田舎で再生。
好みの結構よくあるパターンだよね
と思いましたが、ちょっと変化球っぽい。
向き合ってこなかった父と息子の心が段々と見えてきて、
(亡くなる前にこうなれれば…とも思う)
切なく、温かく、心地よかったです。

息子の文哉も、姉の宏美も
オイオイ!って思うところはあったけど
この後、どんな風になっていくのか
気になるし、楽しみにもなりました。

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2025年10月08日

Posted by ブクログ

しばらく会っていない父が亡くなったという連絡を受けて、父が住んでいた館山の家で過ごすことになった文哉。
地元の人達に自分の知らない父の姿を聞き、父が好きだった海、生活、サーフィンを受け入れていく。
ところどころ描写が粗くないか?と思う箇所もあったけど、海に寄り添う生活、いいなと思った。

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2025年06月05日

Posted by ブクログ

亡くなった父親の住んでいた家を整理していく中で、改めて故人がどんな人生を送っていたかを考えていく時間がとても大切なように思えた。そして海が見える最高な場所で主人公が再スタートしていく様子も応援したくなりとても内容が良かったです。

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2025年05月12日

Posted by ブクログ

中二の冬、スキー教室で上手く滑れなかった自分に「上手く滑るには笑顔だ!」と言ってくれたインストラクターのおじさんを思い出した。ストレスフリーで読めてほんのりと目頭が熱くなるのが心地良い。

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2025年04月13日

Posted by ブクログ

仕事を辞めた直後父の死を知らされた主人公。疎遠になっていた父は海辺の街で一人暮らしをしていた。父の住んだ家に遺品整理のために通う中で父の生活に触れ自分自身も見直していく。
読みやすく前向きになれるストーリーだった。

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2025年03月13日

Posted by ブクログ

ブラック企業に勤めてしまった主人公は1ヶ月で仕事を辞めてしまった。そんな時に疎遠だった父が亡くなったとの知らせを受け、田舎の街へ行く事になった。父も突然会社を辞めて田舎暮らしをする事になったのだが、その田舎は父が過去に付き合っていた人との想い出の場所だった。父がどんな風に過ごしていたのかをしり、父の仕事の一つ、管理人を引き継ぐ事にした。そんな時に姉が男に騙されてお金も無くなったので、この田舎に来る事になった。田舎の人間関係は温かい時もあるが、めんどくさい時もある。ほのぼのとしたこの街がなんとも言えずいい街だと思う。

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2025年02月06日

Posted by ブクログ

入社1か月で会社を辞めた直後、田舎暮らしをしていた父の死を知らされた文哉の物語。

父が住んでいた丘の上にある海が見える家を、処分するために遺品整理を始める。

疎遠にしていた父の足跡をたどると、意外なことばかり発見していく。

そして文哉はもう一度自分の人生を振り返る時間を過ごすこととなる。

せとは何かを問いかけられる作品。

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2025年01月30日

Posted by ブクログ

社会からドロップアウトしてしまった若者が田舎で暮らし始め、その暖かさにふれて〜という、設定としてよくあるタイプの作品。

実のところこのタイプの小説は苦手。そんなにいい人ばっかりじゃないし、上手くもいかないよ、とリアリティを問うてしまう歪んだ心の持ち主なのですが、この話に関しては親切にされる理由、立ち位置が設定としてちゃんとあるので違和感なく読めました。

どうしようもないことっていうのも人生にはあって、そんな時は抗わずに次の機会を待つ、という後ろ向きに見える前向きさは現代社会に生きる身として刺さるところがあります。

まだまだ導入というところもあり、これからどう展開していくのか楽しみ。

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2024年10月22日

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