あらすじ
ベストセラーシリーズ、待望の第三弾!
入社一ヶ月で会社を辞めた文哉は、急逝した父が遺した千葉県南房総の海が見える家で暮らして三年目を迎えた。この春に起業した文哉の生活は順風にも見えた。しかし、直撃した大型の台風によって生活は一変してしまう。通信手段すら途絶えるなか、文哉は地域の人と共に復旧作業に取り組んでいく。そんなとき、学生時代の知人の訪問を受ける。農業の師である幸吉、便利屋の和海らと深く交流し、自給自足的な生活を目指すなかで、あらためて自分がどうやって食っていくのか悩み、模索する文哉に、新たな決意が芽生えていく――。
ベストセラーシリーズ、待望の第三弾!!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
しんどかった。実際にあの台風を経験した房総の人たちはきっと最後まで読めないだろうと思う描写。甚大な被害を受けても前を向いて進もうとする文哉の逞しさに驚き、かつ助けてもらえるのには文哉がここまで築いた地元への貢献や信頼があってこそ。
Posted by ブクログ
主人公の文哉は都会を離れてたくましく生きている。また地元の人からの信頼も得られて最初の巻からは想像も出来ないほど成長している。
このように生きられたら幸せなんだろうと思う。でも自分には出来ないのが悲しい。
Posted by ブクログ
サーフィンが好き、お金があったとしても自由のない人生が耐えがたい、海が見える家に移住したいという私にとっては理想なので、1-3作とものめり込んで読みました。
理想ばかりではない現実もたくさんあり、真剣に今後どうしたいか考えながら読んでいます。
この小説に出会えて良かった。
Posted by ブクログ
読者(私)は60歳をいくつか過ぎた。このシリーズを読み始めたときには、主人公の考え・行動に注目していた。三冊目になって、じいさんたちに目が行くようになった。親切過ぎないじいさんというのは、いいと思う。四冊目が楽しみだ。
Posted by ブクログ
食っていくとは何か。
1日くらいお風呂に入らなくても、ご飯を食べなくてもそうそう死なない。
当たり前だと思っていること、それは誰が決めた?
暇ができることはかっこいい。
GW明け、通勤の電車の中読むには響きすぎる部分が多かった。
まさに逆風でした
前作までがとても面白かったので読みました。自給自足の生活がいかに大変か、天気や自然という自分の努力ではどうしようもできないことを相手に仕事をすることがどれだけ大変かとても感じられました。終わり方が気になったので次回作が楽しみです。
Posted by ブクログ
農家の長男と産まれた自分にはいろいろと考えさせられる。
子供の頃は農家?ふざけんじゃないよくらいのテンションだったが歳を重ねて考え方も180度変わってくる。
それにしてもたくましい。なかなかああはなれんよなぁ。
Posted by ブクログ
シリーズ3作目。台風による甚大な被害、しかも文哉の家や畑だけでなく契約者の別荘までも及んでいることに絶望を感じる。それ以外にも農地法のことなどピンチの連続。そんな中にも食べていくことと向き合って、狩猟も経験して山を学んで行くことに人としての成長を感じた。続きが楽しみ
Posted by ブクログ
「こんなにも日常は突然に、そしてあっさりと崩れ去ってしまう。」
読んでいてとても心に残ったシーンでした。最初から最後まで、この連続。シリーズを1.2.3と読んできましたが、ちょっとしんどかったかも。
続きが気になるけど、読んだらシリーズが終わってしまう…それもいやだ(笑)
Posted by ブクログ
え、えーー!!!
という衝撃のラスト。。。
ラストというか、これじゃ続きを早く読むしかないじゃん!
しかも逆風って…そこまでしなくても…って思うほどの苦難。。
それが人生と言われたらそれまでなんだけど、そんな中でも喜びとか希望を見つけて人って強いんだなと感じたりもして。
いやー、でも続きが気になって仕方ないので続き読んできます!
Posted by ブクログ
海が見える家 逆風
著者:はらだみずき
ベストセラーシリーズの待望の第三弾!
文哉は、急逝した父が遺した千葉県南房総の海が見える家で暮らして三年目を迎え、この春に起業もして順風満帆に見えた。しかし、大型台風が直撃し、生活が一変。通信手段が途絶える中、地域の人々と共に復旧作業を行うが、学生時代の知人の訪問を受け、再び自らの生き方について模索し始める。自給自足を目指す中で、文哉に新たな決意が芽生える――。シリーズの続編として、成長する文哉の姿が描かれる。
シリーズ第三弾。文哉はますます逞しくなり、台風直撃で街が大ダメージを受けても立ち直ろうと奮闘する姿が印象的です。生き物の生と死、そして生き方について深く考えさせられる巻でした。文哉の新たな挑戦に期待が膨らみます。頑張れ文哉!
Posted by ブクログ
シリーズ第三弾
順調に進んでいた田舎暮らしが台風直撃で一変。
その上獣害などにも悩まされ、人間の思うようにはいかない自然と共に生きるってこういうことだよなっていう田舎暮らしの現実の部分が色々とでてきた。
食べるとは、生きるとは、考えさせられる。
“生き物はみな殺生をして生きる。生きるために殺す。
それを他人に任せているのは人間くらいなものだ。”
最後に幸吉さんに文哉の決意を伝えられたらよかったな..
便利だからって一つのものに頼るのは考えもの。
オール電化とか、キャッシュレスとか色々あるけど、それは何かが起こったときには弱みになる。
変わり者だけど色々教えてくれた幸吉さん、よかったな
Posted by ブクログ
緒方文哉
大学を卒業し就職したが、一ヶ月で退職。父が急死し、残してくれた海が見える家に住む。別荘や空き家の管理をする株式会社南房総リゾートサービスを興した。
緒方芳雄
文哉の父。千葉県南房総で田舎暮らしをしていたが、還暦を前に急死。
坂田和海
カズさん。芳雄の死を文哉に報せててくれた恩人。地元で便利屋を営む。四十歳をすぎた独身。ベテランサーファー。
宏美
文哉の三歳上の姉。雑貨屋を始めたが田舎の生活が合わないと出ていった。
凪子
和海の姪っ子。十九歳。亡くなった夕子のひとり娘。海辺の漂流物を素材にしたクラフトを雑貨屋で売っている。
山野井彰男
中瀬の親戚の長男。三十二歳。ビワ農家のひとり息子。ビワの葉染め、ビワの葉茶、ビワジャムを雑貨屋で売っている。
幸吉
南房総の住人。偏屈で愛想はないが、野菜づくりだけは上手い。自然栽培の野菜を雑貨屋で売っている。
夕子
凪子の母で和海の姉。離婚して南房総に戻って来て、しばらくして海で亡くなった。芳雄の若かりし頃の恋人。
中瀬祐二
南房総の住人。元町内会長。
植草
別荘の住人の父が亡くなり、遺産として別荘を相続した。売却をあきらめ、民泊として利用。
寺島
別荘の住人。経営していた会社を息子に任せ、悠々自適な生活を送っている。
永井
いちばん広い別荘の住人。未亡人。
秀次
潜水漁師。
波乃
秀次の妻。元海女。
栄子
中瀬の妻。婦人会のリーダー。
忠男
彰男の父。
東
別荘の住人。
稲垣
別荘の住人。キャリアウーマン風の女性。
川上美晴
文哉の元彼女。
山野井信子
彰男の母。
都倉
文哉の大学時代の知り合い。
狩野市蔵
老猟師。幸吉の古くからの知り合い。
Posted by ブクログ
今作ではタイトル通り、大型台風で被害を受けたり、畑がイノシシの被害にあったり…と次々に困難に見舞われる。自然と共に生きる生活って、こういうことなんだなぁ。憧れだけでは、なかなか難しそうです。
あまり関係ないけど、美味しそうなイノシシ肉の描写に反応してしまった。今まで、そこまで美味しいイノシシは食べたことがないので。
Posted by ブクログ
こちらも会社の先輩からお借りした一冊。
前回の続きの物語。
小説も3冊目くらいになると、マンネリになったり、一旦ダレることがあるのだが、この本はずーっと面白いし読みやすい。
題名が逆風だけに、もっと辛い物語と思いきや、相変わらず逞しい文哉がそこに居た。
逆風は台風。千葉県を襲った大型の台風によって、広い範囲が被災してしまう。
台風は容赦なく別荘地にも。。。
管理を任されている別荘もかなりの被害を被った。
別荘地の被害、畑の被害、、、
この先どうやって食べていけばいいのか悩む文哉。
そんな中、地元の人の復興の手伝いをしながら、新たな決意が芽生える。
次回作も期待大o(^▽^)o
Posted by ブクログ
海が見える家シリーズ第三弾。
順調に進んだいたかに見えた暮らしも、大型台風の一撃で生活は一変。ドン底とも言える状況に。
都会暮らしの学生時代の知人、たいして付き合いのない友達一歩手前の知人と話すうちに、食べるって、生きていくってことを深く考えるようになる。
小説を通じて、山の暮らしの一端が知れて非常に興味深く読めました。
Posted by ブクログ
台風で逆境に立たされる文哉が、心を折ることなく、自立して強く生き抜く姿に、もし自分だったらと言う思いが重なり、面白く読めました。
また、自立に向けて成長していく姿に現代人にない逞しさを感じます。
最後は、心の支えである幸吉が亡くなり、逆境が続きそうですが、人生の波は変わるものであり、新たな展開を次巻の「旅立ち」に期待しながら、読みたいと思います。
Posted by ブクログ
どんどん逞しくてなっていく文哉。
狩猟まで…。イノシシ肉美味しそう。
食っていくということは生き物を頂くという当たり前のことに気付かされる。
お米だって、手軽に食べられるから白米になるまでのたくさんの工程なんか忘れてなんなら無洗米まであるというこの頃。なんだか空恐ろしくさえ思う。
旅立ちはどうなるのかな。
Posted by ブクログ
久々に見るとシリーズ完結していたのでまずは3作目のこちらを読んでみました。災害や獣害に悩まされつつ、前作からさらに逞しくなっている文哉。自分にとって大切なことがちゃんと分かっていて素晴らしい。最後のシーン、どうなってしまったのか気になる終わりだったので最終巻が楽しみです。
Posted by ブクログ
四部作の三作目。父が遺した千葉の家で空き家管理や農業を始めた文哉。台風で打撃を受ける。罠猟師との出会い、旧友との再開。生きていくとは何か・・・
相変わらず良かった。文章が巧いからかすらすら読める。晴耕雨読の生活。文哉に憧れてしまう。
日々成長ですね
シリーズで楽しく読んでいます。自然相手の理不尽な困難を受け入れ、その中で生きていく姿は読んでいて痛快で面白いです。
早く次を読みたいですね。気になる終わり方だったので。
Posted by ブクログ
南房総に台風直撃。大きな被害をもたらす中、すっかり地元民になった文哉が復興に尽力する。
幸吉さんのような厳しいなかにも、優しさがある人に農業を教えてもらえることは文哉にとって幸運。そんな人に好かれるのも文哉の個性。
農業、害獣対策を通じて、食っていくということを、改めて考えさせられた。
Posted by ブクログ
文哉の暮らす南房総に大型台風が直撃した。
それによって、文哉の仕事も生活も一変してしまう。
ただ、これは予想できることだったと思う。
房総半島は、現実でも
関東地方の中では台風被害が多い。
そのたびに、修理の業者が予約待ちになったり
資材が足りなくなってしまったり…
そんな中でも文哉は地元の人たちと協力しながら
とても頑張っていて、「逆風」という感じがしなかった。
どちらかというと、農地法の方が重い気がした。
そして将来への考えが幸吉さん頼みになりすぎてないか?
と感じていたところで…
本当の逆風が最後の最後に来た…
Posted by ブクログ
房総の海の近くに住み着き3年。会社を起こし別荘の管理業や農業などをしながらなんとか暮らしてきた文哉に、自然災害である台風が村を襲った。被害は大きく大変な思いで別荘や自分の家の応急処置をしていた。そんな中イノシシによる農業被害が出ていて、イノシシを生捕りにする。田舎暮らしは本当に大変なんだなぁと思う。
Posted by ブクログ
田舎の暮らしにも慣れてきた文哉に自然の猛威が襲う。
大型の台風が直撃したのだ。
周囲の家や管理している別荘、自分の家まで…被害は大きかった。
そんなことの後に、学生時代の知り合いが訪ねてきたり、漁師と知り合ったり、文哉はまた少しずつ成長していく。
田舎での自給自足の生活に深く染まり、自分の生き方も真剣に考える文哉。
今後も更に逞しくなっていきそう。
2023.12.15