【感想・ネタバレ】海が見える家 旅立ちのレビュー

あらすじ

ベストセラーシリーズ、堂々完結。

父が遺してくれた海が見える家が台風により被災後、追い打ちをかけるようにコロナが蔓延してしまう。思うように日常生活をとりもどせない文哉は、農業の師である幸吉がビワ畑で倒れていたあの日に思いを馳せる日々を送っていた。心配する和海のすすめもあり、文哉は旅に出ることにした。向かったのは、幸吉の親友、イノシシの罠猟の達人である市蔵の暮らす集落。山に入り自然薯を掘ったり、斧で薪を割ったり、自然に抱かれて過ごすうちに、文哉は求めていた自分なりの答えを見いだしていく。そして、新たな決意を胸に抱く! ベストセラーシリーズ、堂々完結。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

また文哉が強くなった。故郷でもなんでもない、都会から逃げて住んだ土地とは思えない、地元の人たちとの交流。築いた信頼も普遍的なものではなく、それにすがることなくただ自分の信条を貫くために、住み慣れた土地を離れる。次の試練もきっと乗り越えられる。続きが本当に楽しみ。

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2025年08月17日

Posted by ブクログ

都会暮らしと、自給自足田舎暮らし、どちらにも憧れを持つ優柔不断な私。
お金があれば何でも買える。そんな便利な時代の生活に慣れてしまい、買わなくても良い物を買ってしまったり、食材への妙なこだわりがあったり、もしかして今の私は妙にへんちくりんな生活をしているのでは?と、真剣に読み入ってしまいました!
結編のラストはもう家族のような気持ちになってしまい目頭が熱くなってしまいました。
寂しいけど頑張るんだぞー( ; _ ; )/~~~

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2025年04月26日

Posted by ブクログ

終わってしまったー、、、。
面白かった。ていねいな暮らしって、こういうことなのかなと感じた。人生いろいろなことがあるけれど、いいことも、悪いことも乗り越えながらたくましく成長していく文哉がかっこいい!

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2024年11月05日

Posted by ブクログ

シリーズ最終巻。ここまでたどり着くのにずいぶんと時間がかかってしまったが、読み始めると一気に海が見える家ワールドにはまって。題名から何となく行きつく先は見えてくるけれど、文哉くんの葛藤がとても切なくて。凪子ちゃんと一緒に行くのか悶々としながら物語を見守っていたように思う。
どうやら新シリーズも始まっているようでそれも楽しみに追いかけていきたい。

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2024年10月29日

Posted by ブクログ

海が見える家 旅立ち
著者:はらだみずき

ベストセラーシリーズ、堂々完結。
台風による被災後、さらにコロナ禍に見舞われ、思うように日常を取り戻せない文哉。農業の師・幸吉が倒れたあの日を思い出しながら、心配する和海のすすめで旅に出ることを決意。向かった先は、幸吉の親友でイノシシの罠猟の達人・市蔵が暮らす集落。自然の中で過ごすうちに、文哉は自分なりの答えを見つけ、新たな決意を胸に抱く。シリーズ25万部突破、堂々の完結編。

南房総編の完結編。文哉は南房総の海での経験を糧に、さらなる成長を求めて新たな環境へ飛び出す。「人は環境で変わる」と実感し、行動を起こす文哉の成長が印象的。次のステージは山へと向かい、自分の可能性を確かめることを決意する姿が頼もしい。凪子との今後の展開も気になる!

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2024年08月20日

Posted by ブクログ

あー一気に読んでしまいました。
旅立ち…という題名で
海の見える家の最終章だけに
いろいろな事にどう卒業していくのだろう。
いつもの、前向きで眩しい文哉に会えるのかと、読み始めたのですが、
やはり、
いろいろなことが重なり辛い思いから抜け出せず人にも相談できないでいる文哉の様子に、周りの人達のようにわたしまでもがとても
心配で辛い気持ちになりました。
辛い気持ちを持ったまま
市蔵のところに出向いていって
幸吉さんのことや自分の思いなどを話しているうちに自分を取り戻し頑張ろうって思えるように切り替わった姿にほっとしました。
今回は、他のシリーズにはない気持ちに何度もなり涙が出てしまいました。とても感動し生きる力というのはこういうことではないかなと感じました。

これからの
凪子ちゃんに対しても文哉に対しも本当にどんどん成長していく
彼らを心から応援したいし
もう少し彼らを見ていたい気持ちになりました。

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2024年07月15日

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シリーズ最終巻
よかったーーー!
海から次のシリーズの山へどう向かっていくのか。

幸吉さんの死以降立ち直れない文哉だったけど、最後に言われた「自分の土地を持て」の言葉を自分なりに解釈して、次に進もうとする文哉が逞しかった。
なるほどこういう風に山の舞台へと繋がっていくのかと面白い!

土地があるからってみんなが食べていける訳じゃない。
大切なのは土地、というよりも”土”。
でもあるものを使いこなせる技をもっていなければ、土地を持つこともただの重荷になる。
幸吉さんは文哉を見込んでかけた言葉だと分かり、目頭が熱くなった。

自分で薪を割って、薪をくべて入るお風呂はいつも入っているお風呂とは温かさが違うらしい。
スピード重視でボタン一つで沸くお風呂と、時間を気にせず自分で火を起こして沸かすお風呂。
どんな薬品が使われているかも分からないけど、季節に関係なく手軽に買えるスーパーの野菜たちと、手間ひまかけて自分の手で育てた安心安全な野菜。
生きるとは、食べるとは、働くとは、幸せとは、、最後まで考えさせてくれる本でした。
山での生活も気になりすぎる!

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2024年06月07日

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いよいよ完結編!「逆風」のラストから想像通りの展開で文哉はまた自分の行く先を見失う。
以前のような日常を送れない文哉は幸吉さんの友、市蔵の元へ。
海ではなく山の中で地に足をつけ自然の怖さと恵みに触れ合いながら生きるヒントを得ていく。
文哉が選んだ人生は…決意は…

4巻通してとても良かった。
進んでは後退する文哉の海が見える家での数年。
生きる知恵も人の温かさも自然の厳しさも…そして人生には終点がある事も…この数年で学んだ文哉と共に読んでいて自分もたくさんの経験を得た気分だ。
しんどい事の多い人生をどう生きていくのか…
なんとも考えさせられたなぁ。

そして生きる環境、居場所により考え方も知恵も方法も自ずと変化する。
人にとっての正解が自分の正解とは限らず比べるものでも肯否定するものでもない。
自分の人生は自分の居場所で進む道を選択していくもの。
それがなかなか難しいのだけれど…^^;

さてさてこれから凪子と共に山での生活。
また新たな経験も厳しさも知ることになるのだろう。
海から山へ!新シリーズは開幕している。
楽しみに読み進めよう!

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2024年03月25日

Posted by ブクログ

旅立っちゃった。あー終わりなのかね、ラストの庭にみんな集まって送り出す場面がずーっとじんわりサムイボ。本当に4も出ているのって事、まだまだ出て来るし、幸吉さんも死ななくてよかった。フタ通りの行き方があり、周りに合わせてなあなあに生きるのと自分の意思を最後まで貫くとか分かりました、海が見える家が都会側だったのかと、そしてもっと田舎に住むの決めたのも凄い。とても真似したい変わり者、頼りなくてなんとなく生きてる文哉だったのに、姉にも言えたし、田舎の目の中でも生きれた。凪子の海が見えない場所に行きたい言うのは泣

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2023年10月07日

Posted by ブクログ

どこに身を置くかによって思考も当たり前も変わる

至極当然の事ではあるが、忘れかけていたことを気付かせてくれた

どこに身を置くのか、自分の直感を信じて動いてみたいなあ

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2023年09月22日

購入済み

一気に読んでしまった

大切にゆっくり読みたかったのに前作の続きが知りたくて一気に読んでしまいました。読み終わると逞しくなっていく文哉のその後がもっと知りたくなりました。続きが出ることを祈りつつそれまではゆっくりと読み返して待っています。

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2022年10月08日

Posted by ブクログ

前半の文哉は、気力がなくなり食欲もなくなり…
それは当然かな。

そしてまた姉が自分勝手にやってきて
モヤモヤ…

そんな文哉が自分の生活と心を見直すために
旅に出ることに…行先は、山。

今作では、自分の進む道を見失った文哉が
再生していく姿が描かれていて、とても良かったです。
この海シリーズは4作とも、気持ちよく読めました。
そして山も予約済み、早く読みたいです。

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2025年10月08日

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人それぞれ幸せの感じ方は違うってのを分かってない元彼女だかなんだかにちょっと腹立ちますが、、、素敵なシリーズものでした。さらに続編やれなくはないと思うので書いて欲しいですね!

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2025年10月05日

Posted by ブクログ

海編、完読。文哉の成長、人生の送り方、幸せの感じ方、人との関わり方、全てが参考になった。とはいえ自分は人生完全に折り返している。でも自分の場所で自分らしく生活していくために人としてスキルアップしていきたい。
山編も楽しい

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2025年07月17日

Posted by ブクログ

シリーズ完結編。
父が遺した海が見える家。
台風で壊れたり、コロナで管理している別荘にも持ち主がやってこなかったりと、精神的にも収入面でも不安定になる文哉。
日常を取り戻せない中、文哉は農業の師匠だった幸吉のことを思い出す。
幸吉の土地を譲り受け、農業を続けたいという思いがあったが、幸吉の息子たちの遺産相続やこの土地で暮らしていくことへの疑問等、文哉の中で何かが変化していた。
そして、幸吉のことを良く知る、山で暮らしている市蔵を訪ねることにした。
そこでの山での日々が、文哉に何かを気付かせた。
自分なりの暮らし、新たな生活に一歩を踏み出す。
最初の時のあまっちょろい文哉はもういなくて、自分の生きていく場所を自分で探すという、見違えるような変化が眩しい。

2025.4.29

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2025年04月30日

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幸吉が亡くなり、農業ができなくなった。文哉は群馬の山に住んでいる、市蔵のところへ行き1週間暮らしてみた。自分のやりたい事が何なのか、とうとうそれに気づいて、会社をたたみ凪子と一緒に山を手に入れられるかを見に行く。海の家での旅立ちだった。
海が見える家の終わりで残念だったが、山の生活が始まるのかとワクワク。

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2025年02月18日

Posted by ブクログ

 身勝手な人たちに翻弄されるが、かえって、主人公が自分や周囲の人たちを見つめ直すきっかけになり、旅立ちにつながる。
 こういう田舎の生活には憧れるが、現実は、想像以上に厳しいんだろなー。

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2025年12月07日

Posted by ブクログ

あっ完結した。。
あれ?でもあと1冊残ってるぞ?
ん?ま、いっか。
それはあとのお楽しみってことで。
これもねー、最後は旅立ちなんだけども、全巻からの重たさを引きずっててねー。
ちょっと辛かったよね。
でもようやく旅立つところまできたか。
確かにさ、田舎って〇〇さんとこの〇〇の娘。みたいなさ、素性が分かると仲良くしてくれるみたいなのってあるんだよね。
何処の馬の骨ともわからねぇ奴みたいなのには警戒心が強いんだよね。
これが何年も住んでるのにずっと〇〇さんの息子やら娘ってのが付きまとうとしたら辛いよなぁ。
いい背景ならまだしもさ。
でもとりあえず良かったよ。
生きる希望が見えて。
読んでて心配したもんね。

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2024年10月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

緒方文哉
大学を卒業し就職したが、一ヶ月で退職。父が急死し、残してくれた海が見える家に住む。別荘や空き家の管理をする株式会社南房総リゾートサービスを興した。

寺島
テラさん。別荘の住人。経営していた会社を息子に任せ、悠々自適な生活を送っている。

凪子
和海の姪っ子。亡くなった夕子のひとり娘。海辺の漂流物を素材にしたクラフトを雑貨屋で売っている。

坂田和海
カズさん。芳雄の死を文哉に報せててくれた恩人。地元で便利屋を営む。四十歳をすぎた独身。ベテランサーファー。


別荘の住人。別荘が台風により損傷し、コロナの影響で別荘に来れないことから、別荘を売りに出すことを決断した。

都倉
文哉の大学時代の知人。東京で雑貨の営業を依頼している。

川上美晴
文哉の元彼女。

宏美
文哉の三歳上の姉。離婚した母のマンションで暮らしていたが、南房総に戻ってきた。

秀次
潜水漁師をやっているベテラン漁師。

狩野市蔵
老猟師。幸吉の古くからの知り合い。

山野井彰男
中瀬の親戚の長男。ビワ農家のひとり息子。ビワの葉染め、ビワの葉茶、ビワジャムを雑貨屋で売っている。

幸吉
自分の畑で倒れて亡くなった。偏屈で愛想はないが、野菜づくりだけは上手い。

中瀬祐二
南房総の住人。元町内会長。

安原敏幸
幸吉の長男。

栄子
中瀬の妻。婦人会のリーダー。

忠男
彰男の父。

イト
文哉が市蔵の家に向かう時に里芋を渡した。帰りには柿を渡す。

緒方芳雄
文哉の父。千葉県南房総で田舎暮らしをしていたが、還暦を前に急死。

夕子
凪子の母で和海の姉。離婚して南房総に戻って来て、しばらくして海で亡くなった。芳雄の若かりし頃の恋人。

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2024年05月31日

Posted by ブクログ

シリーズの最初は読んだと思うけど、ほとんど覚えてない。そして何となく最終巻だけ読んで見ましたが、面白さがわかりませんでした。作者に失礼ですね、すいません。

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2024年05月21日

Posted by ブクログ

前半は台風被災にコロナ蔓延、幸吉の死…と辛いことが続き、文哉が日常を取り戻すことができない様子が、なんとも辛かった。
でも、旅先の山で新たな気付きがあり、次のステージに向かっていく姿はすっかり頼もしい。
1作目からものすごい成長!
そして「自分の土地を持て」という幸吉の言葉。今、住んでいる場所がイマイチしっくりきていない私としては、なんだか考えさせられた。

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2024年05月18日

Posted by ブクログ

完全なる自立を目指す気持ち、それに挑戦しようとする気持ち、今後の主人公を応援したくなった。生きることとは何か、考えさせられる物語であった。

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2024年02月07日

Posted by ブクログ

こちらも会社の先輩からお借りした一冊。
完結編。完結しちゃうのかぁ。。。
もう少し文哉の人生を見たかったなぁ。。。

時代はコロナ禍へ。。。
そしてまた暫く離れて暮らしていた姉が舞い戻ってくる。
姉との関係にストレスを感じていた文哉は旅に出かけて気づきを得る。

この作品、全て良かったなぁ。。。

都会は都会でしか得られない何かがあるのだろうが、田舎は田舎でいいところがたくさんある。

私も文哉が住んだ南房総と同じくらい?もっと?田舎暮らしだが、田舎故にお金をあまり使わないで生活が出来ている。
都会では欲しいものが全て手に入るのだろうが、それ相応の対価を支払っている。

田舎は住むところが安い。
東京と比べると、4000万くらいは得してる??
私が住んでいるところなど、土地なんてタダみたいなもんだ(笑)

食べていくって、何だろなぁって凄く考えさせられる作品だったな。
何が豊かで、何が豊かでないのか??
人それぞれ基準は違うだろう。

自分はこの田舎に住んで、大変充実した毎日を送れている。

私も文哉同様、田舎を選ぶのかもな。
いや、文哉が選んだ田舎の中の田舎は選ばないか( ̄▽ ̄)
そこそこのものが手に入り、そこそこの田舎。
うーん、浜松万歳( ̄▽ ̄)

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2024年02月02日

Posted by ブクログ

シリーズ4作品目で完結。

最初は大丈夫か?と心配になる主人公だったけれど
どんどん心が強くなって自分の生き方を見つめ直すところはポイントだと思う。
会社に属す身としては本当に考えさせられる。

終わってしまうのかーという少し寂しい感じ。
2人のその後は気になるけど、、

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2023年10月27日

Posted by ブクログ

4部作の最終話。
最後の展開もよく、読んでよかったです。

都会で暮らしていた文哉は、疎遠だった父の死をきっかけに、海の見える父の別荘を相続する。
最初は単純に売却し手お金に代えてしまうつもりであったけれど、別荘で出会った地元の人たちとの交流から人生が変わっていく。

過去に読んだ本の中に、日本は貧しくなった、本当に貧しくなったけれど、社会資産(ことばが違ったかもしれません)、というお金には換えられないとても大きな資産がある、と説かれていました。
地元の人と会話するだけでその土地柄が見えてくる。助け合いだったり、思いやりだったり。

まさにこの本に描かれている人々の暮らしは、そういうものだろう。

今年になって、日本の税負担率が47.5%である、というこの数値が話題になった。
これに消費税、会社負担(年金、雇用保険、健康保険)など労使折半しているものが含まれているかどうかは定かではない。
しかし、10万円稼いで、そこで実際に使えるお金は5万円を明らかに切っている。
そして、10%か、これから15%、20%の消費税も払うわけだ。
一揆がおきるのは5:5になったとき。
超えましたよ。素直に怒りましょう。

田舎のくらしには、助け合いがある。
相互の物々交換がある。
家に野菜や魚が届く。
これには税金がかからない。
そう、政府が把握できない経済活動だ。
だからこそ、気持ちにもお金にも豊かに暮らせるのは田舎なのかもしれない。

マイナンバーカードを持つと2万ポイントもらえる。
契約するなら、すべての責任は自分になる。
契約した君たちの責任だ、というわけだ。
枠と同じ流れ、同じような割合の80%の国民が契約した。
契約書には、政府側の一方的な契約変更に承諾する旨の条項があることはご存じでしょうか。
銀行の取引履歴の参照を認めすべてのお金の流れを差し出し、顔写真までも提供。
街中には監視カメラあり、AIと連動している。
政府がしたいことはなんだろう。
2万ポイントと引き換えに差し出すものの代償は大きいかもしれません。

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2023年03月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

1〜3までが結構好きだったから最後のストーリーは別れ、別れ、別れのような感じで悲しかった
それが文哉の成長になると思いつつ、、寂しい、、
個人的に和海がとても好きだったので和海の話ももっと見たかったなという気持ち

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2025年08月28日

Posted by ブクログ

「海が見える家」のシリーズ

文哉が市蔵の家を訪ねて2人で掘った自然薯を食べるシーンがたまらない

「あたたかな白米を包んだとろろが、口の中で泳ぐように混ざり合う。
中略
「文哉は口に出さなかったが、かりだが震えそうなほど感動していた。食べるものに心がけ揺さぶられるのはひさしぶりのことだ。」
中略
「土が、自分のからだに入っていくような不思議な感覚を覚えた。」

この体感を経て文哉は自分の道を決めたのだろう

体が震えるほどの感動を得たいものだ

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2025年04月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズを完読できた。半自給自足生活がリアルに描かれており、自分が生活しているような気分に浸れた。海や山の幸、農作物も美味しそうだった。 海を離れると決意したのは寂しかった。

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2024年11月16日

Posted by ブクログ

海が見える家シリーズ完結。
台風がきて、さらにコロナもあり、別荘管理など、今までの日常がうまくいかなくなってしまう文哉。
さらに、農業をいろいろ教えていただいた幸吉じいさんも亡くなり、生きる目的を失っていく。
市蔵のもとへ旅に出た文哉は、そこでの老婆との出逢いや、自然の中での生活で、自分なりの今後の生き方を見つけていく。

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2023年11月18日

Posted by ブクログ

 幸吉の教えである「自分の土地を持つこと」を目指して、南房総での生活に踏ん切りをつける思い切った決断が素晴らしいですね。自立のために自分の力を試してみたいと目標を追いかける文哉が眩しく感じます。
 幸吉、市蔵、和海といった尊敬できる人物の逞しさを吸収し、今後の山での凪子との新しい生活は、どんな感じになるんですかね?凪子にも大きな成長がありそうですね。
 今後のストーリーはまだまだ波瀾万丈で、小説ネタに事欠かない感じです。続編を期待したい。

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2023年11月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

やっと読めた完結編。前半から幸吉さんを失った悲しみで塞ぎ込んでいる文哉に悶々としたけど、市蔵さんとの対話や山で過ごしたことを通して幸吉さんからの教えを自分なりに理解して、最後は明るい未来に続いていく終わり方で良かった。タイトルに反した海の見えない場所へ向かっていくのが驚き。
文哉は自然に近い暮らし、田舎暮らしを求めて以前とは生き方が変わって、そうでない都会暮らしの人間を否定する考えが多く描かれたけど、個人的には自己実現の方法なんて人それぞれだし、どちらも馬鹿にしていいものではないと思う。自分の人生において何を大事にしたいか、どういう生き方をしたいか追求することを忘れがちなのが良くないね。
とりあえず、猪肉や掘ったばかりの自然薯食べてみたいなぁ。

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2023年10月30日

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