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Posted by ブクログ
私にとって、久々の森作品。
シリーズものでないミステリだし、
外国が舞台で主人公が外国人の小説を読むのも、
そう言えば久しぶりだ。
内容は...かなり複雑な、こった作りになってる。
登場人物も多いし、当たり前だが外人名前だし、
気合いを入れてないと誰が誰か見失う(^ ^;
様々な国にまたがり、殺人事件がいくつか起こる。
その全ての現場に、主人公の学生時代のルームメイトで、
ものっっそい美少年だった男がいた、という展開。
しかし、その美少年は犯人ではなく、
意外にも「主人公がやった」と証言して、
否応もなく事件に巻き込まれる主人公。
何とも不思議な空気が流れる文体で、
緊迫したシーンでは改行を多用する森氏らしい面も。
地の文がわりとゆったりしたテンポなので、
いざという時のドキドキ感はハンパない(^ ^
ミステリ好きは皆そうだと思いますが、
途中で「もしや、こいつが犯人では」とか
「あ、これはこういう『意外な展開』かな」とか
予言者となりつつ読み進めるようになる。
当然、その予想は当たったり外れたりして、
外れると「見事などんでん返し」などと言って
喜ぶのがミステリ読みだったりするのですが...
この作品は、途中で「もしや」と思った予想が
「全部当たっている」というウルトラC(^ ^;
矛盾しているものも含めて、全部(^ ^;
しかもなお、たたみかけるように襲ってくる、
私の予想の斜め上を轟音で飛び去るような展開(^ ^;
かなり「反則」に近い叙述トリックではありますが、
あ、そう言えばあの違和感の正体はこれだったか、
と後から気づくように伏線はきちんと張られている。
文庫版は、萩尾望都氏の解説が秀逸。
ネタバレしてるので、必ず読後に見ること。
「あ、そういう意味もあったのか」と気づき、
すぐ再読したくなること請け合いです(^ ^
Posted by ブクログ
約10年ぶりに森博嗣作品を読んだ。
昔好きで、いろいろなシリーズを読んでいたのが懐かしい。
本書はシリーズものではなく単独作品で、独特のクセが少なめな印象。
事件は進んでいくものの、なかなかスッキリしない展開が続き、最後に一気に駆け上がる。
ただ、細部は明かされない部分もある。
また、たまたま遠藤周作を読んだ直後だったので、神に対する考え方の違いが印象的だった。
この作品では、神は愛する存在であると同時に、畏れ多いものとして描かれている。
私も遠藤周作を読む前まではそういうイメージを持っていたけれど、神は共に悲しむ、誰にとっても近い存在だという遠藤作品の考え方が好きになった。
一方で本書の神は、決して慈悲深い存在として描かれておらず、むしろ怖い。
その考え方が本書の雰囲気を引き立てていて、面白く読み進めることができた。
Posted by ブクログ
インターポールで働く主人公のレナルド・アンペールのもとにフランスの刑事がやってくる。
殺人現場で両手を縛られた状態で発見された重要参考人リオンが「神様が殺した」、「神様の名前はレナルド・アンペールだ」と証言したと聞かされる。
リオンは男性ながら女性以上に完璧で美しい容姿をしている。
レナルドとリオンは大学時代に半年間だけ寮が一緒だっただけで特別親しい訳では無い。
リオンの妄言だろうか。
手がかりの無いままミラノで絞殺事件が発生。またしても現場にはリオンが拘束された状態で発見された。
異常に美しいリオンを中心に起こる殺人の犯人は誰なのか。
そんなお話。
*
簡単にいうと、女性にしては美しすぎる男性のリオンに心を奪われた人達の愛憎劇なんだけど、読み終わるとそれ以上の示唆を含む考えさせられる内容でした。
(ネタバレしないために深くは言うまい。)
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途中まで単なる推理もので退屈だったけど、まさかの叙述トリックでした。
毎度毎度、予想外のトリックで楽しませてくれる森先生。
叙述トリックも出来るとは…
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読んでてゾクゾクしました。
これだから読書は辞められない。
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ちなみに、幻冬舎文庫のカバー外した表紙が無条件で好き。
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