【感想・ネタバレ】ミレニアム・ファルコンを作った男~45歳サラリーマン、「スター・ウォーズ」への道~のレビュー

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Posted by ブクログ 2023年11月19日

毎晩、テレビで映画を悔いるように見ていた映画少年が、大好きなスターウォーズの制作に携わるまでのアメリカンドリームの裏側を描いた本

成田昌隆さんは2015年「スターウォーズ/フォースの覚醒」でILMのCGアーティストとして参加し、ミレニアムファルコンやスターデストロイヤーの制作に携わった。それにより...続きを読む、TOHOシネマズのインタビューやNHKの逆転人生など多くの人が彼を取材した。この本はそんな彼がどうしてCGアーティストになれたのか、彼の紆余曲折が書かれた自伝になってる。

普通の大学を出て、証券マンとして働き、トイストーリーがきっかけでCGとの出会い、挫折と父の死に直面する。しかし、彼はとある趣味がきっかけでまたCGを作るきっかけを見出し、夢へと繋げていく。ぜひ、本書を手に取って確かめてほしいです!

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Posted by ブクログ 2023年02月01日

45歳からCGモデラーとしてルーカスフィルムで働き、映画スターウォーズフォースの覚醒ではミレニアムファルコンのCGデザインを担当。そう聞くと若い頃からCGモデラーとして活躍しているように思えるが、著者は人生前半はCGとは何の関係もない証券会社勤務のサラリーマンだった。
アメリカで勤務するなかで、どの...続きを読むように映画業界に惹かれCGモデラーとなったか、その軌跡が本書には克明に記されている。
アメリカという風土もあるが、努力し挑戦する者には道は開かれるという、アメリカンドリームをつかんだ著者。しかも中年を迎えての挑戦であり、
今までのキャリアを棒に振ってまでの行動は、誰もが無謀だと思うだろう。
しかし、己の内なる声に従い、信じる道を突き進んだ者にしか見えない地平線が存在することを著者は実証した。

本当の夢を掴むためには、年齢も経験も関係ないのだということを教えてくれる、貴重な一冊である。

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Posted by ブクログ 2021年08月03日

証券会社に勤めるサラリーマンが、働きながらCGを駆使した映像作成や、プラモデル作成をしている。と言えば、いい趣味していますね。で終わる。
この趣味も、著者の成田さんは、とことん突き詰める性分なので、極めるために時間と労力を最大限傾ける。そして、映画製作に関わりたいという夢に向かって動き出す。
本書は...続きを読む、映画『スター・ウォーズ』に登場するかの有名な乗り物ミレニアム・ファルコンをCGでモデリングした成田さんの歩んできた記録だ。
CG技術の黎明期から、独学でソフトウェアの習得から、デモテープ作成をして映像制作会社に売り込みをする下積み?時代の苦労してきた経験が語られている。
45歳という微妙な年齢で、会社をやめて夢に向かって進み出す物語は勇気を与えてくれる。成田さんの冒険物語も、ルーク・スカイウォーカーに負けないくらい読み応えあるものだった。

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Posted by ブクログ 2021年10月07日

“朝5時には自然に目が覚め、6時から仕事を始めるのが楽しくてしょうがない。早く土日が過ぎればと思う日々をあるぐらいだ。”

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Posted by ブクログ 2021年09月10日

スター・ウォーズ好きにはぜひ読んでほしい書籍である。

おさらいすると、ミレニアム・ファルコンは直訳で「千年期の鷹」となるが、これは映画「スターウォーズ」に出てる主人公の仲間の所有する宇宙艦を指す。異名は「銀河系最速のガラクタ」と呼ばれ、大きな船体でその側面は複雑なパーツや装置が縦横無尽に備わってい...続きを読むる。

行動が早く、情熱が高く、目的意識も強い。全編を通して感じたのは、将来の自分への信頼がかなり大きい。ここが著者の一番の強みかもしれない。そのため、仕事における技術や今の仕事の実績はこの結果論かもしれない。人生の分岐点といえる大きい決断に対して背水の陣で挑んでいたのは度胸がすごすぎて驚いた。

タイトルにある通り、45歳からの再出発を描いた史実であるが、本の半分の時点でまだモデラー本職となってないところがすごかった。ここからどうなるんだ?と気になりっぱなしで最後まで読んだ。
最後の7章になると、かなりのビッグタイトルが並びそれらを手掛けているということで落差がすごかった。これは情熱と(自分への)信頼が尽きなかった証拠だろう。

タイトルはかなりの秀逸さを覗かせる。
彼が作ったのは『エピソード7/フォースの覚醒(2015年)』以降のファルコンのモデル。そのため、彼が中学時代にエピソードⅣがすでに公開されているため原型は存在している状態。ただし、ミレニアム・ファルコン以外にもスター・デストロイヤー(二等辺三角形の超巨大な船艦)なども手掛けているので、ここから分かる通り、デザインの原型に携わったのではなく、時代とともにバージョンアップしたところに携わった方と云える。

少し勘違いしていたのは、モデラーという職業。グラフィカルアートデザイナーとは異なり、VFX(ビジュアル・エフェクツ)という技術を用いて模型を作る(原案から詳細化する)役割。

やはり圧倒的に印象に残る点は、「自分の後悔しない人生を送るべき」ということと、「いつから始めても遅くはない」ということだろう。高校生までの時分は何がすきだっただろうか?これを再度自分に問いただしてみてほしい。

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Posted by ブクログ 2022年02月22日

プラモデルと映画が大好きだった少年が
証券マンからプラモデラーと紆余曲折あり
45歳からの転職活動でようやく夢の
ILM初の日本人モデラーとなったサクセスストーリー。

結果的にはいい本でした。
でもまずスターウォーズの制作に関わった話は
最後の最後に少しだけという感じ。
そこを期待して読む本ではな...続きを読むい。
全体的には夢を諦めずに追い続けた男性の
華麗なセカンドライフのお話。

ミレニアムファルコンの模型の側面の装飾に
タミヤの戦車部品など市販のプラモデルの
パーツが使われているなど制作秘話は面白かった。

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