あらすじ
※猫が可哀想な目に遭う作品は、一つもございません!
猫×ミステリーの書き下ろしショートショート集!
ベランダに現れたその猫は、夫を亡くした私に大事なことを教えてくれた(岡崎琢磨「優しい人」)。
恋人は猫アレルギー? 恋と猫を天秤にかけて、彼女はどちらを選ぶのか(土屋うさぎ「然らば、恋」)。
ボンネットを叩く音が、今日は聞こえない――。猫と人に降り注ぐ優しさの物語(佐藤青南「あたたかい部屋」)。
キジトラ、シャム、ぶち、黒、白……25作品、猫まみれ! 猫×ミステリーを、窒息するまでご堪能あれ!
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Posted by ブクログ
小西マサテルさんの「猫は銀河の中を飛ぶ」
と、
久真瀬敏也さんの「不思議なねこのおんがえし」
と、
おぎぬまXさんの「真っ白な目撃者」
が特に好きでした。
猫が可哀想な目に合う作品は無い、と帯で言い切ってくれていたので、猫好きな私は安心して読みきれました!楽しかったです。
Posted by ブクログ
ゆっくり読んでいたけど、ついに読み終わってしまった。いろんな猫にいろんなお話を堪能できる1冊。やっぱり猫とミステリーが好きだなと。
『ふたりと一匹』
『不思議なねこのおんがえし』
『喫茶フジコと黒猫』
『仲良くできるかな』
『あたたかい部屋』が25作品の中でも好き。
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賢い猫、愛らしい猫、不思議な猫、いろんな猫たちとライトなミステリを合わせた、25名の作家さんによるショートショート。主役だったり脇役だったり、個性的な猫たちの活躍に、読むとムギュッと抱きしめたくなる。
Posted by ブクログ
猫が出てくる25編の短編集。帯にも書いてあったが、猫が可哀想な目に遭う作品はひとつもない。不思議な話やホッコリする話、SFなど25名の作家によるバラエティに富んだ作品の数々に終始ワクワクした。短時間で猫の可愛さを堪能できる、猫好き(動物好き)には堪らない1冊だ。
Posted by ブクログ
猫で窒息(笑)。猫好きにはひたすら幸せなショートミステリアンソロジー。人間はともかく、猫は全部幸せです、たぶん。
お気に入りは降田天「プレゼント」。なかなかにブラックな物語なので、個人的にはこういうの大好き。だけど猫に関しては間違いなく平和なので安心できます。
貴戸湊太「猫又警部と猫のいる殺人現場」は短いながらもきちっとしたミステリ。猫の言葉が分かれば便利だよねえ。そして猫が人心を癒すということもさりげなくアピールされていて、ほっこりします。猫ちゃん最強。
Posted by ブクログ
1話あたり8〜10ページほどのショートミステリーを集めた本
帯にもある通り、猫が可哀想な目には遭わないのでご安心ください。
1番好きだったのは「お猫様」でした。
残念ながらカタヌキをしたことがないのでお猫様には会えそうもない。
Posted by ブクログ
猫に限らず窒息は苦しそうだから嫌だ(-_-)でも、毎夜一話ずつ読むには良かった(^^)♪サクサク読めすぎて、物足りない夜もあったけれど一話で我慢(^^;)読み終わったら、また最初からエンドレスでいけそう(ΦωΦ)
Posted by ブクログ
猫が出てくるショートショートがたっぷり。猫とライトミステリが好きな人はたまらないのでは? お気に入りは、猫の声が聞こえる刑事ミステリ貴戸湊太「猫又警部と猫のいる殺人現場」。猫好きな人がこの世にこんなにいるのが不思議だな〜。
Posted by ブクログ
これ以上ないくらいの猫づくし。
ミステリーだし、殺人もたまに起こるが、猫は可哀想なことにならないので安心できる。
なんでもないような話でも、ちゃんとミステリー要素があり、どんなひみつが隠されているのか、ワクワクしながら読める。
まず、タイトルがいい。さらに表紙のイラストのかわいさよ。
中身も猫好きならぜひ読みたい、そんなお話でよかった。猫成分の濃さはそれぞれとはいえ、25篇全て楽しく、気軽ながらも充実した読書体験ができた。
切ないお話、愉快なお話、かわいいお話、ショートショートだからこその、アフターヌーンティーにピッタリ合うような味わいの本です。
Posted by ブクログ
ショートストーリー過ぎて物足りないって感じがありましたが、全体的には多くの作家さんの作品が読めるので個人的には色んな文章に触れる機会にもなりとてもいい経験になりました。
Posted by ブクログ
猫×ミステリーの短編が25作品も!1話4,5ページでサクッと読めて猫好きにはたまらないホッコリドキドキミステリーが詰まってます。いつもなら一気に読む小説も、大事に大事に読みました♥
色々なシチュエーションがあるので、その時読んだタイミングで心に響く作品が変わって来そう。猫好きさんはぜひฅ(=´ㅅ`=)ฅ
Posted by ブクログ
264ページで25編なので、1編だいたい10ページ。さくさく読めて、猫好きであればプラスアルファで楽しめるショートミステリー集です。色々なタイプのお話があるので、どれかは気に入る作品があると思います。登場する猫を想像するのも楽しいです。
表紙は、猫を25匹描いてほしかった。
Posted by ブクログ
25人の作家の手による25編のショートミステリー。猫の登場の仕方は様々、作品ごとの猫カラーの色合いも濃さも様々。猫語がわかる、猫が推理する、猫ロボット‥から、飼っている猫、思い出の中の猫まで、いろいろな猫が登場する。
冷たい階段の猫、あたたかい部屋、喫茶フジコと黒猫辺りはちょっと良い話。各編ショートアニメで見られたら楽しいかも。
Posted by ブクログ
猫にまつわる、25のショートミステリー
4ページほどの短編が25編。
しかし、25編だと侮るなかれ、
かく言う私も、あっという間に読めると
思っていたら、意外と時間をかけて読んで
しまった。4ページの中に字がぎっしりと
詰まっているからかもしれない。
猫、猫、猫、と窒息するほどでもないが、
まあまあ、猫が詰まっていた。
気に入ったのは、「冷たい階段の猫」
亡き祖母の家で、猫と暮らし始めたら‥
と、いう話。全く怖い要素はない。
猫を飼っている人なら、絶対分かる、
あるある話。
「モトコとトモコ」、自分を拾ってくれた
飼い主に対する深い愛情‥泣けてくる
「あたたかい部屋」猫は出てくるけど、話に
直接猫は関係ないかも‥
どの話も、「世にも奇妙な物語」とかで
映像化したら面白そう。
Posted by ブクログ
猫に関するミステリー短編集。
ひとつのお話は5~6ページですぐに読み終わる。
直球あり、捻ったものありと、色々な作品が楽しめるが、猫が主役のものばかりというわけではなく、「猫が関係しているお話」といったニュアンスの作品が多い。
また、読みやすくはあるが25本もあると、それぞれは印象に残りづらいかもしれない。
Posted by ブクログ
クロとトラばかり。なぜかハチワレが出てこない。ミステリーはともかく、ほのぼの系はハチワレでしょう。読んだことのない作家が半数だけど、作者名伏せれば誰の作品か分からない。短編は好みでないけど、どれも面白かった。共通点は、ネコは人のことはなんでもわかっていて、いつでも大事な時には「にゃあ」とひと声あげることか。
Posted by ブクログ
「このミステリーがすごい!」編集部・編『猫で窒息したい人に贈る25のショートミステリー』宝島社文庫。
猫好きにはたまらない25編のショート猫ミス。イヤミスの次は猫ミスなのだ。
勿論、姉妹作の『猫で窒息したい人に贈る25のショートホラー』も購入してしまった。
さて、全部読んだが、尻すぼみに酷い作品が増えていき、当たり外れの激しいことに驚いた。外れに至っては素人が書いたのかと思うほど意味不明の酷い作品もあった。
◆岡崎琢磨『優しい人』。猫は可愛がった以上を返してくれるから大切に育てなさい。自分が今飼っている黒猫を最初に連れて行った動物病院の先生の言葉だ。そんな猫の恩返し。◇夫を亡くし、マンションで独り暮らしを始めた老婦人は毎日頭痛に悩まされていた。ところが、ベランダに迷いのシャム猫が現れると不思議と頭痛が治まる。
◆土屋うさぎ『然らば、恋』。猫は人の心を読むのだろう。犬猫のアレルギーはよく聞く話。しかし、犬猫が苦手な人ほど犬猫が寄ってくるのが不思議。自分もかつては犬猫は苦手だったのだが、黒猫を飼い始めてからは好きになった。◇ちなみに自分はやたらと動物に好かれるようだ。フラミンゴが居ることで有名な『メヒコ』というレストランで食事をした際、全てのフラミンゴがガラス越しの自分の目の前に集まり、遠くの席でフラミンゴを見たいと男の子が泣いていた。◇先日もヤギを放し飼いにしている市民の森で、トイレを借りに建物に入り、玄関に行くと3頭のヤギが押し合い圧し合いしていた。妻の話によると斜面の上に居たヤギが自分が建物に入るや走って降りて来たのだとか。◇彼女の飼う猫で、アレルギーのような症状を発症した恋人はあっさりと彼女と別れる。
◆猫森夏希『キャットトーク』。猫と会話出来るアプリを試したことがあるが、余り役に立たなかった。そんな猫との会話アプリをテーマにしたショートミステリー。予想通り、最後にブラックなオチがある。◇野良猫の黒猫を可愛がる男が『キャットトーク』というアプリを使って会話すると、黒猫は近くで起きた殺人事件のことを語り始める。
◆浅瀬明『冷たい階段の猫』。やけに軽いミステリーだ。猫は夏場になると涼しい所、冷たい場所を求めて移動する。我が家の黒猫もひんやり猫カウチか風がよく通る廊下に寝そべっている。◇地元に戻り、祖母の家で飼い猫の世話をすることになった男。飼い猫がいつも冷たい階段の下の床に寝そべっているのが気になった。
◆おぎぬまX『真っ白な目撃者』。猫も空き巣除けになるのだろうか。少なくとも我が家で黒猫を飼うようになってからは野良猫が寄り付かなくなった。◇職を失った男が空き巣に入った家に居たのは真っ白な猫だった。しかし、男は大金があるのに何も盗らずに家を出る。
◆三日市零『黒猫の効用』。予想外の展開ではあるが、余りにも現実離れした話で安っぽく感じる。西洋では黒猫は不幸をもたらすと言うが、日本では幸運を運んでくれる。◇アラサーの女性が黒猫を飼い始め、マッチングアプリで素敵な男性と知り合う。
◆貴戸湊太『猫又警部と猫のいる殺人現場』。猫の言葉が解かれば良いと思う。我が家の黒猫のアミちゃんはつぶらな瞳で見つめながらニャオニャオ鳴くのだが、何を考えているのか解らない。◇猫と会話出来る猫又警部が殺人現場に居た猫から犯人の正体を聞き出してしまうのだが、ミステリーとしては面白くないので、巧く捻りが入れられている。
◆歌田年『お爺ちゃんの遺産』。意表を突いたロボット猫。ロボット猫と言えば、ドラえもんが有名だという連想をしながら読んだが、ドラえもんとは全く関係無い話だった。◇祖父が遺産代わりにくれたロボット猫のAIBYOが徘徊回路のせいで外に逃げ出してしまう。
◆伽古屋圭市『ふたりと一匹』。時々、猫は姿を消し、何時の間にか後ろに佇んでいたりする。一体、何処に行っているのだろう。黒猫と暮らすようになり、本当に不思議な生き物だと思っている。◇白い猫の白玉と暮らす女性。何故か女性の友達が遊びに来ると姿を見せないな白玉。もしかして友達の正体は白玉かと思っていると……
◆乾緑郎『仔猫とピート』。猫が取り持つ男女の仲。我が家に黒猫のアミちゃんも最初に現れた時はゲソゲソに痩せていたな。◇彼女と防波堤に釣りに行った男の話。釣り上げた魚を強盗団のような居つきの猫に奪われ、再び釣り糸を垂らしていると、痩せた仔猫が現れる。
◆久真瀬敏也『不思議なねこのおんがえし』。あの手この手でミスリードを誘っているのをヒシヒシと感じる。◇タマが亡くなり、しばらくするとタマの気配が。
◆美原さつき『タナトスの贈り物』。我が家の黒猫アミちゃんも、まだ野良猫の時に足に頭を擦りつけ、家に入れてちょうだいとせがんだものだ。◇新潟で交通事故を起こし、都内に逃れ、古いアパートに住み始めた男に黒猫のタナトスがくれたものとは。
◆柊サナカ『喫茶フジコと黒猫』。このアンソロジーに収められた作品には黒猫が数多く登場する。西洋では黒猫は魔女の使いと呼ばれ、神秘的な雰囲気を持っているので、小説の題材になりやすいのだろうか。ちなみに我が家の黒猫アミちゃんは甘ったれで神秘的なところは無い。◇写真が趣味だった亡き祖父が残した大量の古いアルバム。そこに写っていたのは綺麗な女性と黒猫が居る喫茶店の風景だった。しかし、長い時間が経過しているにも関わらず、その女性は全く年を取っていなかった。その喫茶店の場所を探し当てた主人公。
◆梶永正史『お猫様』。物悲しい雰囲気の話なのだが、よく解らないというか、消化不良。◇父親とお参りした神社で見た巨大なお猫様の思い出。父親はお猫様に自分を猫にして欲しいと願う。
◆井上ねこ『猫なら簡単なこと』。作者の名前が井上ねことは。◇密室殺人事件の犯人は誰か。まさか猫ではあるまい。
◆高橋由太『モトコとトモコ』。このアンソロジーの中で猫目線で描かれる話は珍しい。◇20歳を過ぎた猫のトモコと年老いた飼い主のモトコの心温まる話。
◆降田天『プレゼント』。やたらと込み入った話で意味が解らなかった。余り一般的な多肉植物の名前や何やら使って捏ねくり回したという感じだ。ラストのベランダから鉢植えを落とした辺りの描写が全く意味が解らなかった。
◆辻堂ゆめ『仲良くできるかな』。今やマッチングアプリで恋人を探すのが当たり前になったようだ。一昔の出会い系アプリと何が違うのか。◇マッチングアプリで知り合った男女。どちらも猫を飼っていることを知り、意気投合するが……
◆朝永理人『ココア』。これも意味不明のストーリー。長々とした文章と話題を色々と詰め込み過ぎた結果だろう。
◆森川楓子『黒猫、鳴く』。ミステリー色の強い短編。但し、禁じ手を使ってしまってはいけない。◇オンボロアパートの家主の婆さんが殺害される。先生と呼ばれる男はたちまち、犯人は近所の変人の爺さんで、猫を使った犯行であることを見抜いてしまう。
◆岩木一麻『十字架』。額に十字架の模様がある猫がもたらす幸運とは。
◆高野結史『猫と遊戯と』。これもまた理解不能のストーリー。まずはボフンボフンというのが解らない。猫はビャアと鳴くんだっけ。もう少し厳選して欲しいものだ。◇猫を抱く権利を賭けたトランプのゲーム。
◆鴨崎暖炉『毒杯オレンジジュースの密室』。やたらと変わった名前の登場人物ばかりが登場する。作者の鴨崎暖炉という名前も変わっている。そして、猫吸いという言葉は初めて聞いた。猫はちょっと登場するだけ。◇毒殺事件のトリックを暴くミステリー。
◆小西マサテル『猫は銀河の中を飛ぶ』。宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』をモチーフにした短編なのだが、ミステリー色は薄く、面白くない。
◆佐藤青南『あたたかい部屋』。20年間引きこもっていた男の再生の物語。猫は刺身のツマ程度にしか扱われない。
我が家では昨年の8月から黒猫を飼い始めた。
7月初めの夜に居間で読書をしていたところ、脇の窓の網戸に突然張り付いて来たのが、最初の出会いだ。始めは黒い獣に見えたので熊かと思ったのだが、2度目に網戸に張り付いた時にニャアと鳴いたので猫だと知った。しかし、余りにも突然のことで猫という言葉が出てこなかった。
以来、黒猫はほぼ毎日我が家を訪れ、ご飯をねだるようになり、夕方に会社から帰ると必ず隣の山の上から駆け降りて、足下で戯れるようになった。
7月の終わりにしばらく姿を見せないなと思っていたら、ビッコを引いて現れた姿を見て、可哀想になり、動物病院に連れて行った。
動物病院で迷い猫ですが、ビッコを引いていたようなのでと説明すると丁寧に診てくれた。推定2歳の去勢済みの地域猫らしく、飼い猫にすることを決意し、帰りにホームセンターで猫グッズやエサを購入した。最初の出会いが網戸に張り付いたことなので、妻がアミちゃんと名付けた。
以来、アミちゃんは毎日ご機嫌で尻尾を立てながら我々夫婦を先導したり、尻尾を振りながら撫でてくれと甘えてきたり、恐らくアミちゃんは幸せに暮らしているのだろう。
最近は抱きついて来て、顔や手のひらを執拗に舐める甘えぶりである。
本体価格840円
★★★
Posted by ブクログ
猫をテーマにした25のショートミステリーを集めたアンソロジー。短編が盛りだくさんで、サクサクと読み進められる一冊。ミステリーの切れ味や猫の存在の描き方が作者ごとに異なり、読み比べる楽しさもあった。気になった作者の「このミス」受賞作も読んでみようと思った。
印象に残った短編
① 「冷たい階段の猫」浅瀬明
猫の“あるある”な行動が織り込まれていて、作者は猫と暮らした経験があるのかなと感じた。猫を通じて祖母の思い出や人柄を思い出す描写も良く、最後は温かい気持ちになれた。
② 「キャットーク」猫森夏希
オチはある程度予想できたけれど、短いページ数の中できれいにまとめられていて良い。
③ 「猫は銀河の中を飛ぶ」小西マサテル
「名探偵じゃなくても」の作者による短編で、同シリーズの登場人物が登場。既読者としては人物像を思い浮かべながら楽しめた。
Posted by ブクログ
なんて素敵なタイトル^_^
しかも 内容紹介では
猫が可哀想な目に遭う作品は、一つもございません!
の通り 猫に助けられたり なんだか ホンワカしたりな感じが多く 安心して読めました。
ただ未遂に終わったとしても 毒の話は ちょっとね と思ってしまいました。
Posted by ブクログ
『猫で窒息したい人に贈る25のショートミステリー』
『このミステリーがすごい!』編集部が編集するこの本の表紙の絵がスゴイ!
本当に猫で窒息してる!!
「このミステリーがすごい!」大賞受賞者などそうそうたる25人の作家による作品集。
その中に『謎の香りはパン屋から』の作者である土屋うさぎさんのお名前がありました。
小品とではありますが再会が嬉しかったです。
土屋うさぎさんの作品のタイトルは「然らば、恋」。
1年付き合ったカレシが、ある日カノジョの飼い猫に「猫アレルギー」を発症しました。
猫を手離すことなどできないカノジョは、泣く泣くカレシとお別れすることに。
しかしカレシは実は猫アレルギーではなく、唐辛子アレルギーではないかとの疑いが浮上します。
すぐにカレシのラインに連絡しようとして、カノジョが画面にみたものは。。。
この本の帯には「※猫が可哀想な目に遭う作品はひとつもございません」と書かれていますが、この作品のカノジョは?
猫のてのひらを返すように小さなどんでん返しが2回出てくる作品です。続きは本書で♡
1編が7~8ページの読みやすい作品が連なって、猫・ねこ・ネコ・・・が登場し、気持ちよく窒息させてくれます。
ネコ吸いする代わりに、またはネコ吸いしながらお楽しみください♡
Posted by ブクログ
タイトルだけで借りた1冊。25このほんとに短いミステリーがつまっていて、どれも猫が出てきた。辻堂ゆめさん以外初めて読む作家さんばかりだった。こんなアンソロジーも良き。
Posted by ブクログ
25作もあると好みが出ますね。
25作通してミステリー要素は薄めですが、いちばん最後の「あたたかい部屋」が好きでした。
ショートショートに慣れていないのであっという間に終わってしまう物語に私は少々消化不良でした。
Posted by ブクログ
ミステリーといわれると?な作品が多いが、そのなかでは「黒猫の効用」の結末で世界がジブリの某作品に切り替わるところが想定してなかっただけに印象に残った。
Posted by ブクログ
本屋さんでタイトルと表紙に惹かれ購入。ショートストーリーなので気軽に読めました。ミステリーとは書いてあるもガッツリミステリーな印象はあまり無かったような?優しいお話しもあって満足でした。
「優しい人」「然らば、恋」「キャットトーク」「真っ白な目撃者」「猫又警部と猫のいる殺人現場」「黒猫の効用」「タナトスの贈り物」「お猫様」「モトコとトモコ」「プレゼント」「黒猫、鳴く」「十字架」「猫と遊戯と」「あたたかい部屋」が個人的には好きでしたね。
Posted by ブクログ
猫、猫、猫…まさに猫まみれで窒息しそうな25作。
移動が多い1日だったので、1作品10ページ足らずのショートショートはぴったり。
猫×ミステリーということだったけど、あまりミステリー要素を感じないものもあり。
色んな種類の猫ちゃんが登場して、1作ごとに違う気分で楽しめた。表紙も可愛い!
Posted by ブクログ
インパクト大!なタイトルとかわいすぎる装画に惹かれて、思わず手に取った作品。
私も装画みたいに、たくさんの猫ちゃんと戯れたい…!
叶わぬ夢ですが…猫アレルギーなんです( ᵕ ᵕ̩̩ )
そんな私でも、本書を読んでたくさんの猫ちゃんと触れ合えたような気分になれた。
ちなみに、普段はアプリで猫ちゃんと交流しております^._.^
豪華作家陣による「猫×ミステリー」をテーマとした書き下ろしショートストーリーが25作品収録された一冊。
「猫×ミステリー」というテーマ、しかもショートストーリーという制限がある中で同じような作風の作品が一つもないのはすごい!
猫の種類はもちろんのこと、心温まる日常の謎系ミステリーあり、事件系ミステリーあり…バラエティに富んでいて、楽しめた。
8割ほどは日常の謎系ミステリーなので、事件系ミステリーが苦手な方も読みやすそう。
ユニークな設定の作品も印象に残った。
ユニークだけれど、奇想天外すぎず、サラッと物語に溶け込んでいる感じが◎。
特に「猫又警部と猫のいる殺人現場」に登場する能力、「キャットーク」に登場するツール…羨ましい!
私も使いたい!
個人的に一番好きだった作品は
✿ 「お爺ちゃんの遺産」歌田年さん
思わずクスッと笑ってしまうユーモア溢れる文章、他作品とは一味違う猫、ジーンとするラストが好みだった。
✿「お猫様」梶永正史さん
✿「仲良くできるかな」辻堂ゆめさん
も好みだった。
辻堂ゆめさんはタイトルが秀逸。
隙間時間に少しずつ読みたい時や、読書時間があまり取れない時などにおすすめです。
✎︎____________
好きであればあるほど喪失感も大きくなる、だからこそあらかじめ一線を引いておく(p.198)
だって、どんなに面白いトリックが使われていたって、猫が死んじゃうミステリーなんて誰も好きにはならないでしょう?(p.244)
猫は声を掛けても来ないときは来ない。だが甘えたいときは寄ってきて頭を擦り付けてくる。だからこそ可愛いのだ。(p.254)