あらすじ
ワンチームで動物の健康を守る!
沖縄美ら海水族館の動物健康管理室は水族館のすべての生き物の健康を守っている。
本書は健康管理室で働く職員と、飼育員が一緒になって取り組んだ仕事を7つ紹介。
イルカの新人工尾びれプロジェクト、保護したウミガメを海にかえすまで、ホホジロザメの謎に迫る、マナティーの赤ちゃんの人工保育…
人間と動物の織りなす物語に感動しながら、科学的な知識もわかる盛りだくさんの本。
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Posted by ブクログ
美ら海水族館の動物健康管理室では、水族館で飼育する生き物はもちろん、時には、沖縄の海で定置網にかかったサメや亀の治療や解剖も行っている。
本書では、イルカ、ヒブダイ、ウミガメ、ジンベエザメ、ホホジロザメ、マナティーの治療等を例が紹介されているが、陸上の動物以上にわからないことの多い海の生物を治療する難しさは並大抵ではない。
一方で、世界中の動物園や水族館の人たちと治療法や育て方を共有していることや、初めての試みも多いなか、生き物の命を守るために水族館のスタッフが獣医師、飼育員や事務の職員という枠を越えて、一丸となって働ける職場であることを知り、とてもためになった。
こういう職場で働きたいと思うとともに、動物園や水族館が好きでよく行くが、それはこうした多くの人たちに支えられているんだと改めて感謝したくなった。
Posted by ブクログ
表紙がかわいいのと、イルカの人工尾びれの話を聞いたことがあって詳しく知りたかったのと、水族館の動物の管理ってどうやってるんだろう興味を持ち購入した。
フジの時よりもかなり難しい状況であること、その分開発も訓練も難しいこと、ここまで大変だったのかと驚いた。
他にも魚を手術した話にも驚いた。魚って手術出来るんだ。
水族館にいる生き物たちの管理だけでなく、生態研究もしていて、それが将来の海の生き物たちや海の環境保護に繋がるんだと考えると、とても尊い仕事だ。
Posted by ブクログ
表紙が可愛いので読みました。
大学時代は、水族館就職希望であり、水族館のボランティアもしていて実情を知っていたので懐かさしい気持ちとワクワクする気持ちになりました。
特に赤ちゃんマナティの対応などチームみんなで試行錯誤しながら対応しているところは感動間違いなしです。
Posted by ブクログ
こちら児童書なので読みやすく、それでいて内容が濃くて良かった。
沖縄美ら海水族館の「動物健康管理室」の実際にあったケースをもとに、お仕事模様を紹介しています。
イルカの人工尾びれプロジェクト、ウミガメの保護、ジンベエザメの世界初の発見、ホホジロザメの謎、マナティーの赤ちゃんの人工保育…。
美ら海水族館が世界で初めて水中でのエコー検査に成功していることを、初めて知りました。
綴られている内容に、大人の私も初めて知ることばかり。
未知の世界が広がっていて、知的好奇心をたくさん刺激されました。
やっぱり動物本はおもしろいなぁ。
児童書は子どもが読むものなんて、そんな決めつけはもったいない!
こちらを読んだことで、先日購入した書籍 「沖縄美ら海水族館はなぜ役に立たない研究をするのか?」を読む楽しみが増しました。
水族館、海の生き物好きなお子さんがいる人に、特にお勧めです。
Posted by ブクログ
海の生き物を、大切にするためにできる限り頑張っている事が、わかりました。
以前美ら海水族館に行ったことがありますが、海の生き物たちが、健康に保たれているのは、美ら海水族館の飼育員の人たちの思いが書いある本です。
Posted by ブクログ
水族館が好きな人、水族館で働きたい人、イルカや魚が好きな人にオススメの一冊。子どもさんへのプレゼントにもオススメ。
私、大人なのに知らないことがいっぱい書いてあった。この水族館ではとても命を大切にしていることが書いてある。私は、魚1匹が病気になったら省いて終わりだと思っていた。その1匹に治療を行うなんて、その労力をかけてるなんて知らなかった。水族館は展示の場所以外に研究の側面がある事も知らなかった。水族館を見る視点が変わる、良い読書体験なりました。
Posted by ブクログ
ふりがなが書いてあって子供向けのようだが、大人でも楽しく面白く読めた。
水族館の裏側ではこんなことが行われているのかと知ることができ、また、獣医師、飼育員、研究員の関わり合い、信頼関係に感心した。
読んでいくうちに研究内容にも興味が出てきたので、色々と調べてみたい。
Posted by ブクログ
昔、しっぽを失ってしまったイルカの物語を読んだ記憶がある。美ら海水族館のフジだ。人工尾びれをつけて再び泳げるようになった記録を夢中になって読んだ覚えがある。
今回本屋でたまたま手に取ったこの本。夏休みらしい(自分の仕事的には夏休み関係ないけど)タイトルに惹かれ、読み始め、夢中になって読み終えた。読んでいるうちに気がついた、「この本、あのフジの物語書いた人の本だ!」 子ども向けの本かもしれない。でも真剣に海の生き物と向きう美ら海水族館動物健康管理室の働きに脱帽。
Posted by ブクログ
水族館の裏側でこんなに頑張ってる人たちがいる。
ただ展示しているだけじゃなくて、繁殖させたり、健康を細かくチェックしたり、けがをしていれば治療する。
そして、未来のための研究もする。
職員の方たちの努力と行動力がすごい。
知れてよかった。
また美ら海水族館に行きたくなりました!
水族館に行ったら今までとは違った視点で楽しめるかもしれない。
Posted by ブクログ
沖縄美ら海水族館に行くなら読んで損なし!漢字にフリガナ書いてあって、小中学生からおすすめします。
水族館の6種の動物たち、7つのエピソードが紹介されています。たのしいです!
ノンフィクション作家の岩貞るみこさんが、取材されてまとめられた作品です。美ら海水族館にある「動物健康管理室」の獣医さん、動物看護士さん、検査担当者さん、それに加えて飼育員さん・研究員さんの皆さんがワンチームで活躍する姿がえがかれています。
人間ドラマがどちらかといえばメインなので、動物たちについての疑問が次々に湧き上がってきます。
これがねらいなのかな?たくさんの疑問をたずさえて水族館にGO!ですか?水族館の動物たちについて知らないことがたくさんあることがわかりました。
わたしがおもしろかったのは、「ミナミバンドウイルカ」のサミのお話です。「人工尾びれプロジェクト」です。
イルカの訓練に興味を持ちました。イルカの脳ってどんなんでしょうか?イルカは訓練についてどう思ってるんでしょうか?飼育員さんに質問したいですね。
それから、イルカについては「犬」みたいに感じました。一方、「猫」的だと感じたのは「マナティー」でした。ほんとうはどうなんでしょうか、水族館に行って確かめたくなりますね。
妄想ですけど、もし、わたしが水族館の動物になるならやっぱり「イルカ」がいいですね。プールをスイスイ泳いで気持ちよさそうです。
イルカって、よくプールから顔だしてますよね。そんな風にして、ときたま、ダイビングが得意な水族館のおねえさん・おにいさんたちの関係を覗き見たいです(妄想です!こんなこと1ミリもかかれていませんから!)。
Posted by ブクログ
沖縄美ら海水族館のすべての生き物に対して、チーム一丸となって向き合っているようすが書かれている。
すぐ近くに海があるからこそ自然に近く、論文にかけるほどの新発見ができたり、チームがすごいからこそ世界初のことができたりするのかな。
動物園もそうだろうけど、言葉が通じない生きものを扱うことはほんとうにむずかしい、大変なことなんだと思う。
Posted by ブクログ
小中学生向けの本なので事前知識がなくてもとっつきやすく、読みやすい。
小林朋道さんの先生!シリーズを読んだ記憶がまだ新鮮なうちだったから、水族館の生き物はこんなに手をかけてこんなに長期間見守るのか!…そりゃそうか!と不思議な気持ちになった。
また、美ら海水族館だけでなく沖縄で漁業されている方とも協力しあって研究も進められて、大学の教授より良い研究環境なのでは?とも思った。
Posted by ブクログ
動物園や水族館は、子どもと楽しく生き物を観たり、触れ合ったりしていたが、それ以外にも生き物の研究、保存など、重要な役割があることがわかった。
一度は美ら海水族館に行ってみたい。
Posted by ブクログ
飼育員とのチーム医療で命を守る。沖縄美ら海水族館健康管理室の奮闘を描く。
イルカの人工尾びれ、保護したウミガメを海に返す、謎多きジンベイザメの生態、マナティの赤ちゃん誕生など。
スタッフたち裏方の活動にスポットをあてた作品。
Posted by ブクログ
小学生向きの本だが、なかなか面白かった。
特に第2章「サミの人工尾びれプロジェクト」と第7章「ホホジロザメ」。
傷から菌が入って壊疽を起こし、尾鰭がほとんどなくなってしまったミナミバンドウイルカのサミに、人工尾鰭をつけるプロジェクトが始まる。水族館だけでなく、尾鰭を作るブリヂストン側の思惑も絡んで大変なことになる。水族館側はサミに以前のような日常生活を送らせてやりたいと思うが、ブリヂストン側は以前別のイルカに作ったものより性能が上がったことを世に知らしめたいと考える。しかし、「いろいろ使ってみて、これがいい」というのは人間にとっては当然だが、イルカにはそうではない。人間なら自分のためにそこまでやってくれてるんだから使わないと申し訳ないと思ってしまうが、動物にそんな理屈はないし、それがいいのである。人間の試行錯誤、四苦八苦を尻目に、自分の感じるまま、気持ちのままに生きている。
深海や外洋で一生を過ごす生物の研究がいかに難しいかは、田島木綿子さんのクジラの本なんかでもわかることだが、ホホジロザメというよく知られた生き物でもやはり謎が多いこと、それが一部ではあるが水族館によって解き明かされたことは興味深い。「ホホジロザメ」の絵本でも、胎仔の腹に栄養の詰まった袋がついていて、それで成長することが描かれていたが、ミルクや食用卵のことは書かれておらず、まだ確実とまでは言えない学説なのかもしれない。まだ分からないことがたくさんあるというのも、これから研究者を目指す子どもたちには特にいいのではないかと思う。
水族館好き、海の生物好きにおすすめしたい。