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Posted by ブクログ
大人であれ子どもであれ、背負いきれないような出来事が起きうる。それが人生と言えば、あまりにも軽く聞こえてくるだろうか? でも、それが現実である。誰かに打ち明けられるうちは良いが、そうできない事も多々ある。
児童書でありながら、本作はいろいろなテーマで問いかけてくる。問いかけの正解はひとつではなく、それぞれの正解があると思います。
エピローグに“いくつもの出来事が重なりあい、影響を与えあって、人生は進んでいく。人生が一枚のキャンパスだとしたら、そこには無限の可能性がある。”とある。なんと希望に溢れる言葉であろう。
“そう。一見必要のなさそうなピースでも、絵を完成させるためには絶対に必要なんだ。神様はかならず、その人に必要なピースを与える。たとえば組み立てるのがあまりにやっかいで、そのピースをひどく憎んだり、消えてしまえば良いと思うようなこともあるだろう。だけど、パズルを完成させるためには、やっぱりどうしてもなくちゃならない。”と文中にある。
その人に必要なピースを神様はかならず与える。苦しくとも悲しくともそのピースを受け取って組み立てていく事が真実であり、それぞれの正解なのだろうと思う。
Posted by ブクログ
11月のマーブル
人間は1個体、1個体につき高度に複雑な精神世界をもつ生き物であるが、生命であることには変わりない。
道徳とか倫理とか、他の個体と協力するための社会にまつわる精神と、生と死の存在を自覚するがゆえの人間特有の精神性は強いものに思われるが、
生命としての本能もそれに劣らず強烈に人間を突き動かす。
コントロールの行き届かない生命の力が、人間特有の苦しみを生む。この話では不倫によってできた血縁関係のない家族の悩み、性同一性障害の悩みなどが扱われる。
大きな視点で見れば人間のやっていることは、他の生き物のそれと大差なく、穏やかに過ぎる時間の流れのなかでシンプルな生命の営みが続いているだけである。しかし人間の視点から見るとそこにはさまざまな苦しみと幸せな感情が渦巻いていて、それが数ある生き物の中で人間という種として生を受け、この世を謳歌する、一番自然なやり方なんだなぁと月並みなことを思った。
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