あらすじ
「真夜中は、なぜこんなにもきれいなんだろうと思う」。わたしは、人と言葉を交わしたりすることにさえ自信がもてない。誰もいない部屋で校正の仕事をする、そんな日々のなかで三束さんにであった――。芥川賞作家が描く究極の恋愛は、心迷うすべての人にかけがえのない光を教えてくれる。渾身の長編小説。
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Posted by ブクログ
タイトルや映像化から
キラキラしているストーリーをイメージしているとギャップを感じるかも
でもだからこそ自分には物語が刺さる
主人公は私の中にいる、主人公はわたしだ
好きな芸能人のお勧めの本だったか、何かのきっかけで購入して積んでた本を長期休暇に読んだ。
純文学を普段読まないこともあり、ずっとモヤモヤしたようなもどかしい気持ちだった。
同じ年齢のまったく反対の友人への憧れと嫉妬とか、自分の気持ちを伝えず行動に移さない他人への苛立ちとか、共感できる感覚はいくつもあった。
内気な人の恋
他のサイトのレビューを読んでいると、
主人公に感情移入出来なくてイライラした、
というのが結構あったが、
それは読者が外向的な性格だからだろう。
内向的で人付き合いが苦手な人なら
必ず共感出来る作品。
Posted by ブクログ
誰かの正解をなぞるのではなく、たとえ不器用でも自分の意思で選んだ道が“自分の人生”
傷つくことを恐れて何もしないことは自分自身の可能性の放棄。
今の自分を肯定するべき。
他者との繋がりだけに居場所を求めるのではなく、今自分が立っている場所での静かな時間こそ私の全て。忘れていくことは大切に咀嚼して、自分の一部にしていくプロセス。
執着を手放し、思い出を美しい結晶に変えてまた1歩踏み出す。
世界には一生かかっても伝えきれないほどの言葉と感情が溢れている。
本や写真を初めとする芸術からそれらに触れて、自分の感性を広げたい。
Posted by ブクログ
冬子さんが三束さんとの関わりを通して感じる感情、それを表現する言葉が、美しくもどこか胸を締め付けられるようで引き込まれてしまいました。
聖との衝突が書かれている所が特に好きで、修復を経て強くなる関係の美しさや、聖の心のうちでは生きづらさを抱えていることがよく分かる場面で、人間の魅力が良く表現されているなと思いました。
最後の選択は、三束さんなりの誠意なのか、本当の事を伝えるのが怖かったのか、両方なのか、また他にも思うところがあったのか、何か事情があったのかは分かりませんが、もっと言葉を交わしていれば、なんて思うのは無粋でしょうか。
日を追うごとに薄まっていく感情を抱えながら、たまに思い出して泣いて、思い出すこともなくなって。
いつか忘れてしまうのは必然で、人間として正常な反応であるからこそ、価値のあるものなのだなと気付かせてくれた本でした。
Posted by ブクログ
もう少し早く読めば理解できたあの時の気持ちもたくさんあったのだろう。
読みながら傷つけられ、いつの間にか優しく包み込まれている。そんな作品に感じた。
Posted by ブクログ
川上未映子氏の全米批評家協会賞最終候補作品。
自己表現が苦手で人間関係に臆し流されるままに生きるいわゆる「腐女子」の冬子が主人公。その良し悪しは断定せずありのままの状態を起点として聖・三束らとの出来事をもとに平坦さを維持しつつ心情の変化(後半に大波)を描く手法が見事。
必ずしもハッピーエンドともバッドエンドとも言えないけれども、自分の居場所や在り処を確認し、冬子の感情を言語化という形で発露するシーンがよい。
Posted by ブクログ
読むときによって受け取り方が変わってきそうな本でした
自分の選択によってどうなっていくか、どう向き合っていくべきか考えなおす機会になった
大切な人との向き合い方はもちろん、自分を大切に想ってくれている人との向き合い方も
どうしていきたいか考える機会になりました
悩む時間もステキなことなんだなあと
〜電車旅にて読破〜
Posted by ブクログ
主人公は30代後半で、フリーライターをやっている。30代後半の時期は周りはみんな誰かと結婚したり子どもを産んでく中で、孤独で生きてる。そんな主人公を見て静かな世界に居ることを感じた。
人が恋に落ちる瞬間を丁寧に書いてあった。常に相手の事を考えてる。そう思った瞬間、自分が恋をしてることに気づく。そんな感じ。それは、10代でも30代でも変わらないことに気づけた。
聖との間における、人間関係や三束さんとの縮まらない距離も恋愛ドラマとかみたいな、急展開もなくゆっくりと進んでいく感じがこの本の儚さを作っていた。
個人的には最後は納得いなかったが、少し余韻が残った。静かな夜に1人で読む本にぴったり。
Posted by ブクログ
川上未映子さんの綴る言葉の美しさというか、飾っていないのに端正で引き込まれていく雰囲気が圧倒的に大好きです。
ですが今回は、登場人物の冬子、三束さん、聖の誰にもあまり共感が持てずなかなか読み進めることができませんでした。聖のセリフで「あなただって皮一枚めくったらそのへんのどこにでも転がってるお粗末な欲望でぐちゃぐちゃなくせに、自分がそれをできないからって、ごまかして都合のいい物語をくっつけてうっとりしてるのをみるとむかつくってだけの話よ。」という言葉があるけど、キツイ一言だけどまさに冬子を言い当てていて、というか自分にも当てはまっていて、なかなかグサッとくるセリフでした。
あと、三束さんもよくわらないおじさんだったなあ。
しかし、校閲という仕事の舞台裏など自分の知らない世界を覗けたのはとても興味深かったです。
Posted by ブクログ
表紙、タイトルに惹かれて購入。
主人公の冬子の暗さ、自己肯定感の低さなど少し苛立ちを覚えたり、共感できなかったりする部分もあった。
だが、私自身が本気で人を好きになった時のことを思い返した時、冬子と同じようなことを考えていたなと思った。
冬子が三束さんに対して、
「いま、何をしていますか。わたしに会えないことは、三束さん、平気ですか。三束さん、わたしのことは、すこしでもいいから思い出してくれますか。」
(285ページ)
と、一人でグルグル考え、夢にまでも出てきてしまう。
好きな人のことを、本当は全部知りたいし、聞きたい。
だけど、聞く勇気がでなくて、聞いてしまったら何かが変わるんじゃないか、今の関係が壊れてしまわないか。
そういう経験が私にもあり、本気で人を好きになったことがある人にも共感できるところなのではないかと思った。
最後に、私はこの本を読むならカフェや電車ではなくて、静かな夜に、それこそタイトル通りの真夜中に、一人でゆっくり読むことをおすすめします。
Posted by ブクログ
なかなか共感性は低い作品だったが、最後まで完読できた。一重に描写が良かった。情景が浮かぶほどの言葉が紡げるのでステキな作者さんだと思う作品だった。出会えたことに感謝したい
Posted by ブクログ
どちらかと言えば聖寄りの性格なので、大人しくて自分の意見をなかなか口にしない冬子の心情が新鮮だった。
冬子や他の登場人物からみる聖の印象が分かりやすくて、聖の気持ちも分かりやすかった。聖の、自分達もそうしたいと思ってるくせに堂々としてる人を軽蔑したりするのがイライラする、どうせ今も私があげた下着をつけているんでしょ、みたいなシーン、私も似たような気持ちになった事がある。
冬子と聖は間反対な性格だけど、2人とも恋愛下手で、痛々しかった。
Posted by ブクログ
自分に何もないのは自分で何も選択したことがないから…と自分の恋を動かす選択をする冬子がいじらしい。
すべてを選択した気になっている人間から人生で2回も「見ててイライラする」と言われてしまう冬子だけど、水野くんも聖もどこかで羨ましいと思っていたんじゃないかな。常識を突っぱねなくても、無理くり選択し続けなくてもそれなりに生きている冬子に嫉妬してたんじゃないかなって思った。
冬子の気持ちも聖の気持ちも典子や恭子の気持ちもどれもなんとなく共感できて、でもどれも人の嫌な部分を孕んでて、そのリアルさが痛々しかった。
Posted by ブクログ
人から勧められたままに生きる冬子。
自分で決めて、行動したい、人まかせというものを
受けつけられない人間なの、という聖。
高校の同級生の水野くんは
「与えられたものを、どれだけ捨てられるかが
大事だと思うんだ。みんな、退屈と停滞を
平和とか安心なんかと取り違えてるんだよ。
だから僕はここを出て、自分で選んだものだけで
生きるのさ」という。
水野くんは、聖に似ている。
そして冬子は、二人ともに
「君を見てるといらいらする」と言われてしまう。
冬子のように、ぼうっと生きていることや、
(少なくとも周りからは楽に見える)
傷付くことを避けて生きること、
誰のことも求めず求められもしない生き方は
本当に楽なのか。冬子自身「それは楽なの?」と
あまり、ぴんときてなさそう。
むしろ、
そのことで人一倍苦しんでいるように感じる。
ひとりぼっちが寂しいと思っている。
少なくとも聖の「そういう生き方が好きなんでしょ」
は、言い過ぎかな。聖が頑張り屋すぎて、
どうしても頑張れない冬子のような人を見ると、
やきもきするんだろう。
カルチャーセンターで出会った三束さん。
高校の物理の教師をしているという。
酔っ払った状態でしか
外へ出かけられなくなっていた冬子に対して、
途惑う様子を見せずに優しく接してくれた。
決まった曜日に喫茶店で会うようになった二人だが
沈黙と、短いやり取りの繰り返し。
生徒と差別化するためにと、
名前で呼んでくれた辺りから距離が縮まったかな?
199ページ、三束さんの服とか髪とか唇とか、
目のわきの傷跡とか細部をたくさん思い出していて、
自分の五感がすべて三束さんでいっぱいなんだって
伝わってくる印象的な文章だった。
三束さんからもらったショパンの子守歌を
一日中聞いているという場面、
「ひとつひとつの音の輝きをそっと撫で、
それを連ねて首飾りに、
その光の輪を何度も何度もくぐり抜け、
深呼吸すれば身体が内側からしずかに光り、
吐く息は光の粉にふちどられている」
とにかく世界のすべてが光でできている!と
感じられる描写が印象に残った。
私と寝たいと思ったことは、ありますか?
三束さんは、はい、と答えた。
冬子は三束さんのその言葉を頭の中でぐるぐると
繰り返していた。自分でも思いがけないことを
言ってしまって、嬉しいより動転してる?
三束さんの誕生日のお祝いで食事をした帰り、
愛していると伝えた。伝えた瞬間なみだが溢れて
三束さんの手を握ったまま泣き続けた。
これが最後だと悟った、なみだだったのかな。
頭のてっぺんに乗せられた三束さんの手と肯きが、
告白の答えだと思いたい。
結局、真夜中の散歩の約束は果たされなかったけど。
ぼろぼろで帰った家の前で、聖が待ち構えていた。
苛立つ聖は本音をぶちまけて、冬子が泣いて
聖も泣いて、あなたのことをもっと知りたい、
友達になりたいと訴える。
いつも意地悪になって、いつもだめにしてしまう、
と顔をぐしゃぐしゃにして言う聖。
「あなたみたいにみんなが強いわけじゃないのよ」
と、周りから言われるたび
聖はどんな気持ちだったのか。
「鈍さからくる発言や考え方」を受けて、
傷付くこともあったんだろうと思う。
この喧嘩?の後からは、
本当の意味で仲良くなっていてほっとした。
冬子はもうひとりぼっちじゃない。
目のわきの傷跡は、
食品工場の職を失ったことと関係ある?
特に意味はないのかな。
三束さん、物理の先生って嘘だったの、
驚き!会話が弾まなかったのは、大きい嘘を
ずっとついていたからだったのかな。
それでも、冬子に光を教えてくれたことに
かわりはない。
Posted by ブクログ
風景描写がとっても綺麗。耳をすませば聞こえるくらいの冷たさ、という表現が特に好き。次の冬は夜中の光を感じながら歩いてみたい。
静謐、という言葉がよく似合う話だけれども、後半にかけての性的な描写で繊細な膜を張ってた何かが崩れてしまった。
Posted by ブクログ
序盤は主人公の冬子に全く共感できずなかなか進まなかったけれど、文章や風景描写の綺麗さもあり読み進めていくうち、過去の恋愛で傷つくのが怖くて相手と深く関わることができなかった自分を思い出して苦しくなった。
冬子とは対極な性格に描かれている聖にも全く共感はできなかったし、終盤の喧嘩のシーンでの発言についても言い方やタイミングはどうかと思ったが、聖の台詞からは、人と関わる中で自分を守るために一歩踏み込めない私自身を顧みるきっかけをもらったと思う。
すきな人のありとあらゆる細かいことを覚えていたり、気がつくとその人のことを考えていたり、相手をもっと知りたいと思ったりする心情描写には恋愛の苦しさ、切なさが詰まっていた。
Posted by ブクログ
冬子も聖もわたしは苦手なタイプ。自分の意見を言わない子も、考えていることをそのまま言葉にするタイプの人も。出てくる人達を誰1人、私は愛せなかった。水野くんも。
汚い人間だけどそれを隠して生活していくことの何が悪いのかな。我が身がかわいいのはみんなそうなんだからね。
Posted by ブクログ
夜の雰囲気、三束さんを静かに想う気持ちなどとっても素敵だったんだけど、聖があんまりにも無理だった...。
女のというか人間のいやのとこ全部詰まってたな
冬子を見てて
自分に自信を持つこと、自分以外の何か(酒や三束さんなど)に自分を委ねすぎないことがやはり大切だなと。
Posted by ブクログ
言葉の表現が素敵だった本
文章から、相手への好意が伝わってきてすごかった
ただ、物語の内容としては大きな変化はなく、フレーズに特化した本だなぁと。物語大好き派としては物足りない感じ。もう少し人生経験した後に読むとまた違うのかな?
Posted by ブクログ
主人公が、思ったよりお酒に頼ってしまってて、
それでもはっきりしないような雰囲気がわたしは
苦手でした。
でも、そういうところをはっきり言ってくれる聖と
終盤本音で喧嘩したところがよかった。
あと、冬や夜中の情景が思い浮かぶ文章が
すごくキレイでした。
Posted by ブクログ
校閲という仕事を知らず、興味深く読んだ。
冬子の、自分の意見をあまり言わない受け身なところは、自分と重なる部分もある。そして友人にも似たタイプもいる。自分の意見に同調してくれるのは心地よいこと。けど「あなたの意見は?」とむずがゆく思うこともある。
小説のようにそういう冬子タイプの人を「イライラする」と感じる人もいるのだろう。でもあなたが一緒にいることを「選んだ」のでしょ、心地いいんでしょ、とも思う。
冬子は「流された」と言っているが、聖のすすめで会社を辞めてフリーランスになったことは、「選んだ」ことだと思う。仕事や何かを変えることをしたくても踏み切れない人だってたくさんいるはず。
恋愛部分の描写は個人的には好きだったので、最後の終わり方には拍子抜け。
Posted by ブクログ
2026.05.10再読。
大学4年生で初めて読んだ時ほどの感動はなかった。それは当時の自分の一番の悩みが人間関係で、この本を冬子の成長物語だと捉えていたから。もう今の私は自分の気持ちを相手にはっきり伝えられるし、学生時代のような狭くて濃い人間関係にもう属していない。それより三束さんとのパートに焦点を当てて読んでいたから、終わり方に驚いた。
冬子が三束さんに、なぜ自分が毎回酒を飲んで会っていることについて何も聞かなかったか尋ねた時、「人には、いろんな事情があると思うので」と言ったところに、大人の恋愛の(三束さんに恋愛感情があったとは思わないが)醍醐味だなと思った。なんでも相手のことを知りたくて、ひたすらに質問をし合うような20代までの恋愛とは違う。
...と思っていたけど、最後に三束さん自身が経歴詐称してたことを知り、ただ自分も嘘抱えてたから相手にも聞かなかっただけか!
冬子は自分を初めて受け入れてくれた三束さんに恋心を抱き、三束さんは自分を尊敬してくれる冬子に本当のことを言えなくなっていった。なんで嘘ついたのか、三束さんの心情をもっと掘り下げてほしかったな。
三束さん目線でのスピンオフが読みたい。
きっと、冬子は三束さんの誕生日のお祝いした夜のことを、何度も何度も思い出すんだろうな。
女友達との人間関係パートも秀逸。
人と関わると傷つくし、裏切られるし、心が掻き乱される。でも、「あなたはもう私の人生の登場人物じゃない」という言葉は今回もグサリと刺さった。
人と距離をとるごとに、私という存在が薄くなっていく。
「自分の気持ちを伝えたり、動いたり、他人とか変わっていくことは面倒で大変で傷つく。だからあなたはそれらを回避して自分だけ無傷でいる。」
Posted by ブクログ
目に見えないモヤモヤ〜っとしてしまうような感情や距離感の描き方が絶妙だったなあと思いました。
〝恋愛〟に境界線はないような気もしますが、冬子と三束さんとの関係は、年齢差のせいか、私はつい親や子世代を思い浮かべてしまい、恋愛モードに入りにくかったかな?
また、冬子の「日本酒入り魔法瓶」や登場人物たちの言動に、頭では〝常識〟って、通じる範囲が限定されるし、流動的なもの、と理解しつつも、なんとなく違和感がこみあげてきて、自分の中にある同調圧力や価値観の捉え方をどこか試されているような、居心地の悪さを感じながら読んでいた気がします。
終盤、まるで、夢や酔いから醒めるように、一気に現実へ引き戻されるような場面は、ちょっとブラックユーモア的にさえ感じられて、先入観(イメージ)で人を括っている自分にちょっと苦笑いしてしまいました。でも、いろんな解釈が広がって、余韻が面白かったかも?とも思いました。
読み手によっても感想の振り幅がとても大きい作品みたいなので、そこも興味深い気がします。
私は、共感できない場面も多いけど、なんとなく共感できるような場面もあって、〝モヤモヤ感〟がとても印象的な作品でした。
真夜中に世界がふたつになる感じはとても共感でした。
映画化されたとのことで、どんな世界観なのかちょっと気になります。
Posted by ブクログ
最初の方あまり物語に集中できてなくて、気付いたら主人公が昼からお酒を飲み、魔法瓶に日本酒を入れて外に持ち運ぶほどのアル中になっていてびっくりした
自分のなかにある三束さんへの想いを自覚することの恐れや、一度自覚してしまうとダムが決壊したかのように自分のなかにとめどない感情や欲望が溢れてくる主人公の感情の揺れみたいなところはかなり共感できてしまってしんどかった
主人公のキャラクターや振る舞いを思うとそういう人間のサンドバックにされがちなのも納得だけど、それでもこの小説のなかで冬子の人生に関わってくる女は最初に仕事を紹介した元同僚?の女も含め、どいつもこいつも強くて、冬子と会話をしているようで実際は好き勝手に喋りたいことを発散するためだけの相手として目の前に冬子を据えているような感じがして、下品な人ばかりだと思った 冬子も冬子で、最後聖にあそこまで言われて尚友情を続けられる神経が全く理解できなかったし、まあどっちもどっちと言われればどっちもどっちなのかもしれないけど、けどもし自分が人生で関わり続けられるとしたら圧倒的に冬子だろうなと思う
今冷静になってみると三束さんもかなり一方的に喋る感じではあったけど、そう感じさせないのは話し方の表現とか間合いとかなのだろうか。文章でしか読んでいないのに、キャラクターごとの発話スピードまで含めて想像できてしまうところがこの小説の凄いところかもしれない
あと、物語の本筋と全然関係ないけど、携帯が折りたたみとか、プライベートでもメールや電話でのやり取りが主流だったりとか、連絡先交換が電話番号だったりとか、高級そうなレストランの支払いでカード払いじゃないところとか、そういった表現からすごく昔の舞台設定なのかと思っていたけど、読み終わった後刊行年を見たら2011年とあって、まさか2011年の世界ってこんな感じだったのかと思って衝撃を受けた 自分にとって2011年ってつい最近のことのように思っていたのに、言われてみれば確かにスマホも普及してないし、LINEもまだなくて、カードの普及率はよく分からないけど、けどきっとこの小説の世界観でも違和感ないぐらいの世の中だったのだろうと思うと、2011年ってもう既にすごく昔のことなのか、と、少し寂しいような、なんとも言えない気持ちになった
Posted by ブクログ
冬子はフリーで校閲の仕事をしながら訪れた喫茶店で三束さんと出会う。2人の関係はずっと初心(うぶ)2人の思いが重なり合いながらも初心さを秘めて最後まで過ぎ去った。三束さんは一体どんな人物というのも曖昧な謎のまま終わってモヤモヤした。笑。聖はよい姉貴的だけど性格があまり好きにはなれなかったなぁ。
冬子も三十代にしては子どもぽさがずっとしていて本当に初心な恋愛を堪能した感じがしました。
2026年秋に映画化されるので映像も愉しみたいです。
Posted by ブクログ
主人公の冬子も、出てくる女性たち(聖、恭子、典子)も、あーこういう人いるよなって感じ。共感とは違うけど、妙に納得してしまう部分があった。
何かでおすすめされていたし、映画化もされるということで期待してたが、自分にはそこまでハマらなかった。
Posted by ブクログ
オーディブルで。
主人公が昼間からお酒を飲んで、いろいろ気持ちを誤魔化し誤魔化ししてたあたりに全く共感できなかった。
58歳の三束さんを好きになるのも共感できなかった。
ヒジリの考え方や主人公との絡みは良かった。ヒジリの、少し冷めて割り切った感じ、優秀だから周りがしょうもなく見える感じ、が良かった。
綺麗な文章。