【感想・ネタバレ】すべて真夜中の恋人たちのレビュー

あらすじ

「真夜中は、なぜこんなにもきれいなんだろうと思う」。わたしは、人と言葉を交わしたりすることにさえ自信がもてない。誰もいない部屋で校正の仕事をする、そんな日々のなかで三束さんにであった――。芥川賞作家が描く究極の恋愛は、心迷うすべての人にかけがえのない光を教えてくれる。渾身の長編小説。

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感情タグBEST3

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心の些細な変化をこんなにも美しく丁寧に綴ることができるのかと感動した

恋をしている瞬間に映る情景は本当に綺麗なんだと改めて思ったし、自分が過去に体験してきた失恋の思い出も肯定することができた気がした

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2025年10月23日

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ネタバレ

光について
本人でさえ自覚がないまま、ぼんやりと暗いところにずっといた入江冬子を、照らして、冬子は選択をできるようになって、そして、どこかへ吸収されてしまった冬子の光、三束さん

私生活は荒れども美人で仕事熱心でマッチョメンタルな聖は色々周りに言われていて割かし外れてもいないのだけど、それでも嫌いになれない弱さを持っている

冬子が三束へ電話越しに、私と寝たいと思ったことがあるか聞いて、はい と言われたシーンは、自分までが冬子になったように気持ちがいっぱいになってしまった 三束さんはどんな気持ちでその返事をしたのだろう

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2025年10月14日

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冬子の感情の動き方が、デジャヴというか、昔私もなったことあるなぁ、と思って一緒に苦しくなりました。でも冬子の真っ直ぐな気持ちに触れて、心の汚いものが洗い流されたような気持ちです。

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2025年10月13日

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この小説だけではなく各文学で恋愛感情を示す「好き」という言葉の危険に満ちる一方、なんとも微笑ましいことか。さらに本書のような良質な心理描写の中で綴られる「好き」は一入である。好きという単語の配置のタイミングは恋愛小説の評価の多寡を分ける。本書はだいぶん後半に入ってくるが。

私がそこまで「好き」という表現を好むのは他の曖昧模糊になりがちな恋愛感情の表現より明らかな直接性があり覚悟がいる表現であることであるからだ。この言葉を繰り出すシチュエーションを思い浮かべるが良い。好きな対象に自分の制裁与奪を委ねてるのが普通に理解できる。他者に表明することで自分の尊厳を委ねかねない、この大事な言葉を気安く発することが出来るのは心の底から対象を思っているか、よっぽど玄人で軽んじた者でありそいつの信用に欠格がつく。この言葉を表明することの覚悟を持つ資格がある市井の若もの達の青春に羨望する。ただ本書において重大な注釈がある。ここに出てくる登場人物はそれなりに多少、歳を経過している。まぁそんなことどうでもいいが

最後に少し憎たらしい指摘になりうるが三束が 小説のキーパーソンとして肯定的に君臨するのは間違っているのではないか?。冬子はまんまと三束の三文芝居に乗せられてしまうが、ちょっとした沈思をすると三束のデタラメに容易に気づくはずである、三束はまだ若さの残る冬子に誠意をもって居たからいいものの、この推しの弱い冬子に三束的存在が悪手を伸ばす恐れは十分あるはずである。

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2025年11月28日

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ネタバレ

人間関係のもやもや欲張りセット! な本。

・同級生を「家に自分で上がったから」と襲う男子学生
・男性上司との飲み会の席で口論になり、引き下がらない女。それだけでなく、何も言わないその場の女性たちを卑下する女
・↑この女性の知人に「あなたは利用されているだけ。あの人は男性をとっかえひっかえしている性悪女」と吹き込む会社の元同僚
・独身の同級生(女性)に家庭の愚痴を山ほどこぼした後、「あなたも子供を生むべき」と言い、最後には「この話ができたのは、あなたが自分の人生の登場人物ではなくなったから」と話す既婚女性

……そんな生活の中で、主人公・冬子は三束という男性と出会う。

恋愛中心かと思いきや、周囲がクズだらけな世の中で冬子に見えた一筋の光が三束さんだったのかもしれないな、と思いました。
しかし、その光はあっけなく手の内をすりぬけてしまうという、なんとも悲しい終わり方。

(現実的には、「あんな顔して泣くなんて引くわ……」とか裏で思われてそうだなと思ったり。この本、ほんと人間不信になるにはぴったりだなと思います)

恋愛小説というよりは、その後の失恋にスポットをあてている物語という感触。そんなジャンルは聞いたことないけど、失恋小説。

「どろどろした中に一粒光るものがあれば、それで人は生きられます」ということなんでしょうか?
ぜんぜん「恋人たち」が出てこないのはタイトルで選んだ人からしたら、これじゃない感満点かもしれないな……。

とはいいつつも、表現とか展開が好きだったので星満点にしてみました。

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2025年10月18日

購入済み

内気な人の恋

他のサイトのレビューを読んでいると、    
主人公に感情移入出来なくてイライラした、
というのが結構あったが、
それは読者が外向的な性格だからだろう。
内向的で人付き合いが苦手な人なら
必ず共感出来る作品。

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2017年08月28日

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ネタバレ

氷が張った湖のような透明感と静けさを感じる作品だった。光に感する描写が多くて綺麗。冬子の所在なさげな感じが読んでいてすごく共感できて、読みながら「頑張れ!」と心の中で応援している自分がいた。

とにかく冬子と三束さんがどうなるのか気になって、最後の方は一気に読み進めてしまいちょっと寝不足気味に笑
人的には「そうかぁ…」と残念な結末ではあるけど、何も自分で選んでこなかった自覚のある冬子が初めて選んだものが、三束さんだったんだと思うと胸が熱くなる。きっと冬子にとっては忘れられない、意味のある出来事になるんだろう。
それにしても、聖さん好きだなぁ。

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2025年12月07日

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読み終わった時は正直ピンと来ておらず、綺麗な文章を編まれてるな、程度の感想しか残らなかった。
しかしそんな訳はないと思い、ネット上の考察を拝見して、点と点が繋がった感覚が強く残った。
人は選ぶ気はするが、メッセージ性が強く、良い本だなと思った。

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2025年12月06日

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心の中のモヤモヤしたもの、前向きになったかと思えば、すぐに萎んでしまうような、気持ちの揺れ等、冬子や聖の気持ちの迷いが、細やかに表現されている。

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2025年11月23日

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ネタバレ

聖の言葉が、特に終盤の私との会話の中の言葉が自分に刺さりまくった。安全圏を保とうとすることで、周りへしわ寄せが行く、とまでは思わないけど、自己完結型の人間は社会の中で害がないようである存在だと感じた。
最後の場面で、私が0から1にする行動を起こす。それは、自分から何も生み出そうとしない本人にとっては大きな変革である。その原動力は成就しなかった恋。
恋愛感情をこれからも持ち続けたいと思った

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2025年11月25日

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ネタバレ

映画化するの知らなかった()
主人公を応援するつもりはない(なんならお酒で失敗したことを思い出して辛くなる)けれど、一歩踏み出した人が感じる世界が確実に拓けていく様子(文中で「やらない後悔の方が大きいのはおかしい」旨まで言ってたのに……。)はただ綺麗なものだと思った。
踏み出した一歩目が上手く行かなかったけど、なんやかんやで踏み込んでくれる友人を得て、自分の好きなものを文字にして自分の外に出せているのから、ハッピーエンドだと思う。

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2025年11月14日

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夏物語に次いで2冊目
やはり川上さんの文章が好き
不器用な主人公の心模様が、痛いくらいまっすぐな感情がささる
映画楽しみ 浅野さんはワイルドすぎないか?と思ってたけど光について話してるところ想像したらいいかも
p245 好き

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2025年11月09日

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すごく不器用なのに、時々すごく大胆な事を言ったり行動したりする冬子さん。

辛そうな人生を歩んでいるように見えるけど、彼女なりの人生を歩んでいる。

基準とか価値観とか、私は私なりでいいのだと思えた。

冬子さんの37年間。この先も読んでみたい。

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2025年11月08日

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☆3.8くらい。

嫌いじゃないけど、高揚もしない。

静かな語り口。

共感したところはあったけど。

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2025年10月20日

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ネタバレ

とにかく大人の恋愛小説が読みたくて読み始めた。
まず、比喩用言がとても好み。名前のない、文章では見た事のない感情や風景がちゃんと文字になって思い浮かべられた。

内容について
最後、聖の言葉をかき消そうとした(嫌だと思った)のは冬子が社会に溶け込み始めていたからなのか。でも、化粧を自分でできないことや貰い物でおしゃれをするのは10代。結局は最後のデートの時はまだ自分の闇の中だったんだろう。
自分も過去の恋愛を引きずっているけど、思い出す頻度が極端に減っている事、少しずつ思い出せる事が減っている事、いつかこのまま忘れられる気がした。
またこの本の内容を忘れかけた時に読み直したい。

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2025年10月19日

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すごく丁寧に書かれているような気がして、長い物語ではないんだけど、読み応えがある。
というか、しっかり感動できた。
じんわりと、良い話だなぁ・・・と

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2025年10月19日

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それなりに面白かった。
ストーリーは大きな展開などはないが、主人公の心情などがとても繊細に細かく描写されていて、それに共感する部分が多かったので読みやすかった。

あまりにもピュアで繊細で、なんだか懐かしい気持ちになった。
ある人にとってはなんとでもないようなことも、その人にとっては難しく、大きな出来事で。
光の話が所々に引用されていたが、それもこの物語の儚さを助長していて、綺麗に感じた。
主人公やその他の人物のその後をなんとなく想像して、幸せに暮らしていたらいいなって思わされるような物語だった。

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2025年10月13日

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都会の真夜中、校閲者の冬子が出会う三束さん。静かな描写の中で揺れる心や孤独感、淡い期待と不安が丁寧に綴られ、日常の何気ない瞬間が“光”となって響きます。川上未映子ならではの繊細な文体は読後に深い余韻を残し、恋愛小説を超えた群像劇としても楽しめる一方、派手な展開を求める人にはやや物足りなさも。キャラクター同士の距離感や内面の葛藤がリアルに描かれ、大人の共感を誘う名作です。静かな夜に寄り添いたい時にぜひ。

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2025年10月11日

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外に出る色が吸収されなかった光の色みたいに、私たちが外に出して皆に見せているのは自分には適合しない異分子みたいなものなのかもしれない。
本当はこんなこと言いたくないし。やりたくない。
そう思えば思うほど色は濃く出てしまう。

主人公の冬子は全部を吸収しているせいか本当に透明で色がなかった。そんな冬子をみてイライラする聖たちの気持ちは少し分かる。

光の分子はいつか吸収されて無くなってしまう。あんなにそこにあったはずの体温や音もいつかは思い出せなくなってしまう。

それでも、真夜中の光は絶対にそこにあって、キラキラと漂っている。

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2025年10月10日

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人は誰しも自分の中に弱さを持っている。それを隠すために洋服で着飾ったり、化粧で自分を強く見せたりする人もいる。しかしそれは、その弱さを克服したことにはならない。その弱さと共存する自分だけの生き方を見つけることが重要なのだと思う。

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2025年10月09日

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シチュエーションと心理描写が非常に綺麗に思えた。
実際には理解しがたい登場人物が多く登場するが、結局人から見た自分もこんなものかもしれないと思った。

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2025年09月27日

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こんなに不器用に生きている人がいるのだなと思う反面、
あ、なんか自分みたいだな、、とも思う。

作者の
言葉のチョイスがとてもよい。好き

ふれているとは
これ以上近づけないということでもある
みたいな表現があって
ああ、なにこの感じ!!とブックマークしたくなった。

もう一回戻ってみよう

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2025年12月07日

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入江冬子にはあまり共感できなかったし周りにいないけど、描写が詳細でそういう人もいるんだなと思った。アル中はまじかと思った
みつつかさんよく平然と嘘つけたな
怖い!
聖が真逆で気持ちよかった

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2025年12月01日

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一つのシーンを緻密に表現するのが特徴的だった。一読したけどあまり理解が追いつかず。。期待していたラストではなかったので驚き。ただ文のまま読んでいるだけだと、作者の意図を汲みきれてない気がした。誰かの解説記事を読んで「そういう事だったのか」と理解する事ができた。国語の問題文のようだ。
もう一度読み直して咀嚼したい。

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2025年11月04日

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ネタバレ

三束さんとのシーンの表現が美しかった
でも結局嘘で作られた世界だから美しかったのかなとも思えた
本音でぶつかりあえた聖みたいに三束さんも一方的に告げるのではなく本音でぶつかってほしかったかな
あと三束さんの仕事がなくなってから今までのことはどんなことが書かれていたのか気になる

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2025年11月02日

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とりあえず文章から連想できる情景がとても綺麗だった。雪や雨がとても似合うシーンが多く、主人公の感情が徐々に表現されていき、そこに切なさと愛おしさを覚えた。静かにスローに、大人の初恋がなされていく。相手もまたいい、好きだわ、哀れな彼。

(ただ、少しダラダラと長く集中できない所もある。特に仕事系とか、友人のところとか、あまり記憶にない。もっと恋愛部分を深掘って書いてほしかった気もする)

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2025年10月20日

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色んな種類の、いい人ぶった嫌な人が出てきた!
そして、その嫌な人はどこにでもいるのめっちゃわかる。
家族、友達、職場など、そしてその嫌な言葉を投げかけてくるのは異性とは限らず両方っていうのもめっちゃわかる。

結婚して子供を産まない女は人として欠損があるように見られたり、籍を入れずに子供を産むのは親世代からしたら絶縁するほどの罪だったり。

恋愛が本テーマなのかなと思い読み始めたのだが、こういう周りにいる地味に嫌な人達によって生きづらい世界を作られている感じにめちゃくちゃ共感した。

34歳にして初恋をして、仕事1日2時間しかできなくなるぐらい苦しくなって部屋に閉じ籠る主人公、、、(^∇^)笑

この著者さんの小説は、特別に何かが起こる事はないけど、人間関係のモヤモヤを言語化するのが上手ですね。あーわかるわかるって何回もなりました!

どっぷり恋愛小説読みたい人には物足りないと思います!
物足りなかった反動で、めちゃくちゃドロドロ泥沼恋愛小説読みたくなりました!笑

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2025年10月13日

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ネタバレ

昔からよく平積みされていて気になっていたことと、最近YouTubeでこたけ正義感が好きな本としてあげていたので、ついに読んだ。「川上未映子さんの書く文章が心地いい」というふうに言われていたけれど、私にはそれが感じとれず。

物語は35歳の女性が主人公で、人との関わり方の悩みや葛藤がテーマの物語だと感じた。昔からあまり話すことが得意ではなく、職場での居心地の悪さを感じる点など、初めは近しいものを感じていたけど、その後、とてもはつらつとした女の友達と親しくなるところやお酒をたくさん飲んでカルチャーセンターへ行き、結局気持ち悪くなって吐いてしまうところなど、あまり近しくないと感じる部分もあった。

偶然出会った20歳以上年上の人に対して、主人公が恋愛感情を次第に抱き、男性側も抱くのだけど、その年齢差の恋愛が気持ち悪いと感じてしまった。この恋愛は主人公視点だから、綺麗な物語だけれど、三束さん視点を勝手に考えてしまって気持ち悪くなっているのかも。

登場人物がどの人もいい面もあれば、あまり好きではない面もあるところが、現実的で、そうだよねとなりながら、心がシオシオした。
あまり話さない主人公に対して、「見ているとイライラする」というような言葉を投げかける高校時代の彼、聖、恭子さん。それまではそこが好きだと思っていたじゃない…好きなところが嫌いなところになるんだね…などと思いながら、悲しい気持ちになっていた。

高校時代の声の掠れている女友達も年齢を重ね、結婚、子供を産み、夫婦生活のどうしようもならないような悩みを話した。そして、「これを打ち明けた理由は、あなたがもう私の人生の登場人物ではないから」という言葉。それは、言わなくてもいいし他の言い方がなかったのかい…という悲しさがあった。
そして、女子のことを「くん」で呼ぶ人だったっけ、そんな設定あったっけと困惑した。(読めてなかったのかも)

思っていたより恋愛というよりは、人生、女性の生き方、というようなお話だった。
この小説を読んで、アルコールを摂取したくなり、お酒を飲みました。心がシオシオとするので、あんまり落ち込んでいる時には不向きかも。

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2025年09月26日

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情景や心情の描写が柔らかい表現でされていて、穏やかな気持ちで最後まで読み進めることができました。反面、ひらがな表記が多いので、慣れるまでは読みにくかったです。
恋愛経験がないまま大人になった冬子が、偶然出会った三束さんに惹かれながら、自身の生い立ちや課題に触れていくのですが、結末は釈然としないように感じました。

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2025年09月22日

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読むのに時間がかかった。主人公はアル中なのかって笑いそうになった。
光の描写とかはすごく嫌いに描かれていて、真夜中の儚さや寂しさが浮かんできた。恋ってこんな感じだよねって優しく暖かく苦しく表現してあって良かった。

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2025年09月15日

Posted by ブクログ

主人公の心情を表現する文章が、とても練られていて美しいと思った。恋が始まって思いが深まって行く描写も良い。そういった心の機微の表現を楽しみたい人の為の小説と思う。
物語の起伏や展開をもっと楽しみたい自分には、エッセイ読んでる感が強くて物足りなかった。
川上さんの他の小説も読んでみたい。

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2025年09月14日

購入済み

今まで一番飛ばし読みした本。かなり気持ちが暗くなる。

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2016年09月20日

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