【感想・ネタバレ】すべて真夜中の恋人たちのレビュー

あらすじ

「真夜中は、なぜこんなにもきれいなんだろうと思う」。わたしは、人と言葉を交わしたりすることにさえ自信がもてない。誰もいない部屋で校正の仕事をする、そんな日々のなかで三束さんにであった――。芥川賞作家が描く究極の恋愛は、心迷うすべての人にかけがえのない光を教えてくれる。渾身の長編小説。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルに惹かれて。
人と関わることに消極的で思ったことを言葉にするのが苦手な冬子。孤独に苛まれるなかで三束さんに出会い、知らぬ間に想いが募り、自分の恋心に気いていく。
不器用だし、見ていられないような部分も多い。共感できる、という主人公ではない。
ただ、三束さんの傘に入れてもらう場面、自分の気持ちに気付く瞬間やそれを彼に伝えるシーンなど、色々な素敵な場面が、冬子にぴったりな繊細な表現で描かれていて胸がいっぱいになった。
人を好きになる気持ちってやっぱりいいなと思うし、その気持ちが人を動かす力にも驚かされる。
川上さんの言葉選びがとにかく素敵で、優しくてゆっくり紡がれる文章が心地よかった。静かな夜にまた読みたくなると思う。

0
2026年08月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み終わったら出る一言目は「うーん」だった
それは良い意味でも悪い意味でもない

恋をしている人の感情を大胆に書かれていて
恋を忘れてしまった私からするとなんだか久しぶりの感覚を教えてくれる教科書みたいでよかった

三束さんは何を考えていたのだろう、
私も冬子みたいに考えたけれど何も分からなかった
三束さんはずっと大人な人だと思っていたけれど、
ちゃんと人間らしいところもあって
それは年齢が「愛」においては関係ないことを表しているみたいだった

誰かを愛するということ、こんなにも辛いのだな
辛くて、だから苦しくて、それでも朝の光かいつもより輝くように見える
そんな情景まで思い出せるような な本だった

私が愛を忘れてしまった時、また読みたいと思う
愛とは、きっと苦しくて悲しくて涙が止まらない
それでも、何気ない日々が色濃く見える

冬の薄暗い、でも心地の良い風と
春になっていく気持ちのいい晴れた日を想像した

美しい本だった

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2026年08月31日

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