【感想・ネタバレ】すべて真夜中の恋人たちのレビュー

あらすじ

「真夜中は、なぜこんなにもきれいなんだろうと思う」。わたしは、人と言葉を交わしたりすることにさえ自信がもてない。誰もいない部屋で校正の仕事をする、そんな日々のなかで三束さんにであった――。芥川賞作家が描く究極の恋愛は、心迷うすべての人にかけがえのない光を教えてくれる。渾身の長編小説。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

主人公は30代後半で、フリーライターをやっている。30代後半の時期は周りはみんな誰かと結婚したり子どもを産んでく中で、孤独で生きてる。そんな主人公を見て静かな世界に居ることを感じた。

人が恋に落ちる瞬間を丁寧に書いてあった。常に相手の事を考えてる。そう思った瞬間、自分が恋をしてることに気づく。そんな感じ。それは、10代でも30代でも変わらないことに気づけた。

聖との間における、人間関係や三束さんとの縮まらない距離も恋愛ドラマとかみたいな、急展開もなくゆっくりと進んでいく感じがこの本の儚さを作っていた。

個人的には最後は納得いなかったが、少し余韻が残った。静かな夜に1人で読む本にぴったり。

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2026年04月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

表紙、タイトルに惹かれて購入。
主人公の冬子の暗さ、自己肯定感の低さなど少し苛立ちを覚えたり、共感できなかったりする部分もあった。
だが、私自身が本気で人を好きになった時のことを思い返した時、冬子と同じようなことを考えていたなと思った。
冬子が三束さんに対して、
「いま、何をしていますか。わたしに会えないことは、三束さん、平気ですか。三束さん、わたしのことは、すこしでもいいから思い出してくれますか。」
(285ページ)
と、一人でグルグル考え、夢にまでも出てきてしまう。
好きな人のことを、本当は全部知りたいし、聞きたい。
だけど、聞く勇気がでなくて、聞いてしまったら何かが変わるんじゃないか、今の関係が壊れてしまわないか。
そういう経験が私にもあり、本気で人を好きになったことがある人にも共感できるところなのではないかと思った。

最後に、私はこの本を読むならカフェや電車ではなくて、静かな夜に、それこそタイトル通りの真夜中に、一人でゆっくり読むことをおすすめします。

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2026年04月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

audibleにて。主人公が自分を見ているみたいで時々辛くなった。酒に酔ってないと好きな男の人とも会うことができない。それくらい本来の自分に自信が持てない。酔ってないと本音が言えない。ひじりもひじりで生きづらそう、孤独そうだなと思ったし、男(名前忘れてしまった、、、)も見栄張りたかったのかな。

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2026年04月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・冬子のことをすごく陰気でうじうじしているように感じる読者は多いかもしれないが、個人的には彼女の考えや行動はとても理解できた
 誰とも深くつながり合わず、自分だけで生きていれば、寂しいけれどそれ以上の深傷を負うことはない、というか
・自分自身を恥じるような描写はあったものの、そんな自分を取り繕うでもなく、ありのままで三束さんと対面していて、彼女は強いと思った
・2人が結ばれてほしかったような気はするけれど、むしろこの結果が一番リアルだなと

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2026年04月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ


主人公が、思ったよりお酒に頼ってしまってて、
それでもはっきりしないような雰囲気がわたしは
苦手でした。

でも、そういうところをはっきり言ってくれる聖と
終盤本音で喧嘩したところがよかった。

あと、冬や夜中の情景が思い浮かぶ文章が
すごくキレイでした。

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2026年05月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

校閲という仕事を知らず、興味深く読んだ。

冬子の、自分の意見をあまり言わない受け身なところは、自分と重なる部分もある。そして友人にも似たタイプもいる。自分の意見に同調してくれるのは心地よいこと。けど「あなたの意見は?」とむずがゆく思うこともある。
小説のようにそういう冬子タイプの人を「イライラする」と感じる人もいるのだろう。でもあなたが一緒にいることを「選んだ」のでしょ、心地いいんでしょ、とも思う。

冬子は「流された」と言っているが、聖のすすめで会社を辞めてフリーランスになったことは、「選んだ」ことだと思う。仕事や何かを変えることをしたくても踏み切れない人だってたくさんいるはず。

恋愛部分の描写は個人的には好きだったので、最後の終わり方には拍子抜け。

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2026年05月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最初の方あまり物語に集中できてなくて、気付いたら主人公が昼からお酒を飲み、魔法瓶に日本酒を入れて外に持ち運ぶほどのアル中になっていてびっくりした
自分のなかにある三束さんへの想いを自覚することの恐れや、一度自覚してしまうとダムが決壊したかのように自分のなかにとめどない感情や欲望が溢れてくる主人公の感情の揺れみたいなところはかなり共感できてしまってしんどかった
主人公のキャラクターや振る舞いを思うとそういう人間のサンドバックにされがちなのも納得だけど、それでもこの小説のなかで冬子の人生に関わってくる女は最初に仕事を紹介した元同僚?の女も含め、どいつもこいつも強くて、冬子と会話をしているようで実際は好き勝手に喋りたいことを発散するためだけの相手として目の前に冬子を据えているような感じがして、下品な人ばかりだと思った 冬子も冬子で、最後聖にあそこまで言われて尚友情を続けられる神経が全く理解できなかったし、まあどっちもどっちと言われればどっちもどっちなのかもしれないけど、けどもし自分が人生で関わり続けられるとしたら圧倒的に冬子だろうなと思う
今冷静になってみると三束さんもかなり一方的に喋る感じではあったけど、そう感じさせないのは話し方の表現とか間合いとかなのだろうか。文章でしか読んでいないのに、キャラクターごとの発話スピードまで含めて想像できてしまうところがこの小説の凄いところかもしれない
あと、物語の本筋と全然関係ないけど、携帯が折りたたみとか、プライベートでもメールや電話でのやり取りが主流だったりとか、連絡先交換が電話番号だったりとか、高級そうなレストランの支払いでカード払いじゃないところとか、そういった表現からすごく昔の舞台設定なのかと思っていたけど、読み終わった後刊行年を見たら2011年とあって、まさか2011年の世界ってこんな感じだったのかと思って衝撃を受けた 自分にとって2011年ってつい最近のことのように思っていたのに、言われてみれば確かにスマホも普及してないし、LINEもまだなくて、カードの普及率はよく分からないけど、けどきっとこの小説の世界観でも違和感ないぐらいの世の中だったのだろうと思うと、2011年ってもう既にすごく昔のことなのか、と、少し寂しいような、なんとも言えない気持ちになった

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2026年05月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

オーディブルで。

主人公が昼間からお酒を飲んで、いろいろ気持ちを誤魔化し誤魔化ししてたあたりに全く共感できなかった。
58歳の三束さんを好きになるのも共感できなかった。
ヒジリの考え方や主人公との絡みは良かった。ヒジリの、少し冷めて割り切った感じ、優秀だから周りがしょうもなく見える感じ、が良かった

綺麗な文章。

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2026年04月21日

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