【感想・ネタバレ】すべて真夜中の恋人たちのレビュー

あらすじ

「真夜中は、なぜこんなにもきれいなんだろうと思う」。わたしは、人と言葉を交わしたりすることにさえ自信がもてない。誰もいない部屋で校正の仕事をする、そんな日々のなかで三束さんにであった――。芥川賞作家が描く究極の恋愛は、心迷うすべての人にかけがえのない光を教えてくれる。渾身の長編小説。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

恋愛小説として読む人も多いと思いますが、私は主体性と社交性が乏しい冬子が自分なりに〝苦手〟なことへ小さく踏み出してゆく物語なのかなと感じました。

冬子と三束さんの関係も「えっ、これ恋愛?」と首を傾げるような曖昧さ?
三束さんは成り行きで会っていただけで、気づけばただならぬ流れになり、ふと我に返って後退りしたのかな、そんなふうに想像しました。

終盤で人物像が覆され、ロマンチックな夢(酔い)から醒め、一気に現実に引き戻されるようなラストは、どこかブラックユーモア的で苦笑い。
不思議な余韻が残りました。

特に印象に残ったのは、冬子の「日本酒入り魔法瓶」と、知人たちとの後味の悪い会話の数々。そこでは共感や価値観の受取り方を、どこか上から試されているような居心地の悪さを感じていました。

そんな空気のなか、冬子が語った
「大事なものは、人それぞれ違うでしょう それに、なぜあなたに、がんばったって言ってもらわなきゃいけないの」

このひと言で、ようやく胸がスッとしました。

突き詰めれば、自分は自分、人は人。
人と関わり合うなかで、気持ちを言葉にして伝えあう難しさや、自分の中にもある同調圧力や「普通」の決めつけについて、静かに考えさせられました。

いろんな角度から楽しめる作品と思いますが、個人的にはそれほど好みではなかったかもしれません。
むしろ、読者によって、解釈が大きく分かれる感想を知るほうがなんだか興味深くて、面白ように感じました。

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2026年03月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

文章、文体がとても好き。
生きてる中で、うっすら思ってることとかをしっかり言葉で表現してくれた。

最後の文も大好き。
.
いっぱいいっぱいになって、ただこの人のことを好きとしか思われへん感じがすごいわかる。
聖の言ってること理解できるけど、人の気持ち感情は複雑なの。

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2026年03月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

主人公冬子の恋愛観が少しだけ自分に似ていて、感情移入してしまいました。
また、聖のような女性に抱くような感情にも共感します。

冬子は報われない恋に憔悴していましたが、最後は今まで通りの生活に戻っていって安心しました。
ですが、ぜひ続編で新しい恋もしてほしい!とも思います。

これからされる映画化にも期待しています。

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2026年02月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「黄色い家」が衝撃だったので川上さんの他の小説をあたっている最中。
冒頭から冬子や聖の性別に確信が持てないときがあった。「聖」って男性でもありそうな名前だし。(読み方は「せい」で良いのかな。)
途中、典子が冬子を「入江くん」って呼んでいて、ますます混乱。冬子は男性だったの?途中で性を変えたの?いや水野くんとの描写を見る限り女性だよね?とか、、、
正直この物語の結末より、そこが気になってしまっている。笑

冬子がアルコール依存症なことが、あまりに自然に描かれていて、そこが怖くもあった。「アルコール依存症=悪」という解釈がそのまま持ち込めず、冬子がお酒を飲むことで三束さんと楽しい時を過ごして自信を持てるならそれでいいんじゃない、と言う気持ちにすらなった。結局最後はアルコール依存を克服できたのかな?

三束さんが実は高校教師じゃなさそうなのは、読んでいる途中からわかった。何か事情があって、生きたかった人生を生きられなかった人なんだろう。だから、冬子の危うい感じを一緒にいることで救ってあげたいと思ったのだろうか。

聖については、共感できる部分もあった。でも必ずしも冬子を利用だけしていたわけじゃないと思う。冬子のような生き方に憧れるところもあったんじゃないかな。二人は友達として今後も生きていく気がする。

主人公全員が、自信のなさだったり、危うさを抱えていて、この物語の中で冬子が三束さんや聖との関係を通して少しでも前向きになれたように見えたことがせめてもの救い。

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2026年03月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

こじられた人々のお話
話自体は大きく展開しないが、作者の情景描写のうまさと、主人公たちの心情などを描き楽しみながら読み進めていった

・どんどん主人公がアル中になっている姿が怖かった。途中まで登場人物が触れることなく進んでいるからこその怖さ
・聖さんの語録がとても印象に残る
感情に対して「なにかの引用じゃないか」は、SNSでえた情報や感想を嬉々としてなる我々も強く心当たりがある
・分厚い本を見て「人が人に伝えたいことがこんなにある」
・スプーン1,2杯の液体を体から出すだけでこんなにも変わる

主人公が典子から「入江くん」って呼ばれているのは、伏線かと思ったが違った??

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2026年03月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

感情移入しきれず。

酒の力を借り、人の服で着飾る女。
本来でない仕事を語る男。
女はファッション、男は仕事というステレオタイプ。ある種の風刺なのか。

学生時代のセックスの話含めて、聖との関係性も含めて、人生を消費される冬子と、
消費する周りの人。
それぞれがどんな価値観で人生を送っているのかとても分かりやすく描写されてる。

好きになれる登場人物がいないのが大きいのかな?

すべて真夜中の恋人たち

これにどんな意味があるのかもまだしっくり来てない

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2026年03月07日

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