【感想・ネタバレ】夢を売る男のレビュー

あらすじ

『永遠の0(ゼロ)』の百田尚樹、大暴走!!
書き下ろしは、出版界を舞台にした掟破りのブラック・コメディ!

◆あらすじ◆
敏腕編集者・牛河原勘治の働く丸栄社には、本の出版を夢見る人間が集まってくる。
自らの輝かしい人生の記録を残したい団塊世代の男、スティーブ・ジョブズのような大物になりたいフリーター、ベストセラー作家になってママ友たちを見返してやりたい主婦……。
牛河原が彼らに持ちかけるジョイント・プレス方式とは――。
現代人のふくれあがった自意識といびつな欲望を鋭く切り取った問題作。

「知っているか? 現代では、夢を見るには金がいるんだ」

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

牛河原さんの有能さと最後の一言に感動。出版業界を巡るブラックユーモア。出版したい人への辛辣コメント、なるほどと。

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2018年11月03日

Posted by ブクログ

一気に読めた.一流のエンターテイメント.読書好きの人は楽しめる.最後の落としもGOOD.読後感良し.

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2018年10月09日

Posted by ブクログ

読み始めたら、次の展開が気になって、どーなるの?え!どーするの?あと数ページでこの本終わるのに、え?え?と思ってる間、あっという間に読み終わってしまいました。読みやすく展開も早いので楽しめるお話しです。

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2017年08月31日

Posted by ブクログ

これは面白かったし読みやすかった。
自己顕示欲が高い人が本を出したがる。というのはグサッときました。日本人はブログを書く人も多いらしいし、自己顕示欲が高い人が多いのでしょう。
リアル感がいいですね。よく新聞の広告欄で「あなたも本を出しませんか?」などというのは見たことあるけれど、そういうこともあるかもと勉強になりました。
しかし、小説や自伝なら自由な内容でいいですが、この本にあるように間違った子育て法までもそれなりに本になって出版されてしまうのは問題だし、情報過多で疲れます。
以前、事故死した人の遺族が書いた自費出版風の本を読んだことがあります。交通事故をして外傷がないからと放っておいたら死に至ったという日記風の本でしたが、印象に残っていますし、勉強になりました。その本が有益なのかどうかは読んだ人の自己判断に任せるしかないですね。
途中百田某さんエピソードが出てきてクスッとしてしまいました。

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2017年02月23日

Posted by ブクログ

爆裂に面白かった。やってることは後味が悪いと思いきや、シッカリした軸をもって実行することで、ここまでカッコいいのかと…
営業部分もピカイチ❗️

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2016年06月21日

Posted by ブクログ

小説家としての自虐的な文章もあって面白かった。最近のYouTubeスクールやら声優スクールやらに通用する話だと感じた。日本語が喋れるから声優になれるとか、YouTubeで収益化できるとかではないんだと若者たちに伝えるのにうってつけの一冊と思う。
小説家に、声優に、YouTuberに、なることはできる。ただ、そのために少なくない金を支払っている人がごまんといるのだなと悲しくなる。
現代の夢を買う若者たちにどうかやめよと伝えたくなった。

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2025年09月25日

匿名

購入済み

これは実在する内容なのかと驚き衝撃でした。
小説家を夢見る人なら誰もが騙される内容だと思いました。自分は小説を読むのが好きで、心弾む小説に巡り合った時などは1日中舞い上がってしまうほど嬉しくなります。これからもそうゆう小説に何度も巡り合いたいので、小説人気がまた向上するのを願ってます。

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2025年09月12日

Posted by ブクログ

とても読みやすく、面白い作品。
ある意味、詐欺師の理論ではあるものの、飲み屋での本音は出版に対する百田氏の本音なんだろうと思った。

中盤、自身を登場させた自虐的な一言「ラーメン屋がカレー屋になって、たこ焼き屋になる」の部分は、自分でもそういう自覚あったんだなと、笑える箇所だった。

ジョブスになると豪語していたフリーターの本の行方だけ気になる。

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2025年07月06日

Posted by ブクログ

出版ってこんな感じなのかも。
自分の考えが絶対的に正しいみたいなかんじでずけずけ言い過ぎるのが気になったけど、出版の仕事が好きってことがわかるので、まあいいか。笑

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2025年07月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

小説に対してズバズバと切り込みながらも仕事に対しての本質についても深く描かれている作品だと感じました。表層と深層どちらも丁寧にかかれていて小説でありながら小説ではない気がしました。

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2025年01月04日

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主人公の牛河原の言動って、ほとんど詐欺じゃないかと、最初はあんまりいい気持ちはしなかったけど、読み進めていくうちに、言ってる事に筋は通ってるし、段々と引き込まれる感じがしました。途中ご本人登場には笑えた。そして、最後の一行は、流石です。

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2023年10月05日

Posted by ブクログ

敏腕編集者牛河原部長の巧みな話術は天下一品。どんなクレーマーも丸め込む。最初の悪徳な感じから優しい部分もみることが出来て面白かった。

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2023年05月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

敏腕編集者である主人公が働く出版社で、本を作りたいと頼みに来る客に対して、言葉巧みに言いくるめたり、嘘をついたりして騙してボロ儲けする物語だった。
客の性格を話し方や原稿で判断し、それにあったセリフ(マニュアル)で騙しているのに驚いた。
また、売れる本の条件、制作された本がどのようにして本屋に並ぶのか、印税のしくみなどについて知ることができた。
実際に、そのような詐欺をしている出版社があるのかなと本気で思った。

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2023年03月02日

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作家と編集者の夢を掴む物語!かと思いきや全く違うテイストで始まりビックリしました(笑)なるほど〜出版社の闇を書くのねと。でも嫌味ったらしくなく、作中のお間抜け?な作者(詐欺被害者?)をぶった斬って行く感じが新鮮で面白かったです。

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2022年02月05日

Posted by ブクログ

2022年1月16日
安倍晋三に肩入れする百田氏に共感できず、ずっと手に取らないでいた。
しばらくぶりに読んで、前半は嫌いな展開だった。
おだてに乗せて出版させる。かなり高額の出費をさせる。なんて悪辣な。と。
でもそれは著者の満足や幸福を考えてのことだった。
岩波の直木賞?の批判、出版貧乏、印税が生活できる水準でないこと、読者が死に、作家がいろいろ偏見を持ち、それから抜け出せず、売れないのを人のせいにしていることなどを混ぜながら、出版界の不振を憂えている。著者の語り(夢)を世間に出すこと、編集者の夢を世間に伝えること、それが自分の仕事。と牛河原の矜持で本を出しているのだ。

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2022年01月16日

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アマチュアの出版を題材にした話
金儲けのためにやる出版vs主人公の役員編集者の矜持
最後の一文が泣ける

百田某というくだりが出てきたのは記憶に残っている。
売れる作家とはなにか
儲かる作家はごくわずか、という現状をどうとらえたらよいのか
作者でなくても、本好きには悩ましい

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2021年09月05日

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 零戦の話、海賊の話、とてもテンポが良くて読みやすかったです。いろいろ話題になる百田さんですがワタシには好きな作品です。
 時代はめぐり本作は現在の出版を通して人々に夢を売るという作品です。主人公の巧みな話術で売られていく夢達の売られ方があまりにテンポが良すぎて、なんだかワタシ自身まで丸め込まれたような気がしました。

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2019年11月13日

Posted by ブクログ

 手に取るなり途中で止められず一気読み。読み始めて十数ページ目でえっ!?と驚く展開が。これは上手い!これは一体・・・と期待を持たせる。
 「海賊と呼ばれた男」も息をもつかせぬ本だったが、この本も同じ。
 出版界とそれを取り巻く環境が、とても分かり易い言葉でつぶさに語られている。牛河原のそれぞれのクライアント毎に変化するトークや間の取り方が実に素晴らしい。そして、社員の荒木に語る内容には一々納得性がある。
 ラストシーンは陳腐だとは思いつつも、それでももう百田ワールドに絡め取られてしまってるから、やっぱり感動するし、四の五の言わずに素直に感動する方がトクだ。ここがあるから、救われた気になる。牛河原のやってきたことが、ある意味正当化される。

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2018年11月04日

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百田さんの本は本当に面白い。
牛河原が完全なる悪党かと思いきや…でもこんなことが完全なる実際の話しではないにせよ、出版業界で似たようなことがあるのだとしたら。もしあなたの文章を本にしませんか?と言われたら…私は冷静に断われるだろうか?舞い上がりはしないだろうか?怖い世界ですね

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2017年06月11日

Posted by ブクログ

自らの本を出版することで強い自己顕示欲を満たしたい人に“夢を売る”丸栄社の編集部長牛河原。抜群の人心掌握力でフリーター、主婦、団塊世代の男などカモに対してどんどんと夢を売っていく。読み進めていくにつれ、牛河原のやり方に恐ろしさを感じながらも、出版業界や小説家の現実や裏常識を知ることができた。途中、牛河原が語る出版業界の現実や文学賞のからくりは百田さんの心の声を代弁したものだろうか。ブラックばかりの話のラストは牛河原の編集者としてのプライドを感じられ、ほんのり温かい気持ちになれた。

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2016年10月17日

Posted by ブクログ

さすがに面白い。本を出したいと夢見る人たちを描いた短編集。本を出したい人たちの傲慢不遜、自己中心的な思考が読んでいて面白かった。
実際の出版界はどうか知らないが、書き手の闇を垣間見た気がした。

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2016年09月25日

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2016.7.14-43
ジョイント・プレスの言う形の出版業界の詐欺話ではあるが、牛河原部長のトーク・作戦がここまで徹底してると痛快。

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2016年07月14日

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百田先生の本は読みやすい。この男はマルチなのかと思ったがそうではない感じがした。でも一応マルチか。でも相手にいい思いをさせばれない。すごい職業だと思う。

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2016年06月11日

Posted by ブクログ

75/100

前回読んだテスカトリポカより圧倒的に読みやすくて3時間ちょっとで読み終わった。ただストーリーに大きな波がある!って感じではないかな

でも百田尚樹という大物作家が本を作る側の人間のエゴイズムを書いているという面がすごくより説得力を増してて面白い

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2022年04月06日

Posted by ブクログ

百田さんの小説は、海賊〜で初めの方で新聞記者の描写になんか納得いかず、その後読まず仕舞いだった。
こちらは、自費出版事業に一時興味があり、人に勧められてよんでみた。どこまでが真実に即しているかわからなかったけ!ど、思ったよりも楽しめた。最後の数ページが、ちょっとオチっぽくいい感じにまとまっていた。

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2021年05月09日

Posted by ブクログ

出版業界の闇。本を出したい人の気持ちはわからないでもないけど、あそこまで褒めて持ち上げられたり、お金要求されたら不審に思ったりしないかなぁ?(笑)
この出版社の善悪が読んでるうちにわからなくなりました。
1日でさくっと読めました。
百田尚樹作品読みやすくて、おもしろくてどっぷりハマってます。

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2019年11月10日

Posted by ブクログ

出版業界の仕組みがちょっと分かった。
読みやすく、展開も面白かったのでサクサク読めた。終え方も良かったが、感動があるわけでもなく、爽快感があるわけでもなかったので星3つにした。

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2017年10月05日

Posted by ブクログ

軽いテイストで一気に読み進められた。
映像化してもそこそこ面白いしっかりとしたストーリーとわかりやすいキャラクター達。

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2017年06月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

軽快で読みやすい本です。

自費出版やそれにまつわる黒い話は自分も聞いたことが有ります。
夢とは、本とはなんなのだろうとちょっと思ってしまいました。
出版業界のことも垣間見えて興味深いストーリーです。

クリエイターとは常にいろんな場所でいろんなものと戦っているのだと
思わされました。

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2016年11月26日

Posted by ブクログ

出版業界の裏側を描いた一冊。
凄腕の編集者牛河原のキャラクターが豪快で面白い。
前半は同じような中身の繰り返しで正直つまらなかったが、後半ライバル出版社と戦うあたりからはまぁまぁ面白かった。
全体的には、東野圭吾の「歪笑小説」と重なる部分が多い。出版社の裏事情など。
そのせいか新鮮味が感じられなかったのが残念。

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2016年06月12日

Posted by ブクログ

3カ月近くの予約待ちでようやく読むことができた作品です。

小説家、物書きになりたい人の自尊心をくすぐり、
「自社でぜひ本の出版を!」と持ちかけて、自己負担をさせて
本を出版するという詐欺にも近い商業方法。
丸栄社の敏腕編集者・牛河原は、口上手褒め上手な営業方針で
着々と犠牲者(?)を出して利益を上げていました。
やがてよく似た商業方法で設け出したライバル会社が現れて・・・・

小説と金儲けを考えると
嫌でもこのような経営方針が出てきてしまいますね。
ペテン師かと思うような牛河原ですが、
小説に対する考え方や出版業界の内部については、
なるほどと思う鋭い感性を持っていました。

5章の「小説家の世界」では、
牛河原と部下の荒木の会話の中から、
近代小説と出版業界というものがよくわかりました。

ベストセラー小説のほとんどが映像化作品、
SNSで自己表現できる喜びを覚えた日本人、
小説家ではなく、物書き志望者が増えた、etc。
自分のことを言われているような、自分もワナにはまりそうな・・・。
なんだかとても耳に痛い会話です。
この会話、作者の考えがかなり入っているのかなと思いました。

本を出版するということは、作者の言わんとすることを形にすることで、
いわば、作者の「夢」を出版するということになります。
多少、薄汚いやり方をする牛河原ですが、
その本質は、売れる売れないは二の次として、
本当に読んでほしい原稿を本にしたいというものでした。
そして、本好きな一読者としては、
本当に胸のすくようなありがたいラストが待っていました。

これから先、日本の出版業界がどうなるのか、
ふと、不安を覚えましたが、読む本を選ぶのは読者です。
裏でどんな操作をしようとも、人の心を掴む作品はやっぱりいいのです。
そんな作品を、どんどん自分でも見つけていければいいなと思います。
牛河原が「夢を売る」なら、読者は夢を選びましょう!

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2017年11月09日

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