ヤバい怪異って赤いんですよね。
異界に行きたいのは死にたいのとは違うって思っていた。
異界につながる怪談をひとりでひたすら探していた大学院生の佐倉さんと、怪談ライターの大学生米田くんの数ヵ月の恋愛物語だ。
異界って本当にあるのだろうかとは私も常々考えている。
異界にいって帰れないのがいちば
...続きを読むん怖い。
昔、トワイライトゾーンというテレビドラマがあった。
深夜ひとりで見ていて異界というか過去へ行った人のはなしがトラウマ級に怖かった。
それは現代人がたぶんナチスドイツに転生されてユダヤ人のホロコーストに巻き込まれ列車に乗せられるはなしだった。
私には異界、転生はあり得ないくらいこわい話な訳だ。
はなしがそれたけど、佐倉さんは両親が異界へ行ったと信じていて、それを科学的アプローチで解明しようと大学院に通って研究をしていたわけで、そっちはもう良かったのかなとがっかりしてしまった。
果たして異界は良い場所なのだろうか。
時空のおっさんは佐倉乃亜さんのお父さんだったのかどうかはかなり気になったかも。
そしてあの三角形の部屋の上の階は入り口だったのでは??と思えた。
それにしても、米田くんがいるこの世界に未練はなかったのだろうか。
両親に会えたら幸せになれるのだろうか。
佐倉乃亜さん、米田くんがあなたをずっと思い続けていたら黄泉比良坂へあなたを迎えに行けるのですか。
赤い服の女になった佐倉乃亜さんが怪異になったのか米田くんの守護者になったのか続きがあってもいいなとは、少し思えた。
いつか異世界エレベーターも米田くんに試してほしい気もする。