あらすじ
さまざまな思惑が絡み合う《事故物件》マンション。そこに隠された驚きの真実とは……!?
弱小出版社の若手編集者・山城龍彦は、社長命令で、事故物件だと言われているマンションに住むことになった。そこで起きている怪奇現象の検証や取材をして本にまとめろというのだ。
優秀過ぎる学生バイト・小野寺はるかの援軍も得て聞き込みをし、このマンションがお化け屋敷と呼ばれている証言を得るが……。
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マンションに住む武藤大樹の小三の息子が行方不明になってしまった。そんな状況で妻は、「きっと悪魔に攫われた」と言い出す。霊感があるという妻の突拍子もない発言は初めてではなかった。
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売れない役者兼ホストからスカウトされ、深夜番組で霊能力者を演じて人気を博していく葛木竜泉。もちろんニセ霊能力者なのだが、番組の企画で心霊マンションでロケをすることになり……。
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オカルトYouTuber・サーナこと冴木早菜。マンションを仕事場にしてさっそく怪奇現象が起こり、ネタになるとほくそ笑むのだが――。
*web小説サイト「カクヨム」で先行掲載開始!
*電子書籍版特典として、書き下ろし番外編ショートストーリー「二人は仲良し」を収録。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
タイトルから全然分からないけど、ホラーミステリーでとてもとても面白く読めた。
和田正雪作家、前作も良かったけど今回の謎と怪異が絡み合って解けていく感じと最後のホッコリ感もとても好き。
時系列が少し複雑でそこがクリアになったとき人間関係とか全部説明されてなるほど〜ってなるのも、ミステリ小説らしくて良かった。ドラマになってもいいかもしれない。
いちばん好きなキャラクターは小野寺悠。無表情の謎掛け女、いいキャラクターです。
Posted by ブクログ
複数の話が別々に語られ、それぞれに幽霊や河童伝説や霊能者などの逸話が並ぶが、いつの間にか読者は作者の思うがままの道を進めさせられている。
たしかに嘘つきは同じ顔をしていると納得出来てしまった。
軽く読める少しオカルトの本だった。
Posted by ブクログ
怖気を感じるほどのホラーではなく、ミステリーでもあるので展開が楽しめた。
「新人編集者山城と心霊マンション」〜怪奇現象が起こる事故物件に住み、その取材を本を纏めろと社長に言われた出版社の編集者・山城が、優秀すぎる大学生バイト・小野寺はるかと共に聞き込みすることに…。
「武藤家の食卓」〜小3の息子が行方不明になり、そのうち妻の様子が…。
「偽りの霊能者」〜売れない役者でホストだった鈴木浩太郎はスカウトされ霊能者・葛木竜泉として活躍し、心霊マンションロケをするが…。
「怪異を金に換える」〜オカルトYouTuberの冴木早菜は、マンションを仕事場にしていたが…。
心霊マンションを巡り、すべてが繋がったときに恐怖よりその真実に驚きつつ、霊より怖いのは恨みであると感じた。
Posted by ブクログ
ホラーミステリ・・・なんだろうか?
怪奇現象が起こるという事故物件に住んでその検証をさせられる編集者、突如として子供が行方不明になり妻も壊れていく夫、霊能力者としてテレビにでることになった元ホスト、元アイドルの動画配信者、それぞれの視点で物語が進行してくわけなんですが、どこでどう各話し手たちの話がリンクしていくのか。。。なんとなく読んでいて予想がつかないでもなかったですが、全体的なまとまりがよくて面白かったです。ただミステリにしては謎がそんなでもなかったしホラーにしては割と文章が軽めなので怖さはほとんど感じなかったし・・・
あと、なんか最後はさらっと笑える感じでさわやかに終わっちゃったけど、事件の真相だけ考えると結構暗いよなあ。イヤミスといってもいいくらい。